みなさまこんにちは。
最近仕事が忙しく、なかなかブログを書く暇が取れません。
仕事の合間にちょっとでも時間ができたら、この時期期間限定のお楽しみ、メバリングに出かけてしまうので、ますますブログ執筆から遠ざかってしまっています。
今年も既にメバルはハイシーズン真っ只中ですが、今期メバリングではリールに新戦力を迎え入れました。
そのリールとは、2024年春に登場したばかりのシマノの新製品、24ツインパワーC2000S。
このリールを既に何回か使用してみましたので、今回はそのインプレッション記事をお送りしたいと思います。
ん?ハイギアじゃないのを選んだの?
このブログを普段読んでくださっている方ならご存じかも知れませんが、私はかなり目にハイギア信者。
HG、XG両方ラインナップされているリールなら、普段迷うことなくXGを購入してしまいます。
最後に使ったノーマルギアのリールは、2008年モデルのツインパワー。
それ以降、HGかXGのリールしか買ってこなかったですね。
昨年は、ステラやヴァンキッシュもこれまで使っていたC2000SHGをC2500SXGに入れ替えました。
理由は、やはりギア比の高いリールの方が、流れに対する感度が高くて得られる情報量が多いからです。
しかし、今年の初めに、ご近所アジング用に22ステラ1000SSPGを買ってみたところ、これが想像以上に良かった。
アジング熱が高まりすぎて今更ながら1000SSPG、買ってしまいました。 |
PGとの名前の通り、当然ギア比は低く流れ感度はイマイチながらも、デフォルトで35mmというショートハンドルを装備しているため、C2000SGやC2500SXGと同じボディを搭載していながら、非常にレスポンスが良く、巻きが無駄に速くならないため繊細に緻密にレンジを探ることができます。
試しに南芦屋浜でのメバリングにも使ってみましたが、ハイギアリール特有の巻きノイズも少なくしっとりした質感で想像以上にスローな巻きができる。
これなら、そもそもあまり飛距離を期待しないライトゲーム近距離戦にはむしろ使いやすいのではないか?
そう感じたことがきっかけで、C2000Sという番手に興味を持ち始めました。
しかし、もともとハイギア信者の私、さすがに興味があるから程度の理由で、いきなりステラC2000Sを買うのは価格的にも気が引けるしリスキーです。
使用感が自分に合わなかったら損しちゃいますね。
そういう次第で、白羽の矢が立ったのが、ステラより数万円お安く買えるツインパワーのC2000S。
ノーマルギア再入門機としてちょうどいいのではないかということで、ポチっと予約してみました。
24ツインパワーC2000S開封インプレッション
ツインパワーは3月発売予定でしたが、シマノのリールやロッドは近年発売予定を守れないことが多く、3月とか言いながらどうせ届くのは3月末でしょ?くらいに思っていましたが、3月最初の週にC3000XGを予約していた人は早速手元に届いたようですね。
おや、今回は月初出荷とは珍しい、と思っていたら、なんと同じ週の後半にはC2000Sも出荷されたようで、私の手元にも予約分が届きました。
今回のツインパ、個人的にはめちゃくちゃデザインが好みです。 |
届いた箱を開けてみると、おお、24ツインパワー、カタログやYoutubeで事前に見ていたより断然カッコいいじゃないですか。
ガンメタカラーのモノトーンで、ゴールドも少しだけ入っていますが、それらはラインローラーのピン部分とハンドル軸つばの付け根部分、そしてリールフットの機種名印字部分のみと非常に控えめ。
なかなか高級感がありますね~! |
派手なゴールド加飾が苦手な私の好みにどんぴしゃりです。
スプールのブランキングデザインも先代のひっかき傷のような派手なものではなく、ミニマムなもので非常に洗練された印象です。
カラーリングも含めて、パッと見ではステラと見間違えてしまいそうですね。
今回購入したのはC2000Sなので、ハンドル長は40mm。
ステラやヴァンキッシュのC2000S同等の長さですが、ツインパワーには存在しないC2000SHGおよび、ツインパワーも含めたC2500SXGでは、通常ギア比に合わせて巻き重りが軽減されるよう、45mmというやや長めのハンドルが装着されます。
それら45mmハンドルに比べると、5mm短いC2000S用の40mmハンドルは、より繊細に緻密に巻くには最適。
ノーマルギアでギア比が低い分、巻き感がスカスカにならずに済んでいるのも、このハンドルの短さから来ています。
カスタマイズ記事は別途だそうと思いますが、とりあえず夢屋Ci4+カスタムハンドル35mmも装着してみました。C2000Sのギアなら、35mmハンドルもバッチリマッチしていますね。 |
巻き心地は非常に滑らか。
XGなどで見られるシャーシャーといった摺動音も極少で、ノイズやガタ、上下死点でのコツコツ音もありません。
22ステラと比べると、わずかにヌメヌメ感が乏しく、微かに硬質感が劣る気がしますが、それらの巻き心地、質感の違いは非常に小さく、よほど意識しないと気にならないものだと思います。
ノーマルギアなので、当然巻き出しや巻き心地は軽いですが、40mmのハンドル長や金属製ローターの慣性力との絶妙なバランスで、良い意味での重厚感、質感の高さを感じさせるフィーリングです。
ツインパは重いという印象がありますが、ステラとの重量比は5g。その軽すぎない適度な重さが、ロッドを持った時の重心位置をイイ感じに後方よりにしてくれて、ヤマガ系、シマノ系複数のロッドで試してみましたが、却って実釣でのバランスはイイ感じです。 |
先代ツインパワーC2000SHGも使用していましたが、ギア比が違うとは言え、比べると各段に進歩した感がありますね。
特に良くなったと感じたのは巻きの質感で、より肌理が細かくしっとり感、上質感が増したような印象です。
ということで、24ツインパワーC2000S、開封後のインプレとしては、個人的に一切不満が無く、申し分なしのリールだと感じました。
24ツインパワーC2000Sのスペックと機能について
ツインパワーの購入を検討されている方は、スペックや製品特徴はシマノのカタログ或いは各種メディアでさんざんご覧になっていることでしょうから、それらの情報はそちらに任せるとして、ここでは単純にスペック表を掲載しておきます。
品番 | 24ツインパワーC2000S | 【参考】22ステラC2000S |
ギア比 | 5.1 | 5.1 |
実用ドラグ力(Kg) | 2 | 2 |
最大ドラグ力(Kg) | 3 | 3 |
自重(g) | 175 | 170 |
スプール 径(mm)/ストローク(mm) | 43/13.5 | 43/13.5 |
糸巻量ナイロン(号-m) | - | - |
糸巻量ナイロン(lb-m) | 3-125, 4-100, 5-75 | 3-125, 4-100, 5-75 |
糸巻量ナイロン(mm-m) | 0.14-145, 0.16-105, 0.18-80 | 0.14-145, 0.16-105, 0.18-80 |
糸巻量フロロ(号-m) | - | - |
糸巻量フロロ(lb-m) | 3-110, 4-85, 5-65 | 3-110, 4-85, 5-65 |
糸巻量PE(号-m) | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | 69 | 69 |
ハンドル長さ(mm) | 40 | 40 |
ベアリング数BB/ローラ― | 9/1 | 12/1 |
夢屋スプールタイプ | S-31, 32 | S-31, 32 |
夢屋ハンドルノブタイプ | A | A |
夢屋ハンドルタイプ | H-10 | H-10 |
夢屋ハンドルスクリューキャップタイプ | HC-3 | HC-3 |
夢屋リールスタンドタイプ | C, E | C, E |
本体価格(円) | 53,500円 | 92,700円 |
商品コード | 46765 | 43832 |
参考までに、右側に22ステラC2000Sのスペックを載せていますが、大きな違いはベアリング数と価格と、重量ですね。
重量は従来モデル同様、ツインパワーの方が5g重たいだけとなっています。
機能面では、24モデルのツインパワーではインフィニティループ、インフィニティクロス、インフィニティドライブなど、22ステラや23ヴァンキッシュで新規搭載されたフィーチャーはもれなく搭載されています。
そのため、リールの特長としては同じくコアソリッドモデルであるステラとほぼ同じで、上記スペック表にも現れない相違点は、下記の通り少ないと言えるでしょう。
-
ツインパワーはヴァンキッシュ同等の、ステラに比べると廉価なギアが搭載されている
ツインパワーはヴァンキッシュ同様、ステラと比べるとより廉価なギアが搭載されています。ステラのギアだけは特別に特殊表面処理が施されたものを使用しているため、その分ギアパーツ単体でも高価なものが採用されています。
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ボディの蓋側のパーツがCi4+樹脂製である
いわゆる半プラボディというやつですね。当然、フルメタルボディの方が剛性面では有利になるため、この「半プラ」に関しては特に剛性面や巻き心地、巻き上げパワーの面で否定的な意見もよく見られますが、4000番や5000番クラスを、そのリールの性能限界付近で使用する場合ならばいさ知らず、少なくともライトゲームやミドルゲームで使用するC3000番クラスまでの番手では、樹脂であることによる剛性不足を体感する機会はまず皆無、ありえない話だと思いますので、気にする必要は全くないと思います。
だって、PE0.3号とかエステルラインとか使う釣りで、リール本体の剛性が問題になることって絶対ないでしょw
24ツインパワー実釣インプレッション
さてこの24ツインパワーC2000S、実釣で早速使用してみました。
対象魚はメバル。今の時期、ご近所でアジは釣れませんので。
なんどかこの24ツインパワーC2000Sでメバリングをやってみましたが、それらの釣行記は以下記事にも書いていますので、よろしければご覧ください。
ちなみに、私がメバリングでよく行く釣り場は、比較的潮流がある場合も多いオープンエリア。
個人的な好みもあり、潮流場をプラグで遠投して探るのが好きなので、そういうシーンではC2500SXGの方が何かと都合がよいのですが、敢えていろいろな釣り方でこのツインパワーでのメバリングを試してみました。
まずはいつのものようにプラッギング。
ナイトゲームのメバリングはフローティングミノーやシンペンの出番が多いですが、重量系のシンペンでは、5g~8g程度のものを使うことも多く、飛距離は40m以上出ます。
ノーマルギアのC2000Sではやはり狙いのゾーンを過ぎた後のルアー回収でハンドルをXGやHGよりも多く回す必要があるため、若干せかせかしますね。
キャスト直後の糸ふけ回収も同様です。
沖の流れを探る際も、やはりハイギア系に比べると潮圧の感度は正直劣ります。
とはいえ、ハンドルが40mmと短い分、潮圧感度の低下は幾分抑えられている印象で、巻きの軽さに慣れてくれば、微細な潮の変化も何となく感じ取れるような気がします。
それよりも、ギア比が低いことで、よりナチュラルなリーリングでスローなリトリーブスピードをキープしやすいところがいいですね。
プラグをスローにスティディリトリーブするのに非常に使いやすいギア比です。 |
問題なく魚も釣れてくれました。
そしてお次はジグ単。
メバリングのジグ単では私はほとんど0.6gヘッドしか使わないので、あまり飛距離も出ないのですが、着水点からリトリーブ時の様子を見ていると、やはりノーマルのギア比では自然なリーリングでちょうど良いスローリトリーブができています。
プラッギング同様、ギア比の低さからするすると軽々巻けてしまうため、水中の情報収集能力という意味ではやはり劣るように思えますが、その反面、思った以上にゆっくりリトリーブできるので、デッドスローリトリーブが重要になるメバリングでは、これはとても扱いやすいと思いました。
C2000Sはジグ単や近距離のフローティングミノーを用いたメバリングには特に向いているなという印象です。
特にジグ単の釣りには最高に使いやすい! |
45mmハンドルのC2000SHGやC2500SXGでは、どうしても巻きに大味感が出てしまい、特に7.5ft未満の一般的なプラグ・ジグ単用ロッドではその大味感に不満を抱いてしまいがちですが、C2000S付属の40mmハンドルは、より繊細で緻密な巻きにも対応しています。
シーズン的にまだ試せていませんが、もちろんジグ単アジングなんかにもバッチリ適合してくれることでしょう。
アジングで使用するのも楽しみなリールです。
ついでに、このリールを使用してメバリングしている最中、2度ほど60㎝を超えるシーバスが掛かりました。
それぞれ、0.3号、0.25号のPEラインにリーダー1号という組み合わせですが、ドラグも完璧に、滑らかに動作してくれて、全く不安感のないファイトが可能でした。
巻き上げ力も強く、ノーマルギアということもあるのでしょうが、軽い力で楽々と魚を寄せてこられる感じですね。
ボディ剛性や巻き上げ力が非常に高いリールなので、この程度のシーバスだと全く余裕でやり取りできますね。 |
もっと大きなシーバスが相手でも、おそらくやりとりに不安や不満を感じる心配は微塵もないことでしょう。
24ツインパワー C2000Sのインプレッションまとめ
さて今回はシマノ2024年の新作スピニングリール、ツインパワーC2000Sについてのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
個人的に超ひさびさのノーマルギアリールということで、実機が届くまでは低いギア比に慣れるだろうか、すぐに不満に思えてくるのではないだろうかと心配もありました。
そのため、ステラC2000Sではなくステラよりお安いツインパワーC2000Sを買った次第でもありますが、実際使ってみるとこれがなかなかイイ感じ。
デイゲームだとノーマルギアはちょっとイライラするかも知れませんが、メバリングもアジングもほぼナイトゲームしかしないので、ノーマルギアのコレで十分、いや、ノーマルならではの良さがしっかりありますな。
さて、24ツインパワーは残念なことに、どういう訳か売れ筋になるはずの「C2000SHG」がラインナップされなかったので、ライトゲーム派の人はC2500SXGとC2000Sとどちらを買おうか迷われている方も多いのでは?と思います。
私はC2500SXGは22ステラと23ヴァンキッシュどっちも使っていますので、今回ツインパではC2500SXGは選びませんでしたが、きっとコレも予想以上にいいリールなのではないかと思います。
ただ、45mmと長めのハンドル、そしてC2000サイズより1mm径が大きいスプールを装備したモデルなので、7フィート台前半までの、一般的なレングスのバットガイドが小さ目のメバリングロッドには、C2000Sサイズの方がラインがバットガイドを叩きにくくなるのでマッチしそうですね。
そういう次第で、以下のような方にはツインパワーC2000Sは非常におススメです。
- ジグ単兼プラッギングで使いたい
- 近距離戦が多い
- ナイトゲーム、スローリトリーブ中心
- アジングやハゼクラなどライトゲーム全般で使いたい
-
縦の釣りにも横の釣りにも使いたい
- アクションよりただ巻きの釣りが多い
一方、以下のようなシーンではツインパワーC2500SXGも良いと思います。
- 7ft台後半以上のロングレングス、バットガイドの大きいロッドを使う
- キャロやフロートなど遠投系リグもよく使う
- 大場所、潮流場などでのプラッギングがメイン
- 横の釣りメイン
- 磯場、ゴロタ、強風下など荒れたフィールドでの釣りが多い
まあ、それぞれ持ち味があってちゃんとラインナップとして棲み分けできていそうなので、好みの方を買ってしまって問題ないのではないでしょうか。理想は2台持ちですが。
で、今回のツインパワー、個人的に購入後の満足度は100点満点中100点。
前作20ツインパワーと比較しても、明らかに進化した全く別物のリールといった印象です。
ステラC2000Sではなくて、ツインパワーC2000Sを買って本当に良かったと思っています。
メルセデスCクラスがSクラスを凌駕することが無いのと同様、ツインパワーがステラを超えることは絶対にありません。
なので、あくまで同じキャラクラ―の劣化版リールなのは間違いないですが、今回の24ツインパワーに関しては、その劣化度合い、つまりステラとの距離が非常に小さい。
それでいて、実売価格はステラの6割程度なので、これだけの値段でこんなにいいリールが買えるのか!という驚きも込めての100点満点です。
大げさではなく、今持ってる他番手のステラも、ツインパワーにリプレースしちゃってもいいかなと思えるくらいの素晴らしい出来栄え。
実釣において、ステラでないことを不満に思うシーンはまずないはずです。
気になってる方は、是非今回のツインパワー、実物を手に取ってみてください。
買わなかったことを後悔することはあるかもしれませんが、買ったことを後悔することはまずないでしょう。
ありえないとは思いますが、この内容だったら、ツインパワー1000SSPGとか出してくれないですかね~。
出たら絶対買うのですが。
あと、遅れて追加でもいいから、C2000SHGも出して欲しいですよね。
これも、出たら買っちゃいそうです。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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