みなさまこんにちは。
最近メバリング釣行ばかり行ってますが、メバリングみたいなライトゲームで厄介なのがPEラインのエアノット。
良くPEラインのレビューやインプレで、「エアノットが起きやすいからクソライン認定」みたいな内容をよく見かけますが、あれ、必ずしもPEラインの特性だけによるものではないのです。
メーカー各社がそれぞれに企画して製品化はしているものの、原糸から編み糸のPEラインを自社生産できる設備を有しているのは国内ではYGK、ゴーセン、DUELと、非常に限られた数社だけ。
信者の多い〇リバスなども含め、ほとんどの国内メーカーのラインは、OEMではこれらのメーカーに委託しているのです。一部海外先を委託先とするメーカーもあるでしょうが。
というわけで、私自身ももっともらしくPEラインのインプレなんかを書いていますが、正直なところ価格帯が似たレンジにあるPEラインは、違いは組み方とコーティング程度。
そのコーティングも、使用に伴い剥離するまでの時間は非常に短いので、初期性能での差別化は図れるかもしれませんが、その差が出るのはせいぜい持って数回釣行くらいですね。
というわけで、ユーザーを釣るための宣伝文句に踊らされることなく、各人自分で使い比べて、コレがイイと信じる製品を使えばいいと思います。所詮性能にはそこまで大差ないですから。
それはさておき、冒頭のエアノット、やはり、PEラインで軽量なルアーやジグヘッドを多用するメバリングでは、なんだかんだ言って他の釣りよりも発生確率がかなり上がると思います。
どんなに優秀なラインローラーやオイルを使っても、テンションが殆どかからない状況での巻きとりではスピニングリールの構造上必ずヨレは発生しますし、魚を掛けてドラグを作動させてもヨレはかなりかかります。
そういう次第で、もうこれは避けて通れない宿命みたいなもんだと思うしかありません。
しかし、今回は、最近試しに買って使ってみたあるアイテムが、このエアノット問題の救世主ともいうべき素晴らしい活躍を見せてくれているので、ご紹介したいと思います。
そのアイテムとは、第一精工からリリースされている、オマツリシャープナーです。
第一精工 オマツリシャープナーとは
2019年に第一精工からリリースされた、ライトゲーム用フックシャープナーとおまつりほぐしピックが一体化された便利グッズが、オマツリシャープナー。
スペックは、以下の通りです。
サイズ | 80x17x16mm | |
重量 | 18g | |
素材 | 本体 | POM |
ピック | SUS | |
シャープナー | スチール+ダイヤモンド粒子#280・#600 | |
価格 | 1980円 |
カラーラインナップは、ブラック(32181)、フォリッジグリーン(32182)、ダークアース(32183)の3種類。
シャープナーは、ダイヤモンド粒子(中#280・細#600)使用の両面タイプになっており、細番手の面はフックを沿うように砥ぐことが出来る溝付きで、ライトゲーム用の小さいフックでも砥ぎやすくなっています。
(第一精工 オマツリシャープナー製品サイトより引用)
おまつりほぐしピックは、文字通り先端の鋭いニードルとなっており、絡んだPEラインの結び目のコブに差し込むことで、コブを広げてほぐすことが出来るようになっています。
(第一精工 オマツリシャープナー製品サイトより引用)
実使用インプレ:シャープナーはまあ普通
このオマツリシャープナー、一つ目の機能であるシャープナーの方は、まあ普通です。
中番手と細番手を両面で分けていますが、細番手の面には溝がついているため、どちらの番手が細かいかわかりやすいですね。
まずは溝の無い中番手の面で荒砥ぎして、次に細番手の面にある溝に沿うように砥げば、鈍ったフックもピンピンの状態になってくれます。
ライトゲーム用とかいいながら、ビッグベイト用の大型フックを砥ぐのでなければ、普通にシーバス用として使っても便利だと思います。
フックも、砥いで使えるならどんどん砥いで再利用した方が、経済的ですね。
おまつりほぐしは超優秀
特に使っていて便利で、出番が多いのがもう一つの機能であるおまつりほぐし。
なんだ、ただの針じゃないかと思われるかもしれませんが、鋭い先端部から急激に直径が広がる形の針になっているため、作業時に一旦結びコブを捉えたら、そこからコブの輪を広げる作業が非常にやりやすいです。
シーバスフィッシングのように、比較的重たいルアーを使う釣りでエアノットが発生した場合、キャスト時の衝撃で結構固いコブになってしまう事が多いので、流石にこのピックでも解ききれない場合もあるかもしれませんが、ライトゲームで出来る程度のエアノットなら大抵はコレで解ききることができます。
これまでしばらく使ってみた感じでは、PEラインの救出率(エアノットを解ける割合)は大体シーバス用なら8割~9割ですが、ライトゲームはほぼ100%、解消させることに成功しています。
PEラインを救える=結果的に経済的
これだけPEラインを救えていたら、大したものだと思います。
ライトゲームでエアノットになる場合って、結構20m以上スプールの奥で起きることもあるじゃないですか。
PEラインは消耗品なので、釣行後はマメに先端数メートルを切るって方も多いかと思いますが、数十メートルも奥の部分で切ると、結構ラインの目減りが大きく飛距離にも悪影響が出そうなので、結局新しいラインに巻き替えなきゃって思ってしまいますよね。
ライトゲーム用の細番手PEラインは、シーバス用に比べて値段が高いものが多いので、エアノットで大量にラインを失って巻替えってのも、結構なコストになると思います。
そう考えると、そのエアノットを、ラインを傷めることなく解消させるこのアイテムを使うことは、結構コスト節約効果も大きいのではないでしょうか。
定価1980円と少々高額なアイテムになりますが、エアノットで捨てざるを得なくなるPEラインの経済損失に比べたら微々たるもの。
そう考えると、非常に投資対効果の大きいアイテムだと思います。
第一精工 オマツリシャープナーのインプレッションまとめ
さて今回は第一精工の便利アイテム、オマツリシャープナーについてのインプレをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか?
PEラインを使う上ではいずれ避けて通ることができないエアノット問題を、予防してくれるわけではありませんが、 発生した時になんとかラインを切らず、棄てずに対応できるこの商品、地味だけれども本当にもっててよかったと思えるシーンが多いものです。
オマツリほどきの単機能に徹した、よりコンパクトな製品としては、ダイワから以下のアイテムもリリースされていますが、個別に携行するのがめんどくさいフックシャープナーもセットになっているオマツリシャープナーの方が、実釣ではより便利じゃないかなと思います。
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