みなさまこんにちは。
4,5年前と比べて、最近めっきりシーバスルアーの新製品を購入する機会が減ってきました。
もうかれこれ20年以上シーバス釣りをやっていると、製品を見たときに、おおよそどんなルアーかというのが想像がついてしまって、あまり興味を惹かれないというのも理由の一つかもしれません。
そういうことなので、以前はルアーケース4箱分パンパンにルアーを詰め込んでウェーディングしてたのですが、最近は釣り場に持っていくルアーも少なめ。
本当に必要なシーンに出くわして、投げるだろうなというルアーだけを持って行くようにしています。
そういう風に、必要なルアーを絞り込んで行くと、他のルアーで代替できるようなルアーはどんどん消えていき、おのずからあるジャンルでのトップランナー的なルアーがケース内に残るようになります。
どのルアーが選抜されるかは、アングラー個々人の好みもあり、また釣り場、季節、気象条件などにもよって当然変わるので、選抜ルアーが固定されることはないですし、普遍的なメンバーということにもならないのですが、選抜されるルアーに一定の傾向があるのも確かだと思います。
前置きが長くなりましたが、今回はそんな選抜ルアーにきっと入るであろう秀作シーバスルアー、ポジドライブガレージのジグザグベイトについて、ここ数年使ってみた感想も交えてインプレを記したいと思います。
どんなルアー?
2022年現在、ジグザグベイトには60S、80S、120Sの3種類のラインナップがあります。
最初に発売されたのは2015年登場の80Sで、次いで2017年に60Sが登場し、そこから遅れること数年、2021年に最大サイズの120Sが登場しました。
|
ジグザグベイト80S。扁平な姿はフナなど淡水系のベイトを連想させます。 |
|
ジグザグベイト60S。80Sよりずんぐりむっくりしていますね。サイズは60mmですが存在感あるボリュームです。 |
それぞれのスペックを下表に整理します。
Model | 60S | 80S | 120S |
---|---|---|---|
size | 60mm | 80mm | 120mm |
weight | 11g | 17g | 43g |
type | sinking | sinking | sinking |
Hook | #6×2 | #4×2 | #1×2 |
ring | #4 | #4 | #5 |
range | 20-60cm | 20-60cm | 5-120cm |
price | 1870yen | 1980yen | 2640yen |
どんなルアーなのか、ジグザグベイト60Sのパッケージ裏面の解説を引用してみましょう。
その名の通りただ巻くだけでZIGZAGアクションを発生!スピードによってZIGZAG軌道が段階的に変調する。基本的なリトリーブでの使用以外にもスロージャークやストップ&ゴーなどの操作によって生み出される独自のアピール力を備えているためデイ・ナイト・止水・流水と幅広い対応力を持つ。
(ジグザグベイト60S製品パッケージ裏面より引用)
製品サイトの解説文は、それぞれ以下のように記載されています。
- ジグザグベイト60S
わずか60mmのシャッドシェイプ&リップレスフォルムを持った最小重量のシンキングタイプでありながらも、搭載した重心移動機構により、抜群のキャスタビリティを誇る。着水後の立ち上がりにも優れ、小型フォルムでありながらもS字軌道スイミング披露する。小型ならではキビキビとした運動性能で仕掛ける、スロージャークでのパニックアクションなど、時として無類の強さを見せつけるテクニックにも対応する。
- ジグザグベイト80S
制御を目的としたリップ等を一切持たないシンプルなボディデザインは、リトリーブ等の入力に生じるラインテンションや、流れ等によって発生する外力をプラグ自身が自動的に利用し、ターゲットを誘う力へと変換するためのデザイン。それは、バスフィッシッグで多様されるノーシンカーワームや、本流フライフィッシングで用いられるウェットフライの威力に通ずる考え方。シーバスを対象とした80mmのプラグとしは一見嫌われそうなその適度な体高がボディの倒れ込みをコントロールし、入力により緩やかなスラロームアクションを生みだす仕組み。シンキングタイプのリップレスミノーとしては異例とも思える高速引きでの安定感を誇り、流れの中は元より、止水域や潮の流れが緩い場面、ベイト過多のシチュエーション下、デイゲームと、リアクション効果の高いショートジャークによるパニックスラロームアクション等、多彩な操作に反応し、リップレスプラグとは思えない効果的なパフォーマンスを発揮する。
- ジグザグベイト120S
それまでの”シンペン”の概念から、一線を画す形式で登場して以来、独自の地位を築いてきたジグザグベイトシリーズに120ミリサイズが新登場。完全リップレスタイプのスイムベイトでありながらも深めの層に合わせやすいシンキングタイプからラインナップ。実釣性能面では、重心移動による安定した飛びを始め、その増したボリュームには似つかわしくない「水中ターン」等の小技も得意とする。「流す・巻くの基本動作の中にも、静的・動的、多様なアレンジを加えられるのが、ヴァリアブルスイムベイトの異名をもたらす所以。
(ポジドライブガレージ製品サイトより引用)
ちなみに余談ですが、上記引用元のポジドライブガレージのサイト、ドメインもホスティングもGoogleの無料ブログサービスのBloggerを使ったサイトですね。
失礼ながら製品を検索してもあまり上位に表示されていないようですし、流石にメーカーさんなので、多少コストを掛けてでも独自ドメイン+WordPressのようなCMS利用に移行された方が良いように思うのですが。
まあ、かくいう私もこのサイトはBloggerを使っていますので、偉そうなことは言えませんがw
ちなみにこのジグザグベイト、カラーは非常に豊富で、かつ60S、80S、120Sそれぞれにラインナップが微妙に異なります。
さらに、ショップや問屋のオリカラも多数制作されており、プロパーカラーのラインナップがどれだったか忘れてしまうくらいですね。
ご参考までに、私が最も多用する60Sサイズについてのカラーチャートを以下に掲載しておきます。
以降のインプレも、最も多用する60Sを中心に書きます。
キャストフィール
扁平なボディのルアーは空気抵抗の関係からあまり飛ばないだろうなと予想していましたが、飛距離とキャストフィールは事前のそんな予想を大きく裏切るものでした。
重心移動のウエイト球が意外と大きいのか、その動きがはっきりとわかるスコーンという明確な手ごたえとともに、かなり気持ちよく遠くに飛ばせます。
120Sは持っていないのでそのキャストフィールはわかりませんが、60Sと80Sはいずれもフォルムからは想像しがたいほど飛び後半の伸びもよく、思った以上に風にも強いです。
空中での飛行姿勢も抜群に良い。
さすがにスイッチヒッター85Sやスライドベイトヘビーワン90といったヘビーシンペンほどは飛びませんが、実飛距離は60Sでも結構それらに迫っているような気がします。
マグネット式重心移動を採用しているようで、昨今の平均的な重心移動系ミノーや一般的な固定重心のシンペンなどと同等クラスの飛距離は出ていそう。
投げ方によって飛距離にムラが出るルアーも多いですが、このジグザグベイトは比較的軽い力でも重心移動が作動してくれ、ゆったりと背負うキャストでもビシっと鋭いキャストでもともに安定した飛距離を出してくれますね。
このフォルムでありながら、キャスタビリティは実釣で十分以上に満足いくものだと思います。
アクションとレンジ
ジグザグベイトの泳ぎはいわゆる「S字系」と呼ばれるもの。
その独特のスイムアクションは水中映像を見ていただくのが一番わかりやすいと思います。
【ジグザグベイト80Sのスイム動画】
【ジグザグベイト60Sのスイム動画】
スイム軌道は見事に左右に蛇行するS字スラロームを描いてくれますね。
特に60Sは、ボディの全長比でスラロームの幅が広く、かつピッチが速い動きであるため、少ない移動距離でアピールさせることが可能ですね。
潜航レンジは足場高めの河川下流などでは、穏やかな流れの中で80Sをノーマルリトリーブして見た感じ、レンジは水面から20~30㎝くらいでしょうか。
いつもの浜のように水面と竿先が近いウェーディングの状況だと、スロー目のリトリーブならもう少し下、40-50㎝位までレンジが入りそうです。
一方、60Sは、メーカー発表ではレンジは20-60㎝とされていますが、ミディアムスロー程度のリトリーブでも水深50㎝地帯でのウェーディングで底を擦らずに引いてくることができますので、結構シャローでも扱いやすいレンジ感だと思います。
カタログ表記上は同じようなレンジ設定ですが、80Sよりも60Sの方が気持ちレンジが上のような感触です。
使ってみる前の予想では、リトリーブスピードを上げると簡単に水面を割ってくるだろうと想像していましたが、ファスト目なリトリーブでも、水中でしっかり踏ん張ってアクションしてくれます。
特にこの傾向は60Sの方でより顕著で、かなりのファストリトリーブでも泳ぎが破たんすることなく水中で見事なS字を描いてくれます。
もちろんファスト気味にリトリーブした時はS字のピッチや幅は変わりますが、これもいい食わせのための挙動変化、アピールになるのではないでしょうか。
そもそっもS字軌道を描くアクションは、直線距離に換算すると遠回りしてルアーが手元に帰ってくるということ。
つまり、通常のアクションのルアーに対して相対的に一か所での滞在時間が長いということになり、早めに引いてもじっくりピンを攻められるということです。
このルアーを早巻きしたときに出せる「早い動きだけど移動距離は短い」という特性は、トラウトフィッシングにおいてピンポイントを攻略するために連続トゥイッチを行うのと同じような意味があり、活躍するシーンは多いと思います。
また、リトリーブの緩急に対しても非常にレスポンスがよく、フォール姿勢もきれいなため、アクションにも容易にバリエーションを持たせられそうです。
重量に対してルアー内の気室が十分確保されているため、テンションを抜いた時に水平姿勢で漂うような感じのスローな沈降になるところも非常に良いと思います。
スピードや流速の緩急によるアクション変化に加え、止めやフォールと、かなり多彩な見せ方ができるルアーですね。
使い方と有効なシーン
個人的に80Sの方はそれほど使用する機会は多くないのですが、60Sの方はシーバス釣りであればほぼ通年、ルアーケースに入れて釣り場に持って行く定番ルアーとなっています。
カラーラインナップを見ても、どちらかというと80Sや120Sは明らかにベイトフィッシュを意識したリアル系カラーが多いですよね。
それに対して、アミパターンやマイクロベイトパターンの釣りでも効果抜群とされている60Sは、リアルカラーからクリアー系、ぼんやりしたハーフクリアまで、色数は少ないけれども結構幅広なカラーラインナップだと思います。
あくまでS字系シンキングペンシルなので、基本的な使い方はスローのただ巻きでOK。
それでも、流れの変化などに差し掛かると自動的にアクションに変化がついてくれるので、十分良い誘いになると思います。
また、ジャンルとしてはシンペンながらデイゲームでの実績も十分。
先日は、シャローエリアでロングジャークさせたのち、速度を落としてゆっくり泳がせるといった使い方で何度もヒットさせることができました。
個人的にS字系ルアーは苦手なのですが、ジグザグベイトに関して言えば、適合できるスピードレンジがかなり幅広く、一般的なS字系ルアーでは水面に飛び出してしまうような速めの巻きでもピッチの早いウォブリングのようなS字アクションをしてくれるので、このようにハイからローへスピードに緩急をつけた誘いによるリアクション狙いも非常に有効であり、デイ・ナイト含めて使い所は非常に多いルアーなのではないかと思います。
この特性を生かして、デイではミノー代わりに速めの巻きで広範囲をスピーディにチェックしたり、流れを利用した釣りでは流速変化に差し掛かったところでS字アクションに変化を入れてアピールしたりと、巻いても流しても使えるルアーと言えそうですね。
もちろん、浮遊感を感じさせるフォール、止めも、非常に有効な誘い方になると思います。
ポジドライブガレージ ジグザグベイト インプレッションまとめ
さて今回はポジドライブガレージの秀作ルアー、ジグザグベイトのインプレッションをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。
「使い方と有効なシーン」で述べた通り、このジグザグベイト、特に60サイズは、応用範囲が広いし、非常に多彩な使い方ができるルアーで、使っていて楽しくなる、いろいろと使い手の想像を掻き立てられるルアーだと思います。
早春のアミパターンでは最強とも謳われるジグザグベイト60Sですが、デイも含めていろんなベイトパターンで活躍しそうな芸達者なルアー。
小粒なサイズ感ながら、ベイトサイズが大きくなる秋シーズンでも実績十分で、年間通じて一軍選手として活躍してくれる稀有なルアーだと言えるでしょう。
同じジャンルのS字系ルアーとしては、ブルーブルーのスネコン、ダイワのスイッチヒッターS-LV、タックルハウスのシンキングスライダー、アイマのソマリなど、多数のライバルが存在しますが、このジグザグベイトシリーズはそれらの中でも使い勝手は間違いなくトップクラス。
冒頭に述べた選抜メンバー入り間違いなしの実力派ルアーなので、もしまだ使った事がないという方がいらしたら、是非試しに使ってみてください。これは買いです。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。