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リアス(モビーディック) リミテッドサーフウェーダーハイブリッドRS FWD-0210 のインプレッション

2022年2月12日土曜日

1.インプレ・レビュー 2.ウェーダー

t f B! P L

みなさまこんにちは。

みなさまは冬場のウェーディングではウェーダーはどんなのを履かれていますか?

私はこれまで長年、冬場の釣りでもナイロンウェーダーで過ごしてきました。

水も冷たいし寒いんじゃないの?と思われそうですが、下半身の防寒を万全にした上でウェーダーを履けば、結構2月、3月の低水温期でもなんとかなるものです。

しかし、極厚の防寒パンツの下に厚手のパンツを履き、さらにその下にブレスハイパーの超極厚のアンダータイツを履いた状態でウェーダーを履くので、着膨れ度合いはMAX、ウェーダーはパツパツに膨らんでしまいます。

ここまでやるとさすがにウェーダー内にデッドエア層ができるため、外の水の冷たさは全く感じないのですが、動きにくいし腰が痛くなる

そのため、長年保温性の高いネオプレ素材のウェーダーが欲しいなと思っていましたが、長年ナイロンでなんとかなってきたという実績と、ケチな性分のせいで、なかなか購入に踏み切れませんでした。

そんなある日、いつものように密林偵察していると、とあるウェーダーが残り在庫1点、信じられない価格まで値下げされているではないか!そのウェーダーとは、Reath(リアス)のリミテッドサーフウェーダー ハイブリッドRS

税込定価は45100円のウェーダーなので、普段釣具店や通販サイトでは4万円ちょいくらいで売られているのですが、その時は在庫調整だったのか、なんと驚愕の税込16000円台。

コレはポチらずにはいられない!と、即ポチってしまいました。

今回はこのウェーダーのインプレです。

どんなウェーダー?

Reath(リアス)は創業50年を超える宮城県石巻市の超老舗のウェットスーツ、ドライスーツ専業メーカー、株式会社モビーディックの展開するブランドで、その製品作りには定評があります。

今回購入したリミテッドサーフウェーダー ハイブリッドRSは、太ももより下がネオプレン素材、上が防水透湿素材でできた、ハイブリッドタイプのウェーダー

履いたらこんな感じです

その名の通り、サーフでの使用を想定したタイプで、足元は一般的なブーツフィットタイプのウェーダーとは異なる独自のブーツを採用しており、ソールタイプはラジアル

どんなウェーダーなのか、メーカーサイトの紹介文を引用してみましょう。

ターゲットを追い求め、時には数キロ先まで移動を繰り返すサーフの釣りにおいて 理想とするのは軽く、蒸れず、歩き疲れないウェイダーです。

リアス・リミテッドサーフウェイダーを開発するに当たり目標としたのは 疲労ストレスを軽減し、動きやすくスタイリッシュであること。

従来の形状から、より進化させリアスR&Dと共同開発した専用ブーツを採用いたしました。 結果、全体重量50%の削減に成功(当社比)

ついにアングラー待望のウェイダーが完成いたしました。

素材はポリカーボネート系防水透湿素材×ネオプレーンの2タイプを使用しており、上部が透湿素材、下部が4mmネオプレン。更に2017年モデルは4レイヤーから5レイヤー仕様に変更しました!

カラーはGRY×BLKのみとなります。

太ももから下がネオプレンのため、スリーシーズン使用可能です。

また、厳冬期に下半身だけ入水するアングラーにも好評です。

こちらにもA.C.T(当社技術の解剖学的裁断)を採用しているのでムダな、だぶつきがなく屈伸してもツッパリ感はまったく感じません。

全重量においては、従来のウェイダーの約50%の軽さ!

まるでウェイダーを履いていないかのような着用感は、従来製品になかったものです。

そして、2016ウェイダーから採用の「SP BOOTS」 サーフウェイダーの常識をくつがえした軽量感とその履き心地。

また2017年モデルからはブーツ本体にラジアルを施し、水切れもバッグン。障害物によるケガなどを防ぐ二重構造のラバーソールを採用。

ソール形状は砂離れのよいアウトソールを採用しました。

数キロランガンしても足ズレもなく、そして疲労が蓄積しないエア感が特徴です!

水圧による足の甲への圧迫感もネオプレーンラバーが吸収してくれるため、長時間の入水でも足が痛くなることがありません。

このラバーソールは、弊社サーフ部門などでも採用しており、既にマリン部門で実証済み。

従来のウェイダーブーツと比べ、サーフにおける基本性能が非常に高いことから、この度リアスウェイダーにも採用いたしました。

Reath 製品サイトより引用)

ディティール

ディティールについては、写真中心で説明しましょう。

コレがこのウェーダーの大きな特徴の一つ、超軽量なSP BOOTSです。ストッキングウェーダーのストッキング部分がそのままシューズになったようなイメージ。コレがめちゃ軽く、かなり歩きやすいのです。
太ももから下の部分がネオプレーン、上が防水透湿素材になっています。ちなみにポリカーボネート系防水透湿素材は、比較的生地硬めではありますが、その分強度面や加水分解などの経年劣化に強く、ゴアテックス以外の防水透湿素材の中では最高だと思っています。
地面に膝をつくようなシーンを想定して膝部分は補強がしてあります。
縫製はじめ作りは感動するくらいクオリティが高いです。写真は両サイドから手を入れられる胸部のポケット。
ウエストベルトは太め、50mm幅のしっかりしたものが付属。このベルトのテープ質感すらイイ。
当然内部のシームシーリングも完璧なので、安心して使えそうです。
内ポケットもキーなど貴重品の脱落防止にキーリングが配されるなど、細かな気配りが嬉しい作りです。もちろんこの部分の質感も手抜かりなし。
私はMサイズを購入しました。サイズチャートを見てジャストを買うのが正解だと思います。ちなみにブーツは、普段履き26cmに対してMサイズだと数ミリ大きめ。コレはおそらく、冬季使用で厚手の靴下を履いてちょうどよくなるよう、若干のゆとりを持たせているのではと推測します。

コレまで10着近く、様々なメーカーのいろいろなタイプのウェーダーを使ってきましたが、このリミテッドサーフウェーダーハイブリッドRS は間違いなく製品としてのクオリティはトップレベル。 

手に取っただけで明らかに上質感とこだわりが伝わってくる逸品です。 

ちょっとお値段高めですが、モノがコレなら十分購入満足度は高いと思います。

実釣インプレ

早速何度か実釣で使ってみましたが、第一印象は「軽い・歩きやすい・暖かい」でした。

その第一印象は、2年使った今でも変わりません。

まず軽さについてですが、やはり特徴的な「SP BOOTS」採用による重量減が大きく効いているのでしょうか。

従来ウェーダー比重量50%減というだけあって、ネオプレ部分も防水透湿素材部分もしっかり厚手の生地が使われているにもかかわらず、確かに着用感や足上げは非常に軽いです。

このSP BOOTS、ぱっと見たところソックスウェダーのソックス部分に、そのままシューズ的な外殻を作りつけたような感じで、今はすでに廃盤となっているシマノの初代サーフウェーダーのソックス一体型シューズに非常に近いタイプだと思いました。

ただ、このシマノのシューズ部分との大きな違いは、SP BOOTSの方では硬めの樹脂などの使用がなく、非常に屈曲性に優れしなやかでより軽いという点。

ソールには当然シャンクが入っていないため、素足に厚手で硬めのネオプレソックスを履いて歩いているかのような履き心地で、足裏に底質を感じることもできます

個人的にはエイなどとの遭遇が怖いので、シマノのシューズのようにもう少し剛性感がある作りの方が好みですし、独特な着用感は多少慣れが必要だと感じましたが、この軽快なブーツは実釣シーンでは色々アドバンテージがありそうなところです。

キックも付いているので、外付けエイガードをつけることもできそうですし、それを装着してもブーツ本体がこの軽さならストレスが少ないと思います。

一般的なブーツよりも表面積が小さめなので、水中移動時の水抵抗が少なめなところもいいですね。

そしてその軽さに加えて、カッティングの妙により歩行時の足上げ、水中での足さばき共に非常に快適

陸上・水中を歩いたり、しゃがんだり、座ったり、あぐらをかいたりと、休憩時も含めると釣りでは色々な姿勢をとりますが、従来のウェーダーに比べて圧倒的につっぱり感が少なく、着心地がいいです。

色々な動きを自然にできる感覚なので、確かにコレなら着用したまま走ることすら可能だと思います。

初実釣では10月下旬から使い始めましたが、ネオプレ素材は想像以上に保温性が高く、結構汗をかいてしまいました。

もちろん下に何を履くのかにもよりますが、暖かさは思っていた以上なので、私の住む近畿圏の釣りでは水温的に11月から5月初旬あたりの使用にマッチしていそうですね。

冬季専用のイメージがありますが、11月や4,5月も、ウェーディングでのナイトゲームでは想像以上に下半身は冷えるため、決して過剰装備ではありません。

4,5月にも活躍してくれるウェーダーなので、アクティブエイガードを装着するために足首にテープを巻いています。

意外と年間で見ると長い期間使えるウェーダーではないでしょうか。

このウェーダーを選ぶ意味

リアスのリミテッドサーフウェーダーハイブリッドRS FWD-0210は、その名の通りサーフ向けウェーダーです。

濡れて苔のついた岩に乗ったり、ゴロタ帯で釣りをするなら、カットラバー+フェルト+ピンあるいはピンフェルトのソールが理想的なのですが、サーフ、干潟など砂泥底、一般河川などでのウェーディングなら、このウェーダーのようにラジアルタイプのソールが最も歩きやすく、疲労も少なく、フェルト系のようにソールが水を吸うこともないためメンテナンスが容易という複数のメリットがあります。

私が通ういつもの浜はまさに砂泥底、おまけに車から釣り場まで舗装路も含めてかなりの距離を歩くので、ベストチョイスと言えますね。

もうひとつ、このウェーダーの特徴として、防水透湿素材とネオプレンを組み合わせたハイブリッドであることが挙げられます。これもやはりサーフなどの広大なフィールドを歩き回って釣りをするシチュエーションを想定した作りになっています。

フルネオプレーンのウェーダーは、一箇所で長時間、冷たい水の中ディープに浸かるシーンでは最強なのですが、防寒ウェアを着込む寒期、歩行も含めて多く動き回るような場合では、水中に浸かっていない上半分が過度に熱くなり発汗してしまうこと、また重量による肩こりや疲労感が大きいことがデメリットとして挙げられます。

その点、ハイブリッドタイプは、水中に没する部分は保温性に優れるネオプレーン、水面より上に出ている部分は透湿性のある素材を組み合わせているため、もともと防寒ウェアを着込んだシーズンなどの釣りでも、上半身が熱くなりすぎることがなく、かつウェーダー全体重量が軽いことで、体力的負担も少なくできるのです。

実際に着用したところ。ブーツ部分は幅広で結構厚みがあるため、長時間深く浸かっても水圧で足が痛くなるようなことはありません。

最近はウェアなどでもハイテク素材が増えてきたのでかなりマシですが、発汗による冷えやウェーダー内部結露による冷えは厳寒期の釣りでは致命的。

ハイブリッドウェーダーはそういう上半身の汗冷え、結露冷えのリスクも軽減できるタイプだと言えるでしょう。

そういうことで、このウェーダーは、以下にあてはまる釣りをする人には特にオススメだと思います。

  • 干潟、河川、サーフをメインフィールドとする
  • ディープウェーディングの頻度は多くない
  • ポイントまでの移動やランガンを含め、比較的運動量が多くなる

反対に、以下にあてはまる場合は、フルネオプレーンタイプのウェーダーの方が向いていると思います。

  • 岩礁帯、ゴロタ帯での釣りがメインでフェルトピンソールが必要
  • 厳寒期でもがっつりディープウェーディングする
  • 比較的移動など運動量は少ない 

リアスのリミテッドサーフウェーダーハイブリッドRS FWD-0210は想像以上に年間での使用可能期間が長くて汎用性もあり、ダントツで疲労感も少ない非常に優れたウェーダーです。

フルネオプレーンウェーダーには抵抗を感じる方でも、コレならきっと違和感なく履けると思います。

残念ながら私の住む関西圏では実店舗流通はほとんどありませんが、サイジングはサイズチャート通りで、同じMサイズ表記で比較すると、シマノやパズデザイン、リバレイに比べてブーツ内部に関してはゆとりがありますので、通販で買っても足サイズが合わない心配は少ないと思います。

ご興味ある方は是非検討されてみてください。

 
ポリカーボネート系防水透湿素材4レイヤー☓ネオプレーン4mm ラジアルブーツ構成の非常に軽量で運動性能の高いハイブリッドウェーダー。リアスブランドのものだとFWD-0210、モビーディックブランドのものだとFWD-0200になるようですが、モノは同じですね。

2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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