みなさまこんにちは!
この記事を書いている8月末、私のホームのフィールドではメインベイトであるイナッコが急激にそのサイズを上げ、7月初頭にはまだ5㎝くらいだったのに、既に12㎝くらいのサイズになっています。
数週間で倍以上のサイズ、凄い成長ですね~!
晩夏になりイナッコも10cmを超えてくるこのシーズン、その群れにアタックするシーバスのバイトも水面爆発系の大きなものになるし、使うルアーのフックサイズも7月までのマイクロベイトシーズンとは違って#4クラスの太軸のものが多くなるんですよね。
そういうわけで、この時期になるとフッキングパワー重視でロッドをMLからM以上に、ワールドシャウラなら2831から2832に持ち替える、タックルの入れ替え時期。
当然それに伴い、ラインもそれまでのシーズンで0.6号、0.8号を使っていたところ、1号以上に変更します。
そういうことで、リールスプールへのラインの巻替え機会が多くなるこの時期、今回は、シーバスフィッシングで最もよく使われるシマノの2500、C3000、3000番のスプールを対象に、各号数のPEラインをスプールエッジにピッタリ巻くための適正な下巻き量の目安について、まとめてみたいと思います。
シマノ 2500、C3000、3000番スプールの規格
今回この記事で取り上げるのは、2500番、C3000番、3000番の3種類のスプール。
夢屋の互換性表記では、「S-33」および「S-20」に相当するものです。
S-33は'22ステラや'23ヴァンキッシュなど、現行最新世代の規格で、S-20は先代'18ステラや'19ヴァンキッシュ、'20ストラディックなど、ロングストロークスプール採用の幅広い機種に対応した規格ですね。
互換性や対応機種の詳細は、以下のシマノスプール互換表を参照ください。
https://fish.shimano.com/ja-JP/support/c/product-related/reel/compatibility_table_spool.html
これらのスプールは、番手表記の違いがありますが、外部寸法やスプール外径(47mm)、ストローク(17mm)は全て同一規格で、2500「S」やC3000「M」など、スプールタイプにより糸巻き量に違いがあるだけです。
なお、これらのうち2500番スプールだけは、基本的に実用ドラグ力が2.5kg程度と小さなものになっており、その分きめ細やかなドラグ調整が可能でフィネスな釣りでも使いやすくなっていますね。
このドラグ力を決めるワッシャーなど基本部品はスプールに内蔵されているため、スプールによって最大ドラグ力が決まります。
そのため、2500もC3000も実はボディもローターも全く同じパーツ。
この中で唯一3000番だけは、4000サイズのボディに2500規格のローターとスプールが組み合わされていますが、スプールに関しては2500、C3000、3000間で相互に互換性があります。
各スプールのデフォルト標準内径はコレだ
2500、C3000、3000のスプールを、以下では「2500規格のスプール」と呼ぶことにします。
そんな2500規格のスプールで、私の所有しているタイプについてスプール内径を実測した結果は以下の通りです。
番手 | 互換 | スプール内径(mm) |
2500S/C3000S/2500PE0815 | S-20/S-33 | 39.0 |
2500PE0820 | S-20/S-33 | 38.0 |
2500PE1215 | S-20/S-33 | 37.5 |
C3000XG | S-20/S-33 | 30.8 |
外径は46.5mm~47mmとばらつきがありますが、AR-Cスプールのつばの内側、つまりラインをピッタリ巻き上げた時の内径は、概ね43mmとなります。
各号数のPEラインをピッタリ巻くための下巻き量一覧
上記各スプールの標準内径をもとに、シマノが公式に発表している糸巻き量と、計算式を当てはめて整理すると、下表のとおりとなります。
下巻きの量(mm) | 0.6号 | 0.8号 | 1.0号 | 1.2号 |
40.0 | 150 | 120 | 90 | 75 |
39.0 | 200 | 150 | 120 | 100 |
38.0 | 250 | 200 | 160 | 130 |
37.5 | 320 | 240 | 190 | 150 |
ここでいう「計算式」は、釣りをされる方の多くはご存じだと思いますが、「ラインの糸巻き量×号数が概ね一定の値となる」という方程式のことです。
例えば、2500Sのスプールだと、0.6号は200m巻けますが、0.8号は150m、1号は120m。
この関係は、0.6×200=0.8×150=1.0×120になるといった感じですね。
PEラインは、ほとんどのメーカーで150m巻き、200m巻きで販売されていることが多いため、上記の表を参照して、ご自身の購入したラインに対応する下巻き量を求めて、スプール内径がその嵩高になるまで下巻きを入れてあげると、ちょうどピッタリに巻くことができます。
私の場合だと、秋シーズンは1号のPEラインを巻くことが多いので、上の表に従うと、下巻き量を38mmチョイにすると、スプールエッジにイイ感じにピッタリ収まった巻き上がりになりますね。
なお、これも良く知られた話ですが、PEラインはメーカーや製法、コーティングなどで糸巻き量は結構変わって来る場合があります。
20年ほど前に比べると、その偏差は少なくはなって来ていますが、大きいものでは150m巻きで10%くらい、巻き上がりの嵩高が変わって来ることもあるくらいです。
そのため、あくまで上表は標準的なPEラインにおける目安値だと考えて、ご自身の好みに合わせた嵩高になるよう微調整いただければと思います。
まとめ
さて今回は、シマノの2500番、C3000番、3000番のスプールに対して、PEラインをスプールエッジピッタリに巻くための必要な下巻き量についてご説明しましたが、いかがでしたでしょうか?
スプールエッジのギリギリに適正量ピッタリにラインが巻かれた状態だと、使用中のトラブルも少なく、キャストフィールも飛距離も良くなるため、リールを使っていて気持ちいいですよね。
スプールエッジピッタリに巻く方法としては、昔から、新品のPEライン→下巻き用ラインの順番にスプールに一旦巻いて、それを裏返すなどの方法も良く知られていますが、頻繁に巻き替える人にとってはそんなめんどくさいことはいちいちできないと思います。
しかし、上に提示した一覧表を使えば、下巻きの径を計測するだけで、正確にスプールエッジにピッタリに収まる糸巻き量にすることができます。
なお、スプール内径や下巻きの嵩高を計測するには、私自身この作業で愛用している以下のノギスが超おススメです。
100均ショップなどで売られているものと違って精度が高く、0.1mm単位での計測も可能ですし、樹脂素材故にスプール本体やエッジに傷をつける心配もありませんので、是非お試しください。
今回は、2500、C3000、3000番のスプールについて記事にしましたが、1000番やC2000番、C2500番などのスプールについても、またデータが纏まったら整理して記事にしたいと思います。
ということで、今回のお話はこれでおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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