みなさまこんにちは。
新しいブログでの記念すべき第一号記事は、夏シーズンのシーバスナイトゲームの釣り方とルアーのご紹介。
写真はあくまでイメージ画像です。 |
みなさまよくご存知の通り、ワタクシ腕前の方はかなり怪しいので、釣り方を紹介するなどおこがましいのですが、ここ2週間ほど同じ場所に通い込んで、8釣行中7釣行で釣果を得ることができ、かつノーバイトの日は無かったため、この時期の定石と言える釣り方なのではないかと思います。
ということで、使用するルアーとともにご紹介させていただこうと思います。
夏シーズンのナイトゲームの特徴
夏場のシーバスゲームといえば、以下のような要素がキーワードになってくると思います。
- 濁り
- 南寄りの季節風
- 昼潮
夏場は季節による日照時間の増加により、植物性プランクトンが増殖することで、水の色が褐色に濁ります。
写真は7月のものですが、北風続きで水がクリアになった日のもの。本来ならもっと激しく濁りますね。 |
さらに、私のホームグラウンドのように太平洋側に位置しているポイントでは、基本的にこの時期特有の南寄りの季節風により、プランクトンやベイトが岸よりに寄せられるとともに、ショアラインに吹き付ける風とそれによる波、そして昼間の植物性プランクトンの光合成によって、岸近くの海中の溶存酸素量は増え、植物性プランクトンを捕食する動物性プランクトン、さらにそれらを捕食するベイトが増えることになります。
濁りにより魚の警戒心も薄れることもあり、この時期はオカッパリやウェーディングなど、岸近くで釣りをするには非常に都合の良い時期と言えるでしょう。
ただ、ナイトゲームに限っていえば、やはり真っ先に思いつくのが潮の動き。
7、8月はこんな感じで夜に全く潮が動かない日々が続きます。 |
季節的には完全に昼潮の時期なので、昼間は大きく潮位変化がある日でも、夜は全くといっていいほど潮が動かない日が多いですよね。
イナッコの存在が鍵
シーバスゲームにおいて流れがあることは非常に重要。
魚は基本的に流れの上流に向いて泳ぐ習性があること、また、壁に沿っての移動を好む習性があることから、流れがあって、流れの筋や潮目の存在が確認できるような時は、それに地形変化を絡めて釣果に繋げやすい傾向は確かに大きいです。
では、流れがほぼ期待できないこの時期のナイトゲームは、シーバス釣りには向かないのかというと、そんなことはありません。
ここで重要な鍵となるのが、ベイトとなるイナッコの存在。
イナッコは主に10月から1月、秋から冬の季節に南の海で孵化した後、春先によく釣り人から「ハク」と呼ばれる、3cm程度の大きさまで成長した後、再び沿岸部に戻ってきます。
1年で20cm程度まで成長する魚なので、7、8月になると既に大きなものは10cmを超えるサイズになっていますね。
このイナッコたちの夏場の動きとして、昼間は小規模な群れで散在していたのが、夕方から大きな群れとなって移動を始め、夜になると餌が多く外敵の少ない岸よりの浅瀬や小河川の奥に溜まり、そして朝日が昇った頃に再び沖に出て散っていくという習性があります。
夜間のイナッコは、干潮時には完全に干上がってしまうような極シャロー帯に群れになって入り込んでいます。 |
私の通う釣り場の例で言えば、夏の夜間はサーフの岸近く、ブレイクより手前の水深20〜30cmのような浅瀬に大量に群れになって入り込んでいますね。
夏場にの夜に超絶有効なルアーとその使い方
そんな夏場のナイトゲームで絶大な威力を発揮するルアーといえば、タックルハウス のTKRP 90。
このルアー、あえてジャンルわけするなら、トップウォータープラグの一つなのですが、ボデイの大部分が水面下になりわずかに頭下がりの独特の浮き姿勢で、水面下1cmという薄皮1枚のレンジを引いてこられる極めて珍しいルアー。
泳がせてみるとたまに思い出したかのように水面上に頭を出すことはあるものの、目立ったアクションもしないし、その動きの微妙さは本当にコレで魚が釣れるのかと使っていて不安を禁じ得ないレベル。
しかしコレが、イナッコについたシーバスに猛烈に効くのです。
写真の魚は7月後半から8月初頭までの約2週間に、全てこのTKRPで、水面で釣ったシーバス。
写真の他に、チヌキビレなども釣れています。
時期が時期だけに、サイズは選べませんが、1種類のルアーだけでコレだけ毎度釣れれば、コレは間違いなく一つのパターンと言えますよね。
イナッコの群れが濃い時も薄い時も、ボイルのある日もない日も、風や流れの有無に関係なく、コンスタントに釣果を叩き出してくれています。
そんなTKRPですが、使い方はいたってシンプル。重要なポイントは以下の3点です。
- ただ巻きでOK
- スローリトリーブ
- ロッドティップは出来る限り水面に近く
基本的には、イナッコの群れがざわついている周辺や、シーバスが居てそうな地形変化や流れの変化をルアーが通過するように狙ってキャストして、後はゆっくりとただ巻きでリトリーブするだけ。
この時、リトリーブスピードは絶対スロー。
エクストラハイギアとかのリールなら、3秒間に1回転くらいが目安でしょうか。
日によっては、もっとゆっくり巻いた方がバイトが得られる場合もあります。
逆に、秒速半回転より早めのリトリーブが良い日の方が少ない印象ですね。
そして、ティップが水面に近ければ近いほど、TKRPは水面下でのスイミングの割合が増え、高ければ高いほど、水面上にヘッドを出したポッピング的なアクションが増えるのですが、オススメなのはこのスイミングアクション。
上述の通り、イナッコは水深20cm程度の浅瀬にも入ってくるので、このパターンの釣りではウェーデイングよりもオカッパリの方が理にかなった釣り方になるのですが、必然的に近距離戦になることが多いため、ティップの高さを水面に近づけることと、近距離に居る魚に警戒心を与えないこと、これら2つの目的から、しゃがんだ姿勢でのリトリーブが有効です。
バイトの出方は状況によって変わりますが、大抵は突然ガバッと水面を割るようにヒットすることが多いです。
その比重と浮き姿勢、そして使用時のリトリーブスピードの遅さから、トップウォーター系ルアーでの釣りにしてはかなりミスバイトは少ない方ですが、比較的太軸のフックを装着するルアーなので、しっかりアワセを入れてやった方が良いですね。
まとめ
今回は夏シーズンのナイトゲーム、イナッコパターンでTKRPを使ったサブサーフェイスでの釣り方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
イナッコの群れ目掛けて激しいボイルが発生しているようなシーンでは、無数にいるイナッコの中から一体どうしてこんな地味な動きのルアーに狙いを定めてくるのか、いまだに全く理解できないのですが、シーバスはガバッと水面を割ってTKRPに食いついてきます。
単にこのルアーの泳ぐ様子がイナッコに似ているというだけでは説明がつきませんね。
昼間なら子供たちが水遊びをしているような、そんな激シャロー帯、しかも水際から目の前10m程度の至近距離で、シーバスが水面を割って躍り出る姿はまさに圧巻。
ぜひみなさまも、TKRPを使って大興奮のナイトゲームを攻略してみてください。
この記事でご紹介したルアーはこちらです。
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