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コレ一本で幅広いライトゲームシーンをこなせるモバイルロッド!シマノ ソアレ エクスチューンMB S68UL-S のファーストインプレッション

2022年8月13日土曜日

1.インプレ・レビュー 2.ロッド 3.アジング 3.メバリング 5.シマノ 5.ソアレ

t f B! P L

 みなさまこんにちは。

コロナ禍で長らく旅行に行っていませんでしたが、今年はひさびさに家族でお出かけしようと思い、車で四国は愛媛県に行ってきました。

旅行記は別途スモールフィッシングの方で書く予定ですが、家族旅行といえば、結構悩ましいのが大荷物の収納。

私のクルマはBMW 3シリーズActiveHybridという中型セダンなので、家族4人分の何日分かの荷物や旅行のお土産などを詰め込むと、若干荷室が厳しい。

せっかく瀬戸内方面に遠出するのだから、チャンスがあれば旅先で息子とアジングをしたいのですが、使うかどうかわからない長尺のロッドを複数本持って行くとなると、他の荷物に押されて破損しないようにハードタイプのロッドケースは必須。

一応トランクスルー機能などもあるのですが、ハードロッドケースを使うと嵩張るし、後席センターアームレストも占領されてしまうので、後部座席に乗る子供たちの快適性はだいぶ悪くなってしまいます。 

長距離だとそれはちょっとかわいそうですね。

ということで、思い切ってもう一本、セダンのトランクにも余裕で積める嵩張らないモバイルタイプのライトゲームロッドを買ってみました。

soare xtune MB S68UL-Sは中庸な6ft台後半のレングス、ULパワーの4本継ぎモバイルロッド。

今回購入したのは、ソアレ エクスチューンMB の S68UL-Sというモデル。

まだ豆アジしか釣っていませんが、ちょこっと短時間使用してみましたので、このロッドのファーストインプレッションをお届けしたいと思います。

ソアレ エクスチューンMB とは

シマノのソアレ エクスチューンMBは、2021年にリリースされた、ソアレシリーズの上級機種、エクスチューンのモバイルタイプのロッドシリーズ。

採用技術など基本的なフィーチャーは、2ピースタイプのソアレ エクスチューンと同等の内容で、マルチピースのモバイルロッドながら一切妥協の無い作りになっています。

ラインナップは、S510SUL+-SとS68UL-S、S76UL-Sの3種類。

現行の'20ソアレ エクスチューンシリーズでは、シマノは明確にロッド毎にアジング用、メバリング用の区別をしなくなり、またシマノのソアレ エクスチューンMB の製品ページ(https://fish.shimano.com/ja-JP/product/rod/lightsalt/a075f00003qxovcqag.html)でも、各ロッドについての細かい説明はありませんが、S510SUL+-SとS68UL-Sの2本が、ハリがあり反響感度の高い「ハイレスポンスソリッド」のティップを搭載した、アジング向けの調子で、S76UL-Sが、非常にしなやかな「タフテック∞ソリッド」のティップを搭載したメバリング向けの調子となっています

最上段はエクスセンスMB、2段目がソアレエクスチューンMBS510SUL+-S、3段目がS68UL-S、最下段がS76UL-Tのケースです。いずれも50cm台までの仕舞寸法で、非常にコンパクトに持ち運びが可能なロッドです。

まあ、ある程度ライトゲームをやりこんだ人なら、アジング用とかメバリング用とか区別しなくてもその調子を見てどういうシーンで使えるロッドかわかるでしょ?ということですかね。

各ロッドの詳細なスペックは、下表の通りです。

品番 全長(ft.) 全長(m) 継ぎ方式 継数(本) 仕舞寸法(cm) 自重(g) 先径(mm) ルアーウェイト(g) 適合ラインナイロン・フロロ(lb) 適合ラインPE(号) グリップタイプ リールシート位置(mm) リールシートタイプ カーボン含有率(%) 本体価格(円) 商品コード
S510SUL+-S 5'10" 1.78 並継 4 49 62 0.8 0.4~8 1~3 0.1~0.4 カーボンモノコック 194 DOWNLOCK 99.1 50,000円 303264 *
S68UL-S 6'8" 2.03 並継 4 55.5 68 0.8 0.4~8 1~3 0.1~0.6 カーボンモノコック 253 DOWNLOCK 99 51,000円 303271 *
S76UL-S 7'6" 2.29 並継 5 51 72 0.8 0.5~5 1~3 0.1~0.6 カーボンモノコック 295 UPLOCK 99 53,000円 303288 *

シマノ ソアレエクスチューンMB 製品ページより引用)

 以下記事の通り、私はこれらのうち、既にS510SUL+-SとS76UL-Sの2本は愛用していたので、今回購入したS68UL-Sと合わせると、'21ソアレ エクスチューンMBは全て揃ったことになりますね。

手にした印象とディティール

個人的にはこれまでにも既に'20ソアレ エクスチューン、'21ソアレ エクスチューンMBは合計6本使用してきたので、それらと共通する外観やディティールなどに関しては、特に印象付けられることはありません。

Xガイド、カーボンモノコックグリップ、ブリッジライクシートやスパイラルX+ハイパワーXなど、各種仕様やデザインなどは'20ソアレエクスチューンと共通のものになっています。

ソアレ エクスチューンMBはモバイルロッドであるため、当然2ピースロッドに比べて継数が多くなる分、重く、太くなるのが通例ですが、今回購入したS68UL-Sにレングス的に近い2ピースである、'20ソアレ エクスチューンのS610SUL-Sと比べても、手にした時の重量増や見た目の太さはそこまで違和感ないレベルに仕上がっていると思います。

手前が'20ソアレ エクスチューン S610SUL-Sで、奥がソアレ エクスチューンMB S68SUL-S。太さや重さの差はほとんど感じさせません。

具体的には、S610SUL-SはS68UL-Sより5cmレングスが長いですが、重量は2ピースの前者が66g、4ピースの後者が68gと、僅か2gの差しかありません

シマノではロッドの元径は公開していませんが、フックキーパー直上のバット部分の実測値では、S610SUL-Sが7.8mmであるのに対して、S68UL-Sは8.8mmとその差は1mm程度

やはりソアレエクスチューンMB S68UL-Sの方が、ソアレエクスチューン S610SUL-Sより僅かに重く、太いということにはなりますが、S68UL-Sが4ピースモバイルロッドであることを考慮すると、2ピースとの差は十分すぎるくらい小さいと言えるでしょう。

バット側から直線状にティップを見ると、ピンと張ってダレた感じが皆無なのがお分かりいただけるかと思います。こういう角度で見るとモバイル故の各ピース継ぎ目ごとの段差(太さの差)がわかりますが、実際に使っているとそこまで気になりません。

そのため、手にした時の印象としては、S510SUL+-Sと同様、「モバイル」ロッドであることをほとんど意識させられないものでした。

ちなみに、このロッドの「UL」というパワー、私が普段しているアジングでは強すぎたりしないかと購入前はちょっと心配でしたが、「SUL」や「SUL+」表記のロッドと比べて微かにベリー部分にハリ感がプラスされているかな程度のもので、アジング用としては全然強すぎることはない調子でした。

その他、手にしてディティール面で特徴的だなと感じた点は、エンドグリップの長さ。

エンドグリップがやや長めのこのロッド、'22ステラを装着した場合の重心位置は、ちょうどフォアグリップのナット部分の上端に位置し、ライトゲームロッドとしてなかなかバランスも良いと思います。

S610SUL-Sも、長尺でバランスをとるためか、やや長めの234mmというグリップ長ですが、S68UL-Sはそれよりもさらに長い253mmという長さになっています。

キャストフィール

早速ジグ単の釣りで使用してみました。

0.4gから1.6gまでのジグヘッドをキャストしてみましたが、まあ期待を裏切らないキャストフィールで、UL表記のパワーながら0.6g以下でもちゃんと扱えますね。

0.4g程度になると、やはり短竿、かつティップが柔らか目のソアレ エクスチューン S58SUL-Sの方が飛ばしやすいですし、ジグヘッドの存在感も感じやすいため、このクラスの扱いやキャストに関してはやはり長めでややパワーあるロッドだけあって、微かに不満を感じなくもないですが、0.6gジグヘッド以上ならまず不満を感じることは無いと思います。

上は1.6gまでしか投げていませんが、ハイレスポンスソリッドは背負えるウエイト幅が非常に広く、8gまで適合するとされているので、中型のフロートリグや重めのキャロライナリグ、メタルジグなどでも、試すまでもなく余裕でキャスト可能だと思います。

モバイルのS510SUL+-Sの場合は、キャスト時に若干バットの太さが気になりましたが、それよりも長さのあるS68UL-Sではそれほど気になることはありませんでした。

ハイレスポンスソリッドは、チューブラー並の反響感度とキャスタビリティを備えた高反発のソリッドティップ。そのため、いわゆる「乗せ」調子よりもやや「掛け」調子寄りになります。

風切りなども悪くなく、2ピースに劣ることのないキャスタビリティを持っていると思います。

パワーとアクション

このロッドのパワー表記は「UL」。

先に書いた通り、普段アンダー1gジグヘッドの釣りが多い私にとって、ULというのは若干強すぎるのでは?と心配していましたが、実際に手に取ってみると、そうでもありませんでした。

逆に、夏や秋など魚の活性が高いシーズンの釣りでは、たとえアンダー1gの使用がメインであってもこのULくらいのハリとパワー感が最もしっくり来るように思えますね。

SULやSUL+との差は小さいながらも、若干プラスのハリ感があり強さを感じさせるブランクスで、反響感度は非常に良く、アジングロッドとしては長めの6フィート8インチのレングスでありながら、豆アジの小さなアタリも確実に手元に響かせる高感度ぶりを見せてくれます。

プラグやメタルジグ、キャロやフロートなども余裕で扱える強さがあるため、一本だけ持ってどういう釣りをするか分からないシーンにはこのロッドのパワー感は最適かもしれませんね。

いつものように、600mlペットボトルをリフトした様子の写真を以下に掲載します。

軽負荷ではソリッドの先端部に変曲点が出るベンドカーブ。
そこから負荷を増すと、#2、#3まで入り込んだベンドカーブになります。
600gペットボトルをリフトした様子。反力はまあまあ強めに感じますが、ロッドの曲がりのポテンシャルとしてはまだまだ十分な余力を感じさせるものです。大型アジやメバルとのファイトや抜きあげも全く持って余裕でしょう。

感度と操作性

ソアレエクスチューンMB S68UL-Sの感度は、ハイレスポンスソリッドティップとブランクスにややハリのある躾なので、特に「コツ」といった鋭角的なアタリに対する反響感度は非常に優れていると思います。

ロッドは一般的に硬ければ硬いほど、短ければ短いほど感度は増すので、潮圧を感じたりジグヘッドの重みを感じたりといった感度も含めて、やや長め、かつ継ぎ目の多いS68UL-Sは若干不利になるはずですが、実釣してみると長尺であることもモバイルであることも全くディスアドバンテージを感じないくらい、十分な感度の良さがあります

キャストフィール同様、ジャスト0.4gくらいのウエイトになるとちょっと水中でのジグヘッドの存在感がぼやけがちになりますが、それはあくまで軽量ウエイトに特化したS58SUL-Sなどのショートロッドに比べたらの話で、実釣では十分に実用出来る範囲内です。

このロッドは254mmと長めのエンドグリップを持っており、部屋で手にした時はこのグリップ長が若干長すぎるのでは?と感じていましたが、このグリップ長ゆえに、ブランクスの有効長は短くなるため、実際に釣り場で使ってみるとその使用感は6ft6inch~6ft7inchクラスのロッドと同じような感覚になります。

ロッドの調子は全く異なりますが、取り回しや操作性の面ではヤマガブランクスのブルーカレント67TZ/NANOあたりとほぼ同等の感覚ですね。

それゆえに、レングス的に近いソアレ エクスチューンS610SUL-Sよりもさらに操作時の軽快感は高く感じられます。

どんなシーンに有効なロッドか?

ソアレ エクスチューンMB S68UL-S、調子はアジングロッド寄りですが、足場の高いところでも低いところでも不満なく使用できる6ft台後半というレングスで、適合ルアーウエイトの幅が広いため、他2機種のソアレ エクスチューン MBに比べて「汎用性」はずば抜けて高いモデルだと思います。

アジングのジグ単や近距離戦専用なら、S510SUL+-S、メバリングということなら、S76UL-Sの方が、断然使いやすいと思いますが、S510SUL+-Sでオープンエリアのメバルプラッギングはやりにくいですし、逆にS76UL-Sで港湾アジングジグ単っていうのも同様にやりにくいです。

しかし、S68UL-Sでは、上記いずれの釣りも、不満のないレベルでこなすことが出来ます

掛け寄りの乗せ掛け調子でULパワーと、シーンを選ばないバーサタイル性能もこのS68SUL-Sの魅力の一つ。

そのため、電車釣行とか旅先とかで、どんなシーンでどんな釣りになるか、現場に行ってみないと分からないような状況では、このS68UL-Sが最も対応力の高いロッドになると思います。

シマノのライトゲームロッドとしては中庸なULパワーのロッドですが、適合ルアーウエイトやラインウエイト幅が大き目で、曲げ込んだ時のリフティングパワーはそこそこ強いため、アジング、メバリングだけでなく、メッキ、カマス、サバ、ワカシなど中小型青物や、小型ハタ類などロックフィッシュ系狙いにも非常に適しているでしょう。

キャスティングではあまり重たいオモリは使用できないでしょうが、堤防はもちろん、ボートからのキスやハゼ、ベラといった五目釣りにも向いていそうですね。

ソアレ エクスチューンMB S68UL-Sのインプレッション まとめ 

さて今回は2021年秋に発売されたシマノのライトソルトゲーム用モバイルロッド、ソアレ エクスチューンMB S68UL-Sについてのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?

ソアレエクスチューンMBシリーズの中ではやや個性の薄いロッドだと思いますが、その分汎用性の高さはピカ一で、釣り場や季節や対象魚を選ばずに「旅先でライトゲームをしたい」というシーンに幅広く対応できる一本だと思います。

これだけの内容のライトゲームロッドがモバイルで作れるようになるとは、タックルの進化は恐ろしいものですね。

仕舞寸法55.5cmと、同シリーズの他のロッドに比べるとやや長めですが、4本継ぎであるため現場では#1,2と#3,4を継いだ状態で2ピースのようにして持ち運べるのもなかなか便利。

ライトゲーム用の装備類は比較的コンパクトにできるため、それらと一緒にこのロッドを車に常備しておけば、ちょっと立ち寄った場所でお手軽に釣りを楽しむことが可能です。

もちろん、電車やバスなど公共交通機関を使った釣りでこのモバイル性能が最高に便利なのはいうまでもありません。

ソアレ エクスチューンMB は、2ピースのエクスチューンの性能を超えることはありませんが、かといって決して劣ることもない、ただ継数の違うだけのモデルだと思って間違いありません。

実際に使用していて感じる「モバイルであることのデメリット」は、記事内で書いた通り太さ重さに関してはほぼ無く、敢えて言えば継ぐのがめんどくさいことくらいでしょうか。

ライバル機種となるのは、2ピース エクスチューン のS610SUL-S。

2ピースを上回る性能はありませんが、決して劣ることはない、それでいて2ピースでは持ちえない携行性の高さを備えたソアレ エクスチューンMB、個人的には絶対「買い」のロッドだと思います。登場3年目以降は生産数も激減するので、今のうちに是非手にしてみてください。

このロッドを購入候補として考えられている方にとっては、それにモバイル性能をプラスしたこのS68SUL-Sは、非常に良い選択肢になると思います。

気になる方は是非、手に取ってみてください。

きっといい旅の相棒になってくれると思います。

本気過ぎるパック&トラベルロッド。持ち運びしやすいコンパクトな仕舞寸法でありつつ、妥協なく性能を追い求めたソアレ エクスチューンMB。軽くて強いブランクスを実現するスパイラルXコアを基軸に、さらなる軽量&高感度化をもたらすカーボンモノコックグリップ、トラブルを激減させ飛距離の向上に貢献するXガイドなど、シマノ独自のテクノロジーによって基本性能が飛躍的に向上しました。また継目の多さを感じさせない美しい曲がりも成し遂げました。モバイルロッドにありがちな、重さ・ダルさ・不快な曲がり・強度の低下を打破。極みを追い求めるアングラーに本物の1本をお届けします。S68UL-Sは乗せ掛けのスタンダード。

その他のソアレ エクスチューン2ピースやMBのインプレ記事も書いています。宜しければご覧になってください。

2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。

よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。

スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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