みなさまこんにちは。
今年はまだ豆サイズしか釣れてませんが、私の大好きなアジングシーズン間近ということで、秋シーバスも楽しみですがコチラも楽しみでなりません。
シーバスに関しては、ホームグラウンドの浜がオカッパリ禁止となったので、ちょっと隙間時間で釣りするとかがしにくくなってしまったこともあり、もし今年アジの回遊が復活してくれたら、アジング釣行に行く頻度が高くなるかもしれません。
そんなアジングのタックルのお話ですが、今年はわけあっていろいろタックルを処分しており、アジングに関しても先日ステラ1000SSPGを手放したところです。
非常にいいリールだったのですが、ジグ単用には以下記事で書いたヴァンキッシュ1000SSPGもあるし、使用回数考えたらもったいないかなと考えた次第。
もう一つステラを手放すことを決意させた要因として、'24ツインパワーC2000Sがめちゃくちゃ優秀だったってことが挙げられます。
ステラほどいいわけではないですが、半額近い価格でこれだけ完成度が高くステラとの距離感が近いリールが手に入るなら、実釣でガシガシ使うにはもうコレで十分じゃない?と思ったというところが大きいですね。
そういう次第で、ツインパワーのカスタマイズネタは2回目ですが、今回はジグ単アジング向けにどうなのか?という視点でカスタマイズしたツインパワーのインプレ記事です。
C2000Sをジグ単アジングに使うにはちょっと気になる点も
非常にコスパに優れた'24ツインパワーC2000S、もちろんサイズ的にもライトゲームにドンピシャリではあるのですが、こと軽量ジグ単アジング+ショートロッドの組み合わせでは、ちょっと気になるところもあるのですよね。
それら気になるところとは、以下の3つの要素です。
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ローターが大振り
'24ツインパワーは'22ステラと同様のコンポーネント構成。
ボディサイズは1000番ですが、'22ステラ以降、ローターサイズはC2000とC2500両方のスプールに対応できるよう、ややローター半径が大径化されています。
C2500以下のサイズのツインパワーのローターはマグネシウム製なので、当然金属素材の中では軽量な部類とはいえ、やはり回転時の重みはあり、レスポンスの軽快さや即応性という意味ではCi4+ローターのヴァンキッシュには到底かないません。
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回転慣性が大き目
上述ローターの素材という意味でもそうなのですが、ツインパワーはハンドルがアルミ製。
やはりこちらもヴァンキッシュのCi4+素材に比べて重量があり、ローター重量による慣性力と相まって重厚感あるしっとりとしたリトリーブフィーリングを醸し出しているのですが、縦の釣りが主体となりあまり巻きの釣りをしないアジングに関しては、そのしっとり感は特に要らない要素。
むしろ、レスポンスよく巻けて止められるレスポンスの良さ、止まりの良さの方が重要です。
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スプール口径が大き目
何度も過去記事で書いていますが、ジグ単でショートロッドを使う際、どうしてもアジングロッドではガイド径が小さいこともあり、スプール径が大きいC2000サイズではラインがバットガイドを叩きがちでライン抜けがイマイチに感じられます。
気になる要素をカスタマイズでカバー !
上記はいずれも、ツインパワーC2000Sというリールの仕様に起因するものなので、実はカスタマイズによって解消の仕方はいろいろあります。
カスタマイズと言っても、よくあるドレスアップとは異なり、機能性や使い勝手を少し変えてみようという類のものです。
また、チューニングと呼ぶほどのものではなく、あくまでシマノの純正パーツの組み合わせ変更だけで実現するため、お手軽なものです。
以下では、上記の気になる3つのデメリットポイントについて、私が行っているカスタマイズによってどう解消しているかを取り上げてみたいと思います。
ローター含めた回転慣性の軽減
回転慣性を下げるためには少しでも遠心力の掛かる部分を軽量化する必要があります。
しかし、ローターサイズは変更することができないため、工夫するとすればハンドルの変更。
アルミよりも軽量なヴァンキッシュ用のCi4+製ハンドルに交換するだけで、かなり慣性力を軽減することができます。
ちなみに、少しでもレスポンスアップを図りたいなら、ノブは夢屋I SSタイプがおススメ。
回転するハンドルの先端にあるノブを軽量化することで、少しでも回転軸に対する遠心力を小さくできます。
スプール小径化によるライン抜けのフィーリング向上
スプールに関しては、ズバリ小径化によりライン抜けが良くなります。
一般的にスプール径は大きければ大きいほど飛距離は伸びると言われますが、それはあくまで大口径ガイドを装着したキャスティングロッドを使った場合の話。
一般的なアジングジグ単用のショートロッドに、エステルライン0.2~0.3号程度を組み合わせて1g未満の軽量JHを投げるなら、スプール小径化に伴うフルキャスト時のライン巻き上がり径の変化(スプールエッジからライン放出面までの径変化)の影響は少ないため、1000番スプールの口径の方が格段に抜け感は上がります。
それぞれのカスタマイズをするために必要なパーツは
まず、ハンドルですが、ツインパワーC2000S純正のアルミハンドル+パドルノブよりも、ヴァンキッシュ1000SSPGにデフォルトで装備されている純正パーツの35mmハンドルの方が良いでしょう。
はじめから夢屋I SS同等のノブが付いており、ハンドル先端もハンドル本体もずっと軽量化されています。
I SSノブのインプレッションは以下の通りですが、指を軽くかけられてアタリを感じる能力も高いため、これは絶対におススメです。
35mmとショート化することで、巻き重りは多少出ますが、より緻密な操作ができ、5フィート台ジグ単ロッドとの操作性のマッチングも上がります。
一度このレングスに慣れると、もう元の40mmが大味に感じられてしまうほどです。
もちろんこのハンドル、ステラに装着しても効果抜群。軽量化目的でヘンテコなサードパーティ製カーボンハンドルにするくらいなら、コッチの方がいいんじゃないでしょうか。
次にスプールですが、残念ながら'22ステラ以降に登場した夢屋ライトウェイトカスタムスプール(S-30)は、現行ステラ、ヴァンキッシュ、ツインパワーのC2000Sには装着できませんので、旧世代向けの「S-27」互換の1000番スプールを手に入れる必要があります。
この世代のS-27規格の1000番夢屋スプールは、カラー、デザイン、糸巻き量のバリエーションが非常に豊富で、今でも販売しているところも多いので、お好みのものを選んでください。
もちろん、'18ステラや'19ヴァンキッシュの純正スプールが入手できるなら、それを選んでいただいてもOKです。
ドラグ性能は、ステラ系デザインの方が若干粘り気がある、ヴァンキッシュ系の方はハイレスポンス寄りという特徴はありますが、大して差はありません。
私は以下2種類の夢屋1000番に加えて、'18ステラ純正、'19ヴァンキッシュ純正、'19夢屋ステラの1000番と結構な数の予備スプールを愛用しています。
実際にツインパワーに装着したらどんな外観になるのかは、以下記事で大きく写真入りで解説していますのでよろしければ是非ごらんになってください。
カスタマイズしたツインパワーで実釣インプレ
この組み合わせ、結構以前から使っていますが、個人的にはかなり目に仕えるリールに仕上がると思っています。
ノーマルのC2000Sではちょっと操作性がイマイチとか大味感が出ると感じている人には、是非試していただきたいカスタムです。
実際に秋冬ハイシーズンのアジング、真夏の豆アジング、早春のメバリングなどにも使っていますが、仕様の近い'22ステラ1000SSPGや'23ヴァンキッシュ1000SSPGと比べても、ローター以外のコンパクトさは負けておらず、フィーリングは'22ステラ1000SSPGの巻きをちょっと速め=ギア比高めにしたような感覚です。
PGより若干ハイギアということで、足場の高い釣り場や速いテンポで撃つ場合、ルアー回収を急ぐ場合などはむしろPGよりも使い勝手が良い面もあります。
'24モデルのツインパワーの出来が良いこともあり、なんちゃってステラ1000SSPGといった感覚でしょうか。
勝ることは無いにしても、ステラ1000番に近いフィーリングで釣りが出来ます。
個人的にはこのカスタマイズ、使用感は非常に満足しており、例えばソアレエクスチューンMB510SUL+-Sのようなやや重量のあるロッド、バットエンドが長めのロッドを使う際は、好んで使っています。
ツインパワーC2000S カスタマイズまとめ
さて今回は、もともとライトゲームでの汎用性に優れた名機、'24ツインパワーをアジングジグ単用にカスタマイズするお話をお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。
アジングにステラ買うのはちょっと予算オーバーという方や、ヴァンキッシュの軽さ、スカスカさが気に入らないという方、お手頃価格でちょうどイイ感じで使える実践的なアジングリールが欲しい方には、ちょうどイイ選択肢になるのではないかと思います。
C2000Sであればメバリングやライトなシーバス、ライトなチニングなどにも使えるので、一台のリールを季節や釣りものによっていろいろ使い倒したいという方にもおススメ。
エリアトラウトなんかで巻きを極めた釣りをしたい人にもいいかもしれませんね。
そんな使い勝手が広がるカスタマイズ、ベースとなる'24ツインパワーC2000S本体ともども非常におススメです。
よろしければ、是非試してみてください。
ということで、今回のお話はこれでおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。