みなさまこんにちは。
私が普段釣りをする阪神間で、秋の風物詩といえばサヨリパターン。
今回は当ブログ始まって以来のルアーインプレ記事。シマノの新作、エクスセンス スリムアサシン149Fについてのインプレです。 |
産卵に向けて体力をつけた大型シーバスの水面爆発のバイトと強烈なファイトが楽しめる、一年で最もアツいシーズンです。
そんな中、以下の記事に書いたシマノの超期待の新製品、スリムアサシン 149F X AR-Cがついに発売になり、初日に早速注文しました。
というわけで、今回はこのエクスセンス スリムアサシン 149F X AR-Cのファーストインプレッションをお届けしたいと思います。
どんなルアー?
どんなルアーなのかは、上の記事で詳細に書いていますので、そちらをご参照ください。
簡単に記すと、型番 XM-115T 全長149mm、自重20g、流速スペックは53cm/秒〜、先行深度は15〜40cm、飛距離は64m、スイムフォームは前傾8°の細身フローティング ミノーです。
私はキョウリンサヨリとキョウリンカタクチを買いましたが、正直2本の区別がつきません(笑) |
製品HPにはあまり詳しい説明はないので、ルアーパッケージの裏面から解説文を引用してみましょう。
スリムアサシン 149F X AR-C
X AR-Cだからできる本気のスリムミノー
スリムなのにしっかり飛ぶ!
AR-C SHELL搭載だからできる優れた飛距離。軽量ボディで立ち上がりの良い軽快な泳ぎを実現しています。
クロスエーアールシーシステム
ルアーの運動性能を向上させる軽量なAR-C SHELLをボディに採用し、これにAR-C重心移動システムを組み合わせ、飛びと泳ぎをさらに進化させたのがX AR-Cシステムです。
スリムだから獲れる魚がいる!浅いエリアでも使いやすい30cm以浅の潜航レンジ
ターゲットが捕食するベイトに依存して、それに近いサイズ・シルエットにしか反応しないという状況は少なくありません。厳しいプレッシャーに晒されたポイントで釣果に大きな差が出ることも。30cm以浅のシャローレンジを巻いてくることができるので、河口・干潟と港湾まで使いどころを選びません。
(シマノ エクスセンス スリムアサシン 149F X AR-C 製品パッケージ裏面より引用)
手にした印象
このスリムアサシン 、ボディ全長149mmで、さらにリップが前方に伸びているので全体は結構大型なルアーなのですが、その名の通りスリムなボディは、ダイワのシャローアッパースリム160Fより細く、Coo130と同じくらい。
サイズの割に、ボリューム感はそこまで感じさせないですね。
3本フックは個人的にあまり好きではありませんが、これくらい長いミノーなら3本が妥当でしょう。
特徴的なのはスクエア気味の形状で、MDレスポンダーばりに寝た角度で前方に突き出した独特なリップ。
大昔はよくあった形状でしたが、最近のシャローミノーではあまり見かけない形状ですね。
私が購入したのはキョウリンサヨリとキョウリンカタクチの2色ですが、いずれも非常に美しい表面処理で、秋シーズンナイトのクリアな水に映えていかにも釣れそう。
重量感はボディに対して程よい感じで、手にしただけで飛びの良さを予感させます。
これは使ってみるのが楽しみです。
キャストフィール
早速、いつもの浜で投げてみました。
今回キャストで使用したロッドはワールドシャウラの2831R-2と2832RS-2の2本。
2831はこのスリムアサシン のように20g程度のルアーだと、胴まで大きく曲がり込み背負うような形で投げることになり、よりハリとパワーがある2832では軽くベリーにウエイトを乗せてビシっと鋭く投げられるタイプです。
スクエアで特徴的なリップですが、空気抵抗も考えられた形状なのかもしれません。 |
いずれのタイプのキャストでも、飛距離はかなり優秀。
射出されたスリムアサシンは飛行姿勢も良く、矢のようにまっすぐ、遠くに飛んで行きます。
特別伸びを感じさせるわけではないですが、スペック表にある平均飛距離64mはダテじゃない。
飛ばないものが多いサヨリパターン向けルアーの中にあって、この飛距離は非常に魅力的ですね。
どちらの投げ方でもよく飛びますが、強いていえば2832での、ヘッドスピードを上げた鋭くビシッとしたキャストの方がよく飛ぶ印象です。
シーバスロッドでいえば、MLよりもMクラスくらいの方が飛びはいいのではないかと思います。
アクションとレンジ
このルアーで最も気になっていたのがレンジとアクション。
早速泳がせてみましたが、低速でのアクションはロール主体でややゆったりしたもの。
とはいえ、思ったよりもロール幅は大きいですね。
このルアーが活躍するであろう秋シーズンのナイトのクリアな水質の中では、キョウリンカラーによるナチュラルなフラッシング効果が期待できそう。
そこからスピードを上げていくと、ボディ中心付近を軸としたウォブル要素も入ってくるようで、「サヨリパターン用」と考えると、やはり動きはそこそこ大きいほうかなと思います。
とはいえ、サヨリパターンではほとんどがデッドスローからスローでの使用になるので、特に使用上この動きの大きさが支障になることはないでしょう。
ただ、問題なのはレンジ。
スローではいい感じに水面直下15cm程度を泳いでくれますが、少しスピードを上げた巻きを入れるとすぐに40cm程度まで潜るようで、ウェーディングで投げてみたときには結構ボトムを擦りました。
ミディアムくらいの巻きで使ったり、ダウンでリトリーブしている状態では、すぐにこの40cmくらいの潜航深度に達してしまうイメージです。
秋シーズンは北風になることが多く、太平洋側の多くの釣り場では追い風によって払い潮になることが多いので、流れを受けて自然とレンジが入ってしまうことが多く、さらにロッドを水平に寝かせてリトリーブすることが多いウェーディングの釣りでは、意図したよりも潜ってしまいかねないので注意が必要ですね。
まあ、この辺りはティップ上下やリトリーブスピードでコントロール可能な範囲ですが、個人的にはもう少し潜航深度は浅かった方がよかったなと少し残念に思いました。
どんなシーンで有効か?
スリムアサシン 149Fは、ルアー解説にも特に明言はされていないものの、やはり最も活躍してくれるのはずばり「サヨリパターン」でしょう。
まさにサヨリそのまんまの細身シルエットに、リアルなキョウリンカラー、スローでの派手すぎないロール主体の泳ぎと、サヨリパターンで釣れそうな要素は揃っています。
3本フックは比較的大型のものがつき、この時期のシーバス相手でも心強いです。 |
また私のホームではサヨリが来ないので、その実力のほどは測れていませんが、サヨリパターンで大活躍してくれることは間違いなさそうです。
サヨリパターンの釣りでは遠方、つまり沖で出るボイルは、多くの場合で大きな魚は期待できませんが、このルアーの飛距離ならそんな遠方ボイル打ちも難なくこなせそうですね。
少し潜航レンジが入りがちなところは気になりますが、オカッパリからシャローを狙うことが多いこの時期の釣りでは、ウェーディングよりも水面からのティップポジションが上がり気味になることも多いので、却ってオカッパリでは使いやすいかもしれませんね。
インプレまとめ
今回は、2020年秋のシマノの期待の新作ルアー、エクスセンス スリムアサシン 149F X AR-Cのファーストインプレッションをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。
過去何年かの間、サヨリパターンのシーズンの最強ルアーといえば、間違いなくアピアのエイチベイト。
エイチベイトの実績は本当に神掛かってると言えるくらい突出していましたが、そこにダイワのシャローアッパースリムが2018年に登場して以降、じわじわと実績を伸ばしてきて、実質的にこの2本がサヨリパターン最強ルアーの2トップという状態でした。
そこに2020年遅れて登場したスリムアサシン が参入して、勢力図がどう変わるか?個人的には非常に気になっているところです。
10月末ギリギリまで出荷されなかったので、今年のサヨリパターンに間に合うかどうか非常に気がかりでしたが、結果的にご近所ではまだサヨリの姿は見えないので間に合ってくれましたね。
果たして王者エイチベイトやその挑戦者シャローアッパースリムを押しのけ、サヨリパターン最強ルアーの称号を手に入れることができるか?
今年のシーズン中はこのスリムアサシンを使い倒してみようと思います。
この記事でご紹介したエクスセンススリムアサシンはコチラです。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
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