みなさまこんにちは。
秋の新製品ラッシュの時期、いろいろと新しいタックル、ルアー、ギアが発売されるので楽しみですね〜。
そんな中、先日普段ほとんど見ないYoutubeを見ていると、とあるロッドの動画が目に止まりました。
その名も「7 1/2」(セブンハーフ)。
(ダイワ セブンハーフ製品ページより引用)
今回は、この新製品のご紹介です。
どんなロッド?
ダイワの製品HPによると、このセブンハーフ、その名の通り7フィート半=7ft6inchの4本継ぎロッドで、「ショア、オフショアを問わず楽しめる究極のオールラウンド・ルアーロッド」とのこと。
さまざまなルアー釣りをオールラウンドにこなせるレングスに、癖のないレギュラーテーパーに、ファースト気味のレギュラーアクションを採用していることが特徴のこのロッド、目を引く真っ赤なブランクにはHVFをベースに同社のX45構造を、マルチピースのジョイント部分はV-JOINT、グリップには軽量・高感度のカーボン樹脂製エアセンサーリールシート、ガイドにはステンレスフレームのSicリングKガイドを採用しており、専用のキャリングバッグが付属します。
ラインナップはライトゲームからショアジギングまでカバーするUL、L、ML、M、MH、Hとパワーランクを刻んだ6種類と豊富なバリエーション。
(ダイワ セブンハーフ製品ページより引用)
全アイテム共通のスペックとしては、全長229mm、継数4本、仕舞寸法63cm、メーカー希望小売価格38800円です。
以下では各アイテムごとのスペック表を記します。
品名 | 標準自重 (g) |
先径 (mm) |
元径 (mm) |
ルアー重量 (g) |
エギサイズ (#) |
適合ラインナイロン (lb) |
適合ラインPE (号) |
カーボン含有率 (%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
76ULS-S | 85 | 0.8 | 9.9 | 1-7 | - | 2-6 | 0.15-0.4 | 95 |
76LS | 94 | 1.2 | 10.4 | 3-15 | - | 3-8 | 0.4-0.8 | 95 |
76MLS | 101 | 1.3 | 10.8 | 7-25 | 2.5-3.5 | 6-12 | 0.6-1.0 | 97 |
76MS | 114 | 1.6 | 11.4 | 10-30 | 3.0-4.0 | 10-20 | 0.8-1.2 | 98 |
76MHS | 123 | 1.8 | 11.9 | 15-40 | 3.5-4.5 | 12-25 | 1.0-1.5 | 97 |
76HS | 133 | 2 | 12.4 | 15-50 | - | 12-25 | 1.0-2.0 | 98 |
以下は各アイテムの対象魚表です。
アイテム | 対象魚 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
バス | トラウト | ナマズ | シーバス | エギング | アジ メバル |
小型 青物 |
ロック フィッシュ |
クロダイ |
+α |
|
76ULS-S | ◎ | ○ | - | - | - | ◎ | - | - | - |
● |
76LS | ◎ | ◎ | - | ○ | - | ◎ | - | ○ | ◎ |
● |
76MLS | ○ | ◎ | - | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
● |
76MS | - | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | - |
● |
76MHS | - | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | - | ◎ | ◎ | - |
● |
76HS | - | - | - | ○ | - | - | ◎ | ○ | - |
● |
◎:メインターゲット ○:サブターゲット
こういう表、そっくりなのをどこかで見たことあるような(笑)
皆一度は思ったはず!例のあのロッドにクリソツなのでは?
今回のセブンハーフの新製品発表がどのような形で行われたのか詳しくは知りませんが、とりあえず私が初めて目にしたのはこの動画。
ぱっとみて感じた第一印象は、「ワールドシャウラのパクリじゃん!」でした(笑)
(ちなみに、私自身も15年前くらいまではダイワのリールやロッドも愛用しており、ダイワもシマノもどちらも好きですので、パクリだとdisるつもりはありません。素直に感じた内容です。)
しかし、上記の製品特徴やスペック表、価格帯などをみると、対抗はワールドシャウラではなくてどちらかと言うとスコーピオンの方が近いようですね。
ライバル会社の似たような製品にクリソツなデザインのロッドをぶつけてくるってどうなの?と一瞬思いましたが、よくよく考えると、シマノは2020年現在、この手のフリースタイルロッドのスピニングシリーズでは、7.5ftクラスのラインナップが非常に手薄。
現行ワールドシャウラには2750FF-2ってのはあるものの、先代ワールドシャウラにあった2751番や2753番はまだ出ていませんし、スコーピオンに至ってはワン&ハーフでも5ピースでも、スピニングモデルでこのレングスのアイテムは現状ラインナップすらされていません。
そう言う意味では、結構ライバルの手薄なところをうまく突いてきているなぁと思います。
もう一つ言えば、セブンハーフの方は結構軽量ってところも売りかと。
価格帯の異なるワールドシャウラならまだしも、スコーピオンに関しては重量面は結構重めなので、この点はセブンハーフの方がアドバンテージがありそう。
セブンハーフは4ピースってことで、仕舞寸法はワーシャのドリームツアーエディションや旧ツアーエディションなんかより長くなってしまっているというデメリットがありますが、4ピースであるが故に、#1と#2、#3と#4をそれぞれつなぎっぱなしにしておいて、2ピースのようにして保管したり持ち運んだりもできるから、これはこれで5ピースのワールドシャウラやスコーピオンにくらべて優位になりうるところでは?とも思います。
実際5ピースロッドって、使ってて結構めんどくさいと思うことも多いですから。
また、アイテムやスペック、そして適応可能なガチな釣りを前面に押し出した感のあるシマノに対して、有名アングラーを起用したなんとなくライトなイメージ先行のダイワの広告戦略も、もしかしたら市場のウケが良く思わぬヒット作になるやもしれませんね。
個人的にこの手のフリースタイル系ロッドといえば、現行ワールドシャウラや旧作ワールドシャウラツアーエディション、現行ボーダレス ショートスペックなどそれなりの本数を所有しているので、「是非欲しいなぁ」とまでは思いませんが、セブンハーフの76ULSとかLSは、同クラスのスコーピオンにいいなと思うモデルが無いこともあって、そこそこ興味が湧いちゃいますね。まとめ
このセブンハーフ、発売は2020年10月とのことで、現物を触れるのはまだまだ先になりそうですが、上記の通り、商品コンセプトは意外といいところを突いてきてるんじゃないかと思いました。
自分の好きなジャンルの釣りでお気に入りのハイエンドを揃え尽くしちゃった層にも、フリースタイル、しかもモバイルのロッドって、訴求するところあるんじゃないかと思いますし、いつもとちょっと違う釣りにも手出してみようかと思ってる層にも、こういうガチすぎないけど本格派っぽいロッドって、魅力的に映るところがあるように思います。
その他、旅行用、チャリ釣行用、ファミリーフィシング用、アウトドアのお供、なんとなくのサブロッド、やや裕福な初心者の入門用(笑)・・・などのロッドとしても、一定需要がありそうな気もしますし。「結構いいプライスタグついてるからコレ買っておけば安心だろ?」みたいな(笑)
特に、家族旅行に行った先で、夜中に一人宿を抜け出して釣りに行くようなシーンにはバッチリマッチしそう。
あと、’18年のワールドシャウラのモデルチェンジ時にも感じたことですが、このロッドもやはり昨今のSNSブームを大いに意識してるような気がしますね。
確実にインスタ映えしそうなので、そう言うのが好きな人たちにも受け入れられそうですね。
ということで、個人的には意外とセールス面で成功するのでは無いかと思っています。
型番の末尾にわざわざスピニングモデルであることを表す「S」表記がついていることから、きっと遅れてベイトモデルも登場してくることでしょう。
2020年9月現在、早くも通販で予約可能になっているお店も数あるようですが、最近のこの手の商品って、メーカーも余剰在庫を抱える余裕が無いため、初回流通分は結構すぐ売り切れてしまって、何ヶ月も後の追加生産まで手に入らないケースも多いですよね。
そう考えると、このロッドに惹かれた人は早めにネットで予約注文しておいた方がいいかもしれませんね。
(2021年5月 追記)
上記の予想どおり、2021年になってベイトモデルも出ましたね。
ただ、Twitterとかインスタで、あまり使ってる人を見掛けないので、セールス的にはイマイチなのでしょうか?
個人的には、やっぱりこの手の汎用ロッドはどうせ買うならワールドシャウラが一番だと思います。
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