みなさまこんにちは。
今回は、英国ニットの定番中の定番とも言える、John Smedley(ジョンスメドレー)のHARCOURTについて、以前購入記を書いていましたが、今回は暫く着用してみて、気づきも含めた実用インプレッションを改めてまとめてみたいと思います。
ジョンスメドレーは派手なデザイナーズブランドではありませんが、クオリティの高さで名高いファクトリーブランドでニット界の大御所故に、購入時の候補に挙がりやすい一方で、型番が多くフィットも複数あり、さらに「洗濯や経年でどう変わるのか」も気になって、購入時に迷う人が多いのではないでしょうか。
私自身、まさにそこが悩みどころでした。
この記事では、HARCOURTの立ち位置や着回し、そして家庭洗濯によるサイズ変化まで、写真を交えながら整理します。
結論だけ先に言うと、HARCOURTはやはりタイムレスな魅力があって、相棒として長く付き合えるニットだと思います。
John Smedleyというブランドについて
John Smedleyは、1784年創業のイギリスを代表する老舗ニットメーカーです。長い歴史を持ちながら、いまも自社工場で生産を続ける、いわゆる“ガチのニット屋さん”という存在ですね。
特徴としては、派手さよりも「素材の良さ」「編みの緻密さ」「長く使えるシンプルさ」に重点がある印象です。10年後も普通に着られる服を淡々と作っている、という言い方がしっくり来ます。
HARCOURTはどんなモデルか
HARCOURTは、ジョンスメドレーの中でも“まずはこれを買えば間違いない”と言われやすい定番モデル。
クセのないデザインで、オンオフの守備範囲が広い。
だからこそ、初めての一枚にも、買い足しにも向きます。
私の場合は、最初にグレイフリースを買って「これは良い」となり、少し間を置いてシルバーも追加しました。
良い意味で、色を変えても役割が被らないんですよね。
HARCOURTはベーシックですが、色選びで表情が変わるのも面白いところだと思います。
購入パッケージ(シルバー)
パッケージやタグ周りは、モデル名・カラー・サイズ・素材・原産国など、必要な情報がきちんと整理されている印象です。こういう“工業製品としての整い方”は、ジョンスメドレーらしさの一部だと思います。
ディテール:モックネックが地味に効く
HARCOURTの“効いているポイント”は、私はモックネックだと思っています。
クルーネックよりほんの少しだけ首に沿うぶん、ジャケットの襟首に直接肌が当たりにくい。つまり、襟周りの汚れ対策として、地味に理にかなっています。
秋口や春先のように、日中は暖かいけれど朝晩は冷える、という時期にジャケットインで着るなら、クルーネックよりもモックの方が落ち着きが出ます。
さらに、首元の“抜け”が作りやすいので、シャツほど堅くしたくない日にも便利ですね。
モックネックはダブルニットでしっかりしているぶん、同社のシングルニット仕様の方が軽快感は出そうだな…と思ったこともあります。
ただ、モデル名を忘れてしまいましたが、全く同じ作りでモックだけシングルのモデルもあるにはあるのですが、めちゃ価格が跳ね上がるんですよねw
ということで、私の場合は現実的に古くから定番のハーコートが落としどころでした。
カラー:グレイフリースとシルバーの使い分け
グレイフリース(全体像)
グレイフリースは、ナチュラル寄りの暖色系ニュアンスがあって、グレー・ブラウン・ブラック・ネイビー・カーキなど、わりと何でも受け止めてくれる便利な色です。
日本人の顔色を曇らせにくいのも、この系統の淡色の良さだと思います。
ジョンスメドレーのハイゲージは薄く、色によっては透け感が出ることもあります。
完全なホワイトより、こういう淡い色味がついたカラーの方が、インナーが透けないか悩みにくく結果的に出番が増えますね。
ちなみに、あまりピタピタ過ぎると確実に乳首が浮くwので、超タイトフィッティングは絶対おススメしません。
シルバー(全体像)
一方シルバーは、よりクリーンで軽さが出る印象です。
春先にコートを脱いだタイミングでも重くならず、顔周りも沈みにくい。
グレイフリースが“馴染む”色だとしたら、シルバーは“整える”色、という感じでしょうか。
家庭洗濯はできる?ケアラベルの読み方
ニットの洗濯は、怖いですよね。
特にジョンスメドレーはハイゲージで繊細に見えるので、「クリーニング一択では?」と身構える方もいると思います。
ただ、ケアラベルを見ると分かるとおり、家庭でも“適切に扱えば”洗える前提の表記になっています。
ここで重要なのは、強い水流や高温乾燥を避けること、そして形を整えて干すこと。
ハンガーでつるのではなく、私は平置きで乾かすようにしています。
また、普段、家庭用洗濯機の手洗いコースで洗っていますが、乱暴に扱わなければ十分現実的だと感じています。
もちろん、頻繁にガシガシ洗うものではないと思います。
メリノウールは本来、天然素材として抗菌作用、防臭作用もあるので、コットンTシャツのように着る度に洗うような使い方までは不要です。
そういえば、「抗菌・防臭作用」、歳をとるといろいろ汁が出てくる中年オヤジには効き目ありそうですね。
汁ベスタ・スタローン!
ちょっと何言ってるかわかりませんが、「着たら即クリーニングに出さないといけない」という緊張感が薄れるのは、日常着としては大きいですね。
洗濯で縮む?実測してみた
ここが今回、いちばん具体的な話です。新品購入時(シルバー)と、家庭洗濯後(グレイフリース)を、それぞれ平置きでメジャー採寸しました。
それぞれ縮度合いをビジュアル比較するための写真も貼っておきます。
個体差や測り方の誤差はあると思いますが、方向性としては「各部が少しずつ縮む」と見てよさそうです。
洗濯前後の実測値(cm)
| 計測部位 | 新品(シルバー) | 洗濯後(グレイフリース) | 差分 |
|---|---|---|---|
| 肩幅 | 38 | 36 | -2 |
| 身幅 | 51.5 | 50 | -1.5 |
| 脇下 腕幅 | 17.8 | 16.6 | -1.2 |
| 全長(モック上部〜裾リブ下端) | 72 | 70.5 | -1.5 |
| 腹リブ部分 胴囲(平置き) | 36.5 | 33 | -3.5 |
| 袖丈 | 68.5 | 69.5 | +1.0 |
上記はともに、ハーコートの「M」サイズの平置きメジャー測定での実寸です。
袖丈だけ逆に長くなっていますが、ここは製品誤差や測り方の誤差の可能性が高いと思います。
少なくとも体感としては「縮みやすいところは確実に縮む」。
特に肩幅とリブ周り(腹リブ)がしっかり動いているのが興味深いです。
そしてこれが、ニットのサイズ選びを難しくするところでもあります。
着用に伴って多少なりとも馴染んだり、逆に洗濯で締まったりする。
購入時点の“ジャスト”だけを狙うと、後から微妙に印象が変わることがあるんですよね。
洗濯後の質感:光沢と滑らかさは?
洗濯後の質感については、私は極端な劣化は感じませんでした。
もちろん、着込んでいけば毛羽は多少出ます。
ただ、ジョンスメドレーは、以前ドライバーズニットのCRAYGATEの記事でも書きましたが、不思議と“毛玉になりにくい”個体が多い印象で、HARCOURTもその系統だと思っています(毛羽は出るけど、ボコボコした毛玉に育ちにくい)。
ハイゲージらしい光沢や滑らかさが致命的に損なわれた、という感じはなく、家庭洗濯でも「丁寧にやれば実用範囲」というのが私の結論です。
コーディネート:HARCOURTが強い場面
HARCOURTの強さは、結局ここに尽きると思います。つまり、シーンを選びにくい。ビジカジ寄りにも振れるし、休日のきれいめにも振れる。しかも“ニットを着ています感”が必要以上に出ない。だから、着ていて落ち着きます。
ネイビージャケット合わせ:いちばん裏切らない形
冒頭の写真を、ここでもう一度貼っておきます。ネイビー系ジャケットに、HARCOURT。これはもう、反則級に安定します。
あわせているのはシルバーのハーコートにジャブスアルキヴィオのSTROZZI A7072U テクノウール秋冬ジャケット。パンツは同社MASACCIOのA3571 ジャージーパンツのホワイトです。
ジャケットスタイルは、結局“首回り”が清潔に見えるかどうかで印象が決まる気がします。
モックネックがほんの少し立ち上がることで、襟元が締まり、コーデ全体が整う。
これは実用面でも見た目でもメリットがあると思います。
全体的に実用的ながらクリーンなイメージのコーディネートですね。
グレイフリース×グレージャケット:ニュアンスで作る大人の合わせ
この写真では、ジャブスアルキヴィオのSTROZZI A7072U(グレージャケット)に、MASACCIO(チャコールグレーパンツ) A7072Uという組み合わせです。
グレイフリースは暖色寄りのニュアンスがあるので、無機質に転びすぎず、柔らかい雰囲気になります。
ここ、ブラウン系のパンツに振っても間違いなく合うと思います。
逆に、ブラックで締めても良い。
つまり、色の受け皿が広いんですよね。だから、日常で着る回数が増えます。
ちなみに、HARCOURTは薄手で上に着るアウターにシルエットやボリュームが響かないタイプなので、私は冬場、上記のクレイゲイトとニットONニットのような着方もしています。上品さが同居したリラックス感あるコーディネートが可能なのもHARCOURTの魅力ですね。
ラベル類:何が書いてあるか
ラベル周りには、モデル名やサイズ、カラー、素材、原産国など、購入後に必要になる情報がまとまっています。特にハイゲージニットは、似たような見た目でもモデルが違うとフィットや仕様が変わるので、こういう情報が整理されているのは助かります。
グレイフリースのような淡色は、30Gの薄さもあって、インナーを選びにくい“ちょうどいい白寄り”だと思います。真っ白に振り切ると、透けや汚れ、インナーの色などが気になって出番が減ることがありますが、淡色なら日常に落とし込みやすいですね。
サイズ選びの考え方:洗濯・経年まで含めて
HARCOURTに限りませんが、ハイゲージニットはサイズ選びが本当に難しいです。
購入直後のフィットが理想的でも、洗濯で少し締まる。
逆に、着ているうちに馴染む部分もある。
だから、買う瞬間に“ピタピタの理想”を狙いすぎると、後で窮屈に感じる可能性もあります。
今回の採寸を見ると、肩・身幅・腕周り・全長・リブ周りがじわっと縮む傾向が見えました。
つまり、迷ったら「ジャスト〜ほんの少し余裕」くらいが、長い目で見るとちょうど良いのかもしれません。
もちろん、好みや体型、用途によって変わる話ですが、少なくとも“洗って縮む可能性”は前提に置いた方が安心だと思います。
まとめ:タイムレスだから、結局いちばん着る
HARCOURTは派手さはありません。でも、だからこそ、結局いちばん着ます。
ジャケットにもコートにも馴染んで、場面を選ばない。
しかも、洗濯や経年の変化まで含めても、ちゃんと“日常着として成立する品質”がある。
サイズ選びは難しいですが、今回のように実測しておくと、自分の基準が一段クリアになります。
もしHARCOURTを検討している方がいれば、購入時点のフィットだけでなく、洗濯後の変化も少しだけ頭に置いて選ぶと、後悔が減るのではないでしょうか。
一枚持ってて損はない、いつか破れる日まで大活躍してくれること間違いなしで投資対効果の高い定番ニット、気になる方は是非探してみてください。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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