みなさまこんにちは。
今年2025年は、私のホームのメバリングポイントは開幕が遅れに遅れ、例年だと既にメバリングがアツい時期なのですが、今年はイマイチ盛り上がりに欠けています。
なので、あまり今年は釣りにもイケてませんし、新しいルアーにも手を出せていません。
しかし先日、いつものように密林偵察していると、非常に気になるルアーを見つけました。
それは、ダイワの月下美人からリリースされている「ふらり55F」というミノー。
今回はこのルアーをご紹介します。
月下美人 ふらり55Fとは
月下美人 ふらり55Fは、ダイワから2023年にリリースされたリップレスタイプのフローティングミノー。
スペックはサイズ55㎜、重量3.1g、アクションはローリングで、フックはサクサスタイプの12番が付属、スローフローティング仕様となっています。
見た目は個人的にメバリング最強ルアーだと思っているタックルハウスのショアーズ オルガリップレスによく似ていますが、よりシェイプされたフォルムになっていて、飛びの良さを予感させますね。
どんなルアーなのか、メーカーの解説文を引用してみましょう。
ふらりふらりとローリングアクション
重心移動搭載リップレスミノーリップレス構造と落込み式重心移動システムとの相乗効果で、安定した飛距離とキャスト精度を約束。
磯場、漁港、サーフなどあらゆるフィールドをカバーすることができる。
タダ巻きでは、水面直下15cm前後を、自然なアピールでふらりふらりとローリングアクション。
ハイプレッシャー時でも違和感なくバイトに至らせることができる。
また、バイトの際に弾かれにくいスローフローティング設定なので、リーリングを止めて潮流に漂わせて食わせるアプローチも可能。
スローフローティングで浮き上がりにくい性能と、ふらりローリングアクションが、メバルの捕食本能を刺激し、引き寄せる。
驚異の貫通力を誇るサクサストレブルフック2本仕様のため、ショートバイトが頻発する状況でもフッキングにもちこむことが可能。
また、沖の表層をゆっくり引けば、ボートからのピンポイントキャストも可能。
(ダイワ 月下美人 ふらり55 製品ページより引用)
なお、このルアーも含めて月下美人ルアーの多くに採用されているサクサスフックの解説は以下の通りです。
従来のメッキ処理では実現できなかった驚きの貫通力を持つ表面処理テクノロジー。
フックの表面にフッ素系特殊プレーティング加工を施すことで、刺さり性能は従来の塗装ハリに比べて最大40%(平均約20%)アップ(当社比)し、今まで合わせきれなかった小さなアタリやショートバイトも逃さずキャッチします。
今回私が購入したのはスローフローティングの55Fですが、2024年末にはシンキングタイプのふらり55S(同サイズで自重3.6g)も登場していますね。
ちなみに、ダイワの月下美人ブランドは設立20周年になるそうです。
以下ではこのふらり55Fのインプレを書いていくことにします。
飛距離とキャストフィール
メバル用フローティングプラグとしては3.1gとそこそこ重量のあるふらり55Fは、砲弾のようなフォルムから予感させる通り、なかなか飛距離は良いです。
単一のボール形状の重心移動機構を採用しており、おそらくタングステンウェイトでしょうか、スコーンと気持ちよく振りぬけて飛んでいくイメージですね。
重量こそはオルガリップレスのSOL55(3.3g)より若干軽いですが、飛距離は負けていないと思います。
リップの空気抵抗がないことと、テールに向かってスリムになっていく形状が空気抵抗を軽減するのか、向かい風の中でも飛ばせるし、また飛行姿勢も良いようでアキュラシーも出るタイプだと感じました。
フローティングミノーでこれだけ飛距離が出れば、サーフやゴロタなどの大場所オープンエリアでも十分戦力になりますね。
総じて、キャストフィールはとても満足のいくルアーだと思いました。
レンジとアクション
ふらり55Fのレンジはこれまたオルガリップレス同様、水面下15㎝くらいの表層付近を得意とします。
あまり潜らないタイプですが、リップレスでスローフローティングであるため、逆にスローにリトリーブしても水をちゃんと嚙ませていれば浮き上がりも少なく、夜間表層に浮いてきたメバルを狙い撃ちするのにちょうどいいレンジをしっかりキープして泳いでくれます。
アクションは言葉で表現するとローリングアクションなのですが、スローなリトリーブではそのロール幅は微かで、その名の通りふらりふわりとボディを揺らしながら漂うような動きをします。
このアクションの質もオルガリップレスにそっくりで、個人的にはメバルや厳寒期のシーバスにも非常に強い、効果的なアクションの質だと思います。
アクションの質は以下の動画でも確認ください。
どんなシーンで有効か?
ふらり55Fはややボリューム感あるボディながら、スローフローティングでごく浅いレンジをキープしてスローにリトリーブできるとあって、やはり有効なのはメバルが上を意識するシーンや浮きがちになるナイトゲームでのスローな展開の釣りでしょう。
漂うような弱弱しい泳ぎは特定のパターンに限定されない汎用性があり、メバルがベイトを食っている時でも、プランクトンやゾエアを食っているときでもどちらでも使えると思いますし、派手な動きに警戒心を持つメバルに対してもナチュラルにアピールできると思います。
ただし、やや大き目ということもあり、湾奥港湾部などの繊細・緻密な釣りよりは、どちらかというとその遠投性を活かせる大場所やオープンエリアの釣りに向いているかもしれませんね。
私はメバルが渋いとき、リールのスプールのラインがなくなるくらい、要は100mくらい潮に乗せてルアーを流して魚を探るような釣り方をすることもありますが、ふらり55Fは比較的潮噛みが良く軽く流れが当たっていると水面直下の絶妙なレンジを漂うようにキープして泳いでくれるので、そういうドリフトのような釣りでの広範囲サーチにも向いていると思います。
そういった攻め方で遠距離を攻めることはジグ単でもシンペンでも不可能なので、より遠くの表層をよりスローに探るにはこの手のルアー一択ですね。
もう一つ付け加えると、ボディはやや大振りですが、スローフローティング故に吸い込みやすくバイトをはじきにくいってのも特徴になるでしょうね。
まあ、私は下手なのでこれまで2度ほどはじいてしまいましたが。
ダイワ 月下美人 ふらり55F インプレッションまとめ
さて今回はダイワから2023年に発売されたライトゲーム用フローティングミノー、ふらり55Fのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
文中随所で書いた通り、このルアーはタックルハウスの名作、オルガリップレスSOL50とモロにキャラクターが被っており、ガチンコのライバルになるルアーだと思います。
そういう意味では、オルガのSOL50で十分満足している釣り人とっては、このふらり55Fを新たに買う理由はないかもしれません。
しかし、個人的にはこのふらり55F、横風下でのキャスタビリティの高さはオルガより優れているように感じますし、オルガにはないカラーラインナップも、このふらり55Fを購入するに足る十分な理由の一つになると思います。
ふらり55Fで特におススメなのは「アミちらし」というカラー。
オルガでもラメ系カラーは数ありますが、このアミチラシのような絶妙なカラーリングのラメカラーはありませんので、すでにオルガを多数愛用している方にもぜひともおススメしたいカラーです。
ちなみに、このルアーはまだ買ったばかりで数回使っただけであるため、肝心のメバルをキャッチはできていませんが、寒波のせいで例年似ないほどタフコンディション化しているホームグラウンドで、早くも2度バイト得ることができています。
たまたまかもしれませんが、ジグ単も含めて20種類以上ルアーをローテーションして得られたわずか3バイト中の2バイトがこのルアーだったため、やはり食わせの能力は非常に高いルアーではないか?と推測しています。
今季のホームでのメバリングが本格化してきてら、きっと一軍入りは間違いないことでしょう。
個人的にはもう少し早くに買っておくべきだったと若干公開しており、足場の高い釣り場や水面との距離が広がる干潮時の釣りに向けて、シンキングモデルの55Sの方も買ってみようかと思っている次第です。
ふらり55F、オルガそっくりですがオルガにはない強みもあるかなりの良ルアーだと思いますので、買って後悔することはまずないでしょう。
気になる方は、ぜひ手に取ってみてください。
ということで、今回のお話しはおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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