みなさまこんにちは。
ついに3月。
大阪湾奥では2月末から3月初日付近が一年間で最も水温が低くなるタイミングですが、これからどんどん水温も上がって釣り場は賑やかになってくる季節ですね。
この時期は毎年個人的に、手堅く釣れるシーバス狙いに行くか、それともメバリングに行くか、非常に悩ましい時期です。
今回は、そんな季節のシーバスやメバリングに大活躍してくれる、シマノ 24ツインパワー C2500SXGのインプレッション記事をお届けしたいと思います。
タイトルだけ見ると2026年2月にリリースされたばかりの26ツインパワーC2000SHGじゃなくて?と思われるかもしれませんが、私は敢えて今更、このC2500SXGを買いました。詳細な購入記は以下に書いた通りです。
C2500SXGという番手は万人向けの“正解”ではありません。
けれど、特定の釣り(冬春のシーバス/春の遠投メバリング)に刺さる条件が揃うと、これ以上の番手が見当たらない。
そんな番手です。
もちろんC2000SHGの使い勝手の良さもステラで理解しているので、これも検討しましたが、最終的になぜC2500SXGを選んだのかについても、それぞれの番手のメリットデメリット踏まえて解説したいと思います。
まずはスペック比較(24ツインパワー×22ステラ)
まずは今回のテーマであるツインパワーC2500SXGと、直接ライバル機種となる26ツインパワーC2000SHG、22ステラC2500SXGそれぞれのスペックを並べます。
| 機種 | ギア比 | 自重 | 最大巻上長 | スプール径/ストローク | ハンドル長 | 最大ドラグ | ベアリング |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 26 ツインパワー C2000SHG | 6 | 175g | 81cm | 43/13.5 | 45mm | 2kg/3kg | 9/1 |
| 24 ツインパワー C2500SXG | 6.3 | 180g | 87cm | 44/13.5 | 45mm | 2kg/3kg | 9/1 |
| 22 ステラ C2500SXG | 6.3 | 175g | 87cm | 44/13.5 | 45mm | 2kg/3kg | 12/1 |
ベアリング個数や内部メインギア素材・加工・精度などはもちろんステラのほうが格上ですが、スペック表を見てもわかる通り、3種を比べると数値だけで言えばC2500SXGはスプール径がC2000SHGより1㎜大きく、SXGはギア比がHGより0.3大きいことで一回転当たり最大巻き上げ長が6㎝大きい、というくらいで、設計世代も同一でコンポーネント構成もほぼ同一、中身的には同じようなリールだということがわかるでしょう。
C2000SHGは、一般に「小型番手の中でも巻き取りが速い=手返しが良い」「ライトゲーム全般を1台で」という文脈で魅力が立ちます。
一方で、そういいながらショートロッド中心のジグ単に寄せると、ハンドル長やギア比がマッチしない感覚を受けることも確か。
ここは好みが分かれる部分でしょうが、汎用性が高い分、特定の釣りでは中途半端感が出てしまうことがあります。
そしてC2500SXGは、遠投が必要なライトゲーム(フロート/キャロ、小型プラグ、小型ジグ)に寄せた番手です。
いわば「ライトだけど遠投して沖を触りたい」人のための番手。
私は普段、ジグ単アジング以外は基本オカッパリでオープンエリアのシーバス、メバリングばかりやっているため、ここに強く惹かれました。
私がC2500SXGを選んだ理由:3つ
1) XGの“巻き重り”は、欠点ではなく「情報量」
ギア比が高いと、よく「巻きが重いから苦手」という話が出ます。
分かります。私も“軽く回る快感”だけを求めるなら、そっち側に立ちます。
でも、冬春のシーバスや、潮流場のメバリングで欲しいのは、軽さより情報です。
具体的には、潮が強くなる/抜ける/ヨレに差しかかる/ルアーが浮き上がるみたいな、釣果に直結する変化をどこまでインフォメーションとしてとらえられるか。
ここでXGの巻き重りが効いてきます。
自転車の変速に例えると、低いギアでクルクル回すより、高いギアで踏み込んでいる方が、坂の勾配や路面抵抗を“脚”で感じやすい。
あれと同じで、ラインテンションの負荷が手元に返ってくるから、変化を捉えやすいんですよね。
オカッパリの釣りって、結局「魚の居る場所」を目視確認はできない世界なので、「変化のある場所」を見つけられるかどうかで、アタリの有無が変わってきます。
C2500SXGは、その変化を拾う探索能力に富んだ道具だと思います。
2) 遠投シーンほど、ラインメンディングと回収効率が“釣果”になる
ジグ単だけの近距離戦なら、正直いってXGは不要、寧ろ細かい操作性を損なうためメリットはありません。
アジングでもメバリングでも、よほど重量級のジグヘッドでも使用しない限り、せいぜい飛ばして20m前後といった世界。
でもフロートやキャロ、そしてプラッギングで40m、50m、いやそれ以上の沖を触る釣りになると、一回転当たりの巻き上げ量の差が積み上がり、結果的に大きな差につながります。
・風で出た不要なスラックを回収する
・プロダクティブゾーンを外れたルアーをテンポよく戻す
・潮上に入れてラインを張り直す
こういう「釣れてない時間」に見える所作が、実際はキャスト数=プレゼン回数になって返ってくる。
結果的に、ヒットの蓋然性が上がる。
これがC2500SXGを選ぶ2つ目の理由です。
3) 大径スプール×長尺ロッドは、物理的に噛み合う
ここは地味ですが、気づくと戻れないやつです。
一般に、ライトゲームでもプラッギングや中間リグを扱うロッドは7.6~8ft台が多く、5~6ft台のジグ単ロッドより、リールフットとバットガイドの距離が伸びます。
この距離が伸びると、キャスト時のライン放出角が変わり、スプール径が大きい方が「放出が暴れにくい」条件が揃ってきます。
逆に、5ft台の短いロッドにC2500系を合わせると、放出角が大きくなりすぎて、バットガイドを叩きやすく、キャストフィールが荒れがち。
見た目のバランス以上に、ここが効いてきます。
| 写真のソアレエクスチューンS80L-Sのように、バットガイドとの距離が長い長尺ロッドにおいてはC2500のスプール径の恩恵を最大限受けることができる。 |
つまり、C2500SXGは“長尺ロッド前提”で生きる番手。
逆に、5ftジグ単ロッドで使うことは諦める必要がありますが、この前提を満たす道具立てで使いたい人には、かなり強い武器になります。
実釣での感想:冬春シーバスに、C2500SXGはちょうど良い
私は毎年12月3週目から3月ごろまでの冬春シーズンは、ホームでのシーバス釣りにはシーバス専用タックルは用いず、メバリングロッドやワールドシャウラ1番以下のライト寄りのロッドを使うことが多いです。
この時期の湾奥シーバスは、低水温故に夏秋ほど「引きが暴力的」になりにくく、かつ使用するルアーも小型軽量のものが多くなるため、そのプレゼンテーション能力からも必然的にライト寄りのタックルになる次第です。
そこでC2500SXGが効くのは、単に糸巻量やパワーの話ではなく、ラインを介してルアーの挙動と潮を感じやすいという点。
いわゆる“巻き感度”の部分ですね。
流れが当たった瞬間に、ルアーが一段浮く。ヨレで一瞬抜ける。そういう変化が、メバリング用クラスの小型軽量ルアーを使っていても、手元で分かりやすい。
この「分かりやすさ」は、釣果だけじゃなく、釣りそのものを面白くしてくれる要素だと思います。
もちろん、魚が掛かった後のやり取りでも、この時期では2500番やC3000番リールではオーバーパワーに感じてしまいますが、あくまでライトゲーム感覚で扱えるC2500SXGだと存分に楽しめますね。
私の好きなBMWに例えると、C3000以上のリールでの釣りは大排気量の「M4」や「M440i」でとにかく余裕のパワーとトルクで絶対的な速さを求める走り。
一方C2500は「420i」のようなシャシー性能に比べるとアンダーパワーなエンジンを積んだモデルで、エンジンを最大限回して、いわば能力を使い切って丁寧なラインどりをしながら速さを求める走りみたいなもんでしょうか。
メバリングでの本命:潮流場・サーフ・テトラ帯の“遠投ライト”
メバリングでも、常夜灯周りの近距離戦だけなら、1000SSPGやC2000S、特に軽さが正義になる瞬間は多いです。
中でもアジング的な縦の釣り、ショートロッドのジグ単ONLYの釣りに関しては、私はヴァンキッシュの1000番が理想だと思っています。
同じジグ単でも横の釣りがメインとなるメバリングでは、ステラやツインパワーなど巻きの質感を優先したC2000Sが最適解でしょう。
ただ、メバリングには別の顔があって、潮流場、サーフ、小磯、ゴロタ、テトラ帯みたいに、オープンエリアで“沖のヨレ”が勝負になる釣りもある。
そこでフロートやキャロ、あるいは小型プラグを遠投して、流れに乗せて“漂わせる”。
この釣りになると、C2500SXGが一気に主役になります。
遠投して、ラインを整えて、潮の変化を手元で拾いながら、必要なスピードで回収できる。
ここが全部揃えれる番手って、意外と少ないんですよね。
22ステラC2500SXGとの比較:差はある。でも、距離は縮まった
結論から言うと、22ステラが良いリールであることは疑いません。
巻きの質感、初動、整い方。
総合点はやはり最高峰です。
ただ私の中では、C2500SXGという番手は、年間を通して万能ではない。
冬春シーバスと春メバリングに寄ると出番が濃くなるけれど、それ以外の季節は相対的に出番が減りやすい。
だから、最高峰を“常用して擦り減らす”より、実釣で差が気にならないなら、コスパで割り切る方が合理的だと感じました。
そして24ツインパワーは、ステラの劣化版という言い方をされがちな立ち位置でも、今回の現行24モデルでは、実釣における両者の距離感はかなり縮まっている。
少なくとも私の釣りでは、「釣果に響く差」としてはほぼ感じませんでした。
番手選びの提案:ステラ1台より、ツインパ2台の方が釣りが広がる
ここは好みもありますが、私はこう考えています。
もし「最高峰C2000SHGを1台」で全部やるより、同じ予算感でツインパワーC2000S(近距離)+C2500SXG(遠投)の2台体制にした方が、カバーできる釣りが増えるし、1台を酷使しない分メンテの周期も伸びて、結果として合理的。
“バーサタイル”って、1台で何でも、ではなく、釣りの像に合わせて道具側の解像度を上げることだと思うんですよね。
C2500SXGはまさに、その解像度を上げるための番手だと思います。
まとめ:刺さる人には、これ以上がない番手
24ツインパワーC2500SXGは、万人向けではありません。特に、近距離ジグ単も一台でこなしたいという人には、別のリールを選ぶのが最適解でしょう。
| ちなみに、24ツインパワーに19世代の夢屋ステラスプールをつけるとめちゃカッコイイと個人的に思っています。 |
しかし、冬春のシーバス、春のメバリング、そしてフロートやキャロ、小型プラグを遠投して「沖の変化」を釣りたい人にとっては、“気づき”を増やしてくれるリールです。
潮の情報量が上がる。手返しが上がる。結果として、釣りの組み立てが一段面白くなるし攻略のテンポもよくなる。
迷っている方の判断材料になれば幸いです。
ということで、今回のお話はこれでおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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