みなさまこんにちは。
いよいよ2月に入り、阪神間のシーバスも本格なシーズンイン間近、ということで、久しぶりにルアーインプレです。
今回ご紹介するルアーは、特に12月後半から4月にかけての寒い時期に大活躍してくれるエース級ルアー、DUOのマニックシリーズの末弟であるマニック75。
常時4、5本持つようにしていますが、最近お気に入りなのがこのカラー。 なんとなくアミやマイクロベイトに適合しそうで、グローが入っているところもイイ。 |
個人的にマニックシリーズは超がつくくらい信頼しているルアーで、この75サイズについても2015年か2016年にリリースされた頃から複数本所有していましたが、頻繁に使用するようになってその実力に改めて気づかされたのは2018年頃から。
今回は、このマニック75の長期使用を経てのインプレッションをお届けしたいと思います。
DUO ベイルーフ マニック75とは
某大手釣り具メーカーのルアー生産なども手掛ける超老舗ルアーメーカ、DUOのベイルーフブランドから発売されている、全長75mm、自重7.6gの固定重心のスリムなシンキングペンシルです。
同社のマニックシリーズはシーバスルアー界ではかなりのロングセラー商品であるため、多くの釣り人にとっては既にご存じの内容かもしれませんが、どんなルアーなのか、メーカー解説文を引用してみましょう。
マニックのサイズ展開に終止符を打つ待望の75mm
限りなく蛇行性を排除した微波動ストレートアクション『マニックムーブ』でバチをはじめ、サヨリやトウゴロウイワシなどのスリムベイトの偏食期に爆発的な釣果を生み出すシンキングペンシル・ベイルーフマニック。
比重(沈下速度)と揚力(リトリーブによる浮き上がり)のバランスをコントロールすることで、表層からボトムまであらゆるレンジへのアプローチを可能とします。
シリーズの中で最小サイズとなるマニック75は、マイクロベイトや小バチ・寸胴バチを捕食しボディシルエットにシビアな状況下で最高のパフォーマンスを発揮します。
95よりも比重があり一段下のレンジトレースが可能なうえ、ロッドワークとリトリーブコントロールにも素早く反応しトリッキーバチ(別名クルクルバチ)のような速い動きにも対応します。
(DUO マニック75製品サイトより引用)
キャストフィール
7.6gと軽めのウエイトながら、小型、細身でいかにも空気抵抗の少なそうなボディシェイプである故に、キャスタビリティはかなり高め。
絶対的な飛距離も、兄貴分の95に負けておらず、風のある状況下では95より飛んでいると思います。
この飛距離、使用していてまず不満に思うことはないでしょう。
普通のMLからMクラスのシーバスロッドに、PEライン1~1.2号の組み合わせでも不満を感じさせない飛距離を出すことができますが、もちろん細糸だとさらに飛距離が出ます。
特にライト目のロッド+0.6号以下のPEラインでの飛距離とキャストフィールは圧巻。
シーバスロッドはもちろんですが、7.6gというウエイトに空気抵抗の小さいボディシェイプのおかげで、適合ルアーウエイト5g、6gといったメバルタックルでも思い切り投げられるところもイイですね。
メーカー表記の適合ルアーウエイトをオーバーはしていますが、適した投げ方をすれば、多少のウエイトオーバーは問題にはなりません。
あくまで自己責任にはなりますが、私は普段、適合ルアーウエイト上限がプラグで4.5gのヤマガブランクスのブルーカレント71TZ/NANOや、適合ルアーウエイト上限6gのシマノのソアレエクスチューンS76UL-Tでこのマニック75をフルキャストしています。
メバルタックルでフルキャストする場合、やはり一般的なメバルルアーに比べるとウエイトがあるタイプであるため、キャスト時の高切れなどを防ぐためには、最低でもPEラインは0.3号以上、リーダーも1.2号以上は欲しいところですね。
アクションとレンジ
アクションはマニックシリーズに共通する微振動タイトロールの「マニックムーブ」です。
ただ、この75サイズで特徴的なのは、シリーズ中で最も小型のボディであるため、他サイズに比べるとピッチが若干速めでキビキビした感じがあり、アクションレスポンスが非常によく、かなりスローなリトリーブから速めのリトリーブまで、安定したアクションを出してくれるといったところでしょうか。
ただし、上記のような特徴はありつつも、やはりアクションの本質は長年にわたり多数の実績をたたき出してきた「釣れる」動きなのは間違いありません。
潜航レンジはメーカー説明によると0〜0.2mとされていますが、シーバスフィッシングにおける常用域のリトリーブスピードではほぼ水面直下がターゲットレンジになります。
浮き上がりはマニック95に比べてやや抑えめであるため、リトリーブスピードやテンションのコントロール次第では、レンジを入れて泳がせることも可能なルアーです。
ただ、個人的にはそのような使い方をする場合は、よりレンジを入れた操作に適している同社のマニックフィッシュ88にルアーチェンジすることが殆どで、やはりこのマニック75が得意とするのは水面直下のレンジだと感じています。
使い方と有効なシーン
マニックシリーズに共通するマニックムーブと、水面直下を攻めやすい特性、そして75mmという小ぶりなサイズの組み合わせは、バチパターンの釣りにハマることは言うまでもありませんが、稚魚系マイクロベイトパターンや、アミパターン、また通常のシンペンのスラロームアクションで食いが渋い時、魚が上ずっている時などでも絶大な効果で、コレまでも数々の実績を上げています。
中でも突出してこのルアーの実績が高いのが、冒頭に書いた12月から4月にかけての寒い状況での釣り。
一般的に寒い時期は魚はボトムに居ると言われることも多いですが、実際にシャローエリアで釣りをしていると全くそんなことは無く、条件によっては水面でライズが起きるシーンに遭遇することのままあるほど。
そういうシーンでは無類の強さを発揮してくれます。
上記シーズンのうち特に12月末から2月初頭の期間に関していえば、以下の記事で書いたジップベイツのクロストリガーでの釣果が8割、その他残りの2割の釣果を、このマニックフィッシュ75がたたき出しているといった感じでしょうか。
クロストリガーはパイロットルアーとして使用することが多いため、必然的にこのルアーに釣果が集中しがちですが、マニック75がスタメンであれば、この割合も大きく変わるかもしれません。
いずれにせよ、それほどよく釣れるルアーです。
上記はこのルアーが活躍するシチュエーションのほんの一例でしかなく、実際にさまざまなシーンで「使える」ルアーであるため、個人的にこのマニック75は厳寒期から早春シーズンにかけてのルアーローテーションの主軸メンバーの一つ。
個人的には試したことはありませんが、メーカー解説文ではサヨリやトウゴロウなどスリムベイト偏食期にも有効とされているので、実際に試してみると面白いかもしれません。
また、サイズ感からメバル狙いなどでも確実に活躍してくれそうですね。
アクションは他マニックシリーズ同様、バチ、アミ、マイクロベイトパターンでの釣り全般に見事にマッチしてくれ、このサイズのルアーとしては突出したキャスタビリティも持ち、また比重の重さからいざという時はレンジを入れた使い方も有効で、セイゴやメバルから大型シーバスまで狙える非常に芸達者なルアーがマニック75。
ただ、フックは小さく弱いものが装着されているので、シーバスタックルで使用する際はタックルバランスに合わせたドラグセッティングをお忘れなく。
個人的に厳寒期から春シーズンには必要欠くべからざるルアー。
95以上のサイズは近年競合するルアーが複数メーカーからリリースされていますが、この75サイズに関しては他にキャラがかぶるルアーもほぼないため、ルアーケースに1つ2つは絶対入れておきたいルアーだと言えるでしょう。
もしまだお使いでない方がいらしたら、ぜひ手にとってみてください。
かならずリピート買いしたくなるルアーだと思います。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。
スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!なお、現在、Amazonのお買い得釣り具を検索するリンクページ、「密林お買い得情報」を大幅リニューアル中。最新モデル情報も含め、AmazonとYahooや楽天の価格比較もできるよう、より有益なページとなるようデザインを日々見直していますので、こちらもよろしければ是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物が見つかるかも!