みなさまこんにちは。
最近ハマっているメバリング、ロッドやリール等タックルは、昨年末からあれこれ持ち変えて試しており、ようやく最近お気に入りのフィールドではコレがいいかなというセットに落ち着きましたが、なかなか難しいのがライン選び。
今回は老舗ラインメーカーのライトゲーム用PEラインのご紹介です。 |
私は個人的にPEラインが好きなので、PEばかりですが、未だに複数スプールに別々の銘柄のラインを巻いて、使用感の違い等を確かめながら釣行しています。
その中でも、実釣で使ってみてコレは意外といいなと思ったのが、ゴーセン(GOSEN)のタイニーPEアジ(TINY PE AJI)というPEライン。
今回はこのラインについてご紹介とインプレを書きたいと思います。
どんなライン
今回ご紹介するTINY PE AJIは、「1本の糸から、豊かな暮らしを創造する」を企業理念とする株式会社ゴーセンのフィッシング部門が手がけるライトソルトゲーム用のPEライン。
ゴーセンは、もう40年近く前、私が釣りをはじめた頃から聞いたことがある釣り糸メーカーでしたが、調べてみると創業は1951年と結構古いですね。
さすがにそれだけ歴史あるからか、釣り用ラインの世界ではOEMで販売だけ手掛けるメーカーが多い中、化学原料から原糸をつくり、撚糸、染色、コーティング、そして製品化に至るまで自社内で一貫して実施できる比較的珍しいメーカーです。
さて、そのゴーセンが2018年10月10日に発売したアジング用PEであるTINY PE AJI、どんなラインなのか、メーカーサイトからその特徴を引用してみましょう。
絶妙なハリとコシ。扱い易いアジング専用PE!
【高操作性】
ゴーセン独自のSG加工により、絶妙なハリとコシを持たせる事でライントラブルを軽減。ストレスなくライン操作が可能。【高感度】
SG加工により弾性率をUP。初期伸度を抑えた事で超高感度を実現。アジからのアタリを正確に感じる事が出来ます。【視認性】
カクテルオレンジを採用し、夜間での釣りにおいても視認性抜群!!
ラインカラー:カクテルオレンジ
株式会社ゴーセン TINY PE AJI 製品ページより引用
ラインナップは、以下の通り0.2号、0.25号、0.3号の3種類、いずれも150m巻きです。
商品番号 | 号数 (ポンド) | 最大強力 | 価格 | JANコード |
---|---|---|---|---|
GL00302 | 0.2 (5lb) | 2.3kg | オープン | 201570 |
GL003025 | 0.25 (6lb) | 2.7kg | 201587 | |
GL00303 | 0.3 (8lb) | 3.6kg | 201594 | |
GL00304 | 0.4 (10lb) | 4.5kg | 201600 |
巻いてみた印象
早速、ステラに巻いてみました。
まず目を引くのがビビットなオレンジカラー。
ナイトゲームが多くなるライトソルトゲームでは、いかにも視認性が高そうですし、スプールカラーを問わず見た目のカラーリングの相性も良く好印象。
ヴァンキッシュ+ソアレカラーのスプールにもバッチリ似合いますね。 |
新品時はどのラインもそうですが、TINY PE AJIも例外ではなくコーティングによりハリとコシはかなりありますが、表面のコーティングそのものはあまり分厚すぎずほどほどといった感じでしょうか。
当然、スプール巻取り時にラインローラーに色落ちが見られるようなこともありません。
太さも適正な太さといった感じで、他メーカーのPEに比べてもまあこんなものかといった感じです。
太さに無頓着そうなDUELなどのラインに比べると、明らかに細いですね。
4本撚りなので、手触りはそれなりにざらざら感はありますが、YGKのXBRAID X4に比べるとだいぶ滑らかに感じます。
総じて、巻いてみた第一印象は悪くありません。
使用感
アジング用PEということですが、メバリングに使えないわけがないので、このラインを数か月間、ジグ単、フロート、プラッギングでのメバリングに使ってみました。
まず、使用を続けて印象付けられたのは、メーカーの商品説明にある通り絶妙なハリとコシがあること。
世のほとんどのコーティング系PEラインは、購入直後はハリとコシがあるものの、数回の使用を経てコーティングが劣化してくると、多かれ少なかれふにゃふにゃとしたPE本来の使用感になってきますが、ゴーセン独自のSG加工が優れているのか、それともこのラインの編み方に起因するのか、比較的購入直後のハリ感、コシが持続するタイプのラインのようです。
以前数年間、シーバス用に0.4号を愛用していた同社のCAST-8というラインも、比較的初期性能が持続するタイプだったので、SG加工自体が比較的効果の持続するコーティングなのかもしれませんね。
4本撚りで手触りは上述の通り多少のざらつきを感じるものの、キャスタビリティも問題なく、リトリーブ時のガイドの糸鳴りもそこそこ抑えられています。
イメージとしては、以下記事のシーガーPEX4ルアーエディションより僅かにノイズはあるものの、YGKのXBRAID X4よりはかなりノイズは少ないといった感じでしょうか。
ジグ単だけでなくプラッギングにももちろん合います。 |
ボートやオカッパリで数か月使用しましたが、エアノットは一度も発生しませんでしたね。
長期間使用を続けても上述のような使用感に大きな劣化が見られなかったところは非常に好印象でした。
ただ、やはりラインの平麺化は避けられないようで、糸ヨレがたまるとそこそこそれが目立つラインではあります。
強度と耐久性
このラインの大きな特徴の一つがその高い最大強度。
私の愛用する0.3号では、なんとMAX8Lb(3.6Kg)という、ナイロンラインでいえば2号相当の驚きの数値です。
このクラスのシーバスが来ても安心してやり取りできる余裕の強度は魅力的ですね。 |
ただ、Ave(平均)強度が明記されていないところが非常に残念ですね。
一般的にPEラインは均質ではなく、必ず強度にバラつきが出る部分が出てくるため、釣りで問題になるのは最高と最低ポンド数にどの程度バラつきがあるか。
Ave(平均)強度表記しているメーカーの方が偉いみたいなことをいう人も居ますが、それは間違いで、本来であればMAXとAve両方の強度を表記するのが理想です。
最大強度だけで比較するのがナンセンスなのは当たり前ですが、最大と最低の偏差が大きすぎるラインの平均強度表記というのもまた同様に全くあてにならないものだからです。
そういう理由から、是非とも釣りラインメーカーさんには、最大と平均の強度を併記して、まっとうに競争していただきたいところですね。
話が横道に逸れましたが、このTINY PE AJI、やはりMAX8lbは伊達ではなく、実際に使ってみても安心感は非常に大きいものでした。
メバルはもちろん、チヌや70cm近い大物シーバスなどを連続で釣っても、なんら問題なく上げられています。
シーバスを釣った時は、タモを持っていなかったので、ラインにテンションを掛けたまま取り込み可能な海岸線の浅瀬までかなりの距離魚を曳航して、最終的に陸にずり上げみたいな形でランディングとなり魚は海藻まみれの状態になってしまいましたが、それでもブレイクすることなくもってくれました。
PEラインは摩擦系ノットでも使わない限り、結束強度は一般的に直線引っ張り強度の40%程度になってしまうラインですが、それでも万が一の大物が来ても対処できるTINY PE AJIの強度の高さを証明してくれた釣果だと思います。
上記使用感のところで述べた通り、長期間使用を続けても使用感が大きくは劣化しないタイプのラインであるため、耐久性は高い部類だと思います。
しかし、とはいえ細糸故に、ガイドとの摩耗や実釣での細かな擦れなどが蓄積すると、確実に強度は下がり思わぬラインブレイクを招きかねないため、このラインの本来の強度を維持するためには常日頃からのライン状態のチェックは欠かせないものだと思います。
GOSEN TINY PE AJIのインプレまとめ
今回はゴーセンのTINY PE AJIのインプレをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。
あまり頻繁にメディアなどに登場するメーカーではないため、どちらかというとマイナーな製品のように思いますが、上記インプレに記載した通り、使用感もよく強度と耐久性に優れた良いラインであることは間違いありません。
もちろん低伸度なので遠投先の小メバルのアタリもビビッドに感じられます。 |
あまりあてにしてはいけませんが、Amazonなどのレビューでも比較的高評価ですよね。
このラインの特徴をまとめると、
- 視認性の高いラインカラー
- 絶妙なハリ・コシがあり、それが比較的持続する
- 強度と耐久性に優れている
といったところでしょうか。
0.3号以下クラスのPEラインとしては、実勢価格も比較的抑えられており、コストパフォーマンスを考えれば十分すぎるほど良いラインで、個人的にもアジングシーズンには0.2号とかをリピート買いしようと考えています。
アジングだけでなくトラウトなどのライトルアーゲーム全般に安心して使える良ラインだと思います。 |
もちろんアジングだけでなくメバリングやトラウト等にも全く問題なく使えると思いますので、コスパの良い細PEをお探しの方は、是非一度手に取ってみてください。
きっと気に入ると思います。
この記事でご紹介したGOSENのTINY PE AJIはコチラです。
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