みなさまこんにちは。
最近あまり行ってませんが、秋といえばナイトゲームの季節。
そのナイトゲームの必需品といえば、真っ先に思いつくのが「ライト」ですね。
今回は超小型で超高性能なライトのご紹介です。 |
ということで、今回は先日のAmazon PrimeDayセールで、勢いでポチってしまった(笑)高性能ライトについてのインプレです。
普段使っているライトの不満点
私は結構釣り用の照明器具が好きなので、普段、GENTOSのヘッドライトタイプを何個かと、ハンディライトタイプを1つ、ハピソンのネックライトタイプのものを一つと、それぞれ状況によって使い分けています。
最近は特に、ずば抜けて高性能で高機能なネックライトタイプ、ハピソンのインティレイがお気に入り。
しかしコレも、長く使っていると以下のような点が気になってきました。
- 若干重たい
- 少し嵩張る
- 明るいうちに釣りに行くとつい持っていくのを忘れがち
- 防水性能が弱い(IPX5)
いずれも大きな不満ではなくて、ちょっとしたことなのですが、これらを解決するために、今年の夏に、以下の記事に書いたとおり、より小型軽量のライトを買ってみました。
コレはコレで非常に使い勝手がいいライトだったので、以下に記載のアイテムを使ってフローティングベストに取り付けて使っていますが、問題はバッグで釣行するようなオカッパリ装備の時にどうするかということ。
バッグ釣行のたびにいちいちベストから取り外して使うのはめんどくさいし、普段私はウェーディングでもオカッパリでも、ほぼライトを点灯することはないので、それほど高機能でなくて良いから、もうちょっと小型軽量で手軽なものが追加で欲しいなぁと思っていました。
超小型高機能 ThruNite T1とは?
そんな時に見つけたのがコレ。ThruNite(スルーナイト)の「T1」という小型LEDライト。
ThruNiteは2009年設立のLEDライトを専業とするサプライヤー、深センスルーナイト科技有限会社(資本金1000万円、従業員数50名)の商標名です。
非常に小さなパッケージで届きましたが、外箱や梱包のクオリティも中華らしからぬハイレベルっぷりで、センスの良さすら感じられます。 |
まず、このThruNite T1というライトがどんなライトなのか、その驚きの製品諸元と性能表記をご覧ください。
製品諸元
LED | CREEE XHP50 x1 |
---|---|
レンズ | ARコートウルトラクリア強化ガラスレンズ |
リフレクター | Orange Peel |
動作電圧 | 2.7V-4.2V |
材質 | AL T60061-T6 |
表面仕上げ | 硬質陽極酸化皮膜タイプ3(HA-Ⅲ) |
サイズ | 69.5mm*26.5mm*22mm |
重量 | 45g |
付属品 | クリップ,防水リング*2,ストラップ,1100mAh 18350電池,USB充電コード,予備USBプラグ |
日本語マニュアルは中華製品にありがちな誤字脱字やイミフな文章は一切なく、的確にかつわかりやすく記載されています。 |
ANSI/NEMA FL1 性能表記
モード | Turbo |
インフィニティ High |
インフィニティ Low |
Firefly | Strobe |
---|---|---|---|---|---|
出力 |
1500-408 ルーメン |
685 ルーメン |
15 ルーメン |
0.5 ルーメン |
550 ルーメン |
動作時間 | 3分間ー52分間 | 65分間 | 35時間 | 12日間 | 120分間 |
最大照射距離 | 102m | ||||
最高光度 | 2600cd | ||||
耐衝撃性 | 1.5m | ||||
保護等級 | IPX-8(2m) |
わずか7cmほどの極小さなボディに45gという超軽量ライトですが、CREE社の高性能LEDを搭載し、明るさはなんと最大1500ルーメンで照射距離は最大102m!
しかも防水等級はIPX-8で、水深2mに沈めても大丈夫という素晴らしい防水性能。
シンプルかつ非常にコンパクト。究極のミニマルスタイルのライトです。 |
ジッポライターとのサイズ比較でどれほどコンパクトかお分かり頂けますよね? |
釣り用のヘッドライトなどは、「防水」をうたっていても、実際はIP64(防沫)程度のものが多く、私自身過去に何度か豪雨の中釣りをしてライトを故障させてしまった経験があるため、完全水没OKなこの防水性能は非常に嬉しい限り。
また、釣りの最中うっかり手元がすべってポロリと落としてしまっても、耐衝撃性も1.5m落下耐久なので、実用面では本当に申し分ないスペックですね。
2方向使用可能なクリップ、ハンディストラップ、充電用USBケーブル、予備のOリングやUSB差し込み口のキャップなど消耗する可能性のある部品までついています。 |
体積の大部分を充電池が占めている様子。 |
ThruNite T1の機能
このライトは、ボタンが一つしかついていないにもかかわらず、非常に高機能です。
シンプルな中に機能美すら感じさせるデザイン。 |
性能表記の項に記載した通り、さまざまな照射モードを、ボタン操作により簡単に、直感的に切り替えられます。
点灯、消灯
基本的な点灯・消灯はサイドスイッチ(ボタン)を押すだけですが、ここで非常に便利なのがメモリー機能。
一般的によくある、ボタンを押す回数で順番に照射モード切り替えをするライトとは異なり、このライトは(特殊な照射モードであるFirefly,Turbo,Strobeモードを除いて、)最後に消灯した明るさをメモリーしていますので、好みの明るさを一度設定すれば、次に使う時も同じ明るさで使うことができます。
通常点灯モード中もっとも弱いインフィニティLowモードでもこの明るさ。 |
一般的な1ボタン式の大光量ライトだと、例えばウェーディングの釣りなどで、ボタン押下でいきなり大光量で光られても困ってしまう(大抵、慌ててボタンを連打して光量の低いモードに切り替えざるを得ない)のですが、このメモリー機能があればボタン押下で即、最後に使用した自分の好みの光量で手元を照らすことができるので、ちょっとした機能ではありますが釣りには必須の超便利機能だと思います。
ロック/アンロック
移動中や運搬中、荷物に紛れて本体のスイッチが誤って押されて、知らないうちに電池を消耗・・・なんてこともままありますが、そういう状況を防ぐためにちゃんとロック機能も設けられています。
ライト消灯状態でボタンを1秒長押しすると、微弱な光のFireflyモードになりますが、この状態からボタンを3秒長押しすることで、ライトが消えてロックアウトモードになります。
この状態では、仮に誤ってボタンが押下されても、点灯することはありません。
ボタンを3秒長押しすることで、このロックアウトモードを解除し、Fireflyモードが点灯します。
運搬時や、例えばフローティングベストのポケットに長時間収納する場合など、誤って点灯しては困る状況は多々あるので、そういう時に非常に便利ですね。
モード切替
ThruNite T1で非常に優秀だなと思ったのが、モード切り替え。
ライト点灯中にボタンを長押しすると、無段階でインフィニティHighモード(光量大)からインフィニティLowモード(光量少)を循環します。
インフィニティHighモードだと明るすぎて写真撮影が困難なくらいです。 |
要は、点灯中長押しするとだんだん明るくなって、最大光度になると今度はだんだん暗くなって・・・を繰り返してくれるわけです。
最大から最小までの間で、好きな明るさのタイミングでボタンから指を離せば、その明るさで固定されます。
さらに上述のメモリー機能によって、消灯後、次に点灯する時にも、ここで決めた明るさで照射できるという次第ですね。
なお、いきなり最大輝度で光らせたい時には、ボタンをダブルクリックすれば、1500ルーメンのTurboモードで点灯し、点滅させて光らせたい時にはトリプルクリックすればStrobeモードに切り替えられます。
Turboモードは明るすぎて、光を直視するのは確実に危険ですね。 |
充電機能
最大充電電流は500mAで、付属のUSBケーブルを使って充電しますが、その間、ボタンに埋め込まれている指示灯が赤色に点灯し、充電が完了すると青色に切り替わって充電完了を教えてくれます。
この指示灯は、充電中だけではなく、本体ライトを点灯中にも点くもので、下表に記す通り、電池残量、電圧の状態を点灯状態にて教えてくれます。
ボタンが青色に点灯しているのがみて取れるでしょうか? |
一般的には電池残量がわからないライトがほとんどの中、T1のこれは非常に便利な機能ですね。
電池残量 | 1-10% | 11-20% | 21-100% |
---|---|---|---|
指示灯状態 | 赤の点滅 | 赤 | 青 |
電圧 | 2.7-2.8V | 2.8-3V | 3.4-2V |
実釣インプレ
このライト、ThruNite T1を早速釣り場に持っていって、使ってみました。
光の色味は2モデルから選べて、白色でクリア感の強いクールホワイトとやややさしい色味のニュートラルホワイトがありますが、今回私が選んだのはニュートラルホワイト。
釣り場なのであまりに強烈は白色光は良くないかな?とのことでチョイスしました。
インフィニティHighモードでの照射。実用面では十分すぎる明るさです。 |
非常に小型軽量で、クリップがついているので、ノット組み直しなど手元作業をする時には、クリップを使ってフローティングベストの肩に装着しても便利そうですね。
このクリップは2方向から挿せるタイプなので、帽子のツバなどに挿せばヘッドライト風の使い方も可能です。
小型軽量なのでこのようにクリップ留めしてヘッドライト風に使うことも可能です。 |
光軸のフォーカス機能はついていませんが、光軸はやや拡散光よりの設定で、手元作業でも足元を照らす際にも、使っていて特に不満はありません。
手元作業程度なら、インフィニティLowモードで十分すぎるくらい明るいですね。
やさしい光のニュートラルホワイトを選んだのが正解だったのか、対象物が眩しすぎず、ラインの結び直しみたいな細かな作業でも見易かったです。
逆に、TurboモードやインフィニティHighモードは明るすぎか?というくらい明るいです。
足元をTurboモードで照らしてみましたが、草むらが眩しくて何を照らしてるか見えないくらいです(笑)
Turboモードではもはや足元が眩しすぎて見えないくらいのあかるさ。完全な闇を広く明るく照らす必要性がある特殊な場合などに使うべきですね。 |
釣りの最中に何度か点灯する際にも、やはりメモリー機能は非常に便利で、一度適切な明るさにしておくと、次に点灯する時はその明るさで点灯してくれるため、何度もボタンを押して明るさを切り替える煩わしさは皆無。
ルアーチェンジなどで頻繁に明かりを点ける人にとっては、なくてはならない素晴らしい機能だと思います。
インプレまとめ
思いつきで衝動買いしてしまったThruNite T1ですが、思った以上に性能もクオリティも高い製品で、購入後の満足度は非常に高いです。
製品に対するメーカーの自信の現れでしょうか?製品保証はなんと2年間無料保証となっており、未使用未開封なら30日以内の返金保証もついていますが、私は手にした瞬間からとても気に入ったので、返品など考えられません。
特に通販で購入する中華製品には、商品説明と内容が異なっていたり、残念なクオリティのものが届くこともままありますが、このThruNiteに関して言えばその心配は全く無用。
中華の本気を感じさせる、素晴らしい製品だと思いました。
個人的に点数を付けるとすれば、100点満点中95点といったところでしょうか。
マイナス5点は、釣り用として考えた時に、光軸のフォーカスコントロールがあればなおよかったのになという意味でのマイナスで、実質的に不満点は今のところゼロです。
この価格でコレだけの内容のライトを作れるのだから、本当に大したもの。
釣り用ライトとしては最強と言えるのではないでしょうか。
日本のメーカーも負けずに是非頑張って欲しいものだと思いました。
メインにもサブにも適した超小型軽量LED ThruNite
T1は、釣りやアウトドアなど過酷な環境下で信頼できるライトとして、自信を持ってオススメできる逸品だと思います。
今のところ販路は通販だけのようですが、気になる方は是非手にとってみてください。
この記事でご紹介したライトはコチラです。
なお、2021年には上記T1とは兄弟機種にあたるT1Sなるモデルもリリースされました。
バッテリーは同一ながら、T1がUSB Type-Bなのに対してこちらはTypeC、また、T1が拡散型の照射であるのに対して、T1Sはより光束が中央に集中したスポット照射に適したタイプであるため、1212ルーメンとルーメン数は下がっているものの、最大照射距離は184mと、遠距離照射能力は飛躍的に向上しています。
T1のような無段階調整機能は省略されて、3段階切り替えになっているところが残念ですが、好みや使用シーンに合わせてT1とT1Sを使い分ければよいのかなと思います。
また、明るさやランタイムでは劣りますが、ThruNiteではこのT1と同様、無段階に調光できてIPX8完全防水、単三乾電池、単三Ni-MH充電池、14500バッテリーいずれでも使用できる小型軽量ヘッドライトタイプのアイテムもリリースされています。以下記事にインプレを書いていますので、宜しければご覧になってみてください。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。
スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!なお、現在、Amazonのお買い得釣り具を検索するリンクページ、「密林お買い得情報」を大幅リニューアル中。最新モデル情報も含め、AmazonとYahooや楽天の価格比較もできるよう、より有益なページとなるようデザインを日々見直していますので、こちらもよろしければ是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物が見つかるかも!