みなさまこんちは。
2019年春に登場と同時に購入したヤマガブランクスのライトゲームロッド、ブルーカレント83/TZ NANO Flex。
購入当初はシーバス釣りにばかり使っていましたが、最近ようやくメバリングでもチョイチョイ使う機会が出てきたため、今回は改めてこのロッドの長期使用インプレッションを書いてみたいと思います。
ブルーカレント 83/TZ NANO Flex にBB-X RinkaiSP1700DXGを装着したところ。個人的にゴールドの加飾は好みではないですが、控えめにに入ったゴールドが仏壇(笑)をイメージさせ、ロッドとリールのカラーリングがマッチしているような気がします。 |
どんなロッド?
ブルーカレントはヤマガブランクスを代表するライトゲームロッドシリーズ。
中でもTZ/NANOシリーズは、トルザイトガイドにチタンフレームガイド、ナノアロイテクノロジー採用ブランクスを採用した同社のフラグシップモデル群。
そのラインナップの中でも、ロングレングスモデルであるブルーカレント83TZ/NANO Flexの基本スペックは、全長が2520mm、自重73g、適合PEラインは0.2〜0.6号、適合ルアーウエイトはジグヘッドが0.8~5g / 各種リグが1.8~10.5g / プラグが1.5~8g。
オレンジのベンドカーブを見ての通り、この83TZ/NANOは、77TZ/NANO、85TZ/NANO、93TZ/NANOといったライトゲームというよりミドルゲーム用といった方が適切なロッドたちに比べるとかなりアンダーパワーで繊細なロッドと言えそうですが、オーソドックスなアジング、メバリングロッドである67/TZ NANOや71/TZ NANOに比べるとややパワーがあることが見て取れますね。(ヤマガブランクス 製品サイトより引用) |
ターゲットは「アジ・メバル・他なんでも」、ルアーは「ジグヘッド・各種リグ・小型プラグ」、フィールドは「港湾・磯・河口」とされています。
同製品の解説文を引用すると、次の通りです。
ジグヘッド単体の遠投をコンセプトとしつつ、軽量ジグヘッドの扱いやすさと感度を融合させたロングレングスモデルです。
繊細な使用感は小型軽量プラグの細やかな操作を可能にし、多彩なルアーで遠距離を繊細に攻略するシーンで活躍します。
また良型特有の足元での急な突っ込みにもロッド全体でスムーズかつフレキシブルに追従し、ターゲットの走りをいなしながらブランクの復元力で浮かすことが可能です。
この曲げ込んで浮かす・止める性能により、テトラ帯などファイトが厳しいフィールドでもアングラー側に大きなアドバンテージを与えてくれるでしょう。
(ヤマガブランクス製品サイトより引用)
個人的には、「アジング、メバリングロッド以上シーバスロッド以下」のライトゲームロッドのポジションを、アジング、メバリングロッド寄りがこの83/TZ NANO 、シーバスロッド寄りが85/TZ NANO、93/TZ NANOとが担うと言った感じで、うまく分割してカバーしてくれているような感覚で、83/TZ NANOは「あくまでライトゲームロッドなんだけど不意の大物にも太刀打ちできる」そんなイメージのロッドです。
ちなみに、このロッドを買うときに競合候補として最後まで競り合ったのがシマノの'16ソアレ エクスチューンS803L-T (現行'20モデルではS80L-T)。
コチラは尺メバル狙いのロッドですが、スペック面では見事に83/TZ NANOと被っていますね。
個人的に、チューブラーのロッドの方が好みであるため、83/TZ NANOの方を選びました。
キャストフィール
83TZ/NANOのキャスト時のしなりは、「Flex」というサブネームが表す通り、85/TZ NANO、93/TZ NANOよりもさらにしなやかな印象で、まるで鞭のよう。
以前書いた93/TZ NANOのインプレでも似たようなことを書きましたが、キャスト時にはしなやかにブランクスがしなってルアーの荷重を胴にしっかりのせ、反発力を最大限生かしたキャストが可能です。
アンダー3gのプラグや1g程度のジグヘッドなど、ごく軽いルアーでもスイングするだけで大きなしなりを生み出せるので、その反発力で無理やり押し出すようにキャストすることが可能。
これならこのロッドのコンセプト通り「ジグヘッドの遠投」という釣りも十分こなせますね。
軽い方は上記の通り1g程度のジグヘッドから、重い方はカタログスペックに記載された適合ルアーウェイトの倍程度ある16gまで、いろいろなルアーを投げてみました。
自己責任にはなりますが、適合ルアーウエイトより重いルアーを扱っても、問題なくキャスト可能ですね。
中でも4.8gのバスデイ海爆リップレス50や、7.8gのジップベイツ ザブラクロストリガーでは、PE0.4号との組み合わせでは驚くほどの飛距離を出してくれました。
ルアーのフォルムなどにもよるかもしれませんが、実釣で空気抵抗の少ないシンペンメインで使ってみた感覚では、最もロッドに合っていそうなのは4〜8g程度、そして12g程度までのウエイトなら全く遠慮することなく振り切れそうです。
8.3ftというロングレングス故に、フロートやスプリットと、ジグヘッドとの間の距離があるリグでも必要なタラシの長さをとって思い切りフルキャストできるため、フロートリグ、キャロライナリグの釣りにベストマッチであることも言うまでもありません。
フロートリグは、最大のものではシャローフリークの15gタイプまで使ってみましたが、カタログ表記の最大キャストウエイトを超えていても、何ら問題なくフルキャスト可能でした。
おそらく、シャローフリークエクスパンダの17.8gモデルまでくらいなら、十分扱えると思います。
なお、これら中間リグをキャストする際は、やはりこのロッドのレングスが活きてきて、タラシの長さを十分にとることが出来ない71/TZ
NANOなどに比べると格段にキャストしやすく、アドバンテージがありますね。
なお、ルアーやリグは軽めから重めまで、振り切った後のブランクスの収束は速く、ブレは1〜1.5往復で収束する感じ。
85/TZ NANOよりは戻りが遅い感覚ですが、これだけライトなスペックでしなやかなロッドでありながら、この収まり具合は非常に秀逸だと思います。
同社のブルーカレントⅢシリーズ、例えばスペックが近い711などと比べると、明らかに収束スピードが速く、NANOブランクスと非NANOブランクスの違いを明確に感じ取ることができる部分です。
ハリを感じさせつつも柔軟性に富みしなやかなブランクスをしっかり曲げてキャストすることができ、リリースポイントもかなり広いこともあって、長時間投げ続ける釣りでも疲労感少なく、集中力を維持してキャストし続けられるロッドだと思います。
ただし、トップから2番目、3番目付近のガイドサイズは、71TZ/NANO同様非常に小さく、ロングレングスロッドにしてはその径の小ささから、キャスト時のガイドの糸抜けが多少心配になります。
操作性
8.3フィートのレングスでありながら自重は73gと超軽量。
例えば、そっくりなスペックを持つブルーカレントⅢの711だと、より短いロッドであるにも関わらず自重は81gにもなりますので、やはりフラグシップ故のブランクス軽量化とチタンフレームトルザイトリングガイドによる軽量化の恩恵を受けていると言えそうです。
ロングレングスモデルで、エンドグリップ回りがコンパクトで非常に軽量にできているため、多少の先重り感はありますが、ブルーカレントⅢシリーズに比べるとはるかにその感覚は少なく、シマノC2000番、C2500番サイズのリールとのマッチングも良く、リール装着時のウェイトバランスも、重心位置がワインディングチェック少し上に来るくらいと、まあまあ悪くありません。
シマノのヴァンキッシュC2500サイズとのマッチング。 |
よく聞くフレーズですが、まさにレングスを感じさせない操作性で、シンプルながら小柄でフィット感の良いグリップ周りと相まって、小型ルアーに対する細かなシェイキングなどのアクション付けもお手の物といった感じ。
ライトゲームロッドとしては長めのレングスですが、操作性は十分高いと言えますね。
ただ、操作性の面で注意が必要なのが、エンドグリップの長さ。
この83TZ/NANOも、93/TZ NANO同様、グリップエンドからリールシート中央までが300mmを超える比較的長めのエンドグリップ設定です。
個人的にダブルハンドキャストメインであるため、このレングスはありがたい長さではありますし、魚とのファイト時にも有効で、大きめのシーバスとのファイトにおいても、肘裏を支えにしてしっかりとロッドでタメを作ることができ、終始優位に立ってやりとりすることができます。
また、できる限り重心位置をフォアグリップに近づけるという意味でも、このグリップの長さが一役買っているようですね。
ただ、71/TZ NANOなどライトゲームど真ん中のロッドに比べると長めのグリップは軽快感で劣るようにも感じますし、実釣時の取り回しがあまりよくありません。
遠投する釣り方の時はいいのですが、特に、メバルが接岸して急遽近距離戦を強いられる状況などでは、このグリップ長は非常に邪魔。
8.3フィートでスロー寄りのレギュラーアクション、さらに曲げ込んでパワーを発揮するというこのロッドのキャラクターには良く合っており、先重り感の軽減にも寄与したグリップ長だとは思いますが、コンセプト通り「ジグ単の遠投」をやるのであれば、あと25mmほど短い方が良かったと思います。
エンドグリップの長さでは、ブルーカレントⅢ711の方が、遠近両方で使いやすい長さだと言えそうですね。
感度
しなやかな特性でよく曲がるロッドですが、このTZ NANOシリーズは柔らかい中にもシャキッとしたハリ感も感じさせ、使用感はシャープで感度も高いと思います。
負荷に対してリニアに曲がっていくスローよりのレギュラーアクションのロッドであるため、小さなルアーをリトリーブするときに掛かる小さな負荷でも、ティップ部分が必要以上に入り込むことはなく、ルアーの動きや流れの変化を手に取るように感じることができます。
シーバスで言えば春先の時期特有の小さなアタリももちろん確実に捉えることができますし、豆サイズの小メバルがジグヘッドを啄むアタリもしっかりと伝達してくれます。
小型シンペンのリトリーブ時にはその微細なアクションを手元に感じ取れるくらい。
ブルーカレントTZ NANOシリーズ中でも最もしなやかさが強調されたロッドであるため、感度面ではどうかなと思っていましたが、実際に使ってみると しなやかさ・柔軟さとハリ・感度という二律背反の要素を絶妙なところでバランスさせている良いロッドだと思います。
これも、後から気づいたことですが、ブルーカレントⅢ711などと比べると、83TZ/NANOのティップの方がハリ感があり、アタリに対する反響感度は明らかに格上です。
曲がりとパワー
先に書いた通り、ブルーカレント83/TZ NANOの曲がりはスロー寄りのレギュラーアクション。
負荷によって大きく曲がりの頂点が変わることはなく、低負荷から高負荷までベンドカーブはリニアに変化します。
500g負荷でこの曲がり。 かなりしなやかなロッドですが、曲がりによって生み出されるパワーはかなりのもののようです。 |
このリニアな曲がりの特性は当然、ファイト時の魚に対するプレッシャー(テンション)のかかり方に直結しているのでしょう。
普段エラ洗いを多発させるセイゴ、フッコサイズでも、曲がりによる追従性が高いこと、さらにテンションの急激な変動が少ないという特性を持つため、驚くほどファイト中のエラ洗いが少ないです。
500mlペットボトルのリフトではティップが大きく入り込み、ロッド全体がぐにゃりと曲がったため、大型シーバスではちょっと厳しめかなと思っていましたが、これまで50cm、60cm台はもちろん、70cmオーバーのシーバスでも全く問題なくやりとりすることができましたし、ファイト中の魚のコントロールにおいても、全く不安感を感じることはありませんでした。
私はかつて15年ほど前にも、早春のシーバス狙いに当時最新のメバリングロッドを使って挑んだことがありましたが、当時は60アップのサイズが掛かるとその走りを止めることができず非常に長時間のファイトを余儀なくされ、最後はロッドをのされ、おそらくフック穴が広がったせいでしょう、すっぽ抜けでバラしてしまうということが何度もありました。
しかしこのブルーカレント 83/TZ NANOは当時のロッドとは違い、同じように大きく曲がり込んでも、その曲がりによってじわじわと沸きあがるようなリフティングパワーを発揮してくれます。
PE0.4号でこのサイズが全く余裕で上げられます。 ロッドがしっかり曲がってくれるため、細糸でも臆することなくリールを巻いて、魚を寄せて来られますね。 |
またその曲がりはどこまでも深く入り込みタメが効くものなので、ロッドを支える腕への負担は思ったよりもかなり小さく感じられ、強い引きにもロッドがのされる心配はありません。
まさに「曲げて獲る」を地でいくロッドですね。
ちなみに実釣ではPEラインは0.3号から0.6号まで使いましたが、0.4号あたりがこのロッドのパワー感にはベストマッチだと感じました。
もちろん、しなやかによく曲がってくれるため、0.3号でも安心して使うことができそうですが、曲げた時にはかなりパワーを発揮するロッドなので、フッキング時にアワセ切れなどしないようドラグセッティングはおろそかにしてはいけないことは言うまでもありません。
カタログスペック上は0.2号から使用できるとされており、実際問題なく使うことはできますが、やや大き目のメバルが相手の場合は、このロッドのパワーではアワセ切れの懸念がありますので、0.2号を使う場合は特にドラグを入念に調整した方がイイでしょう。
こんなメバリングシーンで大活躍
ブルーカレント83TZ/NANO、メバリングロッドとしては長めかな?と思えますが、実際に使ってみると思ったよりも活躍してくれるシーンは多いです。
具体的に、以下のようなシーンでの釣りにはバッチリマッチしてくれますね。
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テトラ・磯での釣り
長さがあるため沈みテトラや沈み根などもかわし易く、根掛かりなども外しやすいです。テトラ際での急な魚の突っ込みに対しても、しなやかな曲がりでラインブレイクを防いでくれます。特に足場が安定しないテトラでは、反発力が強すぎない曲げて投げる特性が非常に扱いやすく、長い時間キャストし続ける場合はハリのありすぎるロッドよりも絶対に扱いやすいと思います。
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足場の高い波止での釣り
ティップを水面にできるだけ近づけることが可能であるため、風が強い日の釣りや足場の高い波止でもこの83レングスの使い勝手は抜群です。バットパワーがあるため魚の抜きあげにも安心感がありますね。
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サーフでの釣り
長さにより飛距離が出ることはもちろん、波にラインを必要以上に叩かせないようラインメンディングやコントロールがやりやすいのも特徴です。意外と小型ルアー使用時でもキャスタビリティが高いため、サーフに限らずウェーディングで狙うシーンには非常に向いていると思います。
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遠投が必要な状況
フィールドに関わらず、ジグ単リグやプラグの遠投が必要なシーンでは非常に活躍してくれます。私が良く行く場所は、沖の藻場や潮目が狙い目になる日が多いのですが、風向き次第では6ft台や7ft前半のロッドではポイントまで届かないため、遠方へルアーを確実に届けてくれるこのロッドのキャスタビリティは必須になりますね。
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フロートリグ、キャロライナリグ
83TZ/NANOはもちろん各種リグの操作性も抜群。というのも、フロートやスプリットからジグヘッドまでの長さを長めにとった場合でも、タラシを十分な長さ確保できるためキャスタビリティを損なわないし、取り込みの際にもティップへのリグの巻き込みを心配する必要がないからです。
逆に、このロッドが苦手とするのが水面までの距離が近い場所、小場所、近距離戦、極軽量ジグヘッドの使用などといった状況ですかね。
実際に港湾ジグ単の釣りなどにも使ってみましたが、一応ジグヘッドは0.6g(ワーム込みで0.9g程度)から気持ちよくキャストできるものの、やはり8.3ftのレングスは小場所での取り回し面ではショートロッドには及ばず、バイトへの即応性がどうしても悪くなってしまうため、豆サイズのメバルは掛けバラシてしまう割合が大きくなってしまいました。
短距離戦メインになるような港湾エリアや、アンダー0.6gのジグヘッドを多用する場合には、この83TZ/NANOはあまり向いていないですね。
あと、チューブラーティップながらベリーが比較的しなやかなタイプであるため、アワセはどうしてもクイックにシャープに掛けていく感じではなく、バイトの重みを乗せながらスウィープフッキングをするような乗せ掛け調のアワセになります。
そのため、ビシバシと掛け調子で攻めたい人にはあまりおススメできず、そういう人にはハード目のソリッドティップロッドなどの方が向いていると言えそうですね。
シーバスロッドとしての可能性
本来このロッドはライトゲームロッドにカテゴライズされるものですが、実釣でしばらく使ってみて強く感じたのは、シーバスフィッシングにおける小型ルアーの可能性について。
例を挙げるとシンペンではマニック75やコルセア65、ワンダー60やフィール75、バイブレーションではローリングベイト55や53サイズ以下のシリテンバイブ、ミノーではコモモSF-95SlimやサスケSF-75など、よく釣れることは分かっていても、小型軽量ゆえに従来のシーバスロッドでは扱いづらく、ついつい投げる頻度が少なくなってしまっているシーバスルアーって結構あると思います。
冬から春にかけてのフィネスなシーバスフィッシングでは特に大活躍! |
ここ10年ほどでシーバス関連のタックルは爆発的に増えましたが、個人的にまだまだ手薄な領域だと感じているのが、上記のようなルアーを扱えるUL(ウルトラライト)~L(ライト)クラスのシーバスロッド。
各社ともMLやMのロッドは多数の選択肢があるのに、特にフラッグシップモデルではライト以下のクラスの商品は数えるほどしかありません。
しかし、このブルーカレント 83/TZ NANOなら、これらの小型軽量ルアーにもベストマッチ。
特に厳寒期、12月から2月初頭のシーバス釣りでは、軽量のメバルプラグが非常に活躍してくれますが、それらのルアーについても不満なく扱うことができます。
細糸との組み合わせで、軽量ルアーでも驚くほど遠方に届けることができますし、タックルバランス的に、それらのルアーに装着されている繊細なフックとの相性も良く、フックを伸ばされることなくファイトができますね。
冬からバチ抜けシーズン限定の話になりますが、シーバス相手のロッドとしても83TZ/NANOは非常に優秀だと思います。
インプレまとめ
今回はヤマガブランクスのブルーカレント 83/TZ NANO Flexの長期使用インプレをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
このロッド、非常に柔軟性のあるしなやかなロッドでありながら、投げる、掛ける、獲ると全ての動作において全く不満を感じさせない素晴らしい完成度のロッドだと思います。
特に印象に残ったのは、柔軟なロングレングスのロッドにありがちなダルさを感じさせず、シャープな使用感をもたらせてくれる絶妙なハリ感。
この辺りのバランスのさせ方は、さすがヤマガのフラッグシップモデルだと唸らせられる出来だと思います。
このロッドの本来のコンセプトは、メバルやアジなどライトゲームにおける「ジグヘッド単体の遠投」ですが、おそらく各種リグ、プラッギングなど、どのような使い方をしても、おおきな不満を感じることはまずないと思います。
個人的には上述の「フィネスに使えるウルトラライトクラスのシーバスロッド」としての使い方に、バッチリハマると考えており、アンダーパワーのライトなタックルで1匹との極上のやり取りを楽しみたい方にこそ、ぜひとも使って欲しいロッドだと思います。
また、遠投が必要なプラッギングでのサーフメバリングなどにも間違いなく最適。
私はこの83TZ/NANOを、主に遠投が必要なオープンエリアでのプラッギングによく使っています。 |
長すぎるエンドグリップ長と、ややバット系が太く繊細さを感じさせない古臭いブランクスデザインの2点だけが不満点で、エンドグリップがもう少し短く、ブランクスがもう少しシャープなデザインであれば、間違いなく100点満点のロッドだと思います。
既存のライトゲームロッドの範疇ではカバーしにくい様々な状況やスタイルにマッチしてくれるブルーカレント 83/TZ NANO Flex。
サーフなど障害物が少ないエリアでのフィネスなチニングにも最適!存分に曲げて魚とのやり取りを楽しめます。 |
実釣で活躍するシーンは思いのほか多いと思いますので、気になる方は是非手に取ってみてください。
その他のブルーカレントTZ/NANOシリーズのインプレ記事も書いています。宜しければご覧になってください。
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