みなさまこんにちは。
今回は今年秋の新作リールについて。
ついにベールを脱いだ’20BB-Xハイパーフォース、今回はこのリールのインプレです。 |
前々からモデルチェンジ版の登場を心待ちにしていたコンパクトモデルのBB-Xである、’20BB-Xハイパーフォース、8月末の発表後すぐに予約していましたが、10月に入ってすぐに自宅に届きました。
’20モデルの箱は茶色みがかったワインレッド。ワールドシャウラのスレッドカラーみたいです。 |
このリール、私は冬から厳寒期のフィネスなシーバス釣り、ライトゲーム、バチ・マイクロベイトパターンで使用するつもりで購入したので、実釣インプレはまだまだ先になる見込みですが、今回はファーストインプレッション記事として、先代’14BB-Xハイパーフォースとの違いや、ルアーフィッシング向けのカスタマイズなどについて記そうと思います。
早速箱から取り出した’20BB-Xハイパーフォース。ゴールドの加飾が抑えられて嫌味のない綺麗なカラーリングですね。 |
なお、’20BB-Xハイパーフォースの概要やスペックなどは、以下の記事に詳しく書いているので、ご参考にされてください。
4モデル中私はコレを購入しました!
今回私が注文していたのは、4種類あるラインナップのうち、1700DXGというモデル。
ナイロン1.7号が150m巻けるスプールを搭載した、XGギアのモデルです。
リールフットの刻印はレッドになりました。 |
’20BB-Xハイパーフォースには、XXGとXGの2種類のギアタイプがあり、PE0815(PE0.8号150m巻き)、1700(ナイロン1.7号150m巻き)、C2000(ナイロン2号150m巻き)の3種類のスプールタイプがあります。
ルアーフィッシングで使おうと思ったら、PE0815スプールを搭載したモデルが一番良いのですが、問題はこのスプールタイプに組み合わせられたギアタイプ。
前作では、HGとXGの2種類のギア比のモデルを使っていましたが、やはり1000番サイズのコンパクトボディでは、どうしても普段使っているC3000サイズのリールに比べて、寸法面で制約があるためハウジングやギアの剛性感が劣るところが感じられていました。
そのため、最先端のXXGギア+PE0815のスプール搭載モデルにも興味はあったのですが、剛性面、耐久性面で大型シーバス相手ではどうしても不利になることが予想されたため、1700のXGモデルをチョイスした次第です。
ギア比は高い方が実釣面では有利なことも多いですが、口径の小さいギアで高いギア比だとその分巻き取り力も耐久性も低くなってしまうのが一般的なので、XXGタイプもリリース後の評判などを見て良さそうであればいずれ手を出してみようかなと思いますが、とりあえず様子見ですね。
実機インプレッション
さて早速箱から出して対面したハイパーフォース、手にした瞬間の印象は、「’14モデルと全く一緒じゃん」というものでした(笑)。
左が’20BB-Xハーパーフォース、右が’14BB-Xハイパーフォース(本来はゴールドですが、シルバーのハンドルパーツとレバーブレーキでカスタマイズしています。) |
今回の’20ハイパーフォース、まじまじといろんな角度から眺めてみましたが、スプールやブレーキレバー、ハンドルキャップのデザインが異なる以外、正直見分けがつきません。
ブレーキバーはファイヤブラッドのようなレッドカラーになりました。 |
ハンドルノブはエクスセンスやヴァンキッシュと共通のものになりました。 |
ボディ部分については外部から見る限り、’14BB-Xハイパーフォースや’15エクスセンスLBと全く同一のデザインのようです。
パーツ各部のデザインは異なれど、ボディは寸分違わぬ一致ぶり。 |
ボディ左側面からのビューも、ボディの刻印以外違いは認められません。 |
自重190gも前作と同一で、巻き心地も前作’15BB-X RINKAI SP(’14BB-XのXGタイプの色違い、黒鯛専用機)と全く同じような感じです。
ん〜、これまで数々のシマノリールを見てきましたが、6年のブランクを経たモデルチェンジでここまで前作と違いがないケースも非常に珍しい。
まあ、前作をお使いの方ならお分かり頂けると思いますが、ギアなど内部機構は別として、デザイン面や使い勝手の面では前作もなんら不満がない、完成度の高いデザインだったため、別にモデルチェンジに際して変更すべき点もなかったのかも知れませんが、新しいリールを買った感が全然なくて若干拍子抜けです(笑)
’14BB-Xハイパーフォースと’20BB-Xハイパーフォースの違い
あまりにも違いが少ないモデルチェンジ内容ということで、とりあえず外観上の変化点をまとめると、以下のような感じです。
- ブレーキレバー(A)のデザイン・カラー変更
- ブレーキレバー(B)のカラーが金→銀へ
- ベールカラーが銀→金へ
- ラインローラー部のオイルインジェクションホールが無くなった
- スプールのブランキングデザインの変更
- ハンドルキャップのデザイン変更、防水用Oリング追加
- ハンドル軸・ツバのデザイン、カラー変更
- リールフット刻印のカラー変更
- ハンドルノブのデザイン変更(’09テクニウム同等→’17エクスセンス同等)
’20モデルでは待望のX-PROTECTが搭載されたということもあり、上記4、6などはやはり防水対策面での重要な変更点と言えますが、それ以外の変更点は機能面での差異ではなく、意匠面だけの変化ですね。
写真がわかりづらいですが、防水性を考慮して従来品になかったOリングが装着されています。 |
一番重要な実釣面での変更点、特に、前作では少し弱く感じられた剛性面や、ギア周りの耐久性がどれほど向上しているかは、部屋で触ったくらいでは全くわかりません。
自宅にはメンテナンスで新品にギア交換されたばかりの’15BB-X RINKAI SP(XGギア)があるのですが、この機種と巻き心地を比べてみても、フィーリングは全く同じで正直区別がつかないレベルですね。
なので’20BB-Xハイパーフォースのボディ剛性やギア耐久性などについてのインプレは、しばらく使って何匹か魚を釣ってから、改めてブログ記事にしたいと思います。
ただ、ギアの耐久性に関してはこれまで他のリールでも、世代を経るごとに改良されてきているので、個人的には非常に期待しています。
このリールサイズで狙うターゲットに合わせて、ラインはPITBULL8+の新番手、0.5号を巻いてみました。リール本体の赤の差し色にマッチしていますね。 |
ルアーフィッシング向けにオススメのカスタマイズ
’20BB-Xハイパーフォースは、そのままでも十分ルアー釣りに使えますが、やはり多少はカスタマイズしたいところ。
ということで、ルアーフィッシング用にオススメのカスタマイズをご紹介します。
ブレーキレバー
やはり一番気になるのがブレーキレバーの形状。
キャスト回数が圧倒的に多くなるルアーでは、ストレートレバーの方が邪魔にならず操作性が良いように感じています。
歴代のレバーブレーキリールの中でも最も使い勝手が良かったのがこのややスリムなタイプのストレートレバー。'13や’15エクスセンスLBに採用されていたものです。 |
ところが、’20BB-Xハイパーフォースに合う色と形状のストレートレバーはなかなか無いのが実情。
夢屋からも2種類ほど出ており、過去には私自身使用したことがありますが、いずれもかなり設計年次が古く野暮ったいデザインです。
というわけで、オススメのブレーキレバーは、’13エクスセンスLB、’15エクスセンスLB(C2000)共用のややスリム目なブラックのストレートレバー。
お値段は少々高いですが、歴代エクスセンス、BB-Xシリーズのレバーの中でも最も操作性が良いと感じています。
ハンドルノブ
デフォルトのT字型ノブは、エクスセンスやヴァンキッシュなどと共通の軽量ノブでこれも悪くはありませんが、やはりハンドルの短いコンパクトリールという性質上、より良いノブに交換するのがオススメです。
シーバスも視野に入れたライトゲームにということであれば、一番オススメなのはやはり丸型EVAノブ。
キャストとリーリングを繰り返すルアーフィッシングでは小型の丸型タイプのハンドルノブが扱いやすいと思います。 |
このサイズのリールに合わせても、スローからファストまで安定した巻きが可能で、感度面も良好です。
もし、よりライトゲームよりに、繊細なスローリトリーブ中心の釣りにということであれば、パドル型やI字型もオススメですね。
写真は’20BB-Xハイパーフォースではなく’15BB-X RINKAI SP(レバーおよびスプールを換装済み)ですが、雰囲気は同じです。 |
リールスタンド
大切なハイパーフォースのボディを保護するためにも是非取り付けたいリールスタンド。
これもやはり、デザインの統一性がとれるシマノ純正がオススメです。
写真は大昔、2010年前後の夢屋リールスタンド製品です。現行品ならば下の写真のようによりデザインが洗練されています。 |
'20BB-Xハイパーフォース ファーストインプレッションまとめ
今回は2020年9月末に発売になったばかりの新作’20BB-Xハイパーフォースのファーストインプレッションをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。
磯釣り師以外にはあまり注目されないリールかもしれませんが、’20BB-Xハイパーフォースは各メーカーの中で唯一、1000番台のコンパクトサイズボディにLBを搭載した画期的な機種。
本来の磯釣り以外にも、1000番ボディのスピニングを使う釣りには大活躍してくれるはずです。
カスタマイズ後の’20BB-Xハイパーフォースを同じくシマノの新製品の’20ワールドシャウラ2750FF-2に合わせてみました。ウエイトバランスはもちろん、カラーリングも含めて相性抜群ですね。’20ワールドシャウラ2750FF-2については、この記事も是非ご覧になってみてください。 |
もともとレバーブレーキは、ドラグでは間に合わないような急な魚のツッコミをいなしたり、走る魚をコントロールするために生まれた機構。
特にライトライン使用時には、レバーブレーキとドラグと二段構えでラインブレイクを防止することができ、魚とのやりとりが有利になります。
そういうわけで、細糸を使ったシーバス釣りはもちろん、チニングや磯などでの大型メバル狙いなどにも相性抜群。
ヤマガブランクスのなんでもロッド、ブルーカレント85TZ/NANO限定カラーに合わせてみました。コチラもマッチングは抜群ですね。 |
使っている人は少ないかもしれませんが、細糸メインとなるバスのフィネスや、トラウトなんかでも非常に有効じゃないかと考えています。
カスタマイズする楽しみも含めて使い方は無限大の超小型レバーブレーキリール、みなさんも是非手にしてみてはいかがでしょうか。
今回この記事でご紹介したリールはコチラです。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。
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