みなさまこんにちは。
最近ハマりにハマっているライトゲームの世界ですが、悩ましいのがライン選び。
アジングの時はそうでもないのですが、メバリングをしている時は、結構高確率でいいサイズのシーバスがヒットしてしまうんですよね~。
普段私はやや太目、0.3号のPEラインをメインで使用しており、大抵のサイズのシーバス相手でもまず切られることはありませんが、そうは言うもののやはり、1個1000円以上もする高額なメバルプラグをもし切られたらと思うと、毎度ヒヤヒヤしながらファイトしています。
そんなとき、ふと目にとまったのが、今回ご紹介するPEライン、YGKのロンフォート リアルデシテックスというPEラインです。
このラインをしばらくシーバスとライトゲームで使ってみたので、インプレッションを書いてみたいと思います。
どんなライン?
よつあみという名で有名なラインメーカー、YGKからリリースされている8本撚り細糸PEの最高峰シリーズがこのロンフォート リアルデシテックス WX8。
どんなラインなのか、メーカーサイトから解説を引用してみましょう。
プレミアムを冠するに値する、異次元の強度と類稀なる耐久性。
[特徴]
YGK WX組工法ここに極まれり。JAPAN規格である号数表示。規格での0.3号はdia0.090mmが標準糸径です。これを、PEの素材特性と比重で置き換えた単位を使用すると70dtex(0.70g/100m)という繊度となります。つまり、0.3号は100mあたりの重さが0.70gであって、これより軽ければ細い糸、重たければ太い糸という事になります。リアル0.3号Max9lb!世界最強のPEが、至宝の世界へといざないます。[染色パターン]
[スペック]
配色 10m毎 ホワイト⇒ウルトラジグマングリーン⇒ゲソピンク
●1m毎マーク 10cmパープル
●ハードスプール
●90m単品 D680 150m単品 D681 210m単品 D682
比重 : 0.98
(YGK ロンフォートリアルデシテックスWX8 製品ページより引用)
このライン、上記スペックの通り長さは90m、150m、210mの3種類で、号数も0.3号、0.4号、0.5号の3種類あるため、9種類のラインナップが販売されています。
号数 | Lb | 長さ | 定価 |
---|---|---|---|
0.3 | 9 | 90 | 9900 |
0.4 | 12 | 90 | 8250 |
0.5 | 14 | 90 | 6600 |
0.3 | 9 | 150 | 16500 |
0.4 | 12 | 150 | 13695 |
0.5 | 14 | 150 | 10890 |
0.3 | 9 | 210 | 23100 |
0.4 | 12 | 210 | 19173 |
0.5 | 14 | 210 | 15246 |
このラインの最大の特徴を3点挙げると、以下のとおりです。
- 細号数ながら希少は8本撚りラインであること
- 標準糸径を厳格に守った適正な太さのラインであること
-
0.3号で9lb、0.4号で12lb、0.5号で14lbと、一般的な同号数のPEラインより強度が高いラインであること
手にした印象
とりあえず試しに、ライトゲーム兼シーバス用として太目の0.4号、0.5号を購入してみました。
このロンフォート リアルデシテックスWX8、これまで私が使ってきたどのPEラインより高額なラインですが、それでも定価を考えると実勢価格はかなり大幅に割引きされていますね。
とりあえずいつものように、ラインにヨレが掛からないようスーパーラインマーキーを利用して巻いてみました。
巻き上げ中の色落ちなどは比較的少ないようです。
巻き上がったラインは、ピンと立つほどハリとコシがありますが、これはあくまで初期状態だからでしょうか。
なんとなくそこまでガチガチにコーティングされた感じではなく、比較的薄化粧のラインではないかと感じました。
やはり糸径にこだわっているというだけあって、他社製の0.4号、0.5号に比べると、確かに細いように感じますね。
手触りは8本撚りらしく非常に滑らか。
同号数の4本撚りよりも格段にスムースな表面で、手触りなどは同じYGKのXBRAID
X8に結構似ていて、凹凸感の少ないややドライなタッチです。
新品状態で敢えてラインの引っ張りテストもしてみましたが、体感的にも確かに号数以上の引っ張り強度があるよう感じられます。
3色分けのラインですが、比較的おとなしめのカラーリングで構成されており、巻くスプールのカラーやデザインを選ばないタイプですね。
総じて、初期状態の印象は高価なだけあって非常に良さげだと感じました。
キャストフィール
早速メバリング、シーバスの実釣で使ってみました。
さすがに8本撚りだけあって、キャスト時のライン放出は実にスムースです。
特に、ボートメバリングではこのラインの0.4号で1gジグ単の釣りをしましたが、一般的にこのクラスのジグヘッドには太すぎる組み合わせながら、飛距離面でも不満なく使えました。
シーバス釣りでのシンペンのキャストでもコレは然り。
表面が滑らかなことで、糸抜けの良さや飛距離の良さにも繋がっているようです。
さらに、適正な糸径を守っているということもあり、実質的に他社の0.3号PEラインとかとそう太さが変わらないことも、キャスタビリティの高さと関係がありそうですね。
使用感
上記の通り滑らかなラインなので、リーリング時に感じるノイズは非常に小さく、軽量ジグヘッドなどでもスムースにリトリーブしてくることができます。
コレは特にリトリーブに集中力を要するライトゲームでは有利です。
一度エアノットで10mほどカットを余儀なくされてしまいましたが、それ以降は目立ったトラブルもなく、使用感も上々です。
同じメーカーの8本撚りPEラインだからかもしれませんが、やはりXBRAID X8と結構使用感も似ていますね。
ただ、どういうわけか、手触りなどの滑らかさに反して、思ったより糸鳴りはします。
複数種類のロッドいずれにおいても、この糸鳴りはしたので、特定ロッドのガイドが傷んでいるとかそういう問題でもないと思います。
で、ラインを注意深く見てみると、新品の時には全く気になりませんでしたが、実釣で数回使用すると、このラインは結構平麺化が進むタイプのようです。
ラインが平べったく潰れて、ガイドとの接触面積が増えることがこの糸鳴りの原因かもしれませんね。
4本撚りラインで感じるノイズよりは格段に少な目だとは思いますが、平麺化が結構はっきりしているため、糸ヨレなどは目視でも非常に目立つラインですね。
強度と耐久性
引張強度に関しては、メーカー表記によると他のPEラインを圧倒する高強度ぶりで、確かにシーバス相手の実釣でも問題なく使えているし、大きなホンダワラの塊なんかも釣りあげてはいるのですが、個人的にはちょっと表記のポンド数には懐疑的です。
確かに、購入直後の新品状態ではかなり引張強度は高そうで安心感が大きいのですが、問題は実釣使用を重ねたうえで耐久性。
というのも、このライン、約5~6釣行程度の使用で、0.4号も0.5号も結構先端部分の毛羽立ちが目立ってきたのです。
そして、他のPEライン同様、この毛羽立ちが目立つようになると、急激に強度面も低下するようです。
先日は0.5号の方で、やや大き目のボラを掛けてしまいましたが、ファイト中にまさかのラインブレイク、高切れをしてしまいました。
魚には非常に申し訳ないことをしましたが、リアルデシテックスの0.5号といえば表記上は14lb、ナイロンで言えば3.5号程度の強度で、他メーカーの8本撚りPEラインの0.6号の強度に相当します。
いかに大きいとはいえ、ボラ相手のファイト中に表記14lbラインや0.6号PEをブレイクさせてしまったことなどこれまで一度たりともありません。
この事件をきっかけに、強度表記を疑ってかかるようになり、ラインの状態を釣行後チェックするようにしていましたが、そうしたところ、上記の通り概ね5,6釣行を経ると結構毛羽立ちが目立つことがわかりました。
強度と耐久性については抜群だと絶賛しているサイトやブログ記事を多数見かけますが、上記の通り、個人的にはそこまで突出して優れているとは思いません。
実際にしばらく使ってみての印象では、2千円台中盤クラスの一般的な4本撚りPEラインに比べて、少なくとも耐摩耗性に関してはそこまで優位性があるわけではなさそうです。
ロンフォート リアルデシテックスのインプレまとめ
さて、今回はYGKの高級ライン、ロンフォート リアルデシテックスについてのインプレをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。
210m巻きだと、下手するとちょっとしたロッドやリールが買えてしまうくらいの驚くべき価格設定のラインで、確かに価格なりの初期強度の高さからくる安心感は大きく、8本撚りゆえの滑らかさとそれに伴う使用感の良さは抜群のラインだと思います。
しかし、個人的な考えでは、ラインはあくまでも消耗品なので、どうしても気になるのがコストパフォーマンス面。
上述の通り耐久性の面ではそこまで突出して良いことは無いため、メーカーの謳う意文句通りの高い強度を安定して維持しようと考えると、一般的なPEライン同様、1,2釣行毎に先端数メートルをカットする運用は必須だと思います。
糸径にこだわっている割に、平麺化が激しいところも、ちょっと残念ですし、他社PEの1.5~2倍程度の実売価格だけれども、1.5~2倍の耐久性があるわけでもない。
それらを踏まえると、気軽な普段使いのライトゲームラインとしておススメかといわれるとちょっと違うような気もします。
どちらかというと、ロストするとお財布にも環境にも負荷が高い、プラグを使用した釣りなど、どうしても引張強度を優先させたいここぞというシーンに限って使うような用途が向いているのではないでしょうか。
気軽に投げ倒す、頻繁に使い倒すつもりなら、もっと廉価な他社製の4本撚りで、例えば下記の商品のように表記強度は下がりますがよりコストパフォーマンス面で優れたPEラインはいっぱいあると思います。
ということで、ネガティブなインプレも書いてしまいましたが、使用感も良く安心の引張強度を持つラインであることは間違いないため、使うシーンを選べば素晴らしいラインであることに違いはありません。
気になる方は是非手に取ってみてください。
この記事でご紹介したリアルデシテックスはこちらです。
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