みなさまこんにちは。
現在私の通うライトゲームフィールドはどうやらオフシーズン。
そのため、悶々とした日々を送っています。
ライトゲームの魅力を語り出すとキリがありませんが、やっぱりジグ単の釣りとかだと非常に繊細なタックルを使うってところが楽しくてたまりませんな。
タックルの中でも特に面白いのがロッド。
ひとくくりにジグ単用ロッドと言っても、各社それぞれに調子の異なる個性あふれる製品をたくさん出しているので、正直どれを選べばいいか悩ましいですよね。
そんなジグ単用ライトゲームロッドの中でも、特に評判が高いのがヤマガブランクスのブルーカレントシリーズ。
個人的には2019年からこのシリーズの最上位機種、TZ/NANOを愛用しており、これまでに67TZ/NANO、71TZ/NANO、83TZ/NANO、85TZ/NANO、93TZ/NANOの5本を使ってきましたが、どのモデルも野暮ったいテーパーデザインに質素なコスメ、ダル目で古風な調子と、ぱっと見イマイチなロッドであるにもかかわらず、実際釣り場にもっていって使ってみると「これはいいなぁ」と思わされるものが多いです。
そういうことで、以下記事にも書いている通り、とうとうブルーカレントTZ/NANOシリーズでも通算6本目となる62TZ/NANOにも手を出してしまいました。
今回は、このロッドを使ってみたファーストインプレッションをお届けしたいと思います。
目次[非表示]
ブルーカレント62TZ/NANOとはどんなロッド?
どういうロッドなのか、ブルーカレントTZ/NANOシリーズの解説文を、ヤマガブランクス のカタログから引用してみましょう。
ブルーカレントTZ/NANOはヤマガブランクスの持つライトゲームロッドのノウハウを詰め込んだフラッグシップモデルです。ブランクに使用したナノアロイ技術採用のカーボンプリプレグ、また軽量かつ新次元の糸抜けを持つトルザイトリングガイドを採用。軽快かつ高感度を研ぎ澄ました使用感、シャープでブレの無いキャストフィール、そして曲がることで発動するパワーの融合を実現しました。
アジ・メバルのジグ単メインで極小プラグも使いこなすJighead-Special、小型メタルジグの使用に特化したJig-Special、流れの中でプラグをメインとしたマルチモデルStream-Special、ロングレングスを生かしたフレキシブルで自在なゲーム展開が可能なFlex、そして「なんでも」ロッドでありながら研ぎ澄ました性能を持ったパワーモデルAll-Rangeと、様々なシチュエーションや魚種を攻略できるラインナップを揃えました。
(2021年ヤマガブランクス カタログより引用)
そのブルーカレントTZ/NANOシリーズ中、もっともアンダーパワーで、最も短いレングスを持つモデルが、今回購入した62TZ/NANO JH-Specialです。
このモデルの解説文も引用してみましょう。
ブルーカレント62/TZ NANOは58/TZと同じく、ルアー操作にこだわったシャープなキレとスムーズな曲がり移行を持つブランクが特徴のモデルです。 ブランクにナノアロイ®技術を採用し、ファイト時には曲がりとタメで魚をコントロールしやすく、またコンパクトなフォームでキャストできるため、テトラなど足場の悪い場所でも使用感は良好です。 ジグヘッド、プラグ共に心地良く操作でき、フォール時の潮圧、前アタリも感じ取れる繊細かつマイルドな高感度性能を研ぎ澄ましています。 ルアー操作、アタリを捉える、掛ける、そして寄せると言ったライトゲームの神髄を楽しめる、自由度の高い一本に仕上がりました。
(ヤマガブランクス ブルーカレントTZ/NANO 製品サイトより引用)
基本スペック
ブルーカレント62TZ/NANO JH-Specialの基本スペックを、下表に記します。
適合ルアーウエイトや適合ラインを見ると、同じJH-Specialの67TZ/NANOや71TZ/NANOに比べてやはりパワー感が抑えられている印象ですね。
スペック | |
---|---|
全長 | 1880mm |
継数 | 2pcs(逆並継) |
仕舞寸法 | 965mm |
自重 | 53g |
ガイド | TZチタンフレームKガイド仕様(Fuji) |
適合ルアーウエイト | JH ~3g |
適合ライン | NY・FC 1~3lb |
リールシート | VSS16(Fuji) |
適合リール目安 | D社:LT1000~2000 / S社:1000~C2000 |
グリップ長 | a:205mm(リールフット部分)b:275mm(フォアグリップ先端) |
先径 | 1.4mm |
元径 | 6.9mm(竿尻から290mm位置) |
適合ルアー | ジグヘッド・小型プラグ |
推奨ターゲット | アジ・メバル |
推奨フィールド | 港湾 |
カーボン含有率 | 99.8% |
本体価格 | 38500円 |
JANコード | 4560395515955 |
手にした印象とディティール
既に同じシリーズを何本も使ってきたので、一応なんとなくこんな感じだろうなと予想はついていたのですが、この62TZ/NANO、やはり手にしてみると細く、軽いですね。
もともとヤマガブランクスのロッドは、どちらかと言えばテーパーデザインも古臭い印象で、あまり手にした時の見た目のシャープさは無いのですが、それでもシリーズ最短、最軽量のこのモデルは、VSS16のリールシートがごっつく見えてしまうくらい細く繊細な印象を受けます。
TZ/NANOシリーズ特有の主張しすぎない絶妙なハリ感はこのロッドでも健在。
手にした第一印象はもちろん非常にいいものでした。
エンドグリップはショート&コンパクト
ちなみに同ブルーカレントTZ/NANOシリーズは共通のエンドグリップを持ちますが、この62TZ/NANOに関しては他モデルとは異なる一回りコンパクトなエンドグリップになっていますね。
あと、ヤマガブランクスのロッドは全般的に非常に軽量であるけれども、やや先重り傾向があるものが多いためか、グリップエンドを長めにとって全体のバランスをとろうとしているモデルが多いのですが、この62TZ/NANOに関してはグリップエンドは非常に短く、ヤマガ独自の表記法でバットエンドからリールシート中央までが205mm、リールシート後端フード部分からバットエンドまでの距離は180mmと、同じレングスのワールドシャウラテクニカルエディションよりも短くなっています。
しかし、そんな短いグリップであっても53gと非常に軽量なロッドなので、先重り感などはほとんど感じられず、イイ感じのバランスだと思います。
ガイドは糸抜け重視?
ガイドに関しては、ブルーカレントシリーズ共通のチタンフレーム+トルザイトリングの組み合わせですが、実は他機種と細かく見比べると、この62TZ/NANOや67TZ/NANOは、フランジ型のトップガイドこそ小さめながら、2番から6番あたりまでのガイドリングは、71TZ/NANOや83TZ/NANOに比べてやや大き目のサイズが配されています。
71TZ/NANOや83TZ/NANOはメバリングや中間リグ使用などでPEラインを使うシーンが多いロッドで、一方62TZ/NANOや67TZ/NANOはエステルやフロロといったモノフィララインを使用するシーンが多いロッドであるため、太目のモノフィララインでも糸抜けが良くなるように若干大き目のガイドリングが採用されているのかもしれませんね。
扱いやすい重心位置
リール装着時のバランスは以下の写真の通り。
ステラの1000やC2000と合わせると、重心位置は前部リールシートのフードナット上部に、ヴァンキッシュ1000やC2000を合わせると、重心位置は全部リールシート(フォアグリップのEVA)内にという感じで、いずれも重心位置はリールフットから非常に近い距離に来ます。
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ステラC2000サイズとのマッチング。リールシート前部フード位置に重心が来ます。 |
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ヴァンキッシュ1000サイズとのマッチング。重心はステラの時より数mmティップ寄りの位置に来ます。 |
このため、アジングのようにロッドを立て気味に操作する際も、メバリングのように寝かせてリトリーブする際も、両方違和感なく使っていられるバランスになっていると思います。
キャストフィール
初使用では、エステルラインの0.3号と0.4号、そしてPEラインの0.25号を使って、0.3g~1.2gのジグヘッドリグと、3g程度のプラグまでを使ってキャストしてみました。
ブルーカレントシリーズはいずれもしなやかな特徴を持つロッドですが、やはりその傾向はこの62TZ/NANOにも色濃く表れており、素振りしただけでもスムースにベリーまで曲がりこむ躾です。
そのため、他メーカーと比べて決して細いとは言えないチューブラーのブランクスながら、軽い力でロッドをしならせ、軽量ジグヘッドもそのしなりの力で射出します。
ローテーパーなブランクスデザインだからか、あまり風切り音は高音ではありませんが、キャストフィールは軽快で、力まず軽い力で投げてもしなりの力で平均的に良い飛距離が出るタイプだと思います。
上の動画の前半はキャスト動画になっていますが、0.8g、1.5g、2.5gいずれのジグヘッド利用時にも、しっかりブランクスが曲がってルアーを射出しており、キャスト後のティップの収束も速いですね。
実釣では0.3gのような極軽量ジグヘッドでも、しっかりその存在をティップで感じてキャストすることができ、不満なく使うことができました。
なお、62TZ/NANOに関してはなぜかメーカー公表のスペック表にも対応するPEライン号数が書いていないため、モノフィラライン専用ロッドか?と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、PEラインでも全く問題なくキャストすることができます。
ガイドフレームもPE使用に適したLGトップを使用していますしね。
実釣では0.25号PEでメバルプラグなどをキャストしてみましたが、飛距離もキャストフィールも文句なしでした。
ジグヘッド対応ウエイトが~3gとなっていますが、このウエイトを多少オーバーするプラグをキャストしても特に問題は感じませんでした。
62というレングスはプラグのキャスタビリティという意味では67や71には及ばないとは思いますが、港湾部の釣りでは必要十分な飛距離を出すことが出来ますし、ジグ単メインだけどちょっとプラグも投げたいというシーンには十分適応できるロッドだと思います。
もちろん、昨今流行のマイクロメタルジグ(MAX3~4g程度まで)なんかを使うのにも良いと思います。
感度と操作性
ブルーカレントTZ/NANOシリーズは、一般的に中空で反響感度に優れるため一般的に感度が良いとされているチューブラーティップタイプのティップを持つロッドシリーズ。
アジングやメバリングの世界では比較的チューブラーのロッドは少ない方ですかね。
この62TZ/NANOも、もちろん感度の良いロッドではあるのですが、市場に良くあるライトゲームとはちょっと異なり、ティップではなく5,6番ガイド付近のベリー部分の曲がりによってさまざまな情報を感じ取ることが特徴です。
そのため、ティップ部分でジグヘッドの存在やアタリを感じる感覚ではなく、より手元寄りの部分、具体的にはベリー周辺でアタリや潮受けを感じるような使用感であることが、このロッドの良くも悪くも個性的なところだと思います。
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極軽負荷時の曲がり。ティップだけが反応するソリッドのロッドとは異なり、ベリーも含めた広い範囲が反応しているのがお分かりいただけるでしょうか。 |
一般的に、魚がルアーを啄んだ時に感じる「アタリ感度」と、リグが潮流を受けた時、またその潮受けの強弱が変化した時に感じる「潮感度」は異なる種類の感度で、両立が難しいと言われていますが、このブルーカレント62TZ/NANOは実釣で使用してみた感じ、明らかに「潮感度」重視のロッド。
一応、7~8mレンジでの極小メバルのアタリも捉えてフッキングに持ち込める程度のそれなりの感度の高さはあるのですが、ちょっと辛口の評価を書くと、「アタリ感度」面では、ハードソリッドタイプのアジングロッドに比べると明らかに反響感度は劣り、アタリはややぼやけた印象になります。
かといって、アタリ感度を犠牲にして食い込みの良さを追求したソフトソリッドに比べて特に乗りが良いというわけでもないので、悪く言えば中途半端ですかね。その一方で、「潮感度」の方は優れています。
0.5g程度のジグヘッドを使って0.3号エステルラインが受ける潮の抵抗も見事に感じ取ることが出来、潮の変化を探る釣りや巻きの釣りとの相性はかなり良いと思います。
先述の通りティップが集中して仕事をするタイプのロッドではないため、潮感度と言ってもやはりティップという狭い範囲ではなく、やや手元寄りのベリー部一帯で感じるという感覚なのですが。
とはいえ、目視でハッキリ見てとれるわけではありませんが、アジングでよく言われる微妙なもたれ感も一応感じ取ることができます。
総じて、ベリー部分の広いエリアで感じる「潮感度」に優れたタイプのロッドといえそうですね。操作性に関しては、やはりブルーカレントTZ/NANOシリーズ最短モデルということで、高いレベルだと思います。
ブランクスやグリップエンドが短いことによる取り回し面での操作性が高いことはいうまでもありませんが、ショートレングス故により繊細に水中のリグの存在感を感じ取って、より繊細にそれを操作する能力はシリーズ中随一と言えます。
アジングでは良くチョンチョンという軽いシェイクを行います。
コレは、デイゲームなどではルアーを動かして誘いを掛ける目的で行うことが大半ですが、ナイトのアミパターンなどではこのシェイクによって感じる張力で潮の流れを探ったりジグヘッドの水中での位置を確認したりと、相反する要件で行われるケースがあります。
ブルーカレントTZ/NANOシリーズの中では、62TZ/NANOが、この目的の異なる2種類のシェイクそれぞれをテンポよく行いやすく、使い手の意のままにジグヘッドを動かすことも動かさないことも出来る唯一のロッドだと思います。
67や71では、やはり62に比べるとこの辺の操作に関してはどうしても大味になってしまいますしね。
ただ、そのようなジグヘッドの操作性の良さも、2g程度までのジグヘッドを使用した時の話ですかね。
チューブラーなので適応ウエイトの範囲は広いですが、2.5g以上のジグヘッドをディープで使う場合などでは、若干ベリーの入り込みが大きく操作にダイレクト感が欠けるきらいがあります。
このような特性であるため、もともとブルーカレントシリーズはアジかメバルかといった対象魚を限定していないシリーズですが、どちらかといえばやはりテイストとしてはメバリング指向のロッドシリーズ。
ただ、この62TZ/NANOに関しては、使ってみた感じティップを上げた操作が多くなるアジングでもそれなりの操作性とバランスの良さを見せてくれます。
専用ロッドではないですし、上述の通り感度面も操作性の面も若干物足りないところがありつつも、アジでもメバルでも対象魚を選ばずに大きな不満なく使える、そんなバーサタイル性の高さが受けて、評判が良いのかもしれませんね。
曲がりとパワー
先にも述べましたが、ブルーカレントシリーズはいずれも荷重に対して素直にブランクス全体で大きく曲がりこむややレギュラースロー寄りのレギュラーアクション。
いうまでもなく、TZ/NANOシリーズのラインナップの中では、この62TZ/NANOが最もアンダーパワーなアイテムです。
兄弟モデルの67TZ/NANOや71TZ/NANOとどの程度パワー感が異なるかは、以下のヤマガブランクス提供の曲がり比較シミュレーション画像をご参照ください。
(ヤマガブランクス ブルーカレントTZ/NANO 製品サイトより引用)
このブログ恒例の、600mlペットボトルリフトも撮影してみました。
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まずは軽負荷での曲がり。7番ガイドあたりまでまんべんなく曲がりこむレギュラーアクションです。 |
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600gペットボトルをリフトした時の様子。強烈に曲がりますがまだまだゆとりが感じられるため、尺アジの抜きあげなんかでも余裕ですね。 |
残念ながらまだこのロッドで大物のアジやメバルは釣っていないため、実釣でのインプレッションはあまり語ることはできませんが、同シリーズの67TZ/NANOは40cm近い大サバやチヌ、60cm以上のシーバスでも全く問題なくやり取りができるロッドで、大きな負荷に対しては折れるんじゃないかと心配するくらい曲がりこむものの、曲げ込んでからの粘りが強いタイプなので、おそらくこの62TZ/NANOも同じタイプではないかと推測します。
一方、小物相手の軽負荷の釣りでは、相手が小さい魚でもしっかりとブランクスが曲がってくれて非常にやりとりを楽しめるタイプ。
特にジグ単の釣りでは、モノフィラメント系ならせいぜい1.5~2ポンド、太くても3ポンド程度のラインまでしか使わないと思いますので、このロッドのパワー感はそういうラインとのバランスにおいて最大限魚とのやり取りを楽しめるちょうどいいパワー感だと思います。
PEラインももちろん使用できますが、このロッドのパワーを考えると上は0.3号あたりまでがちょうどいい感じですかね。
PE0.4号以上を使うような釣りなら、71TZ/NANOあたりのパワー感の方が確実にしっくり来ると思います。
なお、ブルーカレントTZ/NANOシリーズに共通の特徴ですが、この62TZ/NANOもハリ感はそれなりにあるものの曲げた時の反力は強く感じられず、掛けた魚が必要以上に暴れない、そのためじっくりと魚のヒキを楽しめるタイプのロッドです。
使用に適したシーン
ブルーカレント62TZ/NANO、まだそれほど実釣で使いこんでいないため、あまり多くを語ることはできませんが、使ってみた印象ではやはり漁港内でのジグ単の釣りに最も適したロッドのように思います。
なお、ロッドのキャラクターからすると、どちらかというとメバリング指向で、巻きの釣りにより適しているのは間違いないのですが、ディープレンジ狙いや極端な潮流場など、ジグヘッドのリフト力が重視されるシーンでもない限り、アジングの縦の釣りでも十分楽しめるロッドだと思います。
アタリ感度はアジングロッドとして見れば特に優れているわけではないと書きましたが、一応厳寒期の超小型メバル相手の釣りでも不満なく使えるレベルでの感度の良さを持ち合わせていますし、一方潮感度に関しては一般的なソリッドのアジング調子のロッドに比べても優れていると思います。
そういうロッドであるため、私が普段ライトゲームの釣りをするようなご近所港湾などの気軽な釣りには特にピッタリ。
良く曲がるしなやかな調子であるため、力まず軽い力で安定してジグヘッドを飛ばすことができ、連投しても疲労感の少ないところも、魚が少ない普段の釣りには最適ですね。
日によってメバルが釣れるかもしれないしアジが釣れるかもしれない、ガシラやチャリコなんかも来るかも、そんな感じで、ジグ単で狙える魚はなんでも狙ってしまおうというお手軽で緩い釣りには最高の一本だと思います。
大物相手でも小物相手でも良く曲がって魚のヒキを楽しめるロッドなので、管釣りトラウトなんかに使ってもいいかもしれませんね。
あと、カタログには適合ラインにPEが書かれていない件は上でも述べましたが、意外とこのロッド、PEラインとの相性は抜群にいいです。
この竿のアタリ感度は昨今のハードソリッドのアジングロッドには劣るとも述べましたが、それはエステルやフロロ使用時に相対的にアタリがぼやけ勝ちになるという話で、PEラインを使う場合はその限りではありません。
シーバスロッドでもそうですが、しなやかなロッドと伸びの少ないPEの組み合わせは一般的にも相性が良いもの。
以下の記事にあるとおり、この春にはシマノから0.15号で高強度のPEライン新製品が出るので、私もこのロッドと合わせて使ってみようと今から楽しみです。
ブルーカレント62TZ/NANO JH-Special ファーストインプレッションまとめ
さて今回はヤマガブランクスのライトゲームロッド、ブルーカレント62TZ/NANO JigheadSpecialのファーストインプレッションをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。
まだ私がライトゲームを初めて日が浅く、釣行経験の多くがメバリングであったため、これまでブルーカレント関連のインプレ記事はメバリング目線寄りで書いてきましたが、今年はアジングも本格的にやり出したため、今回はアジング目線も踏まえたインプレ記事となりました。
結果的に、アジングロッドとしてどうかという軸で見ると、若干不足を感じる点もあったのですが、総評としてまとめると、ブルーカレント62TZ/NANOは以下のような感じのロッドになるかと思います。
- しなやかな躾で良く曲がる
-
軽い力で飛距離が出せるキャスタビリティ
- アタリ感度よりも潮感度重視
- 縦の釣りよりも横の釣り指向
- 極軽量ジグヘッドでもそこそこ扱いやすい
- 魚種特化型でなく、アジングにもメバリングにも使える
こんな風に言葉でまとめてしまうと、なんだあまり面白そうなロッドじゃないしアジングにはイマイチなのかなと思われてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
見た目もそっけないしテーパーデザインもなんだか古臭いしシャープ感にも欠けるし反響感度はそこまで高くないけれども、使っていて他のロッドにはない「人馬一体感」のような、なんとも言えない釣趣があるのです。
個々の状況に特化した性能やシャープさで言えば、以前下記インプレを書いたソアレエクスチューンのS510SUL+-Sや、S58SUL-Sの方が確実に上なのですが、使用感の良さ、楽しさという意味では、ブルーカレント62TZ/NANOはこれらのロッドにも全くひけをとることはなく、「またこの竿を使いたい、この竿で釣りたい」と思わせる、不思議な魅力があるのです。
そういうロッドで、なかなか他にキャラが被るロッドも無いため、とりあえずジグ単ライトゲームを何でもこなせる最初の一本としてもおススメできますし、これまでいろんなアジングロッド、メバリングロッドを使ってきたという人にもおススメ。
本当に使っていて楽しいロッドですので、気になる方は是非手に取ってみてください。
ヤマガ製品はほぼ値引きされることがないため、欲しくなった時がいつでも買い時だと思います。
その他のブルーカレントTZ/NANOシリーズのインプレ記事も書いています。宜しければご覧になってください。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。