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シマノ '22ステラ を1年間使用してからのオーバーホール料金と期間はどのくらい掛かる?'22ステラのコストパフォーマンスを考える。

2023年7月27日木曜日

1.インプレ・レビュー 2.リール 2.修理・メンテナンス 5.シマノ 5.ステラ

t f B! P L

 みなさまこんにちは!

'22ステラC3000XG、購入して1年ほど経過したので、シマノカスタマーセンターにて新品購入後初となるオーバーホールを行いました。

今回は、そのレポートとして、1年使用後のステラのオーバーホールに掛かる費用や、オーバーホールの作業期間についての事例をご紹介し、ステラのコストパフォーマンスについても考察してみたいと思います。

今回は'22ステラのメンテナンスとコストパフォーマンスのお話です。

私のリール使用状況

オーバーホールといっても、リールの使用状況・使用回数によって修理・メンテナンスの箇所や度合が異なってきますので、まず今回のお話の前提として、私自身の使用状況について触れたいと思います。

私は長年シマノリールばかりを使い続けていますが、基本的に日常のリールメンテナンスは使用後に軽くぬるま湯で洗浄する程度で、自分自身でグリスアップなどは、年に2~3回、気になった時にしか行わず、グリスやオイルも廉価なシマノ純正のものを使用しています。

また、基本的に週末アングラーであるため年間総釣行回数は100にも遠く及ばず、遠征などは行わず、ほとんどの釣行を釣行記として以下ブログに書いています。

今回オーバーホールしたC3000番のステラは、大阪湾奥の干潟でのウェーディングメインのシーバス釣りだけに使用していますが、同じ釣りでも12月から3月まではC2000番、C2500番のリールを使用するため、概ね4月から12月初旬までの9か月間しか使用していません。 

スプールもハンドルも別物を装着していますが、コレも22ステラC3000XGです。私の場合は、一年を通してみると以外とC3000番は登場回数は多くないです。

このリールを購入した2022年から2023年にかけても、やはり上記の期間限定の使用で、このリールを使った年間のシーバス釣行回数はちょうど15回でした。

2023年現在のシマノカスタマーセンターでのオーバーホール概要

シマノカスタマーセンターのオーバーホールは、以前は複数のコースが選択できましたが、2023年現在は「フルメンテナンスコース」と「スタンダードコース」の2択になっています。

前者フルメンテナンスコースは、分解洗浄グリスアップに加えて、フィーリング、不具合改善のためにパーツ交換も行うという内容で、その分料金も当然高くなりますが、オーバーホールに加えて気になる箇所の症状改善を希望する方におススメのコースです。

一方、スタンダードコースは、分解洗浄グリスアップや調整組み立ては行うものの、パーツ交換は行わないという内容であるところがフルメンテナンスとは異なるところで、特に問題症状や気になる箇所はないけれども、長く使用するためにリールのメンテナンスを行っておきたいという方におススメのコースです。 

'22ステラ購入後初のオーバーホールに出してみた

私の'22ステラは、2022年の発表当日中にネット通販で予約注文したもので、メーカーからの出荷開始直後に送られてきた初回ロット分。

購入した直後の回転フィーリングは、店頭で確認したものでないにも関わらずヌルヌルとした巻き心地で非常に良好で申し分ないいわゆるアタリ個体か?というものでした。

しかし、以下の記事に書いた通り釣行1,2回目で2匹目のシーバスを釣ってから、その回転フィーリングは急激に悪化し、ゴリ、シャリ感ともに大きく感じられ、それまで出ていなかった回転ノイズまで感じられるようになっていました

購入直後のリールがいきなりこういうことになるのはいくら何でもおかしいのでは?と、製品自体の不具合を疑って、使用状況や急に感じられるようになった回転ノイズなどの症状の詳細を文書にして、釣具店経由でシマノカスタマーセンターに検査依頼をしました。

当時その受付をして現物確認してくれた釣具店の担当者も、私のステラC3000XGを実際に触られた上で、「まだ新しいのにこれだけ異音が出てるのはおかしいですね」と言われていたので、明らかに不具合があったと思うのですが、その約1週間後、シマノからは「正常」という検査結果と合わせてリールが返却されてきました

釣具店のサービス受付担当者も申し訳なさそうにしていましたが、当然取次をした釣具店に落ち度があるわけではありませんので、文句を言っても仕方ありません。

シマノの修理サービスは、私がダイワからシマノリールに乗り換えた2002年ごろから長年継続的に活用させてもらってますが、ごくたまに修理依頼した箇所が修理されずに帰ってきたり、明らかな不具合を正常な状態ですといって返してくることがありますよね。

過去には、BB-Xのオーバーホールを依頼した際、作業中にリールのボディを破損させたということで、新品ボディに入れ替えられて戻ってきたことがありましたし、ツインパワーのオーバーホールを依頼した際は、返却時の動作確認で、スプールがシャフトごと抜けて釣具店の机の上に落ちたこともありました。 

人間が対応する作業なのでどうしてもこういったミスは完全にはなくせないとは思いますが、作業を行う担当者によって、修理や検査の対応のクオリティにばらつきがあるような気がしますね。

そういう次第で、文句を言っても仕方ないのですが、購入から約一年、シマノから正常品扱いをされた、非常に巻き心地が悪い'22ステラをガマンして使い続けざるを得なかったのです。

その残念な'22ステラ、ようやくこの度オーバーホールに出すに至りました。

もちろん選んだコースはフルメンテナンスコース。

ノイズが部品起因であれば、積極的に交換してほしいですもんね。

上述のゴリ感、シャリ感を解消してほしいとの但し書きも添えて、依頼しました。

オーバーホールの結果と掛かった期間、料金は?

近隣の釣具店店頭から2023年5月中旬にオーバーホール依頼を出して、ちょうど2か月後の7月下旬、店舗から連絡があり引き取りに行きました

シマノオーバーホールは2022年以来、非常に混雑しているようで、2か月程度はかかると言われていたので、まあ想定どおりの期間でした。

価格の方は、税込総額13475円

内訳は、下表のとおりです。

部品名 金額(税抜) 備考
フルメンテナンスコース工賃 4100
ラインローラー組 0 作動不具合
ドライブギア 3700 傷・摩耗等によるゴロツキ・異音
ピニオンギア 1950 傷・摩耗等によるゴロツキ・異音
ボールベアリング(5×8×2.5) 1250 摩耗
ボールベアリング(7×13×4) 1250 摩耗
今回のオーバーホールの作業報告書。交換部品の表は2枚目以降につづきます。

この料金を高いとみるか安いとみるかは人それぞれだと思いますが、これまで愛用していた'18ステラのオーバーホール料金と比べても、概ね同じくらいの金額ですね。 

今回のオーバーホールでは、ラインローラーについては、作動不具合があったと認められたようで、部品代負担0円での無償交換となっています。 

どういう判断基準なのかは分かりませんが、現行の一体型ベアリングになってから、この手の「作動不具合」扱いになることが多くなったような気がします。

なお、今回交換されていたドライブギア、ピニオンギアの価格は、下位グレードのリールであるほど当然安くなりますが、単品のパーツ価格ではそこまで大きな価格差はありません。

そのため、'19ヴァンキッシュや、それ以前に愛用していた'16エクスセンスLBなどをオーバーホールした際も、同じような交換内容であれば概ね一万円台前半と、今回と似通った料金になっていました。

そのため、お高いといえばお高いのですが、オーバーホールの料金に関しては、ステラだからと言って特別高価になるわけではないと言えそうです。

こんな感じで、掛かった費用は私とっては痛い出費でしたが、今回のOHの仕上がり自体は抜群。

今回のオーバーホールの仕上がりには大満足でした。

これまで長年、数えきれないくらいシマノオーバーホールサービスを利用してきましたが、その中でも1,2を争うくらいの素晴らしい、文句なしの出来上がりでした。

巻き心地など、購入直後のコンディションよりもよくなってるんではないでしょうか?

ステラのコスパは良い?悪い?

OHの仕上がり自体には非常に満足していますが、 私の場合はたった15釣行でしか使っていないのにこの料金ということで、リール本体価格とは別に、一釣行あたり約900円のコストが掛かってる計算になりますね。 

上記作業報告書にある通り、ゴロツキ、異音の原因はドライブギアとピニオンギアだと、シマノ自身が特定しています。

私のブログの釣行記を見ていただければわかる通り、特にハードな使い方をしたわけでもないですし、特に大きな魚を釣ったわけでもありませんので、湾奥のお手軽釣行でたった15回使用しただけでドライブギアとピニオンギアに傷や摩耗が出たということです。

そう考えるとステラの耐久性は全く大したことないし、コスパは非常に悪いなと感じますね。 

だって、OH料金で毎年新品のアルテグラが買えるんですから。

しかし、以前使用していた'18ステラは、購入後2年以上経過し、余裕で60~70釣行以上使用していても、いまだに一度もOHに出すこともパーツ交換することもなく、非常に快調になめらかな巻き心地とノイズの少なさを維持できています

もう購入してから何年もたつ'18ステラの方は、毎度の水洗い以外ノーメンテですがいまだに完璧な巻き心地でノートラブルとさすがの耐久性です。

ステラは'22モデルになって、確かに内部機構は大きく変わりましたが、モデルチェンジによって急激にメインギアやピニオンギアの耐久性が落ちるとは到底思えませんので、やはり、'22ステラ購入直後の検査依頼で「異常なし」と判断したシマノカスタマーセンターの検査結果が間違っていたのではないかと思います。

いろいろなユーザーが居ると思いますので、中にはメーカーの責任を追及することで修理費用を浮かせようとするような悪質なクレーマーも当然居るでしょうが、みんながみんなそうではないと思います。

見極めは難しいでしょうが、私の場合は使用回数、使用状況なども含めて詳細な文書にしたうえで検査依頼を出しているので、中身をちゃんと見た上で、症状を診断して欲しいところです。

まあ、'22ステラはバカ売れしたので、当然こういうクレームを入れてくる人も多かったでしょうから、いちいち相手にしてられないってのもあったのかも知れませんが。

ちなみに、2022年の同時期、発売直後に購入して、アジング・メバリングでさんざん酷使した'22ステラC2000SHGの方は、この1年でおそらく50釣行分以上使用していますが、水洗い以外のノーメンテでラインローラー含め何らトラブルは発生していませんので、すべてのステラが私のC3000XGのように耐久性に問題があるわけではないと思います。

冬場はシーバス釣りにもC2000SHGを愛用しますし、メバリング、アジングもC2000SHGを何十回と使い倒していますが、こちらは特にフィーリングに悪化は見られません。

ということで、私のC3000XGのように残念なトラブルでも発生しない限りは、おそらく'22ステラは他のリールに比べても初期性能を長い期間維持してくれて、本来のコスパは決して悪くはないことでしょう。

まとめ 

さて今回は、1年間使用した後、'22ステラをオーバーホールに出してみて、実際掛かった費用と期間をご紹介するとともに、ステラのコストパフォーマンスについて考察してみましたが、いかがでしたでしょうか?

本来は'18ステラ並みに初期性能を維持してくれるリールなんだと思いますが、私のようにハズレを引いてしまうとメンテナンスにも費用がかさみ、かなり割高感でてしまいますね。

釣り道具はちょっと自動車と似たところがあって、一部では特定メーカーの信者のような釣り人も居て、批判的なことを書くと怒られることもありますが、この記事で書いたことは大のシマノ好きの私自身が体験して感じたことなので、ちょっとメーカー対応に対する不満みたいなことも書いていますがあしからず。

個人的には上記の通り経緯があるため、'22ステラに対する最初の一年間の印象は正直悪かったですが、今回のオーバーホールを経て、まるで別のリールか?というくらい状態が良くなった気がするので、今後は'22ステラの登場頻度が上がるかな?ガンガン使い込みたいと思っています。

たまたま今回いい作業担当者にあたっただけかも知れませんが、この仕上がりのクオリティなら、毎度1.3万程度請求されても満足度は高いと感じました。

ステラに限らず、シマノリールお使いの方、リールの調子が悪いなぁと思ったら、是非「フルメンテナンスコース」を指定して、オーバーホールに出してみてください。

依頼時に、気になるところや症状があれば、文書で詳細に説明した方が良いと思います。

ということで、今回のお話はここまで。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

ついにベールを脱いだシマノ最高峰スピニングリール、'22ステラ。インフィニティクロス、インフィニティループ、インフィニティドライブ、アンチツイストフィン、DURAクロス、新形状スプールと6つの新たなフィーチャーを纏い、新たな歴史を作る!
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2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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