みなさまこんにちは。
もはやシーバス界隈では既に定番アイテムの座を獲得したといっていい、スタジオオーシャンマークのフックリムーバー。
シーバス専用設計であるHR165Sについては、このブログでも以下記事でそのインプレッションをご紹介しましたが、実は私、同じ時期に別のフックリムーバーも買っていました。
それが、シリーズ最小のアイテムとなる、フックリムーバーHR130S。
今回は、このアイテムの長期使用インプレをお届けしたいと思います。
スタジオオーシャンマーク フックリムーバーHR130Sとは
拘りの作りで数々のスタンダートともいえる釣りアイテムを輩出してきたスタジオオーシャンマークから、2019年に登場した新しいコンセプトのアイテムが、フックリムーバー。
魚に掛かったフックを外すという目的のためだけに開発されたこのアイテムは、瞬く間に釣り人の間に広まり、既にフックリムーバー、フックリリーサーという一つのジャンルを確立させたと言っても過言ではありません。
そんな既に定番アイテムと化したスタジオオーシャンマークのフックリムーバーは、マグロ類、GTなどのビッグゲームに対応したHR260L-D、HR180L、ミドルクラスのキャスティングやジギングに最適なHR150M、スーパーライトジギングやタイラバ、サーフなどライトなゲームに最適なHR230S Light Game、HR130S、そしてシーバスにフォーカスしたHR165Sと多数のラインナップが存在します。
それら数多くのフックリムーバーのラインナップの中でも、最もコンパクトなアイテムが、今回ご紹介するフックリムーバーHR130S。
どんな製品なのか、メーカーのHPから紹介文を引用してみましょう。
多機能と驚くほどの軽さを両立したHR130Sは、スーパーライトジギングやタイラバ、中〜小型のプラグを使用する港湾部でのシーバスゲーム、ライトショアジギング等が主な守備範囲。アシストフックやシングルフックの使用を想定しTURNモードも搭載。テンポよくフックを外せ、魚の食い気が高まった時合いを逃しません。優れた携帯性もHR130Sの大きな特徴です。超々ジュラルミンのフックカバー、軽量のトリガー・グリップデザインを採用し、70gの超軽量性を実現。収納場所を問わない220mmの全長はランガンスタイルにも最適です。濡れても快適に使用できるよう、ボディ内部は水捌けをよくするガラスコーティング済み。
(スタジオオーシャンマーク フックリムーバー 製品ページより引用)
この製品の基本スペックは以下の通りです。
全長 | 220mm |
リーチ長 | 130mm |
自重 | 70g |
カラー | SB(ショットブラック) R(レッド) NB(ネイビーブルー) |
価格 | 9900円(税抜き) |
各カラーのイメージは、以下の通りです。
以下では、実際にこの製品を2年間ほど使ってみたインプレを、特徴とともに記したいと思います。
最小最軽量のコンパクトさは普段使いに最適
まずこの製品を使って強く印象付けられたのは、やはりそのコンパクトさから来る取り回しの良さと携行性の高さ。
パズデザインやマズメからリリースされているフックリムーバーホルダーへの収まりも良く、ノーズが長すぎないため引っ掛かることもなく非常に快適に使えます。
特に携行性の高さは特筆もので、バッグなどのモールシステムにちょっと挿して携行する際にも、つっかえたり引っ掛かったりすることなく、さっと取り出してパッと使えるお手軽さは、HR165Sを上回ると言っても良いでしょう。
強度や耐久性も十分
実際にシーバスやチヌ・キビレの類に対しては、何十匹もこのフックリムーバーを使ってフック外しをしてきましたが、コンパクトサイズとは言え強度も耐久性も十分。
時にはランカークラスも相手にしたり、巨大なボラやエイにがっちりフッキングした太軸フックをネジ折ったりしたこともありますが、強度面で不安を感じることは全くありませんでした。
結構ハードな使い方もしましたが、2年経過しても全くガタなども無く、動作も新品時同様のスムースさ。
耐久性の面でもかなり信頼できる製品だと思います。
ターンモードは不要と思うシーンも
HR130SはHR165Sとは違い、ノーズ部分はターンモードとホールドモードの切り替え可能な多機能タイプ。
切り替えはノーズ付近のスリーブを90度回転させるだけですが、下図の通りシングルフック使用時における外掛かりしたフックを簡単に手早くフックオフできるターンモードは、ライトジギングやタイラバなどシングルフックを用いる釣りではとても便利に感じるかもしれません。
しかし、私自身はシーバスやショアからのライトゲームしかしないため、ほとんど使用するのはホールドモード。
このターンモード機能はほとんど出番はなく、その恩恵を感じることは一度もありませんでした。
一方で、このノーズ部分の切り替え機構故に、意図せず使用中にターンモードに切り替わっていて、フックがノーズ部分に挟まってつっかえてしまうトラブルが出るシーンも。
このあたりのトラブルレス性能では、やはり単機能に絞ったHR165Sの方が上だと感じます。
実釣ではこんな困ったシーンも
以下記事の釣行では、シーバスを狙っていて外道のキビレにルアーを丸呑みされました。
実はこの時、HR130Sを使っていたのですが、非常に困った状況になってしまいました。
その困った状況とは、サイズはそこそこ大きくても、口が小さいキビレが使っていたルアー(Coo70F)を丸呑みしてしまっていたため、フィッシュグリップで下あごを掴むと、HR130Sのややゴテゴテしたノーズ部分ではどうにもキビレの口の中で操作しにくく、なかなかフックを掴むことが出来なかったことです。
結局その時は、同行していたお仲間の方にHR165Sを借りることができたので、無事魚をリリースすることができたのですが、HR130Sの多機能性がまさかこんな時に仇になるとは思ってもみませんでした。
こんな風にルアーを丸呑みされるシーンでは、リーチも長く、ノーズ先端部がコンパクトな作りのHR165Sの方が、圧倒的に作業性がいいですね。
スタジオオーシャンマーク フックリムーバーHR130S インプレッションまとめ
さて今回はスタジオオーシャンマークのフックリムーバー、HR130Sについての長期使用を経たインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
製品そのもののクオリティは、さすがスタジオオーシャンマークと言った感じで、デザインや機能性、耐久性など道具に求められる性能は文句なしの出来。
シリーズ随一のコンパクトさ故に、手軽に携行して使用できるところもかなり気に入っています。
しかし、上記の通り、多機能であるが故に、逆に不便に感じるところも。
結局のところ、私のやるようなシーバスやチヌ・キビレなどライト~ミドル級の魚がターゲットのオカッパリやウェーディングの釣りでは、やはりHR165Sの使い勝手の方が一枚上手かと思いました。
対象魚や釣種にもよりますが、私と同じようなショアからの釣りをメインとされる方で、初めてフックリムーバーを買おうとされている方には、このHR130SよりもHR165Sの方が、よりおススメできると言えますかね。
ただ、HR130SにはHR165Sにはない機能性やコンパクトさといった特徴もあるため、既にHR165Sをお使いの方、2本目の購入を検討されている方、双方のPros-Consを理解されている方には、十分おススメできるアイテムだと思います。
気になる方は、是非使ってみてください。
なお、2022年にはカスタムパーツなどを多く手掛けるDRESS(ライラクス)からも、フックリリーサーという名で類似アイテムがリリースされています。
実際に購入して使ってみたところ、スタジオオーシャンマークのものに比べて半額以下のお手頃価格であるにも関わらず、非常に使用感は良かったですので、スタジオオーシャンマークのものは値段が高いなとお考えの方にもおススメです。以下記事にインプレも書いていますので、よろしければご覧になってみてください。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。
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