みなさまこんにちは。
ナイトゲームで必需品のLEDライト、私は長年、ハピソンのYF-201というチェストライトを愛用してきました。
使っていて不足を感じない高機能ぶりで、最大600ルーメンと申し分ない明るさ、さらに、魚から見えにくいオレンジカラーの偏光フィルタを装着できるということで、かなり気に入っていましたが、やや重ためのこの機種、夏場の使用では若干首回りが気になるシーンも。
また、防水性能が思ったより脆弱で、暴風雨の中釣りをしたタイミングで3度目の故障となり、使えなくなってしまいました。
そういう次第で、現在は、このライトと同じように魚から見えにくい波長の光で扱える、以下2機種の高ステルス性ライトを愛用しています。
防波堤やテトラでの釣りをはじめ、ウェーディングやシャローエリアのオカッパリなど、足元に光を落としても魚を驚かせにくいということで、使っていて大きなメリットを感じています。
しかし、これらのライト、いずれも最大150~300ルーメンと、明るさに関してはYF-201には及ばないため、通いなれた釣り場などでは良いのですが、初めての場所とか道中長距離暗闇を歩くような釣り場では、ちょっと明るさ的に頼りなく感じることも無きにしもあらず。
ということで、釣りの最中ではなく、移動時や非常時に、より明るい光が必要なシーン向けのライトを購入してみました。
今回購入したのは、SofirnというメーカーのSC21というモデルです。
今回インプレをご紹介するのは、SofirnのSC21というコンパクトライト。コンパクトでも性能は侮れない逸品でした。 |
Sofirn LEDフラッシュライト SC21とは
Sofirnは2010年代中盤にQidong Yangにより設立された中国、深センのフラッシュライトのサプライヤー、Shenzhen Jinba Technology Co.,Ltdの商標名。
Sofirn製品は、日本では主にAmazonなどのECサイトを中心に展開しているようですが、残念ながらメーカーサイト(https://www.sofirnlight.com/)は日本語対応はしていません。
同サイトの「About Us」を見ると、以下のような理念を持つ企業のようです。
- 多種多様なデザインと用途で、すべてのユーザーに向けたフラッシュライトを提供する。
- 妥協のない品質、業界をリードする比類のないデザインを追求する。
- 自社製造で費用対効果の高い製造を可能にする。
- お金に見合う価値を提供する。
そんなSofirnから、2021年に登場した小型で強力なUSB充電式フラッシュライトが、今回ご紹介するSC-21です。
製品パッケージはシンプルな紙製のBOX。 |
Sofirn SC-21の仕様と主要機能
全長73mm×直径22.5mm、バッテリーを除く重量36g(バッテリー込みで65g)と非常に小型軽量なこのライトは、最大出力1000ルーメン、最大照射距離135m、IPX8(2m)防水の性能を誇ります。
シンプルながら機能的なデザインは非常に好印象。 |
発光素子には寿命50000時間のSamsungのLH351Dを採用し、動作電圧は2.7V~4.2V、使用するバッテリーは公称電圧3.7Vの16340規格のリチウムイオンバッテリー(製品に付属)で、ライト本体にあるUSB Type-Cポートを用いて充電することが可能で、不適切なバッテリー挿入に対する逆極性保護、バッテリー電圧低下を警告する低電圧警告、一定電圧以下になると自動減光する低電圧保護、加熱保護調整(ATR)テクノロジーなどが採用されています。
ライト本体には6061グレードのアルミニウム合金に対しハードアルマイト処理とCNC加工が施されたものが採用され、レンズは強化ガラスで、落下耐衝撃性は1mとなっています。
その他、このライトの機能面の特徴としては以下のものがあります。
- 前回最後に使用された時の輝度レベルを記憶するモードメモリ機能
- 明るさを5段階のレベルから順次選択する「ステップモード」と、ムーンライト1lmからターボモード1000lmまで滑らかに明るさを調光できる「ランピングモード」とを切り替え可能
- サイドスイッチのLEDインジケータにて、バッテリー残量のステータスを確認可能
- テールキャップにマグネットを内蔵
Sofirn SC-21の主要な操作方法
SC-21のマニュアルには日本語化されたページがあるため、詳細な操作方法はそこで確認できますが、主要な操作方法を以下にご紹介します。
まず、前項で取り上げた「ステップモード」と「ランピングモード」ですが、初期状態ではステップモード状態となっており、シングルクリックにてオン状態にした後、ボタンを押し続けると明るさが段階的に低→中→高と切り替わっていきます。
オン状態でシングルクリックすることで、オフになり、オンまたはオフ状態からダブルクリックすることで、最大輝度のターボモードになります。
ターボモードからはシングルクリックすることで、ターボモードになる直前の明るさに戻り、再度ダブルクリックするとムーンライトモードになります。
オフから1秒間押し続けるとムーンライトモードでオンになり、さらに1秒間押し続けると低になります。
ステップモードとランピングモードとの切り替えは、オン状態から4回高速クリックすることで2つのモード間を行き来します。
ランピングモードでは、オンにした後ボタンを押し続けることで、ムーンライトからターボまで明るさが滑らかに明るく変化し、ボタンが1.5秒以内にもう一度押されると、逆に滑らかに暗く変化します。
ランピングモードでは明るさの上端、下端に到達した時に、ライトが一回点滅してそれ以上明るさが変化しないことを通知します。
また、ライトがオンまたはオフ状態からトリプルクリックすることで、ストロボモードになります。
ストロボモードからは、シングルクリックで直近で使用した標準モードの明るさに戻るか、長押ししてSOS-ビーコン-ストロボに切り替えることができます。
また、不用意にボタンが押されてオンとなり、電池が消耗することを防ぐために、ロックアウト機能もあります。
オフ状態から4回高速クリックでロックアウトをアクティブにして、さらに4回高速クリックすることでロックアウトを無効化し、前のモード設定に戻ります。
ロックアウト状態でボタンが押された場合は、メインLEDが2回点滅し、ロックアウト状態下にあることを通知します。
この状態でも、ボタンを押し続けるとその間だけムーンライトモードで点灯させることができます。
手にした印象
私はこのSC21をAmazonで購入しました。
届いたパッケージはシンプルで小さい紙製の箱で、中には電池を挿入済みの本体と紙製マニュアル、クリップとストラップ、充電用USB Type-Cケーブルに予備のOリング2つが入っていました。
SC21の製品パッケージの内容。マニュアルの日本語のページは中華製品にありがちな誤記などは無く、非常にわかりやすい内容でした。 |
ThruNiteのLEDライトなどと似たようなパッケージ内容ですね。
クリップとストラップを取り付け手に取ってみると、やはり非常に軽く小さいです。
平均的な日本人の掌だと、長さはだいたい親指よりちょっと大きく太いくらいで、握りこぶしの中にすっぽりおまさってくれるくらいのサイズ感です。
しかし、こんなサイズですが点灯してみると非常に明るい。
ターボモードはもちろん、400ルーメンという「高」モードもとても明るく感じます。
Amazonに出品されている中華メーカーのライトは「中華ルーメン」と揶揄されるように、誇大広告や実態を伴わない性能表記、サクラレビューをするものもいまだに多いようですが、このライトに関しては概ね記載通りの性能を出しているのではないかと思います。
本体表面に施された滑り止めや放熱用スリットのデザインもなかなか機能面とデザイン面の調和がとれていて、所有感も満たしてくれます。
クリップはThruNite T1などと同様、どちらの方向でも使えるリバーシブルタイプ。
ベルトやモールシステムなどに挿してもいいですし、帽子のツバなどに挿すとヘッドライト的に使用することも可能で、便利です。
USB挿入口は大型のゴムキャップでカバーされており、確かに防水性能も高そうです。
USB充電口はType-C。1Aで充電します。 |
とりあえず、手にしてすぐにこのライトを気に入りました。
実使用インプレ
早速、冒頭で書いたような釣り場での移動用として、いろいろな釣り場に持って行って使ってみました。
「Sofirn SC-21の主要な操作方法」の項に書いた通り、このライトは一つのボタンで様々なモード切替を実現するタイプですが、その操作方法は比較的シンプルで、正確に操作方法を覚えていなくとも、直感的な操作でもだいたいやりたいことが実現できます。
SC21のシンプルなサイドスイッチのボタンは疑似クリック感も良好でとても操作しやすいものです。 |
ThruNite T1の時にも感じましたが、最近の中華製品はこのようなユーザーインタフェース設計が素晴らしいですね。
明かりの質は、クリアなホワイトカラーというよりはやや高演色寄りの配色で、中央付近により明るいサークルが見えるような光です。
高モードで足元を照らした様子。サークル中央部は眩しくてよくわかりませんね。 |
このライトは最大1000lmでの最大照射距離が135mと非常に遠くまで照らせますが、それはこのライトがややスポット的な、あまり高拡散ではない照射パターンだからなのだと思います。
前出のThruNite T1がかなり拡散気味の光で前方を広く明るく照らすのに対して、このSC21はスポット的とまではいわないものの、やや指向性の強い照らし方で、魚釣りでのポイント移動時など、進行方向をメインに照らして不用意に光を拡散させたくない状況では非常に扱いやすい照らし方だと思います。
歩行時の足元の照射や、ちょっとした手元作業でも扱いやすい光ですね。
光量や光色、照らし方のパターンなどは、いずれも釣りをはじめとするアウトドア活動で非常に扱いやすい、最適なものだと感じました。
それほど拡散せず、夜道を歩行する際に進行方向を照らすのに扱いやすい照射範囲。 |
これだけ小型なものなので、流石にTurboモードで長時間つけっぱなしというわけにはいかず、発熱量が大きいためおそらく10分以下の連続使用でATRが作動するのではないかと思いますが、実用面では不満に感じることはありませんでした。
冬場なんかは敢えて発熱させて指先を温めるカイロ替わりに使えそうですね。
それら以外の機能面で特にありがたいなと感じたのは、サイドスイッチのボタン上に設置された電池残量インジケーター。
クリックしてONにした際、このインジケータの点灯状況でバッテリー残量を確認することができます。 |
このインジケーターはオンにしてから5秒間、バッテリーの残量が十分ある状態では緑に点灯、30%未満になれば赤に点灯、バッテリー切れ寸前を赤の点滅というように教えてくれるのですが、これが非常に便利。
普段メインで使用するのではなく、常備用としてやサブとして使用するライトであるからこそ、使用時にそれほどバッテリー残量を意識せずに使うシーンが多いと思います。
そうであるからこそ、充電すべきタイミングを教えてくれるこの機能は非常にありがたいなと思いました。
毎度このライトを使うたびに、Turboや高などの高輝度なモードばかりで使ってしまうことが理由なのでしょうが、比較的ランタイムは短めに感じました。
同じような使用方法をしているT1に比べても、やや充電が必要になるまでのサイクルが短いように思いますが、これはこのライトのバッテリーがT1のものよりもさらに小さい16340であるため、容量面で致し方ないのかなと思います。
16340電池は見ての通り非常に小型なものなので、高輝度で長時間使用し続けるには電池容量面であまり向いていません。 |
Turboや高モードなら1時間と短めのランタイムですが、低モードなら18時間、中モードなら4時間となるので、それらのモードがメインならまず電池切れに悩まされることはないと思います。
電池残量が気になる長時間のアクティビティでは、ランピングモードで低めの輝度に設定して使い、必要時だけ輝度を上げるといった使い方をするとよいでしょう。
Sofirn SC21 フラッシュライトのインプレッション まとめ
さて今回はSofirnの小型LEDフラッシュライト SC21についてのインプレッションをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか?
冒頭に書いた通り、私はこのライトをメインライトの補助的な、サブライトとして購入しましたが、このサイズで非常に携行性に優れたライトでありながら、十分すぎる性能を有し、操作性も機能性も、不満らしい不満は全く見当たりませんでした。
Turboモードでは街中の常夜灯がある環境でもこのくらい明るく照らしてくれます。暗闇のアウトドアアクティビティでも十分すぎる光量だと思います。 |
もし、より長時間にわたる、本格的なアウトドアアクティビティをされる方なら、より電池容量の大きなバッテリーを搭載し、放熱性にも優れた大型のライトを使われることをおススメしますが、釣り用ヘッドライトのサブや、いざというときのための常備用として使う程度であれば、性能面で文句なしのライトだと思います。
実際に夜釣りのシーンでは、釣りの最中にバッテリー切れが起きてしまうことはままありますが、かといって釣行毎に毎度バッテリーを充電していると、バッテリーの寿命を短命化させかねないので良くないと思います。
交換用のバッテリーを携行するというのもありだと思いますが、このSC21のようなサブライトを常時携行して、メインライトが万一使えなくなった場合はコレを使うといった運用にする方が、バッテリー寿命も伸ばせますし理にかなっているのではないでしょうか。
SC21は超小型で優れた携行性ながら高性能、高機能なハンディライトで、いざというときに役立ってくれるアイテムです。 |
ということで、Sofirn SC21、小型軽量でEDC出来る本格派ライトをお探しの方には自信をもっておススメできるライトだと思います。
近々私自身もこのメーカーの別タイプのライトもリピート買いしてみようかなと考えています。
気になる方は、是非手に取ってみてください。
ちなみに、購入するなら以下リンクのAmazonが一番お安くなっています。
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