みなさまこんにちは。
今日はシャツのお話です。
シャツというアイテムは、服好きの方ほど悩ましい存在かもしれません。
きちんとして見えるのは良いけれど、昔ながらの布帛シャツはどうしても肩肘張った感じが出やすいですし、長時間着ていると動きにくさや疲労感も地味に積み重なります。
逆にラクさだけを優先すると、今度は見た目が頼りなくなったり、仕事着としては少しだらしなく見えたりもする。
その中間、つまり「ちゃんとして見えるのにラク」という都合の良いシャツを探している方は結構多いのではないでしょうか。
今回書くのは、そんな悩みにかなり現実的な答えを出してくれる一枚、HITOYOSHIの長袖ジャージーシャツTVAL、いわゆるヒトヨシ トラベラーと言われるシャツについての長期使用インプレッションです。
私はもともと、似たような立ち位置のイタリア製マシンメイドシャツとしてはGUY ROVERのPL190Jがお気に入りで、5~6色同じシャツを愛用していますが、その予備的な感覚でこのHITOYOSHIを買ってみました。
ところが、実際にしばらく使ってみると、単なる代替どころではなかった。
価格を考えるとむしろこちらの方が気楽に使えて、しかも着心地や使い勝手の満足度が非常に高い。
結果として、私はこれの色違いや、素材違いのモデルも含めて、複数枚追加購入するに至りました。
お世辞抜きにかなり目におススメのシャツです。
HITOYOSHIとはどんなブランドか
HITOYOSHIは、熊本県人吉市に本社工場を構える日本のシャツメーカーです。
公式サイトでも、人吉の本社工場を拠点とし、自社で企画・生産・納品まで手掛ける体制が示されており、OEM・ODM生産も行っていることが明記されています。
つまり、ただのブランドではなく、きちんとものを作れる工場を背景に持ったファクトリーブランドという理解でよいでしょう。
同社は高級紳士シャツ大手の子会社縫製工場として1988年に創業し、その後独立、2011年ごろから「HITOYOSHI」名義で自社ブランドを本格展開した経緯があり、裁断・縫製・仕上げまで職人を抱え、年間8万枚規模を生産する、日本製ドレスシャツの実力派ファクトリーとして服好きの間では知られた存在です。
このブランドの面白いところは、いわゆるラグジュアリーブランド的な派手さがないことです。
しかし、その代わりに「ちゃんとした工場が、ちゃんとしたシャツを、無理のない価格で出している」という安心感がある。
私はこういうアンダーステートメントなものづくりに弱いんですよね。
ことシャツに関しては、変にロゴや物語で盛るより、パターン、縫製、素材、着心地で勝負してくる「中身のあるヤツ」の方がよほど信頼できます。
HITOYOSHI TVALの基本スペック
現行で確認できる「TVAL」系の長袖ジャージーシャツは、なぜか楽天やYahooでは見かけませんが、Amazon上で「長袖3サイズ」「綿100%」「洗濯機可」「原産国日本」と案内されており、襟型は少なくともワイドカラーとカッタウェイが展開されているようです。
また、HITOYOSHIのオンライン販売ページでは、ALBINI社で紡績した原料を輸入し、日本で編み上げたジャージー生地と説明されており、良質なCORCORANスーピマ綿を用いたしなやかな風合いが訴求されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | HITOYOSHI |
| モデル | TVAL系 長袖ジャージーシャツ |
| 素材 | 綿100% |
| 生地 | ALBINI社由来の80/2ジャージー、CORCORANスーピマ綿使用 |
| 取り扱い | 洗濯機可 |
| 原産国 | 日本 |
| サイズ展開 | 3サイズ展開(M、L、LL) |
| 襟型 | ワイドカラー系/カッタウェイ系展開あり |
ここで大事なのは、ただの「ストレッチシャツ」ではなく、コットン100%のジャージーシャツだという点です。
ポリウレタン混のラクなシャツとは少し思想が違う。
天然素材らしい上質感と見栄えを持ちながら、ジャージー特有の快適さを取り込んでいるわけです。
このシャツの価値は、布帛シャツの代用品ではなく“上位互換的な日常着”であること
ジャージーシャツというと、どうしても「ラクだけど見た目は少し甘いのでは」と思われがちです。
ところが、このHITOYOSHI TVALはそう単純ではありません。
光沢感があり、ぱっと見ではきちんとドレスシャツ的に見える一方、実際に着ると体の動きに追従してくれる。
デスクワークでも肩や肘まわりが突っ張りにくく、長時間着ていても明らかに布帛シャツより疲れにくいんですよね。
ここで気づかされるのは、シャツの価値って「どれだけドレッシーに見えるか」だけではないということです。
たとえば一日中オフィスで座り、移動し、PC操作のために腕を前に出し続けるような生活をしていると、着心地の差はそのまま疲労感の多寡や集中力の差になってきます。
長時間仕事で着用した後もヨレヨレ感が出ないところも秀逸。
ジャージーなのでパリッと感は少ないですが、着皺の出方が自然で緩やかです。
布帛シャツは確かに美しいのですが、日常戦闘服として考えると、こういうジャージーシャツの合理性はかなり大きいと思います。
コットン100%で、しかも上質さがあるのが良い
このモデルの魅力は、綿100%であることにもあります。
単に柔らかいだけでなく、しなやかさや発色の良さ、上品な光沢感がもあり、コットン100というのが強いのか、洗濯に対する耐久性も高いと感じています。
個人的には、ここがかなり重要です。
最近はイージーケアや高ストレッチの名目で化繊混シャツも多いですが、便利である一方、質感が人工的に見えるものもある。
特に襟元や前立ての見え方、あるいは光の当たり方で差が出やすいんですよね。
その点、コットン100%ベースのジャージーシャツは、天然素材ならではの品の良さを残しながら、着心地だけ現代化している感じがします。
この“いいとこどり”感が絶妙に良いと思います。
日本マシンメイドシャツとしての立ち位置
シャツの世界では、つい手縫いやナポリものに目が向きがちです。
まあ、目が向くだけで買えませんがw
もちろんそれらには独自の色気があります。
ただ、日常で洗って着てを繰り返し、仕事にも休日にも使うことを考えると、コストを抑えたマシンメイドの完成度は別の意味で非常に重要です。
HITOYOSHIは自社工場での一貫生産やOEM実績を背景に持ち、日本のマシンメイドシャツ界ではかなり信頼度の高い存在。
私は、マシンメイドの価値というのは「味がない」ことではなく、「精度が高く、再現性があり、日常使用に強い」ことだと考えています。
服好きはつい手仕事にロマンを見がちですが、毎日着るシャツはそれだけでは成り立たない。
一点もののおしゃれ着として選ぶのなら、ハンドの名門をお高く買うのもアリでしょう。
しかし私のような働きアリにとっては、そういうのよりも戦闘服としての丈夫さであったり快適さであったりコスパであったり、その辺により重きを置いてモノ選びをしてしまいます。
そう考えると、HITOYOSHIのような日本製マシンメイドシャツは、高級品ではありませんがほどほどの価格で素材や生地や縫製のクオリティ、耐久性、実用性、快適さはかなり高い。
むしろもっと評価されてよい分野ではないかと思います。
ビジネスにもカジュアルにも振れる使い勝手
この手のシャツが強いのは、やはり守備範囲の広さです。
襟型次第ではノンタイでも違和感がなく、ワイドカラーを選べばネクタイを締めても収まりが良い。
つまり、仕事にも使えますし、休日にニットやジャケットの下へ入れても自然です。
Amazonの現行商品群でも、同ブランドはワイドやカッタウェイなど複数の襟型を用意しており、ノーネクタイでも美しく見せる意識が強いブランドであることがうかがい知れます。
ここで重要なのは、カジュアルに振っても“だらしなく見えない”ことです。
ジャージーシャツって、一歩間違えると部屋着感が出ることもありますが、このHITOYOSHIはそこがない。
十分にクラス感があるんですよね。
主張の強いアイテムではないけれど、素材感と仕立ての良さで十分に上質さが伝わる。
そういう静かな説得力があります。
Mサイズの印象とフィッティング
これは購入個体差や体型差もあるので断定できませんが、私の感覚ではMサイズは平均的な日本人体型の人がややスッキリ目に着られる印象です。
GUY ROVER等のシャツの寸法と見比べると、HITOYOSHIのMは私には大きいかな? と購入前は不安でしたが、実際購入して着てみると予想よりフィット感があり、身長172体重67~8の私にはちょうどイイ塩梅でした。
ジャージーゆえに動きやすさはしっかりありますが、だからといって決してルーズに見えない。
むしろ、やや細身に整った見え方のまま可動性が高いのが、このシャツの良さでしょう。
つまり、「見え方はシャツとしてきれいに、着心地だけラク」という方向です。
ここはスポーツウェア的なストレッチ衣料とは発想が違います。
洗える、タフ、気を遣わなくていい
このシャツの良さを語る上で、洗濯耐久性も外せません。
もちろん洗濯機可ですし、コットン100%のジャージーであれば、布帛の繊細な高級シャツより明らかに心理的ハードルが低い。
で、洗いざらしでもだらしない感じの皺にはなりにくい。
布帛よりもイージーケア性は高いです。
実際、私はこういうシャツに一番求めているのは「結局こればかり着てしまうこと」だったりします。
洗濯に神経を使いすぎる服は、どれだけ良くても出番が減るんですよね。
その点、HITOYOSHI TVALは気兼ねなく回せる。
それでいて見た目が崩れにくく、仕事でも使える。これはかなり大きな長所です。
GUY ROVER PL190Jとの比較
比較対象として最もわかりやすいのは、やはり以前書いたGUY ROVERのPL190Jでしょう。
GUY ROVERの方は、イタリアのマシンメイドシャツらしい洒脱さや、鹿の子素材特有の軽快感が魅力でした。
一方で価格は実売2万円を優に超えてきます。
それに対しHITOYOSHI TVALは、定価15000円程度、Amazonではセール時に1万円チョイまで下がるタイミングもあり、価格差はかなり大きいです。
では着心地や使い勝手で大差があるかというと、私の感覚ではそこまで負けていません。
むしろ、日本人の生活文脈、つまりオフィス、出張、日常の洗濯まで含めた使い方では、HITOYOSHIの方が気楽で便利な面もある。
GUY ROVERが“イタリアらしい色気を含んだ優等生”なら、HITOYOSHIは“実用の鬼方向に振った日本の優等生”という感じでしょうか。
この比較から見えてくる気づきは、価格が高い方が必ずしも日常着としての満足度で勝つわけではない、ということです。
特にシャツは、洗う・着る・動くの繰り返しですから、トータルで見た合理性はかなり重要です。
こういう人にはかなりおすすめ
HITOYOSHI トラベラー TVALは、次のような方にはかなり向いていると思います。
・仕事でシャツをよく着るが、布帛の窮屈さがしんどい人
・ノータイでもだらしなく見えないシャツが欲しい人
・ビジネスにも休日にも流用できる比較的手ごろな一枚を探している人
・高級インポートの雰囲気は好きだが、毎日着るにはもう少し合理性が欲しい人
・価格とクオリティのバランスを重視する人
逆に、強い色気やハンドメイド感、明確なブランド記号性を求める人には少し地味に見えるかもしれません。
ただ、その“地味だけど良い”というところこそが、このシャツの本質だと私は思います。
まとめ
HITOYOSHIの長袖ジャージーシャツTVALは、日本製マシンメイドシャツの実力をかなりわかりやすく体現した一枚だと思います。
綿100%の上質なジャージー素材、ビジネスにもカジュアルにも振れる汎用性、布帛シャツより明らかにラクな着心地、そして洗いやすくタフに回せる実用性。
そのうえで、価格はインポートの同種アイテムよりかなり現実的です。
先述の通り私はGUY ROVERの「予備」感覚で買いましたが、結果としてこのTVALも、そしてよりコスパの高い同社のTVLTシリーズも含め結局複数枚購入することになりました。
TVLTシリーズはTVALほど高級感は無く、さらにお安い廉価版ですが、これはこれで素晴らしいシャツだったので、 別途インプレ記事を書きたいと思います。
派手さはないけれど、気づけば手が伸びる。
そういう服こそ、実はワードローブの核になるんですよね。
仕事にも休日にも使えて、長時間着ても疲れにくく、しかも見た目はきちんとしている。
ビジネスマンの仕事着兼普段着として、これはかなり優秀だと思います。
Amazonのセールで見かけたら、是非手に取ってみてください。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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