みなさまこんにちは。
ここしばらく、シーバスルアーをすっかり買わなくなってしまいました。
昨年からライトゲームに傾倒しているというのもありますが、他にも理由があって、保有しているルアーの数が多すぎて、おそらく残りの人生で使いきれない(笑)こと、また、新たなルアーを買わなくても、既存のルアーで代替可能なケースが多いこともあります。
私はシーバスに関してはウェーディングだけでも10年以上、オカッパリも含めると20年くらい、同じフィールドに通って釣りをしていますが、正直いうと、心の底から必要欠くべからざるルアーだと言えるものは限られています。
しかし、春が近づいてきて、非常に良さげな新作ルアーがリリースされたので、ひさびさにちょっと試しにと購入してみました。
そのルアーとは、アイマのヨイチ70Diet。
今回は、実釣も交えたこのルアーのインプレ記事です。
ヨイチ70ダイエットとは
ヨイチ70Dietは、2022年春にアイマ(アムズデザイン)からリリースされた小型のシンキングペンシル。
どんなルアーなのかアイマのWebサイトから解説を引用してみましょう。
YOICHIはやせても釣果は満腹。
YOICHIのコンセプトである「遠投性能」、比較的浅いレンジを引きやすい「レンジ性能」、遅巻きでも確実に泳いでくれる「アクション性能」はそのままに、70mmになることで、遠くの水面下10~30cmをどんな速度でもキープ可能に。マイクロベイトパターンにおいて今までにないアプローチを実現しました。
(ima OFFICIAL WEB MAGAZINE ヨイチ70Diet製品記事より引用)
ヨイチ70Dietのスペックは下表のとおりです。
全長 | 70mm |
重量 | 9g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 10 〜 40cm |
アクション | スラローム |
フック | #10 |
リング | #2 |
メインターゲット | シーバス |
推奨エリア | 港湾/河川/干潟 |
誕生日 | 2022年03月10日 |
なお、ヨイチ70Dietのカラーラインナップは以下の通り、12カラーとなっています。
メーカとしては、やはりマイクロベイトパターンでの使用をイメージしているためか、比較的メタリック系やナチュラル系カラーが多いですね。
一方、寒い季節のクリアな水質に映えそうなクリアー系もしっかりカラーラインナップに入っています。
いずれ、追加カラーや限定カラーも登場しそうですね。
手にした印象
私が最初に購入したのは、玉彩とクリアーイナッコの2色。
手にした時の第一印象は、購入前にWebで情報を見てイメージしていた通りの外観とウエイト感でした。
ダイエットという名の通り、従来のヨイチシリーズよりも細身でボリューム感を抑えたボディシェイプですが、下半身(お尻寄り)の方が頭よりも若干幅太目になっているボディラインは、空力の良いヨイチシリーズ共通の飛びの遺伝子を感じさせ、キャストしてみる前からコレは飛びそうだなという印象。
ちょっと上から見たシルエットはエバーグリーンのコルセアシリーズにも似ていますかね。
逆スラント形のノーズは微かにカップ状になっており、シルエットだけでなくこのあたりのディティールも兄弟分のヨイチから継承したものとなっています。
使う前から、これは釣れそう!という印象を受けました。
キャストフィール
早速実釣で投げてみました。
使用したタックルはエクスセンスMB S88ML-5+ステラC3000XG、PE0.6号の組み合わせと、ソアレXR S80UL+-S+ヴァンキッシュC2500SXG、PE0.6号の組み合わせの2種類。
いずれも風の強い日でしたが、キャストしてみるとさすがヨイチシリーズだけあって、多少の風をモノともせずよく飛んでくれます。
もちろん固定重心のルアーですが、なんとなく、後半の伸びも感じさせてくれる飛びで、軽量ながらスプールからPEラインをぐいぐい引き出して飛ぶイメージですね。
試投時はいずれも0.6号PEを使いましたが、この飛びならPE1号くらいでも不満なく飛ばせると思います。
ライトゲームロッドから、ML,Mアクションくらいのシーバスタックルまで、幅広いセッティングのタックルで投げやすいルアーではないかと思います。
風のあるナイトゲームで使用したので、具体的に何メートル飛んだかなどは計測はできませんが、感覚的に飛距離は非常によく飛ぶ小型シンペンであるレビンミニと同等クラスではないでしょうか。
抜群のキャストフィールで実際よく飛ぶ。
小型ルアーながら、この特性は大きなアドバンテージがあると思います。
レンジとアクション
メーカーサイトによると、レンジは10-40cm、アクションはスラロームとされています。
このヨイチDiet、比較的水噛みが良く、さらに重すぎない適度なウエイトに揚力の得やすいボディ形状であるためか、結構スローにリトリーブしても、ある程度浅いレンジをキープできる特性を持っています。
そのため、よほど流れが無いとかデッドスローでもない限り、ウェーディングなどでロッド水平で使用した時の常用レンジは水面下15~30cm程度ではないでしょうか。
アクションはスラロームとされていますが、その質は比較的タイト目なもので、あまり左右に大きく振るものではありません。
兄弟分のヨイチやヨイチライトは比較的大振りでスローピッチなアクションが出るルアーですが、それらに比べるとヨイチ70Dietのアクションは相似形ではなく、よりタイトなアクションであり、ピッチもサイズ感相応にハイピッチなものになっています。
なんとなくアクションの質で言えば、ダイワのガルバスリム80に近いイメージではないかと思います。
どんなシーンで有効か
上述の通り飛ばせる特性と、シャローをキープしやすい特性を両立させているところは、シャローエリアでのウェーディングの釣りばかりしている私にとっては非常にありがたいところです。
魚との距離を縮められるウェーディングとはいえ、やはり魚やベイトに警戒心をあたえないよう距離をとってアプローチできるのは大きな強みですし、いつでも都合よく届く範囲に流れの筋が現れる訳ではないから、飛んで広く探れることはルアーにとって非常に重要な性能だと思います。
さらに、比較的スローなリトリーブでも浅いレンジをキープできる能力も非常に重要な要素。
私は普段シンペンではダウンクロスの釣りばかりしていますが、その理由の一つが、アップに投げてゆっくりスローに攻められるシンペンがなかなかないことからなのです。
シンペンは文字通りシンキングなので、ボディが受ける流れの圧がなくなり揚力が失われると、飛行機が失速するように沈み込んでしまいます。
しかし、このヨイチ70Dietはかなりスロー目のリトリーブでも失速して沈み込んでしまいにくい特性を持つため、アップの釣りでも安心してスローなアプローチを展開できるシンペンだと思いますね。
そういう特性を持った小型シンペンで、比較的ローアピール寄りのアクションをするため、当然バチパターン、マイクロベイトパターンいずれにも対応できると思います。
そう言うと、春専門のルアーか?と思われるかも知れませんが、
産卵期が通年に分散するため、年中小型サイズの接岸、回遊が見られるカタクチイワシがベイトの時なんかにも威力を発揮してくれそうなので、意外と年間を通じて活躍してくれるタイミングは多いルアーなのではないかと思います。
アイマ ヨイチ70Diet インプレまとめ
さて今回はアイマの2022年春の新作、ヨイチ70Dietについてのインプレをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか?
実釣では、初めて使ったその日になかなかサイズのシーバスを連発させることが出来、個人的にすっかりお気に入りのルアーになった次第ですが、使い始めて即、どう使えばいいかが理解できるそのわかりやすさもこのルアーの非常に好ましい特徴の一つ。
(ヨイチ70ダイエットを使った釣行記はコチラ)
小さいにもかかわらず、飛んで、浅いレンジをキープしやすく、潮に乗せて流しやすい、もうこれらの特徴だけでも、十分買う価値ありと言えそうですね。
似たサイズのルアーは他にもありますが、ヨイチ70Dietのように飛びと泳ぎ、扱いやすさを兼ね備えたルアーはそうそう多くはないと思います。
ライバルルアーを挙げるとしたら、ちょっと大き目ではロンジンのレビンミニ12g、ちょっと小さめではジップベイツのクロストリガーあたりでしょうか。
いずれも優れた飛びを見せてくれ、スローでも浮遊感ある泳ぎが可能で、飛んで遠くのシャローを探れる非常に優れたルアーですが、アクションの質はこれらに比べてヨイチ70Dietの方が幾分抑制が効いたイメージなので、私の通うような釣り荒れた激戦区のフィールドには非常にマッチするのではないかと思います。
ボリューム感、シルエット、泳ぎの質とも、バチパターンにもマイクロベイトパターンにもどちらにも通用するでしょう。
そういうことで、特に冬から初夏にかけて、シーズン前半には必要欠くべからざるルアーの一つとなってくれること間違いなし。
私自身も、最初に買った2色に加えて、すぐに追加で2色買い足しました。
買って損をすることはまずないと思いますので、気になる方は今シーズンで早速使えるよう、是非お早めに手に取ってみてください。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。
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