みなさまこんにちは。
先週、新たにワールドシャウラ2750FF-2を購入したばかりですが、ワールドシャウラ沼にすっかりハマってしまい、今週またまた購入してしまいました。
今回購入したのは、’19ワールドシャウラ2832-RS2です。
2832RS-2といえば、長年先代レッドモデルを愛用していましたが、ちょっと私の釣りスタイルにはパワーがありすぎで、使っていて少し疲労感が大きいかなということで、今年ヤフオクで手放したばかり。
以下の記事でも触れていますが、その後購入した2831R-2が思いのほかパワーがあって、カタログスペックよりも重めのルアーでも投げられるため、湾奥の釣りならこれで通年いけそうだから現行スーパーレッドモデルの2832RS-2を買うことはないかなと思っていましたが、なんだかんだ言って結局買ってしまいました。
ワールドシャウラは結構複数買いされる方も多いようですが、やはりかなりの沼ですね(笑)
そういうことで、今回は、この’19ワールドシャウラ2832RS-2のファーストインプレッションを記したいと思います。
どんなロッド?
2832RS-2は、2018年にリニューアルされたワールドシャウラの現行スーパーレッドモデルに、2019年になって追加されたモデルです。
ワールドシャウラの型番表記の読み方については、以下の記事に詳しく書いてありますが、2832RS-2はスピニングモデルで8ft3inch、2パワーでレギュラースローアクションのセンターカット2ピースロッドですね。
以下に、'19ワールドシャウラ2832RS-2の詳細なスペックを下表に記します。
スペック | |
---|---|
全長(m) | 2.51 |
継数(本) | 2 |
仕舞寸法(cm) | 130.0 |
自重(g) | 125 |
先径(mm) | 1.8 |
適合ルアーウエイト(g) | 7〜30 |
適合ライン ナイロン(lb) | 10〜24 |
適合ライン PE(号) | MAX2 |
グリップ長(mm) | 310 |
テーパー | RS |
カーボン含有率(%) | 99.9 |
本体価格(円) | 74000 |
使用材料 | カーボン繊維99.9% グラス・その他繊維0.1% |
原産国 | (素菅)日本 (組立)日本 |
さてどんなロッドなのか、シマノのHPから解説文引用してみましょう。
好評の「2832RS-2」をリメイク パワーと感度を両立したサケ・マススペシャル
サケ・マス類のパワーファイトを受け止める2832RS-2をリメイク。バットセクションの細身・肉厚レギュラーテーパー仕上げに加えて、カーボンモノコックグリップによりルアーの泳ぎ感度がアップし、操作性も向上。
(シマノ ワールドシャウラ製品ページから引用)
さらに、購入時に製品に付属するラベル裏面の解説文はより詳細に記述されているので、こちらも引用してみましょう。
パワーファイティングスペシャル
サケ・マス類、そしてイトウのファイトまで受け止めるポテンシャルを秘めた決定版的ロッド「2832RS-2」。ワールドシャウラ本来の粘り強さを生むことで本格派アングラー達からの高い支持を集める、バットセクションの細身・肉厚レギュラースローテーパー仕上げに加えて、新形状カーボンモノコックグリップによってルアーの泳ぎ感度と軽量化によるキャストフィーリングが向上。レンジコントロール性能とボトム感知力を高めながら、フックアップ後は大型魚の強烈なファイトをロッド全体で吸収し、安定したやりとりが可能なモデルです。
解説文のとおり、もともと2832はトラウトロッドを源流とするキャスティングロッド。とはいえ、シマノの2パワーはかなり強靭なので、イメージとしてはサーモン用ロッドといった感じでしょうか。
ディティールやパワー感などの詳細は以下のセクションで解説したいと思いますが、オカッパリのシーバス用ワールドシャウラとしては2831R-2と双璧を成すモデルと言えるでしょう。
手にした印象
スーパーレッドモデルを手にした第一印象は「軽い!」でした。
それもそのはず、私が長年愛用していた先代レッドモデルの2832ーRS2の自重155gに対して、なんと現行2832RS-2の自重は125gとなんと30gもの大減量を果たしているのです。
この軽量化の恩恵は非常に大きく、スペック面ではほぼ変わらないにも関わらず、手にした感じは先代とはまるで別物になったかのような錯覚に陥ります。
特にグリップ周りの軽量化幅が大きいのでしょうか?あくまで印象ですが、重心が若干先代よりも先よりになったような気もしますね。
重量面以外は、振った感じも曲がりもパワー感も、ほぼ先代のキープコンセプトの様子。
カーボンモノコックグリップに変わったことによる違和感を除いては、まるで長年使い慣れた先代レッドモデルの2832そのままであるかのような感じで、軽く振ったくらいではしならない硬さも、先代そのまんまですね。
ディティール
外観に関しては、他の現行ワールドシャウラと同じく、赤のカーボンモノコックグリップに、大型のチタンフレームガイド、レインボーチタンコーティングされたティップセクションといった装いですが、2832RS-2は2831R-2同様、その長さからワン&ハーフの2本継ではなく、センターカットの2本継になりますね。
カーボンモノコックグリップは310mmと2831より5mm長いですが、よりハリの強い2パワーをダブルハンドキャストでしっかり曲げ込むためのこの長さなのだと思います。
ガイド数は先日購入した2750FF-2や2831R-2と同様の合計8個で、シングルフットタイプ。
サイズは2831R-2と同一のようですが、いずれも一般的なシーバス専用ロッドに比べてかなり大型のガイドが用いられており、ノットも含めた糸抜けは抜群に良さそうです。
近年は小型ガイドを採用するロッドが非常に多いですが、特にワールドシャウラの2パワークラスになると、使うラインも太くなりますし、ガイドの大型化による重量増など全く気にならない硬さなので、キャスタビリティを重視するならば、やはりこのくらい大型のガイドの方が飛距離面でも絶対有利ですね。
ちなみに、この2832RS-2のバットには2831R-2のティップをそのまま挿し込めてしまいます。両者のティップはガイド取り付け位置が微妙に異なる以外、全く見分けがつかないため、釣り場に持っていくとき間違わないよう注意しなきゃいけません(笑)
曲がりとパワー感
ワールドシャウラの2パワースピニングは、シマノの発表内容によると、バスロッドの「ML+」相当、ミディアムライトを半パワー上回るパワー感とのことです。
しかし、実際に曲げてみた感じでは、エクスセンスインフィニティのMよりもさらに強いと感じるくらいなので、実質的にはシーバスのMクラス相当、MHクラス未満と考えて差し支えないでしょう。
もともと先代2832も、10kg程度までの魚を対象としたロッドだったので、シーバス相手ならフィールドにもよりますが、ランカークラスでも全く余裕で対応できるパワー感だと思います。
逆に言うと、アベレージが40cm50cm台の釣りではオーバーパワー気味なので、そう言う釣りには2831R-2の方が明らかに向いていますね。
テーパー表記はレギュラースローで、アクションもそのテーパー表記通り、負荷が増せばそれに応じてリニアに胴まで入っていくスムースな曲がりを見せます。ただ、「RS」の表記を感じさせる曲がりを見せるためには、かなり負荷を掛けないといけません。
毎度お馴染みの600mlペットボトルのリフトも例に漏れずやってみましたが、70cmクラスのシーバスを垂直ごぼう抜きできる強さを持ったロッドなので、流石に600g程度ではびくともしない感じですね。
ペットボトルでは物足りないので、家具にラインを結びつけて曲げ込みのテストをして見ましたが、パッと手にした時の「硬い」印象とは違って、負荷に対しては非常に素直に、スムースに曲がりこんでいきます。
ただ、その曲がりは非常に粘り強さと懐の深さを感じさせるもので、曲がれば曲がるほどに湧き上がるような強さを感じさせてくれます。
この感覚、さすがは強さに定評あるワールドシャウラといったところですね。実釣では大きな安心感を与えてくれるに違いありません。
キャストフィール
手にしたその日の夜に、ガマンしきれず早速短時間ながら実釣で使ってみました。
キャストしたシーバスルアーは書ききれないので、代表的なもの記すと以下の通りです。
0.8号のPEライン+5号ナイロンリーダーを使用して投げました。
- 邪道 冷音(14g)
- アイマ シュナイダー13(13g)
- ロンジン フランキー90(12g)
- タックルハウス TKRP90(12g)
- タックルハウス TKLM90(11g)
- 邪道 アーダー零イノベーター(9g)
- シマノ ゴリアテハイ125F(17g)
- シマノ ガラスライド95F(14g)
- DUEL ハードコアシャローランナー90F(10g)
- ヒフミクリエイティング シェリー95F、SS(7.6g、8.6g)
- アピア エイチベイト(14g)
- アピア エルドール115F(18g)
- ダイワ シャローアッパースリム160F(20.3g)
- ダイワ セットアッパースリム95S(10.6g)
- エクリプス バロール130(20g)
- ジップベイツ ザブラSSM(13.5g)
- コアマン BC-26(26g)
ワールドシャウラ2832RS-2の適合ルアーウエイト7〜30gに対して、記載したルアーは若干軽めの部類のものが多いですが、鉄板、ミノー、トップ、シンペンと一通りよく使うタイプのルアーは揃っていますかね。
8ft3inchというレングスは、一般的なシーバスロッドに比べると短めですが、やはり大口径ガイドを使用したセッティングが良いためか、他のワールドシャウラ同様糸抜けがよく非常に飛距離は出ます。
特に太めのリーダーを使用した釣りでも、ノット部をトップガイドより内側に巻き込んだ状態からのキャストでもノットの抜けは抜群にいいですし、大口径ガイド故に引っかからないという安心感が大きいですね。
肝心の飛距離ですが、このブログでも過去に度々書いている通り、目測ではやはり1ft程度長いのレングスのロッドを上回る飛距離が出せています。
特に、エルドールやバロール130など、10g台後半から20g前後のルアーの飛距離は圧巻。
無風状態で投げれば、これでホントに8ft台なのかと目を疑うほどの飛距離です。
私が普段よく使う、フランキー90やTKRP、TKLMクラスのルアーも非常によく飛びます。
これらのルアーは、2831R-2でもよく飛ぶルアーですが、特にタックルハウスのようにマグネット重心移動で磁着力が強めのタイプに関しては、2832RS-2でヘッドスピードを上げてビシッと鋭くキャストした方が飛距離は出ますね。
アーダ零やシェリーなど軽量ルアーに関しては、若干ロッドパワーに合っておらず、キャスト時にスカスカした感じがするのですが、これも鋭いキャストでしっかり胴まで曲げ込むことができれば、予想以上の飛距離を叩き出してくれます。
ただ、飛距離面では良いのですが、やはり2832RS-2は若干ハリ感が強いため、一投ごとに力を使うため、釣行後の疲労感は2831R-2を使った時より大きめですね。
キャストの安楽さという意味で、姿勢に制約が生じるウェーディングで長時間、潮待ち、地合い待ちでキャストし続けるような状況では、よりあたりがマイルドでキャスト時のミート幅が広い2831R-2の方に軍配が上がると思います。
2831R-2と2832RS-2の比較、使い分けの記事は以下の記事に詳述していますが、キャストと体力に自信のある方なら、2832RS-2のこの飛距離は非常に魅力的だと思います。
ファーストインプレッションまとめ
今回はワールドシャウラ2832RS-2のファーストインプレッションを記しましたが、いかがでしたでしょうか?
実は届いたその日の実釣で、早速60cm台のシーバスにて入魂することができました。
実釣インプレは、もっと使い倒して魚を釣ってから改めて記事化したいと考えていますが、ワールドシャウラ2832RS-2はキャストだけでなく掛ける、獲る能力に関しても事前の期待を裏切らない素晴らしいロッドで、購入して大正解だったと思っています。
秋シーズンともなると、ベイトサイズに合わせて大型ルアーの使用が中心になりますし、高め適正水温の為魚のバイトもヒキもパワフルになってくるため、このくらいパワーのあるロッドの方が適したシーンも増えてきますよね。
最後に、このロッドに合わせるリールについて、私はレバーブレーキリール使用がメインであるためエクスセンスLBのC3000MXGを使用していますが、やはりこのロッドにベストマッチなのはステラでしょう。
PEライン1号程度までの湾奥シーバスが相手であれば、ステラC3000XGがベストマッチで、それ以上の強いタックルバランスで、ロッド本来のパワー感を存分に使う釣りなら、4000XG、C5000XGがベストマッチと言えそうです。
ワールドシャウラは非常に感度の高いロッドなので、リールも感度の高いXG一択になるでしょう。また、カーボンモノコックグリップ化でリアのウエイトがかなり軽量化されたことを踏まえると、ヴァンキよりもステラの方がウエイトバランスもとりやすいと思います。
ワールドシャウラの長いモデルライフサイクルに合わせて長く使えるリールという意味でも、やはり長期にわたって性能が維持できるステラが最良の選択だと言えますね。
使用するルアーも大型化し、魚もサイズアップして引きも強くなる秋シーズン。
そんな秋シーズンに最適な番手のワールドシャウラ2832RS-2、かなり名竿の予感です。ご興味ある方は是非手にとってみてください。
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