みなさまこんにちは。
ついに出ました!シマノの新製品、フィッシュグリップR UE-302T! |
以前、以下記事でご紹介したことがあるシマノの新作フィッシュグリップ、FISH GRIP R(フィッシュグリップR) UE-302Tが、10月第二週になって通販各社で販売開始されるようになりましたね。
こういうギア類に目がない私、当然このフィッシュグリップRも見つけたその日に即注文してしまいましたが、早速自宅に届いたので、今回はこのフィッシュグリップRのファーストインプレッションをお届けしたいと思います。
手にした第一印象
自宅に届いた製品パッケージを開けてみて、まず感じたのは「デカい!」ということ。
フィッシュグリップR、製品パッケージもそこそこデカい。 |
想像していたよりかなり大きなグリップに見えます。
実際に手にとってみると、そこまで大きくはないのですが、こう感じたのはどうやらアーム(クロー)部分の幅が結構太めだからのようですね。
見た目は大きく見えますが、手にして見みると意外と大きすぎることはないです。 |
スタジオオーシャンマークやDRESSなどの製品と並べてみると、トリガーより先のリーチ長はさほど変わらないものの、明らかにアーム部分のボリュームが大きく、かなりヘビーデューティ感があります。
これならランカーシーバスや青物など、ショアからの大型魚相手では大抵大丈夫そうですが、個人的には湾奥シーバスやチヌ相手がメインなので、もうちょっとコンパクトで軽量にしてくれた方が嬉しかったかなという感じです。
それでもスタジオオーシャンマークやDRESSなど他社フィッシュグリップと並べて見てみるとやはり大きめな作りですかね。 |
各部の名称とお手入れ方法
製品パッケージ裏面にこのフィッシュグリップRの各部の名称とお手入れ方法についての解説画像があるので引用してみます。
他社製品では「ジョー」とか「クロー」とか呼ぶ掴む部分を、シマノでは「アーム」と呼んでいるようですね。
「各部の名称」画像左側にある「タッチポイント」の解説はちょっと何言ってるかわかりませんでしたので、実際に魚を釣って試してみないといけません(笑)。
フィッシュグリップRのディティール
以下では写真とともにこのフィッシュグリップのディティールを見てみましょう。
フィッシュグリップRの左側面。アーム部を除いて、全てガラス強化樹脂製のようです。 |
同じく右側面。SHIMANOのロゴが入った機関部のカバー部分はおそらくアルミ合金製でしょうか。 |
全長246mmは上の写真でもお分かりいただけるとおりのサイズ感ですが、自重150gはそこそこ重め。
さすがにスタジオオーシャンマーク製品と持ち比べると、若干重たく感じますが、それでも軽量なガラス繊維強化樹脂を多用してボリューム感があるためか、実際に持ってみたら見た目よりはずっと軽く感じます。
重心位置はやや前よりで、グリップ側よりもアームの付け根付近にあるようです。
この部分にカムなど主要な金属部品が集中しているからですかね。
トリガーはしっかりと反力を感じ、しっかりジャキっとメカを動かしてる感のあるやや重めな引き心地ですが、あまり軽すぎるとうっかりアームを開くような操作ミスを起こしそうですし、コレくらい重みがある方が長年使ってもヘタってこなさそうで良さげです。
フィッシュグリップR、なかなか美しいフォルムです。 |
グリップの濁り心地や握った状態でのトリガーの操作性もとても良く、初めて触る人でも直感的に操作ができ、思ったとおりに魚を掴めそうな感じです。
トリガーやトリガーガードも大型なので、冬場に厚手のグローブなどをした状態でもまず問題なく操作できるでしょう。
ただ、アーム部分に関しては、下側のアーム(クロー)だけが可動するDRESSやスタジオオーシャンマーク製品とは異なり、上下両方が等間隔で同時に開くタイプで、開くに従いアーム先端がわずかに後退する仕様なので、掴む時はちょっとコツと慣れが要りそうですね。
ちなみに、アーム先端の開き幅10mmまでは、魚が暴れた時に勝手に開かないよう開き止めの「カム構造」が採用されていますが、この機構、手で思いっきり力を入れても開くことはないくらいグリップ力は強いようです。
スタジオオーシャンマークやDRESSと比べても、開き止めの精度は高いようで、両者ともアーム(クロー)の先端がわずかに開いてしまうのに対して、フィッシュグリップRはスキマができませんね。
なお、このグリップにはバネの力に頼らず魚の重さで締まり込みがっちり掴む「4点リンク構造」も採用されているそうですが、この機構が10mmを超えたところで作用するものなのか、それともカム構造と同時に作用するものなのかはわかりませんでした。
いつかこの機構の効果を試せるくらいの大型魚を釣ってみないといけないですね。
実際に掴んでみる
早速実際にこのグリップを試してみたくて、釣りに行く前に部屋でティッシュを掴んで作業性をテストしてみました(笑)
勝負するフィッシュグリップはスタジオオーシャンマークの定番OG2100NewbeeとOG2507、そしてDRESSのデリンジャータフ。
結果的に、4者ともティッシュの箱から問題なくティッシュペーパーを1枚ずつ取り出せるほど精度の高い作りでした。
正直作業性はいずれも似たような感じであまり差を感じませんでしたが、やはり軽量でトリガーの引き心地が滑らかなOG2100Newbeeが一番快適ですかね。まあ、慣れているからってのもありそうですが。
ただ、上でものべたとおり、シマノのフィッシュグリップRはアーム先端の締まりがしっかりしているので、これはこれで良さげでした。
ちょっとだけ実釣使用
フィッシュグリップRに早速入魂できないものか?と、出張前の日曜日、スキマ時間でちょっとだけ釣りに行ってみました。
漢の道具感満載の外観はウェーディング装備にもマッチします。5mm幅のランヤード取り付け穴は大きさも十分で、小さめカラビナなら直で装着できます。 |
しかし残念ながら釣れたのはシーバスではなく小さめのキビレ一匹だけ。
ウェーディングで、岸際には水遊びする人たちが多数いたので、海上でグリップランディングする羽目になりました。
口の大きなシーバスとかなら、もっと楽にできたのでしょうが、魚が30cmくらいと小さめで口が小さいキビレだったこともあり、海の上で波に揺れる魚の口を捉えるのに一苦労。
なんとかこのグリップでキャッチできましたが、結構ヒヤヒヤしました(笑)
魚が小さく見えますが、フィッシュグリップRのアームがデカすぎるのです(笑) |
動画も撮ってみましたが、やはりフィッシュグリップがゴツすぎて、魚が余計に小さく見えてしまいますね。
操作性は悪くないですし、初キャッチも問題なくできましたが、DRESSのフィッシュグリップの「ユニコーンヘッド」みたいなのがついてたら、チヌみたいな魚の口ももっとこじ開けやすいのになぁなんて思っていたら、帰宅してから突如「タッチポイント」の解説の意味が閃いて、理解できました。
アームを閉じた状態で魚の口にタッチポイントを当てて、そのまま下方向に力を加えると魚の口が開くから、アーム先端を魚の口に入れやすい、きっとそういうことなんだと思います。
本当にそうなのか?これは是非、次回シーバスかチヌキビレを釣ったら試してみないといけませんね。
ファーストインプレッションまとめ
今回は2020年10月のシマノ新製品、フィッシュグリップRのインプレをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
実釣を経ての使用感や耐久性、強度などの面については、もっと長期間使い倒してから別途インプレ記事を書きたいと思いますが、とりあえずちょっと使ってみた感想としては、見た目のゴツさの割りに、思ったより扱いやすいなといった感じです。
フィッシュグリップはこれまで格安品から、スタジオオーシャンマークやDRESSなど定番品まで、いろいろな種類を使ってきましたが、今回シマノからリリースされたこのフィッシュグリップR UE-302Tは、明らかに精度や剛性感に優れ機能的であるため、それらの中でもかなり出来がいい高級品の部類に入ることは間違いありません。
定価14700円は一見高そうにも思えますが、フィッシュグリップなど10年以上余裕で使える商品ですし、以下リンクにも載せているとおり、リリース早々安いお店では30%OFF(税込11319円)で販売しているところもあり、実売価格と内容から考えると、かなりお買い得なアイテムではないかと思います。
安心して使えて精度が良く、頑丈でしかもカッコいいフィッシュグリップR、特に従来のフィッシュグリップに物足りなさを感じる人、ヘビーデューティー派の人には、是非手にとっていただきたいグリップです。
今回この記事でご紹介したフィッシュグリップはコチラです。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
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