みなさまこんにちは。
2025年はまだあまり釣れていませんが、メバリングのベストシーズンということで、今回はひさびさにルアーのインプレッション、タックルハウスの超名作プラグであり、個人的にこれ以上のフローティングミノーはない神ルアーだと思っている、ショアーズ オルガリップレスSOL43とSOL50についてのインプレッションを記したいと思います。
フローティング最強メバプラといえばこのオルガリップレス! |
オルガリップレスの特長とスペック詳細
ルアーフィッシングをたしなむ人なら誰でも知っている老舗メーカー、タックルハウスのライトソルトゲーム向けのブランドが「SHORES」。
そんなSHORESから2015年に登場したオルガリップレスSOL43は、ライトソルトゲーム用のリップレスミノーのさきがけといった存在で、メバルプラッギングにおいて非常に高い評価を受けているアイテムで、リップレスならではのナチュラルなアクションと、優れた飛距離性能を兼ね備えています。
なんとなく愛嬌のあるフォルムと顔つき。 |
オルガリップレスには以下2種類のサイズバリエーションがあります。
- SOL43:全長43mm、重量2.3g、スローフローティング仕様。フックはST-36TN#16、リングサイズは#0が採用されています。2015年発売。
- SOL50:全長50mm、重量3.3g、同じくスローフローティング仕様。フックはST-36TN#14、リングサイズは#1が使用されています。2017年追加モデルとして発売。
以下ではこのルアーの使用感について、インプレを記していきましょう。
飛距離とキャスタビリティ
オルガリップレスは、単一のタングステンボールを採用した落ち込み式の重心移動システムを採用しており、小型ボディながら空力の良さげなボディ形状もあいまって、安定した飛行姿勢と優れた飛距離を実現しています。
おなかのところにサイズ表記があります。 |
そのキャスタビリティは他のライトソルト向けプラグと比較してもかなり高い部類に入り、より軽量なSOL43であっても、向かい風や横風の状況下でも狙ったポイントへ正確にキャストすることが可能です。
個人的には同クラスのフローティングミノーで、このオルガリップレスほどよく飛ぶプラグは見たことがありません。
シンキングミノーやシンペン並みによく飛び、遠方を狙えるトップクラスのキャスタビリティを持つルアーだといえるでしょう。
アクションとレンジ
オルガリップレスはリトリーブ時には、水面直下約20cmを水平に近い姿勢で、ユラユラとしたローリングアクションを展開します。
そのアクションの質は角が取れた柔らかい印象のもので、デッドスローリトリーブではもはや動いているのかどうかもわからないほど微細な動きになります。
しかし、この漂うような泳ぎの質が、一般的なリップ付きミノーとは異なるナチュラルな演出を可能としており、大きな動きを嫌うスレたメバルやアミ・プランクトン類を捕食するパターンのメバルにも非常に効果的です。
月光バリバリの満月でも食ってきます。 |
スローフローティング仕様の故、かなりのスローリトリーブでもボディが完全に浮き上がってしまうことはなく、またリップレス故に深くレンジが入りすぎることもない高いバランス性能をもっており、様々なスピードで表層付近の一定のレンジを探ることを可能としています。
もちろんよく釣れるスピードはデッドスローリトリーブですが、潮流に乗せて漂わせるドリフトの釣り方にも非常に適しており、投げてゆっくり巻くだけ、または流れに乗せてラインスラックを巻き取るだけで、メバルのバイトを誘発してくれるでしょう。
なお、リップレスミノーでブリブリとしたアクションはしないルアーですが、しっかりと潮を受けてリトリーブ時の引き抵抗は感じられるルアーなので、初心者の方でも比較的扱いやすいルアーだと思います。
適した利用シーンとタックルセッティング
オルガリップレスは上記の通り高いキャスタビリティとスローに表層を攻めることができる特性を持つため、夜間に表層に浮いてくるメバルを狙うにはまさにうってつけのルアー。
オルガリップレスは比重重めのスローフローティングなので、ショートバイトでもはじきにくいという特徴も感じられますね。 |
漁港内向きなどの静かなクローズドエリアはもちろん、外向きやサーフ、ゴロタといったオープンエリア、小磯やテトラ帯など、幅広いシーンで活躍してくれることでしょう。
過去には一度だけボートで使ったこともありますが、もちろんこのルアーで連続ヒットに持ち込むことができました。
私が普段このルアーを使用する機会が多いのは比較的シャローのオープンエリアやサーフであることが多いため、以下のようなタックルセッティングで使用することが多いです。
- ロッド:7.6フィート~8フィートのウルトラライト~ライトアクションのロッド。
- リール:シマノ1000~C2500番のスピニングリール。
- ライン:PEライン0.2~0.4号前後に、ナイロン(ナノダックス)リーダー1.0号~1.5号の組み合わせ。
オルガリップレスの絶妙な漂い感で繊細なバイトを捉えるには、ある程度繊細で感度の良いタックルとセッティングがおススメなので、ど真ん中なタックルセッティングとしてはULクラスのメバリングロッド+PE0.3号、リーダー1.2号程度ですが、SOL50の方に至っては、キャスタビリティが高いこともあって、ライトクラスのシーバスロッドにPEライン0.6号、リーダー12LBというまんまライトシーバスタックルの組み合わせでマイクロベイトパターンの釣りなどで使うこともままあります。
春のメバリングシーズンがマイクロベイトの季節と被るというのもあるのかもしれませんが、シーバスにも効き目抜群。 |
当然シーバスルアーほど重量がないので、こういうタックルではそこまで飛距離は伸びず近距離用になってしまいますが、それでもぎりぎり実用的な飛距離がだせますね。
ちなみに、私が良くいく釣り場では、メバル狙いでこのルアーのラメ系カラーを使っていると、頻繁にシーバスが食ってきます。
個人的に写真のブルーラメがシーバスによく効くような気がしています。 |
これまで何匹もオルガリップレスでシーバスを釣ってきましたが、明らかに他のルアーより反応が良い気もするので、あえてライトなタックルでこのルアーを使ってシーバスを専門に狙ってみても面白いかもしれませんね。
まとめ
さて今回はタックルハウスの名作プラグ、ショアーズ オルガリップレスSOL43とSOL50についてのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
オルガリップレスはメバルプラッギングにおいて、特にフローティングミノーのジャンルでは卓越した飛距離性能と食わせの性能、優れた使用感で、個人的にこのルアーに勝るルアーは他には見当たらないと思えるほど、非常に優秀なルアーだと感じています。
特にSOL43の方は、プラッギングでメバルが釣れるシーズンであれば、メバルの摂餌パターンや状況によらず、比較的オールマイティに使えるところも強みですね。
以下記事の釣行記の日のように、「今日はもうダメだ」というような渋い日、低活性の日でも、最終的に結果を出してくれる、いわば切り札的なルアー。
プラグよりもジグ単の方が簡単に釣れるイメージがありますが、メバルが浮いているときには遠距離から近距離まで、表層付近のレンジをジグ単よりもスローに探れるという意味で、メバルがいてさえくれれば、ジグ単よりもバイトを得やすいルアーなのではないかなと思います。
払いだす潮に乗せて超遠方までひたすら流して釣れた一匹。こういう使い方もフローティングならではですね。 |
これだけ有名で評判の高いルアーなので、メバリングをする人で持っていないという方は少ないと思いますが、もしまだ使ったことがないようでしたら、ぜひタックルボックスに加えてみてはいかがでしょうか。
きっと後から追加購入すること間違いなしというくらい、超おススメのルアーです。
普段のメバルプラッギングではこのくらいの個数のルアーを持参しますが、右上段ボックスのうち8個はオルガリップレスというくらい、登場頻度の高いルアーです。 |
ということで、今回のお話はこれでおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
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