みなさまこんにちは。
春といえばメバリング。
この時期、バチシーバスにも行きたいですが、個人的にそれよりもさらにアツく釣り欲的にどうしても勝ってしまうのがメバリング。
ちいさい魚なんですが、なんでこんなに面白いんですかね~!
特に、4月から6月の梅雨メバルシーズンまでの間は、場所にもよるのかも知れませんが、一年間の中で最もプラグに反応がいいシーズンだと思っています。
季節限定、今しかできない釣りってことで、アツくなってしまうという側面もあるかもしれませんね~。
そんなメバリング、個人的にはジグ単、プラッギング、フロートリグと、いずれの釣り方もやりますが、やはり中でも一番面白いと思うのがプラッギング。
特に潮流場での遠投前提でのプラッギングが最高に好きです。
この流れで食いそう!ってところをデッドスローでリトリーブしてるときに、突如ククっとアタリが出るあの感覚がたまりません。
なんだかちょっと、シーバス釣りに似てますよね。
ただ、この釣りもプラグだけではどうしても釣りにくいときもあります。
全く流れが出ない状況や、より遠くを攻めたい場合、夜光虫が出てるときなどなど。
そんな時には、フロートリグを使うこともあります。
フロートリグはフロート自体に重量があるので、どうもメバルとのやり取り中のダイレクト感が薄まるような気がして苦手なんですが。
そういうわけで、私の場合はプラッギング対フロートリグの比率は9:1くらい。
殆どの時間プラグを投げて、どうしても釣れないときだけフロートを試しに投げる感じです。
当然、フロートでも反応が無かったり、逆に釣れて飽きてしまったらすぐにプラッギングに戻しちゃいます。
そこで、ここからが今回の記事の本題。
みなさんは、プラッギングをしてる時に、フロートも試したいなと思ったり、逆にフロートを使ってるときに、プラグにチェンジしたいなと思ったことはありませんか?
プラグどうしだとスナップやクリップで簡単にチェンジできますが、フロートだとリグを作り変える必要があって、切ったり結んだり、めんどくさいし時間が掛かりますよね。
タックルを複数持っていけばいいのかも知れませんが、ランガンしにくいしせっかくのライトゲームのお手軽感も失われてしまう。
かといって、あの極細のPEをスイベルなんかに通すのは、老眼でナイトゲームだと至難の業。
フロートリグにチェンジするために、ノットを組みなおすなど個人的にはありえない選択です。
ということで、長年?研究を積み重ね、ついにプラッギングやジグ単と、フロートリグとのリグチェンジを、ラインを切ったり結んだりすることなく簡単に可能とする仕掛けを思いつきました。
ラインを切らずに装着できるフロートって、以前に以下の記事でもご紹介していましたが、これらのようなお手軽タイプではなく、ガチ遠投して沖を狙うヤツです。
前置きが非常に長くなりましたが、今回はその研究の成果発表、「ラインを切らずにジグ単・プラッギング⇔フロートリグを自由自在に切り替るシステム」をご紹介したいと思います。
必要なもの
今回ご紹介するシステム、ライン以外に用意するのは、以下の3点です。
1.使用するフロートはアルカジックジャパンの「シャローフリーク」
管付きタイプのフロートであればなんでもかまいません。
なんなら、フカセ用の管付きウキでもいいくらいですが、おススメなのはアルカジックジャパンのシャローフリーク。
シャローフリークはどのサイズも大活躍してくれるので、7.5g、10.5g、15gの全サイズ持っておいた方が良いでしょう。メバリングならFタイプで、完全に沈めて使うならDiveですね。 |
他に類似品としては、ダイワの「月下美人 月の彼方」や、クロスファクターの「サイコ ランチャーフロート」などもありますが、これらはあまり市場に数が出回っていません。
シャローフリークの方はおそらく管付きタイプのライトソルトゲーム用のフロートとしては、最もメジャーでどこの釣具店でも入手しやすく、かつお値段も安いアイテムといえますね。
このシステムでは、カン付きフロートを用いた3点リグになります。
春メバリングだと、大抵表層付近で釣れることが多いので、F(フローティング)タイプがおススメです。
2.スナップ(クリップ)はFishingFightersの「鉄腕クイッククリップ」
少しお値段(一本当たり単価)はお高めですが、プラグやジグヘッドの装着にはかならずFishingFightersの鉄腕クイッククリップを使います。
なぜこのクリップでないといけないかは後述しますが、糸ヨレによるトラブルが多いライトゲーム、通常のクイッククリップではなく、絶対におススメなのは以下のスイベルが付属したクイッククリップスイベルの、28Sサイズの方です。
スイベルが付くとメバルの食いが悪くなるのでは?と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、長年試してみて、28Sサイズであればウエイトはわずか0.054g。
私自身、メバリングを始めたころから釣行ではほぼ100%このスナップスイベルを使用していますが、これまでの実績からも釣果に悪影響はほぼないと断言できると思います。
3.フカセ釣り用のからまん棒は、SASAME(ささめ針)の「止まるん棒」Lサイズ
このシステムの要となるのが、フカセ釣り用のからまん棒。
これを用いることで、ラインを切らずに後付けでフロート装着を可能とします。
このからまん棒、いろんなメーカーからいろんな名称でリリースされていますが、おススメなのはSASAME(ささめ針) の「止まるん棒」のLサイズです。
これも後述しますが、この製品、そしてこのサイズを選ぶべき明確な理由があります。
上記3点がそろえば、基本的なシステムは組めますが、好みによっては、以下もあると便利でしょう。
4.小型スナップ
フロートのウェイトをワンタッチ交換したい場合、小型スナップを使うと便利です。
お好みのモノで良いと思いますが、私は小型の以下のものが好みです。
5.絡み止めビニールパイプ
無くても問題ありませんが、フロートを装着するための枝素がメインラインに絡まないようにするために、好みに応じて装着すると便利です。
ラインを切らずにリグチェンジするシステムの作り方とリグチェンジの手順
さて上記のアイテムが揃ったら、それらを用いて早速仕掛けづくりです。
まずは、準備作業を以下に記します。
PEラインの主線とリーダーは好みのノットで接続すれば良いですが、このシステムではノット部分に負荷が掛かりやすい仕組みなので、FGノットのような摩擦系ノット、または、クインテッドノットのように、3.5ノットとかトリプルエイトノットよりも結び目が少しでも大き目でしっかりしたモノになるノットで結んでおくのがいいでしょう。
リーダーの先には、上記2.の鉄腕クイッククリップスイベルをお好みの結び方で結んでおきます。
この状態で、クリップを使ってジグ単でもプラッギングでも簡単にルアーチェンジできる状態ですね。
あとは、フロートを取り付けるために、止まるん棒Lにフロートを結び付けます。
止まるん棒とフロート用ラインの接続は、ユニノットで棒に締め付けるような感じで結んであげると良いと思います。ナイロンかフロロかはお好みで。 |
釣りの最中に抜け落ちることはありませんが、ユニノットなどでぎちぎちに締めこんであげるのが良いでしょう。
私は、ユニノットの結び目が現場でズレたりしないよう、結び目の上から以下の接着剤を垂らして固定しています。
ジグヘッド自作や取れたルアーの目玉装着などにも扱いやすい接着剤で、非常におススメです。
以下では、上記で準備したものを使って、実際に釣り場でフロートリグにリグチェンジする手順を記します。
手順1.「止まるん棒L」のストッパー(ゴム管)2つを、クリップ付きのラインに通す。
止まるん棒Lサイズのストッパーの内径は、鉄腕クイッククリップをジャストで通せるサイズなので、比較的すんなり通すことができるはずです。
この製品どうしの組み合わせが今回のシステムのミソ。ラインを切らず後付けでの脱着を可能とするため、クリップスイベルをストッパーゴム管がすんなり通過できることが重要です。 |
止まるん棒Lサイズと鉄腕クイッククリップスイベルを推奨する理由は、両者の組み合わせが、釣りの現場でもすんなり着脱するのに最適な組み合わせだからです。
クリップスイベルから通したストッパーゴム管を、写真のようにノットより少し上に持ってきます。 |
とはいえ、実際釣りの現場でこれを急いでやるのは難しかったりするので、あらかじめゴム管を通したループを作っておいて、ループをクリップにひっかけてゴム管をリーダー側に移動する形の方が、確実で素早く作業できて効率的です。
実際の釣りの現場で細かい作業は難しいため、あらかじめゴム管を通したループを用意しておいて、クリップにひっかけてゴム管を移動させるだけで通せる仕組みを用意しておくと、ナイトゲームや強風下でのリグチェンジも簡単になります。 |
手順2.フロートを装着
止まるん棒のストッパー下部が、PEとリーダーの結び目より少し上になる位置で、フロートを結んだ止まるん棒をストッパーで固定します。
あとはゴム管に止まるん棒を挿しこむだけ。 |
キャスト時の負荷により徐々に止まるん棒の固定位置がずり落ちてくることがありますが、PEとリーダーの結び目がその際のつっかえとなってくれるよう、必ず結び目少し上の位置に固定することが重要です。
ゴム管はしっかり根本まで差し込んであげましょう。写真のように、ノットの結び目がつっかえて、フロートがずり落ちにくくなります。 |
手順3.クリップに、ワーム付きのジグヘッドを装着
お好みのワームを刺したジグヘッドを、クリップに装着します。
フロートを装着し終えた完成図。私はフロート接続部分に絡み防止パイプを入れていますが、別にコレはなくても快適に使えます。 |
必要な装着手順はたったこれだけ。
非常に簡単に、ラインを切ったり結んだりすることなく、素早くプラッギングやジグ単のリグから、フロートリグにリグチェンジすることができますね。
フロートリグからプラッギングやジグ単に切り替えるのも簡単。
止まるん棒のストッパーゴム管を抜いてフロートを外し、ゴム管をラインから抜くだけで、元のプラッギングリグに戻すことが可能です。
短い時合の最中であっても、この手順なら簡単にプラッギング⇔フロートリグを切り替えることができ、チャンスを逃す心配もありません。
留意事項
このシステムだと、止まるん棒を使用している副次効果で、比較的フロートを結ぶラインとメインラインやリーダーが絡みにくく、トラブルが比較的起きにくい特徴があります。
しかし、それでもフロートリグである以上ラインが絡む可能性は消えないため、キャスト時にはフロートが着水する直前で、ラインの放出にブレーキを掛けてあげることで、トラブルの可能性を大幅に軽減することができます。
もう一つ気を付けるべきことは、このシステムでは、ゴム管でラインを挟むため、どうしてもキャスト回数が増えると、フロートの位置がズレ下がってしまうことがあるということです。
リーダー端糸にフロートを結ぶ通常の3点リグでは起きないことなので、このシステムの弱点とも言えますが、フロートリグは流すことも多く、そこまで多投するわけでもないと思いますので、何投かに一度、リグがズレていないか確認してあげるのが良いと思います。
シャローフリークの場合だと10.5gまではそこまでズレる印象はありませんでしたが、15gなどをフルキャストすると、そこそこの頻度でズレますね。
この事象は、もともと止まるん棒自体が、磯釣り用の製品なのでそこまで細いラインの使用を想定していない製品であることが理由なので、致し方ありません。
ラインを切らずに後付けでフロートを装着できる利便性とのトレードオフだと思うしかありませんね。
どうしてもズレが許せない!という方は、止まるん棒付属のストッパーゴム管ではなく、内径1.8mm、「中」サイズの一般ウキゴムを使ってみてください。
クリップスイベルへの通しやすさ、外しやすさは多少犠牲になりますが、止まるん棒をよりタイトに装着することで、ズレが軽減されるはずです。
ラインを切らずにジグ単・プラッギング⇔フロートリグを自由自在に切り替える方法 まとめ
さて今回は、メバルプラッギングファン待望?の、ラインを切らずに後付けでフロートリグを取り付け、取り外しする方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
個人的には大場所、オープンエリアのメバリングが大好きなのですが、せっかくお手軽感があるライトゲームなのに、複数タックルを持ち込むってのがどうも苦手。
タックルは複数持ち込みたくない、けど、フロートでしか釣れないタイミングもありますよね~。 |
で、ついでにいうと、ロングレングスのロッドでプラッギングやジグ単の釣りをしても、正直パワーがありすぎてメバルとのやり取りに面白味が掛けるので、できれば繊細なタックル一本で釣りをしたい派。
そんなワガママをかなえてくれる汎用性の高いロッドが、下記のソアレ エクスチューンS76UL-T。
足場の高いところでも低いところでも過不足なく使える7.5フィートレングスで、ティップはチューブラー。
カタログスペックではルアーウエイト上限6gとされていますが、シマノロッドらしく実際には10.5gフロートでも十分遠投可能なので、アンダー1gのジグ単から10.5gフロートリグまでコレ一本で使いこなせるロッドです。
そんな風に、タックルは対応できていても、実際釣りの現場では、結局のところラインを切ったり結びなおしたりってのが非常に面倒なので、プラッギングをやりだしたらなかなかフロートリグにチェンジする機会はありませんでした。
しかし、今回ご紹介したシステムを使うようになってからは、現場でのリグチェンジが非常に楽になったので、プラッギングでダメな時はフロートリグに変えたり、その逆を試したりと、釣りの現場で躊躇なく攻め手を変えることができるようになり、よりチャンスの取りこぼしが少なくなってきたような気がします。
回遊狙いの大場所メバリングでは、神出鬼没のメバルが回ってきた、まさにそのタイミングでルアーを投げているか、そして何を投げているかが非常に重要。
なので、プラッギングとフロートリグとをスムースに、シームレスにリグ交換できてチャンスタイムを逃さないこのシステムは非常に有効だと思います。
実は、このシステム以外にも、後付けでフロートリグを装着するための仕組みを5種類ほど考えて、実釣で試してきました。
このシステムが完成するまで、結構いろいろ試しましたw |
その研究のために数千円分ほど出費してしまいましたが、今回ご紹介したシステム以外の残りの4種類の方法は、比較するとどれもやや実釣でのトラブルが多めで、実用面で課題があると考えてボツになったものです。
ただ、せっかくの研究費用がもったいないので、またそれら別システムのご紹介は別途記事にしようと思います。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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