みなさまこんにちは。
昨今の出版業界不振の影響もあってか、釣り雑誌、特にシーバス界隈は一時期に比べると本当に雑誌、ムックの類が少なくなってしまいましたね。
毎月たくさん出版されていた頃は、誤字脱字や内容のいいかげんさ、マンネリ化、特にページのほとんどが商品広告になっているその内容の薄っぺらさに不満を募らせていましたが、そういう雑誌がどんどん休刊廃刊でここまでなくなってしまうと、こんどは新製品情報に触れる機会が全くなくなってしまいました(笑)
私はフィッシングショーなどにも行かないし、自分からわざわざメーカーサイトを調べに行ったりしないため、発売からだいぶ遅れて新製品情報を知ったりするのですが、今回ご紹介する製品もそのうちの一つです。
(DRESS デリンジャー3.2製品ページより引用)
というわけで、今回はDRESSから2020年2月に新発売となった新作フィッシュグリップ、デリンジャー3.2についてご紹介したいと思います。
どんなフィッシュグリップ?
DRESSのデリンジャーシリーズ、実は今回ご紹介する3.2は3代目の製品です。
初代デリンジャーは、2010年に誕生しました。
この初代は、メバルやカサゴといった、ライトゲームをターゲットとしたコンセプトだったようですが、大型魚を相手に使うと、クロー部分が曲がってしまう事故なんてのもあったようですね。
それを改良したのが、2014年に登場してから昨年まで販売していた2代目の「デリンジャータフ」。
初代デリンジャーのコンセプトやサイズ感を継承しつつ、弱点であったクロー部分4mm厚にすることで大幅に強度UPし、シーバスやクロダイ、小型青物などでも十分使えるだけのタフさを備えたフッシュグリップに生まれ変わりました。
私はこの2代目を今でも愛用していますが、ウエイトやサイズ感は明らかにライトゲーム向けながら、ハイシーズンの大型シーバスでもなんら問題なく使える頑丈さを備えており、特に装備の小型軽量化が重要になるオカッパリ釣行では非常に重宝しています。
そして2020年に、その2代目デリンジャータフをさらに改良してリリースされたのが、3代目のデリンジャー3.2。
「デリンジャー」をより握りやすく、より使いやすく発展させた、スタイリッシュなコンパクトランディングツールです。
コンセプトは初代、2代目を継承していますが、外観やディティールなどは大きく様変わりしていますね。
デリンジャー3.2のスペックとディティール
それでは、前作から外観を変えてきた3.2について、スペックとディティールを見ていきたいと思います。
まず目を引くのがコレまでの直線基調だったデザインから斜めアングルに変わったグリップ。
(DRESS デリンジャー3.2製品ページより引用)
ガラス繊維入りポリマーの軽量ながら強度に優れたエンジニアリングプラスティック製で、軽量化のため中央部は穴が開いています。
グリップ底部にはランヤードリングも設けられていますが、このグリップの穴部分に直接カラビナなどを掛けることもできそうで、便利そうですね。
また、斜めアングルになったことで、従来のデリンジャーに比べてより自然にグリップすることができるはずです。
(DRESS デリンジャー3.2製品ページより引用)
そしてボディとクローは塊から削り出したアルミマシンカットで、精密な作りです。
特にクロー部分は、前作の1.5倍となる6mm厚に変更されました。
これは上位機種のグラスパーなどと同等の厚みで、これまでも十分な強度だったデリンジャータフよりもさらに強度面の向上が期待でき、活躍の幅が広がるのではないでしょうか。
クロー先端のユニコーンヘッドはより長い形状になり、チヌなど鯛科の魚相手でもより口がこじ開けやすくなっていますね。
下顎は付け根部分が膨らみ、かつ中央部がブランキングされた形状になっていますが、ここは特に機能面での意味はないようです。
なお、クローの開口幅は、前作の最大21.5mmから、最大29mmへとサイズアップしていますね。
このように、デリンジャー3.2では前作デリンジャータフに比べて全体的に使いやすさと強度面の向上が図られており、全長に関してはグリップ部分の形状変更などに伴い前作の179.5mmから204mmと少し大型化しているものの、重量については前作の108gから105gと軽量化できているところも素晴らしいと思います。
なお、カラーは以下の7色展開。
- ステルスブラック
- クリムゾンレッド
- シャイニングゴールド
- オーシャンブルー
- ツインゴールド
- ブレードブラック
- エメラルドブルー
(DRESS デリンジャー3.2製品ページより引用)
たとえば、エクスセンスシリーズにはステルスブラックを、ワールドシャウラにはクリムゾンレッドを、カルカッタコンクエストにはシャイニングゴールドを・・・といった感じに、お気に入りのタックルなどに合わせたカラーをチョイスできるところもイイですね。
まとめ:どんな釣りにオススメか?
「どんなフィッシュグリップ?」で書いた通り、もともとはメバルなどライトゲームをターゲットとしてたデリンジャーシリーズですが、今作3.2では各部が大幅に強化されたため、シーバス、大型クロダイ、真鯛や中小型青物など、およそ同社のグラスパーや、スタジオオーシャンマークのOG2100で対応するような魚種には十分対応可能だと思います。
(DRESS デリンジャー3.2製品ページより引用)
前作デリンジャータフも、70cmを超えるシーバス相手でも剛性不足は感じませんでしたが、それがさらに強化されたので、大型魚にもより安心して使うことができそうですね。
それでいて全長は204mmと小型なグリップであるため、S.O.MのOG2100などに比べても取り回しの良さと携行性が断然良く、 ウェーデイングはもちろん、バッグなどにぶら下げて使用するオカッパリなどではこのグリップだと軽快感が違うと思います。
もちろん、ソルトルアーだけではなくバス、トラウト、ナマズ、雷魚など、フレッシュウォーターの釣りや、より口の小さな対象魚が多い餌釣りなんかにも十分使えるアイテムだと思います。
一本でいろいろ使いまわせる本格派フィッシュグリップをお探しの方は、是非チェックされてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、2020年10月には、このデリンジャー3.2専用設計のフィッシュグリップホルダーである「カイデックスホルダー」も発売されています。
(DRESS カイデックスホルダー製品ページより引用)
ホルスターやナイフシースの素材であるカイデックスを利用した、左右両対応、縦横両対応、腰ベルトだけでなく肩ベルトにも装着可能という便利なグリップホルダーのようなので、これは発売が楽しみですね。
(DRESS カイデックスホルダー製品ページより引用)
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