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イナッコパターン必携の「超」名作ルアー!タックルハウス TKRP 90(TKRP "9/12"Swiming Ripple Popper)のインプレッション

2021年9月12日日曜日

1.インプレ・レビュー 2.ルアー 3.シーバス 4.イナッコパターン

t f B! P L

みなさまこんにちは。

もうかれこれ20年ほどシーバス釣りをやっていますが、実は私、いまだにトップウォーターの釣りが大の苦手。

他の魚と同様、シーバスでもトップウォーターは必携のルアーの一つで、非常に効果的なシーンも多々あることは頭ではわかってはいるのですが、実際に釣りの現場ではどうしてもシーバスが水面まで出てきてルアーを食ってくれるイメージが湧かず、釣れると思い込めないからどうしても投げる機会が減ってしまうのです。

投げる機会が減ると当然そのルアーで釣れるチャンスも減って、ますます釣れるイメージが持てなくなってしまうという悪循環に陥ってしまうのでしょうね~。

しかし、そんな私でも長年絶大な信頼を寄せているトップウォータールアーがあります。

それはタックルハウスの名作、TKRP90。

使ってて楽しいルアーですし、状況にハマればものすごい威力を発揮!

かなり歴史の古いルアーですが、今回はこのルアー、タックルハウスのTKRP90について、インプレを踏まえてご紹介したいと思います。


どんなルアー?

TKRP90は、数々の名作ルアーを世に送り出し、現在のマグネット式重心移動システムを発明した老舗ルアーメーカー、タックルハウスからリリースされている、全長90mm、自重12gのフローティングミノーです。

小型ルアーながら、フックはST-46の#4、リングは#3とかなりしっかりしたものが取り付けられています。

名称の「TKRP」は、「TunedK-TEN RipplePopper」の頭文字を略したもので、登場は何年だったか定かではありませんが、私がウェーディングの釣りをはじめた2010年ごろには既に世に出ていました。

頭を斜め下にカットしたような独特なフォルムは、歴史の古い「BKRP」(K-TEN BLUE OCEAN RipplePpper)から受け継がれたデザインですが、BKRPのラインナップは比較的大型のものが多く、最小のものでも115mmサイズ。

TKRPは実質的にそのダウンサイジングモデルといえそうですね。

どんなルアーなのか、メーカー解説文を引用してみましょう。

わずかにヘッド先端を沈める浮き姿勢は水面直下のミノーアクションを重視したため。

セルフスイムコントロールと名付けたアクションは、静水時に、海面上でのアクションとミノー状態との比率を1:9に設定。

波立つにつれ海面に顔を出す比率を上げ、必要に応じたアピール力を発揮するというもの。

ステディリトリーブ時のこの特性を前提に、アングラー側からの操作をプラスすることで、トップで釣れる状況の拡大を狙いました。

タックルハウス HPより引用)

タックルハウス のルアー解説はわかるようなわからないような、難解なものが多いような気がします(笑)が、このTKRP、形と名前こそポッパーであるものの、泳ぎに関しては9割ミノーアクション、1割海面上でのポッピングアクションで、波立つ状況、つまりよりアピール力が必要とされる状況では、オートマチックにポッピングアクションの比率が上がるという事ですね。

ちょっと他にはない、独特な泳ぎのルアーだと思います。


キャストフィール

90mmと小型のボディですが、シーバスルアーとしては扱いやすい12gというウエイト設定と、カチャッと作動音が心地よいマグネット重心移動のK-TENシステム、そしてテールに向けて徐々に細くなる空気抵抗の少ないフォルムから、古いルアーにも関わらず飛びは昨今の重心移動系ルアーにも引けを取らない、かなり満足いくものです。

+2gのウエイトを持つ「SW」(シンキングワークス)モデルだとさらに飛びは良くなりますが、個人的にこのルアーはセミフローティングのオリジナルの方が汎用性が高く使い勝手が良いと思っているので、あまり出番はありません。

なお、 K-TENシステムのルアー全般的に言えることですが、柔らかめのロッドをしならせてぶわんと背負うように投げるより、硬めのロッドで鋭くビシッと投げる方が断然飛距離は伸びますね。

マグネットからウエイトが離れるタイミングがどんぴしゃりだったら、驚くほどの飛距離をたたき出すことがあります。

いつもだったらいいんですが(笑)


アクションとレンジ

ロッドを寝かせてスローにリトリーブすると、逆スラント形状のノーズを持つフローティングルアーでありながら水面下0cmを泳ぎだし、メーカー解説文にあるとおり、時折水面上に波紋を出しながら水面下皮一枚の絶妙なラインを泳いでくれます

形や名前からしてポッパー系じゃねぇの?と思われるでしょうが、この辺のアクションが単なるポッパーとはちょっと違うところですね。

確かに逆スラントノーズはカップのように水面に波紋を出しますし、強めに引けばスプラッシュもしますが、このルアー、着水後の浮き姿勢は前傾気味で、テール部分を除いたボディの大部分は喫水線以下になります。

ここが兄貴分のBKRPシリーズや、似たデザインであるアイマポッキーシリーズなどと大きく異なる点で、このTKRPは通常のトップウォータールアーとは異なりあくまでも水面下でのアクションがメインとなるルアーです。

ちなみにBKRPの中でも「Factory」と銘打ったシリーズだけは、このTKRP同様水面下中心のアクションになります。

タックルハウスの名作ポッパー、BKRP115のファクトリーチューンモデル。通常のBKRPが水面上でのポッピングアクション中心であるのに対して、このFactoryはTKRPなどと同様、水平よりやや頭下がりの姿勢で水面下でのスイムアクションが中心となる特別仕様。

TKRPが水面下で泳ぐ姿を見ると、動いてるのか動いてないのかわからないなんとも頼りないアクション。

たまに水面に顔を出すとバランス崩してふらついて、申し訳程度にスプラッシュを上げてって感じで、まさか不良品?こんな動きでほんとうに釣れるのか?と疑問に思ってしまいかねない泳ぎです。

ところがどっこい、コレが水面付近を意識したシーバスには非常に効くようで、例年イナッコパターンの季節には、このルアーでかなり釣果を上げています

大げさではなく、夏のナイトゲームなどではこのルアーにあまりにも釣果が集中するから、一晩中このルアーしか投げないなんてこともザラです。

TKRPで大量のイナッコの群れの中から出した一匹。このルアーでは多くの場合で水面爆発のヒットシーンを味わうことができますし、ひとたびヒットすれば丸呑みであることが多くバレにくいことが多いです。

水面直下皮一枚をフラフラ泳いで、時折水面に波紋を出すその姿が、まさに弱った小魚そのものなので、それが魚の食性を強烈に刺激するのじゃないでしょうか。

ただ、このような泳ぎをしていても、ボディはしっかり水を纏った感じがして、リトリーブしていても程よい引き抵抗を感じさせてくれるところは非常に扱いやすくていいと思います。


どんなシーンで有効か?

TKRP90は、水面直下の皮一枚のレンジをミノーライクに微細な動きで泳ぐルアーであるため、基本的にベイトが表層に浮き気味になるまずめ時からナイトゲームに適したルアーですが、ナイトだけでなくデイにおいてもこのルアーの良さが最も活きるのが、流れのあるシーンでのドリフト

コレまた信じられない話かも知れませんが、このTKRP、アップまたはクロスに投げて、流れに乗せてドンブラコするだけで簡単にシーバスが釣れてしまいます。

トップウォータールアーの多くは、ガバッと水面に出たら、重みを感じるまで一呼吸置いて合わせるのが良い(私はコレができませんw)と言われますが、このTKRPに関しては、テール部分が細くなった形状で、かつ水に限りなく近い比重のため、吸い込みが良すぎて多くの場合丸呑みされてしまいがち。

よって、ドンブラコと流すだけといっても、適度に糸ふけをとって、アワセは遅れないように身構えて流してやる必要があります。

ドリフトで流していてもリトリーブしていても、たまに水面に波紋を出す以外はほんとうに見た感じ目立ったアクションをしているようにも見えないのですが、コレに突如水面爆発するのだからホントに不思議ですね〜。

まさにルアーの存在感だけで食ってきている感じです。


 

TKRPで釣れる魚は不思議と良型が多い気がしますが、警戒心が強いサイズの魚が相手でも食わせ能力は抜群。

上の写真の魚は、反転流のピンのポイントを30分以上、TKRP一本で攻め続けた時の釣果ですが、それだけ連投してもスレにくいということを改めて実感させられた一匹でした。

もう一つどうしても不思議なのが、以下の記事でも書いていますが、イナッコの量が非常に多い状況下でのボイルシーンなんかでも非常に効果的なところ。

夥しい数のイナッコが居る夏場のナイトゲームシーンなどでは、まわりにいくらでも餌が居て食い放題のはずなのに、不思議とシーバスはこの地味な泳ぎのTKRPをその中から見つけ出し、わざわざバイトしてきてくれるのです。全く理解不能。

ちょっと神がかったこの感じ、サヨリパターンにおけるエイチベイトに似ているような気がしますね。どちらも同様に「泳がない系」のルアーですし。

TKRPはカラーを問わずよく釣れるルアーですが、個人的にタックルハウスのカラーラインナップ中一番好きなのがこのカラー。

TKRP90のインプレッションまとめ

個人的にはイナっ子がベイトのシーンで活躍するルアーだと思っていますが、他にもいろんなパターンで使えると思います。落ち鮎の釣りでも非常に高実績なルアーとして有名ですし、サヨリパターンの必釣シークレットルアーだと物の本で読んだこともあります。まあ、本に書いてしまう時点でシークレットじゃ無いですがw

そういえば私自身も河川の釣りでは何度かブラックバスやコイをこのTKRPで釣ったことがありますね。

このルアーの一体どこにそんな魅力があるのか、未だにさっぱりわかりませんが、TKRPの独特なアクションの何かがフィッシュイーターたちの食性を強烈に刺激するようです。

もちろんチヌキビレも良く釣れます。ルアーサイズの関係からか、このルアーで釣れるのは40cmアップばかりというところもいいですね。

 

というわけで、おそらくは私自身もまだまだ知らない使い方が色々ありそうな不思議ルアーのTKRPですが、似た形のルアーは数あれど、それらとは明らかに違う唯一無二のレンジとアクションを見せてくれる実力派ルアーであることは間違いありません。

水深30cm程度の激浅シャローでも巻きのミノーアクションで攻めることができて、ど迫力の水面爆発を堪能できるルアーって、他にはまず無いですよね。

間違いなく10年後、20年後でも変わらず定番として生き残るルアーの一つだと思います。

まだお持ちない方は騙されたと思って是非じっくり使ってみてください。

買って絶対後悔することの無い超名作ルアーだと思います。

イナッコパターンでは圧倒的な強さを誇るトップウォータールアー。状況に合わせて複数カラー持ちがオススメです。

2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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