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シーバスにはどちらを使うべき?ワールドシャウラ 2831R-2と2832RS-2 の使い分けを詳しく解説!

2022年8月30日火曜日

1.インプレ・レビュー 1.ノウハウ/使い方 2.ロッド 3.シーバス 5.シマノ 5.ワールドシャウラ

t f B! P L

 みなさまこんにちは。

今年の夏は暑くなり過ぎたのか、全くシーバスが釣れる気配が無くて、他の釣りばかりしていました。

今年もせっかく1月から7月まで、毎月のシーバスノルマを達成できていたのに、8月になって以下記事に書いた通り、クルマが壊れてしまったので、後半は釣りに行く余裕もなく、結局8月はシーバスを釣らないままに終わろうとしています。

しかし、毎年9月頭の年間最高水温の時期を過ぎれば、あとは緩やかに水温は下降基調に。

それとともに、いずれシーバスもいつもの浜に帰ってきてくれるようになると期待していますので、9月後半にはちょっと期待しています。

ということで、今回はひさびさにシーバス関連ネタ。

シーバス釣りでワールドシャウラを使おうとする人の間で、よく話題になる、2831R-2と2832RS-2の使い分けについて、何年か使い込んだ実釣経験を踏まえて記事にしてみたいと思います。

ワールドシャウラ2831R-2と2832RS-2とは

ご存じの通り、ワールドシャウラは、シマノのフリースタイルロッドの最高峰シリーズ。

その中でも、2831R-2と2832RS-2は、8ft3inchという遠投性と操作性のバランスが取れた扱いやすいレングスと、ワールドシャウラシリーズとしては珍しくセンターカット2ピースという仕立てにより、オカッパリやウェーディングのシーバスフィッシングでは最も多用されるモデルと言えるでしょう。

それぞれどのようなロッドなのか、両モデルのアイテム解説を、シマノのワールドシャウラ製品ページからそれぞれ引用してみましょう。

2831R-2 テクニカルファイティングスペシャル

河川や港湾に潜むランカーを仕留めるために開発されたロングテクニカルスピン

高バランス化と軽量化により、ナチュラルなアクションからトリッキーなトゥイッチまで自由自在に演出。ややスロー寄りなレギュラーテーパーのブランクスは、魚の動きにどこまでも追従してバラシを軽減します。

 (シマノ ワールドシャウラ製品サイトより引用)

好評の「2832RS-2」をリメイク パワーと感度を両立したサケ・マススペシャル

サケ・マス類のパワーファイトを受け止める2832RS-2をリメイク。バットセクションの細身・肉厚レギュラーテーパー仕上げに加えて、カーボンモノコックグリップによりルアーの泳ぎ感度がアップし、操作性も向上。

(シマノ ワールドシャウラ製品ページから引用) 

2831R-2に関しては紛失してしまいましたが、2832RS-2については、購入時に製品に付属するラベルにより竿の特性を詳細に解説してあるので、これも引用してみましょう。

パワーファイティングスペシャル

サケ・マス類、そしてイトウのファイトまで受け止めるポテンシャルを秘めた決定版的ロッド「2832RS-2」。ワールドシャウラ本来の粘り強さを生むことで本格派アングラー達からの高い支持を集める、バットセクションの細身・肉厚レギュラースローテーパー仕上げに加えて、新形状カーボンモノコックグリップによってルアーの泳ぎ感度と軽量化によるキャストフィーリングが向上。レンジコントロール性能とボトム感知力を高めながら、フックアップ後は大型魚の強烈なファイトをロッド全体で吸収し、安定したやりとりが可能なモデルです。

(シマノ ワールドシャウラ2832RS-2製品付属タグより引用)

ワールドシャウラ2831R-2と2832RS-2の違い

2831R-2と2832RS-2は、両者をぱっと見比べた場合、瞬時に判別できないくらい互いに似通ったロッドです。

両者の各部のディメンションはほぼ同寸で、例えば2832RS-2の元竿に、2831R-2のティップを挿しこんでも、普通に違和感なく装着できてしまうくらい、両者は酷似しています。

しかし、ディティールを細かく見ると、両者には以下のような違いがみられます。

  • 使用ガイドの違い
    2831R-2にはトルザイトリングが、2832RS-2にはSicリングが採用されており、ガイドリングの厚みから両者を見分けることができます。
  • 先径とグリップ長、自重の違い
    2831R-2は先径1.7mmでグリップ長305mm、自重117g、2832RS-2は先径1.8mmでグリップ長310mm、自重125gという細かな違いがあります。そのため、両者をじっくり見比べると、見分けることは可能です。

 上記の外観上の違いに加え、当然パワーの異なる両者であるため、適合ルアーウエイトや適合ラインなど、スペック面では当然違いがあります。

以下にスペック比較を示します。

品番 全長(ft.) 全長(m) テーパー 継数(本) 仕舞寸法(cm) 自重(g) 先径(mm) ルアーウェイト(g) ジグウェイト(g) 適合ラインナイロン (lb) 適合ラインPE(号) グリップ長(mm) 適合Ex.バット カーボン含有率(%) 本体価格(円) 商品コード
2831R-2 8'3" 2.51 R 2 130 117 1.7 5~15 - 5~12 MAX 1.2 305 - 99.8 75,700円 387776 *
2832RS-2 8'3" 2.51 RS 2 130 125 1.8 7~30 - 10~24 MAX 2 310 - 99.9 76,200円 392442 *

実際にこの両者を使い比べたインプレも踏まえてその差異を見ると、2831R-2はシーバスロッドに例えるならLクラス以上MLクラス未満のパワー感

調子は全く異なりますが、最も近いパワー感は、エクスセンス ジェノスのS87L+/Fだと思います。

2831R-2はしなやかに良く曲がる躾のロッドですね。

それに対して2832RS-2は、シーバスロッドに例えるならMクラス程度のパワー感

過去に持っていたエクスセンスインフィニティのMクラスと比べても、よりパワーがあるように感じる曲がりですが、2023年モデルのディアルーナS86Mと曲げ比べると、明らかに2832の方がしなやかに感じるので、実際のところ2832のパワー感はシーバスロッドのML以上、M同等かそれ以下といった感じでしょうか。

ML+と表現するのが良いかもしれませんね。

2831R-2同様、曲がり始めるとしなやかなロッドですが、比べるとパワー感とハリ感は明らかに2832RS-2の方が一段強いロッドになっています。

このように、外見上では違いがほぼ無いものの、パワー感やハリ感が異なる両者、どう使い分けるのが良いのか、以下に使い分けの判断基準となる要素毎に記したいと思います。

ルアーによる使い分け

ワールドシャウラ2831R-2と2832RS-2の使い分けとして、広く知られているのが、使用するルアーによる使い分け。

L+程度のパワーとはいえ、非常に粘り強く曲げ込んだ際に生じるパワーが大きいワールドシャウラですので、シーバス程度の魚であれば、ランカーと言えども2831R-2で十分太刀打ちできます。

また、ワールドシャウラは全般的に、適合ルアーウエイトの上限を実際適合可能なウエイトよりも小さく表示していることが多く、実質的に表記の倍以上のウエイトのルアーもフルキャストできるロッドが殆どであるため、MAX15g設定された2831R-2でも、シーバスシーンで特に困ることはありません。

しかし、そうはいってもやはり、2831R-2は比較的しなやかな調子のロッドであるため、空気抵抗・リトリーブ抵抗の大きいルアーや、重量感のあるルアーの扱いは若干苦手

特に、7cmクラス以上のバイブレーションや、15g以上の鉄板バイブレーションなどのルアーを扱うシーンでは、リトリーブ時にティップセクションが入り込みすぎるため、アクションがつけ辛かったり、ルアーをボトムにスタックさせてしまうことが多かったりします。

そのため、上記のようなルアーを多用するシーンでは、よりハリとパワー感のある2832RS-2を使用した方が、操作性の面でも根掛かり回避性の面でも適していると言えるでしょう。

シチュエーションによる使い分け

先述の通り、2831R-2の方でも十分な強さがあるロッドなので、シーバス程度が相手であれば、ランカークラスも余裕で獲れるリフティングパワーがあります。

しかし、それはあくまでも、干潟やサーフ、港湾、止水域などでのオープンエリアでのファイトでの話。

流れの強い河川での釣りや、橋脚周りの釣り、ゴロタ、流木や杭などのストラクチャーが多い場所での釣りなどでは、パワーファイトを余儀なくされたり、流れや障害物から一気に魚を引き離さねばならないシチュエーションも多いため、よりパワーのあるロッドが必要となります。

こんな時には、絶対的に2832RS-2の方が有利。

たかが1パワー分の違いですが、RS(レギュラースロー)でより懐深く曲がりこむ2832は、シーバスに比べて圧倒的にスタミナがあるサーモン類をターゲットにしたロッドだけあって、2832よりも曲げ込んだ際に生じるリフティングパワーは2831よりもはるかに強靭で、かつタメが効くためじわじわと、しかし確実に魚にプレッシャーを与え続けることができるため、上記のような強気のファイトをせねばならないシチュエーションでは有利になるのです。

このように、釣りをするフィールドやシチュエーションに合わせて、2831R-2と2832RS-2を使い分けると良いと思います。

シーズンによる使い分け

もう一つ、 2831R-2と2832RS-2を使い分ける上で最も重要なファクターとなるのが、季節。

シーバス以外のルアーフィッシング対象魚も多かれ少なかれ、季節によって釣り方が変わるケースが多いですが、シーバスは特にこの傾向が強いと感じています。

私のホームグラウンドである阪神間湾奥では、厳寒期から春に掛けてはバチパターンやアミパターン、春から初夏にかけては小型ベイトのパターン、そして夏以降はイナッコパターンに、秋はサヨリやマイワシを中心とした大型ベイトパターンといった感じで年間のサイクルが回っていくイメージです。

もちろん例外はありますし、地域性などもありますが、上記の1年の周期の中、大きく分けて夏までの前半部分は、シーバスのアタリも比較的小さく、小型・軽量のルアーを使用する釣りが中心となる傾向が強いです。

特に初夏までのシーズンは、フッコクラスの割合も多く、バラシが年間通じて最も多いシーズンですね。

このような時期に最適なのは、やはり小型軽量のルアーとの相性がよく、しなやかでハリ感が少ない2831R-2。

2832RS-2では間違いなく弾いてしまうようなバイトでもしっかり絡めとるようにフッキングに持ち込み、かつしなやかに良く曲がるためこの時期に多いフッコクラスが相手でもバラす心配が少ないためです。

一方で、夏からのイナッコパターン、具体的には8月以降のシーズンでは、それまでの季節と違い魚のバイトの出方も大きく、高い水温のため魚の暴れ方も強くなりますね。

これ以降の季節に最適なのは、2832RS-2の方。

夏のイナッコパターンや秋のサヨリパターンなどでは、表層が主戦場になることも多いですが、この時期のバイトは水面をド派手に割るような激しいものも多いです。

そんなシーズンに使用するロッドでは、激しいバイトに即応でき、かつこの時期多用される6番以上のサイズの太軸フックを一発で確実にフックアップできるベリーのハリと強さも要求されます

もちろん、このシーズンの釣りにも2831R-2で問題なく対応できますが、ベイトサイズに合わせた大型ボディ・フックのルアー使用時におけるフッキング性能があり、夏秋のパワフルな魚のヒキにも耐え、秋シーズンの丸々太ったランカーもゆとりをもってコントロールできるだけの強さを持ったロッドと言えば、やはり確実に2832RS-2の方だと言えるでしょう。

2831R-2と2832RS-2、結局どちらがシーバス釣りに向いているのか?

ということで、ここまで2831R-2と2832RS-2の使い分けについて書いてきましたが、結局のところどちらのロッドを選べばよいのでしょうか?

その答えは、アングラー次第だと思います。

私個人の場合で言えば、メインフィールドは流れの少ない都市部湾奥干潟のオープンエリアで、個人的な好みの問題から、年間を通じて中小型のシンペンやミノーを使った釣りがメインとなり、大型のプラグや重量級バイブレーション、ビッグベイトの類などは全くと言っていいほど使用しないこともあり、年間を通じて活躍する頻度が高いのは2831R-2の方ですが、これまで書いてきた通り、釣りの趣向やよく釣りをするシチュエーション、地域特性などによっては、2832RS-2の方が出番が多いという方も多くいらっしゃると思います。

そういう次第なので、もし2831R-2と2832RS-2、どちらを選ぶか悩まれている方がいらしたら、普段のメインの釣りが、どういうシチュエーションでどういう釣りであるかをイメージして選んでいただければ間違いないと思います。

一般的なシーバスロッドに例えるなら、ワールドシャウラ2831R-2はL~MLクラス相当、2832RS-2はML以上Mクラス相当のパワー感のロッドなので、そのパワー感をイメージして選択するのがよいと思います。

まあ、この2本両方ともを持っていれば、年間を通じて一般的なシーバスフィッシングシーンは大抵カバーできるので、贅沢を言えば両方持って使い分けるのが理想的ですね。

もう一本、シーバスをやるならぜひとも持っておきたい番手のダークホース

本題とは逸れますが、年間を通じてシーバスをやる方にはもう一本、2831R-2や2832RS-2とは違う、非常におススメな番手があります。

それは、2750FF-2

え?シーバス相手で7.5ft?しかも0番パワー?と不思議に思われる方も多いかも知れませんが、このロッドがシーバス釣りに置いて唯一無二ともいえる見事なマッチングを見せてくれるのが、厳寒期から春先に掛けてのマイクロベイトやバチパターンの季節の釣り

詳細は以下の記事にも書いていますが、この時期は低水温によりシーバスの動きは鈍く、暴力的なヒキとは無縁。

しかも、一般的に魚は弱いタックルを使えば使うほど、やり取り中に暴れないため、たとえランカークラスが相手でも、0番パワーで問題なくやり取り可能なのです。

この季節、特に厳寒期のシーバスは、小型のバチやアミ、稚魚など非常に小さなものを食べていることも多いため、メバルプラグで釣果が非常に良いことも多いですが、2750FF-2はそのような軽量、極少ルアーのキャスタビリティにも優れており、またそのようなルアーと相性の良い0.3号、0.4号といった細PEの使用にもマッチしており、7.5ftという短めのレングスは、これら極小プラグの操作感を失わないちょうど良い操作性と感度を持った絶妙な長さ。

それでも、いざというときにハードなバットは抜群のリフティングパワーを発揮してくれるため、万が一ランカークラスが掛かっても安心してやり取りが可能です。

繊細な釣りをしたい、しかし、メバルタックルではパワーもキャスタビリティも心もとないという場合に、見事にマッチしてくれる2750FF-2は、2831R-2と2832RS-2の2本と合わせてお揃えると、厳寒期から晩秋のハイシーズンまで、完全にシーバスフィッシングの1年間のサイクルをカバーすることが可能でしょう。 

2020年に登場したワールドシャウラの最も繊細なモデルがコレ。厳寒期から早春のバチ抜けで繊細なルアーを使うシーズン用、またチニング用として購入しましたが、パワー感が合えばいろいろな釣りで使うことができます。万が一シーバスやチヌなど大物が掛かるかもしれないライトゲームなんかには最適ですね。

ワールドシャウラ 2831R-2と2832RS-2 の使い分け まとめ

さて今回は、ワールドシャウラのスピニングモデルの中で、最もシーバスフィッシングに多用される2831R-2と2832RS-2について、両者の使い分けをテーマに記事にしてみましたが、いかがでしたでしょうか?

ワールドシャウラはフリースタイル汎用ロッド故に、専用ロッドのような細やかな使い勝手の良さや使用感の良さはありませんが、短めブランクスによる操作性の高さ、低弾性ティップセクションと高弾性バットセクションの組み合わせによる想像を上回る感度、大口径ガイドによる抜群の糸抜けとキャスタビリティ、粘りとパワーを感じさせる肉厚ブランクス等、独特の個性にあふれたロッドで、2831でも2832でも2750でも、使っているだけでワクワクさせてくれ、飽きがこないですよね。

シーバスフィッシング用ロッドとしてのワールドシャウラの魅力については、以下記事にも書いていますので宜しければご参照ください。

そんなワールドシャウラ、2023年には「リミテッド」シリーズが追加され、この記事でご紹介した2831と2832のリミテッド登場も秒読み段階か?といった感じですね。

2831、2832、2750とも、2023年現在も市場の流通量は非常に少なく、完全に受注生産になっていると思われますが、いずれもモデル末期と言えどもいまだ非常に魅力のあるロッドだと思います。

気になる方は是非、手に取ってみてください。

ミノーやシンペンなど巻物系中心の湾奥シーバスゲームにベストマッチなワールドシャウラの決定版といえばこれ。
アベレージサイズが大きいフィールドや秋のパワフルなランカー相手の決定版ロッドといえばこれ。

2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。

よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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