みなさまこんにちは。
今回は、今話題？の中華製激安のステラ互換スプールを買って、実釣で使ってみましたので、そのインプレッションをお届けしたいと思います。
購入の経緯
'22ステラ、やはり実釣で使ってみたら、流石シマノと思わずうならされてしまう素晴らしい出来ですね。
以下の記事で書いた通り、C3000XGもC2000SHGも、あれこれと純正パーツを使ってカスタマイズして楽しんでいます。
個人的に最近はアジング・メバリングといったライトゲームにハマり中のため、特にC2000SHGの方は出番が多いですかね。
ところで、ひとくくりにライトゲームと言っても、漁港湾内の繊細な釣りから、オープンエリアの潮流場、テトラやゴロタといった荒っぽい場所まで、さまざまなフィールドがあり、また極軽量ジグ単の釣りもあればプラッギングあり、また重量級フロートをフルキャストするような釣りと、その内容にも結構バリエーションがあります。
使うラインもエステル0.2号、0.25号、0.3号、0.4号、PEなら0.15号、0.2号、0.3号、0.4号と、結構な種類になります。
さらに私の場合は、バチ、マイクロベイトシーズンのシーバスなども、ライトゲームタックルの延長線上で1000番ボディのリール＋やや強めのメバリングタックルでやることが多いため、PEの0.5号、0.6号などのラインも結構使います。
そういう次第で、'18ステラや'19ヴァンキッシュでいうところの「S-27互換」スプール（'18ステラの1000、C2000、C2500に装着可能な規格のスプール）については、非常に多くの予備スプール種類を保有しています。
ライトゲーム、特に軽量ジグ単なんかを用いて、ドラグワークを多用する釣りでは、巻き取り時にラインローラーに負荷が掛かりきらないことも多いため、やはり完全にラインのヨレを防ぐことはできず、予想外のライントラブルに見舞われる可能性が非常に高いです。
そのため、釣り場に予備スプールを複数携行する必要性が高いことから、多数のスプールを用意しているのです。
現在は11種類のS-27互換スプールを使っていますが、まだまだ足りないと感じることも。
でも、純正と夢屋のスプールは、全カラーバリエーションを既に持っているので、同じものを追加購入するのもバカバカしい。
１個１万円以上と、純正は結構お値段も高いですしね。
というわけで、ついにサードパーティ製品に手を出してしまったという次第です。
HEIGHTEN 夢屋S-27型 替えスプールとは
今回購入したアイテムは、HEIGHTENというメーカーからリリースされている、夢屋S-27型替えスプール。
商品説明としては、18-19ステラ、19ヴァンキッシュ、20ツインパワー、19ストラディック、20ヴァンフォードなど、夢屋S-27規格に対応した、1000-C2500番のリールに対応していると書かれています。
（Amazonでは一部誤記があり、2500対応であるかのように書いていますが、正しくはC2500です）
実用ドラグ力は3kg、材質はジュラルミン、スプール径は43mm、重量は24gとなっています。
スペック表記が正しければ、実用ドラグ力は純正スプールの2kgよりも上の値ですね。
ライトゲーム用の機種なので、それが良いことかどうかは別問題ですが。
重量24gというのも、シマノ純正のC2000N2010（ナイロン2lbが100m巻けるシャロースプール）と同じ重量で、なかなかに軽量にできています。
各部のディメンションや糸巻き量などは、ステラやヴァンキッシュのC2000S、C2000SHGに付属する純正スプールと全く同じですね。
その他特徴としては、ドラグワッシャーはカーボンファイバー製で、ストラディックやヴァンフォードなど低価格帯の純正スプールには採用されていないベアリング内蔵タイプになっているところでしょうか。
手にした印象
早速実物を手にして眺めてみました。
中華製品という事で、通販サイト掲載の写真に比べて見劣りしたものが届くかと思いきや、第一印象は思ったよりずっと良いものでした。
作りは精巧そのもので、スプールのブランキングこそステラに比べると安っぽい印象を受けますが、刻印などもしっかりしており長期使用にも耐えてくれそう。
今回私が購入したスプールリングのカラーリングはレッドのタイプですが、発色も美しく鮮やかで、ワールドシャウラのカラーリングにも映えますね。
スプール糸止めもしっかり機能しています。
これは驚き。
純正の半額以下にもかかわらず、見た目の質感は純正スプール同等までとはいかないものの、かなり純正品に肉薄していると思います。
早速ステラやヴァンキッシュに装着してみました
外観や作りの面では完全にいい意味で期待を裏切ってくれたこのスプールを、早速ステラやヴァンキッシュに装着してみました。
まずは、'22ステラC2000SHGから。
通販サイト上の商品説明には、'22ステラへの装着可否は明記されていませんが、実機で試したところ、問題なく装着、動作させることが可能でした。
もちろん、'22ステラ用、'18ステラ用いずれのドラグノブでも装着可能です。
安っぽい質感のスプールだと、ステラ本体の質感に対して見劣りしてしまうはずですが、決してそんなことはありません。
ブランキングデザインがイマイチ感あるのは確かですが、これが新しい夢屋スプールだと言われてもわからないくらい、見事にマッチしています。
お次は'18ステラC2000SHGにも装着。
コレも文句なしに似合っていますね。
そして最後は、'19ヴァンキッシュC2500SXGに装着。
やや緑がかってシルバーとガンメタの中間色のようなこのスプールのカラーは、ヴァンキッシュの黒ボディにも映えて、なかなかに美しい組み合わせです。
これは全然アリですね。
なお、装着した後スプールを指で回してドラグを作動させると、これまた思った以上に滑らか。
ドラグの効き始め、効き方なども、純正に決して負けていません。
ただ、ドラグの作動音はステラ純正のようなしっとりした感じよりも、ヴァンキッシュに近い、ややドライな感じですかね。
ヴァンキッシュ純正よりもやや高音で、明確にピンの動きを感じ取れる音質です。
ラインを巻いてみました
スプールリングがレッドのタイプを購入したので、ラインカラーは赤系が似合うだろうという事で、本当はお気に入りの東レ シーバスPEパワーゲームデイタイムX8を巻たかったのですが、値段が高いので格安のシマノ PITBULL8＋のトレーサブルピンク 0.6号を巻いてみました。
なぜC2000Sに0.6号を？と思われるかもしれませんが、まだこのスプールの性能を信用していないため、いきなりエステルとか細番手PEで使ってみるのではなく、まずはバチパターンのシーバスなどで使ってみてそのドラグ能力など実力を確かめてから、良ければライトゲーム用に使おうと考えた次第です。
実はC2000SのスプールはPE0.6が150mピッタリ巻ける規格なので、下巻き不要でちょうどいいんですよね。
巻いてみたら、やはりラインカラーとスプールリングのレッドが良く似合いますね。
ピンクのカラーのラインが好きな人なら、スプールリングがピンクのタイプも良く似合うかも知れません。
実釣で使ってみました
ということで、このスプールを早速春のバチ、マイクロベイトパターンのシーバス釣りに使ってみました。
使用するタックルは、このスプールを装着したヴァンキッシュC2500SXGと、ソアレXR S80UL+-Sという組み合わせです。
残念ながらこの日は前々日からググっと大きく気温が下がって、生命感が感じられないアカン条件の日だったようで、セイゴクラスとランカーボラしか釣れませんでしたが、 それでもドラグ性能を試すことはできました。
まず、バチ・アミを意識したマニック75での近距離戦では、ドラグ緩めに設定しての釣りでしたが、見事にセイゴのヒット直後からドラグは滑り出しよく作動してくれ、ロッドを寝かせたままひたすらリールを巻くというドラグワークだけを用いたファイトをしてみましたが、効きは思った以上に良く、バラすことなくランディングできました。
続けては太目フックを搭載したヨイチ70Dietでの遠距離戦、ドラグはフックとのバランスを考え少し強めのセッティングで、掛かったのがボラやんのスレってのが残念なところですが、推定60cmを超えるなかなかサイズとのファイトでも、出したいときにいい感じにドラグが滑ってくれ、 終始安心してやり取りすることができました。
このスプール、形状はシマノのAR-Cタイプの模倣品なので、キャスタビリティやトラブルレス性は純正と変わらぬものでしたが、唯一その性能に不安を頂いていたドラグ性能面でも文句なし。
細かいところで純正とは若干フィーリングが異なる点もありますが、性能面で劣っていることはないと感じました。
ただ、購入時のドラググリスの量は明らかに少な目なので、拘る方は自分でグリスを塗布しても良いかもしれません。
HEIGHTENステラ互換スプール インプレッションまとめ
さて今回はHEIGHTENからリリースされている激安のステラ互換スプールのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか？
4990円（注：2022年12月現在は、円安のため値上げされ5990円となっています）と信じられない激安ぶりですが、決して安かろう悪かろうではなく、寧ろいまどきの中華製はココまで進歩したのかと感心させられる内容で、いい意味で何度も期待を裏切られる結果となりました。
決して純正より優れているとは言いませんが、この価格でこれほどのものが作れてしまうとは、中華恐るべし。
近年の日本は、得意の工業分野、技術力でもアジア各国に抜かされ、かつての技術立国の面影はどこへいったのやら。
最近は理研が研究者を大量に雇止めすることになったニュースを見ましたが、 研究者、技術者を冷遇する国が工業先進国で居続けられるはずもありません。
この製品を見て、かつてのメイドインジャパンの神通力はもはや世界では通用せず、日本は確実に世界の中でも衰退の一途をたどる、負けつつある国なのだと感じました。
もはや安かろう悪かろうではありません。この価格でコレだけのものができてしまうのですから。
というわけで、個人的に中国共産党は嫌いなのでこういう製品を買うこと自体も嫌いなのですが、早速２個めをリピート買いしてしまいました。
4月上旬現在、Amazonにおける在庫はほとんど残っておらず、カラー選択肢も残り少なくなってしまい、次回入荷予定も無い状況。
次売られるときは値上がり必至だと思いますので、気になる方は買えるうちに是非どうぞ。
ちなみに、2022年7月末には、'22ステラを意識した新デザインのシャロースプールタイプも発売されましたね。
なお、ステラ2500やC3000などに装着可能な「S-20」互換スプールも、同じ価格で販売されています。比較的人気が高いのか、タイミングによってはカラー在庫がない場合もありますが、実際に使ってみるとコチラも'22ステラに問題なく装着可能で、価格のわりに文句なしのスプールでした。
以下記事に、こちらのスプールの購入記も書いていますので、よろしければご覧になってみてください。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。
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