いまさらですが十数年ぶりにシーバス用に4000サイズのリールを購入!シマノ 22ステラ4000XGの長期使用インプレッション!

2025年11月18日火曜日

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 みなさまこんにちは。

これまで、釣行の記録として旧・スモールフィッシングやスモールフィッシングというブログで書いてきた通りですが、私の趣味の魚釣りは、ご近所大阪湾での、気に入った場所で手軽にできる釣りがメイン。

たまにメバリングで明石・垂水方面に行ったりもしますが、普段の釣りはほぼご近所西宮でのシーバスとアジングばかりです。

昔はよく猪名川で河川シーバスなんかもやっていましたが、河川の草むらはマダニとかが怖いし、夜の川はどうにも薄気味悪いということで、どうしても街明かりの多い西宮での釣りになってしまいますね。 

2010年代後半くらいまでは、サヨリパターンとかマイワシパターンとか、普段の釣り場にそういう大型ベイトが接岸し、それにつられて70㎝80㎝を超えるシーバスも入ってきたりしてた時期もありますが、近年の海水温の上昇からか、そういうベイトの回遊がめっきりなくなってしまい、パターンとして成立しなくなってきてしまいました。 

猪名川とかも、真冬にランカーが良く釣れる場所でしたが、浚渫工事の影響かはたまた神戸空港の影響か、どういうわけか2010年台後半からはさっぱり釣れにくくなってしまいました。 

そういう次第で、普段の釣りは、大阪湾最奥部での釣り、激戦区ゆえに基本、アベレージサイズも小さく、あまり豪快な釣りは期待できませんので、2000年代前半を最後に、使うタックルはMLクラスロッドにC3000番リール、PEラインも太くて1.0号くらいのものばかりになってしまいました。

特にリールはもう15年以上、4000番サイズは買ったことがなかったです。

しかし、2023年ごろから、以下記事にあるとおり、秋のイナッコパターンでウエイク系ルアーなど大き目ルアーや、それに合わせたMHのロッドなども使ってみる機会が増えたこともあり、ちょっと興味を持って2024年年初に、ステラ4000XGを買ってみました。

今回は、いまさらではありますが、このリールの実釣インプレッションをお届けしたいと思います。

ちなみに、22ステラというリール自体は皆さん既によくご存じの通りで、世間に山ほどインプレ記事や動画が出ているので、スペックやフィーチャーといったありきたりな情報については割愛し、シーバス用リールとして使った場合のサイズ感や4000番独自の個性について述べようと思います。 

ひさびさの4000番リールはどんな印象?

4000番サイズのリールは2000年台初頭のツインパワー以来と、超久々でした。

私の購入したのは2024年に入ってからなので、既に初期ロットのトラブル対策が施された「対策品」でした。

届いたステラ、さっそく手に取ってみると、やはりずっしりと重量感がありますね。 

どうしてもC3000を超えるとリールは急に重たくなる印象があったので、ウェーディングの釣りなんかで一日中キャストし続けるのがしんどいかなぁと想像していましたが、リール単品だと重たく感じても、室内で実際にロッドに装着してみると、ロッドのバランスも手元よりになるからか、意外とC3000番との重量差50gは気にならない印象です。

写真の通り、以下記事のHEIGHTENの互換スプールも装着してみました。

とりあえず複数の釣行で、ワールドシャウラ2832RS-2、エクスセンス インフィニティS90ML、S90MHの3種類のロッドに装着して実釣してみました。

インフィニティS90MHや2832RS-2に4000XGがマッチするのは予想通りでしたが、意外だったのがS90MLとのマッチング。

細身でしなやかなMLのロッドに対しては、リールばかりが大きくてアンバランスなセッティングになるかと思いきや、4000XGとの組み合わせの方がむしろバランスいいのではないか?と思えるくらい、自然にマッチします。

もう一つ、釣行で大きく印象付けられたのは4000XGのリーリング。

さすがにステラだけあって、安定感やシルキーさが感じられるのはいつものことですが、リーリングに圧倒的にパワーが感じられますね。

特にローター回りの剛性感が半端なく、C3000サイズとは比べ物にならない感じ。

本体もスプールもハンドルもそうですが、特にローターとラインローラー周りの剛性感が素晴らしい。

シーバスやチヌだけでなく、大型アカエイや大型ボラのすれ掛りなどもありましたが、巻き上げ力が圧倒的に強いです。

私は普段シーバス釣りはほぼ100%湾奥干潟なので、秋シーズンくらいしか使い道がありませんが、強い流れの中で大型シーバスが狙える地方河川なんかではこのパワフルさは非常に魅力的だと感じました。

使ううちに4000番のメリットがよく見えてきた 

何度か釣りをしているうちに、ステラ4000XGのメリット、デメリットが見えてきました。

まずメリットから記すと、初めに印象付けられたのは前述の通り圧倒的な剛性感と巻き上げのパワフルさ。

インフィニティの90レングスと短めのものに装着しても、それほどリールの大きさが悪目立ちすることは無く、重量バランスも悪くありません。

大きく強い魚とのファイトはもちろん、引き抵抗の大きいルアーのリトリーブ時にもこの両者の強みは明確に感じられます。

特に引き抵抗が大きな大型ミノーやウエイク系、バイブレーションなどでは、この巻き上げのパワフルさと剛性は安定したリトリーブにも大きく寄与していると思います。

もう一つ大きなメリットとして、飛距離が伸びること。

例えばPE1.2号とか1.5号とか、シーバスではやや太めのラインを使用した場合にこれは顕著に感じられますが、これはおそらく、フルキャストしたときのスプール糸巻きの外径変化がC3000スプールよりも圧倒的に少ないため、ラインのスプールエッジとの接触抵抗が少なくなるからだと思われます。

太いラインでも大径スプールならキャスト時の巻き上げ径変化が少ないので、その分飛距離は伸びるのだと思います。

もちろん、ロッドガイドのチョークデザインが4000番スプールに適していなければ、ラインがバットガイドを叩く抵抗が増えるため、飛距離は伸びることにはなりませんが、少なくとも私が持っているシマノのシーバスロッドやワールドシャウラなどで試した感じでは、8.3ftとか9ftロッドでも4000番リール装着を想定した十分なバットガイド径が採用されているようです。 

メリットの最後は、ドラグ性能。

これは15年前くらいのリールでも同様でしたが、4000番サイズのリールは最大ドラグ耐力が大きいのはもちろん、その効き方に大きな特徴があり、C3000クラスのリールに比べるとよりじわっと粘るような滑り方をします。

この効き方の違いが実際のラインブレイクに対してどう影響するのかは定かではありませんが、高い剛性で全く撓む感覚のないローター部と、粘り調子ながらシュアな効き方のドラグの組み合わせは、明らかにC3000サイズよりも戦闘力高そうですね。

デメリットはあるのか? 

一方で、デメリットの方はというと、あまり思いつくところが無くて、強いて挙げるならやはりそのサイズと重量感でしょうか。

C3000サイズに対して50gUPの総重量は、一日中キャストを続けるような釣りではやはり疲労感に繋がるように思いますが、一方で少なくともロッド装着時のタックル重心位置などは良い方向に改善される傾向があるようにも思えるため、重量感はあまり大きなデメリットとは言えないかと思います。

特に近年のカーボンモノコックグリップのロッドは、重心位置が穂先よりになりがちですが、4000XGを装着することで、ぐっと手元に重心位置が寄ってくる感じです。 

なので、この重量増はデメリットとは言えないですかね。

小さな魚相手にこのリールを使ったら、パワフルすぎてごり巻きキャッチできてしまって面白くないとかいった、釣趣を損なう場合があるというのが本当にデメリットといえるところかなと思います。

せっかく買った4000番ですが、今のところ1000番リールで十分というくらいの小物しか釣れてませんw

あくまで私の感覚ですが、シーバスに使うなら、夏以降、秋のハイシーズンなど、シーバスの引きが本調子になってくるシーズンや、流れが強い河川などでの釣り、青物などがゲストになりうるフィールドでの釣り、飛距離勝負となるサーフなどでの釣りなどが、4000番やC5000番サイズが真価を発揮する 釣りではないかと思います。

逆に、湾奧、都市部や激戦区での繊細な釣り、止水での釣り、真冬から初夏までの釣りなどでは、これらのサイズのリールの出番は少ないかもしれませんね。

食わず嫌いの方にこそぜひ使ってみてほしい

私自身がそうでしたが、過去の使用経験から、シーバスごときに4000番、C5000番は大げさすぎるでしょ、という印象から、長年このサイズのリールを忌避してきましたが、22ステラ4000XGをしばらく使ってみて、改めてシーバス釣りにおけるこのサイズのメリットがよく理解できました。

前述の通り、私のメインフィールドである大阪湾のような都市型の湾奧フィールドでは、年間通じてより幅広いシーンに適合するのはやはりC3000番であることは間違いなく、最初の一台を選ぶならやはりC3000がおススメのサイズです。

しかし、夏から秋の釣り、PEライン1号より上をメインに使うシーズンの釣りでは、C3000よりも4000、C5000番の方が適したシーンも多いと感じました。

そのため、冬春から初夏はC3000、夏から秋のハイシーズンは4000またはC5000という使い分けをしてもよいのかなと思います。

ステラのパーツは耐久性が高いため、毎釣行後のお手入れを丁寧にしていれば、オーバーホール頻度はそこまで高くありません。

私のようなサンデーアングラーなら、2年に一回でも十分だと思います。

しかしそのオーバーホールのタイミング次第では、予備リールが必要となってしまいますが、上記の通りシーズンでリールを使い分けていれば、例えば冬から初夏の使わない間に4000をOH、夏秋の期間にC3000をOHといったように、それぞれの番手にオフシーズンを設けていれば、予備リールを持たずともやりくりできるようになるだけでなく、一つのリールに使用が集中しないため、おのずからOHまでのパーツ寿命を延ばすこともできますよね。

そのため、現在メイン機としてステラC3000をご利用中で、かつ4000番サイズをお持ちでない方には、ステラ4000XG、ぜひ試していただきたいと思います。 

22ステラ 4000XG インプレまとめ 

さて今回は、今更ながら購入してみた22ステラ 4000XGについてのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?

 個人的に十数年ぶりの4000番サイズということで、インプレ内容もこのサイズ感に関するものばかりになってしまいましたが、まあリールそのものの出来に関してはステラなので正直今更あまり語ることもありません。

総合的な満足度ならステラ、しかし、実釣性能と、使用頻度を考えてコスパを踏まえたらツインパもいい選択肢になると思います。

文句なしの出来なのですが、やはり価格がちょっとネックですかね。

とはいえ、2026年にステラはおそらくモデルチェンジしないですし、22年にステラは内部機構も含めたフルモデルチェンジをしているので、次期ステラが出たとしても、それはBMW車に例えれば後期型、いわばマイチェンの範疇にとどまる内容と推測されます。

なので、今購入してもそれほど損することはないと思いますね。

ただ、例えば私のように、河川はやらない、都市部の湾奥干潟が主戦場、みたいな釣り人にとっては、年間通じて数か月間しか活躍の場がない4000番サイズのリールについては、登場頻度や使用回数を考えれば、ツインパワーを選ぶ方がコスパ面ではよいような気がします。

主なフィーチャーはほぼ同一、フルメタルボディではないものの、巻きの質感は24ツインパワーはかなりステラに迫ってきていますし、初期の購入費、維持費ともやはりステラと比べて安いのが魅力。

トータルでの満足度や質感の面では当然22ステラがおススメではあるのですが、4000番サイズのリール、そんなに使わないよという方には、今から購入を検討するならツインパワーもぜひ比較対象の選択肢として検討されることをお勧めします。

 ということで、今回のお話はこれでおしまい。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 

2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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