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手軽な釣りから本格的な釣りまで、予想以上に使える軽量防水ラバーブーツ、ジャングルジム TATAMU BOOTS(タタムブーツ)のインプレッション

2020年9月3日木曜日

1.インプレ・レビュー 2.ウェーダー

t f B! P L

みなさまこんにちは。

今回は、オカッパリの釣りで大活躍してくれる超軽量ラバーブーツ、ジャングルジム のタタムブーツについて、しばらくの間実釣で使用してみたので、インプレッションを記したいと思います。


 

 

なぜシーバスフィッシングでブーツが有効なのか

いきなりタタムブーツの製品紹介に入る前に、まずはシーバスフィッシングでブーツが有効になる状況について、ご説明したいと思います。

私の場合、シャローエリアでのウェーディング専門というくらい、普段ウェーダーを履いたウェーディングの釣りばかりしています。

普通に考えて、よりシーバスのポイントに自由に近づけるウェーダーの方が、ブーツよりはるかに有利に思えますよね。

しかし、ウェーダーよりもブーツを履いて釣りをする方が良いシーンはままあります。

それは例えば、夏場のイナッコパターン時期のナイトゲームや、秋のサヨリパターン時期のナイトゲームの釣り。

皆さんもものの本などでご覧になったことがあると思いますが、一般的にシーバスは、捕食対象を追い詰めやすい場所に追い詰めて捕食するのが常です。

岸壁などの壁面、地形変化、潮流による流れの壁など、さまざまな要素が餌を追い詰めるために用いられますが、イナッコ、サヨリに関しては特に、夜間にそれらベイトが岸近くのシャローに集まる習性があり、それらを捕食するために、シーバスも非常に浅いエリアまで入って来るため、圧倒的にシャローエリアでの釣りが有利です。

なぜシーバスがこのような捕食行動をとるかというと、それはエネルギー効率が良いから。

広いオープンな場所で、密度の薄い餌を追いかけまわして食べるるために消費するカロリーが、その餌を捕食して得られるカロリーを上回ってしまう場合、魚は死んでしまいますので、シーバスは捕食時には本能的に、必ず取得カロリーが捕食活動で消費するカロリーを上回るような行動をとるのです。

そういった理由から、特にイナッコパターン、サヨリパターン時期は、深くウェーディングして沖を狙うよりも、オカッパリからこれらベイトが高い密度で群れている岸近くのシャローエリアを狙う釣りの方が、釣れる可能性も高く理にかなった釣り方になるケースが多いのです。


そういう状況では、わざわざ魚の薄い沖にウェーディングして出る必要はないので、オカッパリの釣りがメインになりますが、シャローエリアのオカッパリでも、濡れた水際を歩くことも多いですし、浅いが故に釣った魚をリリースする際は少し水に入らなければ難しいということもあって、防水ブーツが必要になるわけです。


ジャングルジム タタムブーツとは

上記のような理由から、オカッパリ時に気軽に履ける、イイ感じの防水ブーツがないか、長らく探していましたが、釣具店でふと目に止まったのが今回ご紹介するジャングルジム のタタムブーツ。 


「ジャングルジム」は、釣り針や仕掛けで有名な「株式会社ささめ針」の、ショアライトゲームブランド名ですね。 

ちなみに、磯ふかせ釣り・かかり釣りの「YAIBA」、ソルトルアーの「SHOUT!」、ブラックバスの「RYUGI」なども、「ジャングルジム 」同様、ささめ針が展開するカテゴリブランドの名前です。

さてこのジャングルジムのタタムブーツ(TATAMU BOOTS)、薄手のゴム素材でできた、完全防水のレインブーツなのですが、簡単にご紹介すると、以下のような特徴を持ったブーツです。

 

  1. ぴったりフィットで動きやすい
    全体的に薄手のゴム素材で、細身タイトフィットに作られているブーツであるため、一般的な長靴タイプのブーツに比べて足首周りが適度にフィットし、歩行時の安定感、歩きやすさが違います。

    非常にスリムでフィットしたシルエットですが、素材は柔らかくきつさは感じさせない柔らかい履き心地です。

  2. 超軽量900g、薄手素材で軽いから疲れにくい
    見た目も軽快感がありますが、実重量も非常に軽量な900g(両足)。一般的な長靴タイプだと1kg以上はあたりまえなので、この軽さは足上げの楽さにもつながります。

  3. 折り畳めてコンパクトに持ち運べる
    一般的なブーツだと収納、運搬時に結構場所をとりますが、このタタムブーツはその名の通り丸めてコンパクトになるため、いざという時のために車のトランクなんかに入れておくにも最適。電車・自転車釣行など荷物量が気になるシーンでも大活躍です。

丸めるとこんな感じにコンパクトになるタタムブーツですが、保管や運搬に便利な専用の収納ポーチも付属します。

 

この製品は2色展開で、品番J704が写真のブラウン、J706がミリタリーグリーンのカラーです。

それぞれM、L、LL、3L、4Lと、5種類のサイズ展開ですが、タタムブーツは一般的なブーツに比べるとややタイトなフィット感であるため、サイズ選びが非常に重要になってきます。

製品の外箱には、以下の通り注意事項とサイズ表が掲載されています。

サイズ選びのヒント
足首の部分をフィットさせるつくりのため、脱ぎ履きに多少きつさがあります。
普段のサイズより1つ大きいサイズ(下表「ゆとり」)をおすすめします。
ジャストサイズ(下表「ぴったり」)をお選びいただくと、体型や靴下の厚さなどにより、きつさを感じる場合があります。
普段の靴のサイズ
(cm)
タタムブーツお勧めサイズ
(ぴったり)/(ゆとり)
23.5 〜 24.0 ー / M
24.5 〜 25.0 M / L
25.5 〜 26.0 L / LL
26.5 〜 27.0 LL / 3L
27.5 〜 28.0 3L / 4L
28.5 〜 29.0 4L / -


ちなみに私の場合は、足の実寸が25.0なのですが、日本人にありがちな幅広の足形をしているため、普段履きの靴のサイズが、D幅のメレルで26.5cm、コンバースで26.5cm。

シマノやリバレイなどの釣り用シューズやウェーダーでは、Lサイズを履いているのですが、このタタムブーツの場合「LL」サイズが、きつくもゆるくもないジャストなサイズでした。

やはり感覚的に1サイズ大きめ表記のものを購入するのが良いみたいですね。


実釣インプレッション

今年の夏のナイトゲームは、ほぼこのブーツでのオカッパリスタイルで通しましたが、上でのべた製品の特徴はいずれも、実釣で使ってみても非常に快適なものでした。

長時間ショアラインをうろうろするオカッパリでも、足首まわりのフィット感がよいため、一般的なブーツタイプよりも歩行に伴う疲労感が少ないですし、特にナイトのオカッパリで多くなる、キャスト時は立ち姿勢、リトリーブ時にはしゃがんだ姿勢と、頻繁に姿勢を変えるようなシーンでも、へんなツッパリ感や違和感がなく、自然に動作できて快適です。

このあたりの動きやすさは、従来オカッパリで多用してきたヒップウェーダーとかに比べてもはるかに上ですね。

ソールはややギザギザ目が細かめパターンのゴムソールですが、舗装道路、草むらやサーフまで、滑りにくく歩きやすく、足裏感覚にも優れています。

ただ、苔のついた濡れた岩などでは滑りそうなので注意は必要なのと、靴底にシャンクが入っていないため、一般的な釣行程度では問題ありませんが、あまりに長距離(数キロ単位)を歩くようなシーンでは、足裏に疲労を感じるかもしれません。

そのように、苦手な場面がないわけではないですが、手軽に持ち運べて必要な時には素早く履けて、お手入れも楽ちんな上に機能面や使い勝手は必要十分以上ということで、購入後の満足度は非常に高い逸品です。

まだ使い始めて1シーズン目ですが、今後の秋シーズンにも間違いなく大活躍してくれることでしょう。


まとめ

今回は、特に夏から秋シーズンのナイトゲームで活躍してくれる軽量ラバーブーツ、タタムブーツをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

耐久性に関しては、もっと長期間履き続けてみないと正直わからないところもありますが、1シーズン使った感想としては、実用性は申し分なく、万が一無くしてもおそらく同じ商品をもう一度買うだろうと思うくらい、気に入っています。

今はちょうど暑い夏場ということもあり、ナイトゲームでも暑苦しいウェーダー+ライフジャケット姿より、このタタムブーツ+ウエストバッグ という軽快なスタイルでの釣りの方が合っていると言えますね。

従来型のブーツに比べて履き心地がよく、可搬性も高く、いろいろとメリットが大きいタタムブーツ、これは自信を持ってお勧めできる逸品だと思います。

もちろん、釣り専用というわけではなく、いざという時のためのレインブーツとして常備しておくにも最適

気になる方はぜひ手に取ってみてください。


折りたためて、コンパクトに持ち運べる。重さ900gの軽くて疲れにくい防水ブーツ!ぴったりフィットで動きやすい!

2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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