みなさまこんにちは!
そろそろメバリングシーズン。
私の自宅からメバルが釣れる場所は遠く、時間も交通費も掛かってしまうのでなかなか行く機会もありませんが、非常に楽しみです。
ジグ単の釣りも好きですが、個人的に大好きなのはオープンエリアでのプラッギング。
特にシンペンなんかで遠投して探っているときに、ググっとアタリが出るような釣りがたまらなく好きです。
そんな遠投プラッギングで必須となるのが、細番手のPEライン。
メバリングでは私は主に0.2号から0.3号までを、状況によって使い分けていますが、そんなライトゲームで細PEを使う際、結構悩ましいのが「ノット」について。
今回は、この細番手PEにおけるノット作成が抜群にやりやすいあるアイテムを発見したので、それをご紹介したいと思います。
非常にシンプルな外観と機構を持つこのアイテム、ノット作りにはかなり目に良かった! |
ライトゲームにおけるPE使用時のノット事情
ご存じの通りPEラインは滑りやすい素材であるため、結び方には非常に気を遣う必要があり、ラインの強度を活かせる摩擦系ノットが理想的です。
摩擦系ノットの中でも、強度劣化が少なく、比較的誰でも簡単に作れるのが、FGノット。
私はノットの種類などにはこだわりはなく、めんどくさがり、かつ素早く安定した品質でノットを作りたい派なので、シーバス用では長年、非常にメジャーな簡単ノットツールである第一精工のノットアシスト2.0を愛用しています。
これ、屋内でも屋外でも、風のある日でも暗闇でも、非常に簡単な手順で均質なFGノットが作れるため、重宝しています。
しかし、ライトゲーム用のPEラインとなると、ちょっと事情が変わってきます。
このノットアシスト2.0、PE0.3号以下のラインに関しては、意外とノット作成失敗率が高いんですよね。
一応この製品、PE0.3号以上対応とメーカーは言っているので、もちろん作れなくはないのですが、長年使ってみた結果、PE0.4号以上ならまだしも、PE0.3号あたりより下の太さのラインでは、アームに仕込まれたバネのレートがマッチしていないのか、急激に使い勝手が悪くなり、きれいに編み込みがしにくくなるような印象です。
そういう次第で、一時期細PEではFGノットは諦め、3.5ノットなどを使っていたこともありますが、やはりPEラインだからか、一度だけラインが滑って抜けてしまったこともあり、またノット付近でラインブレイクしてしまったこともあり、やはり細ラインでもPEは摩擦系ノットにしておいた方がいいなと再認識した次第。
ライトラインに使えそうなノットアシストツールは?
上記ノットアシスト2.0以外で、ライトゲームのノットにも使える他のアシストツールは無いものかと、いろいろ試しましたが、比較的簡単に使用できるシンプルなもので、お値段もお手頃なものといえば、やはり長年の定番アイテムといえる以下の2機種。
ともに、ガイドに通したPEラインの先をこのツールに噛ませて、リールを巻いてテンションを掛けた状態にして、リーダーを編み込んでいくという使い方をするアイテムですが、シーバス釣り同様、メバリングで使うような細PEでも使い勝手は上々。
ただ、しっかりとしたノットを作るためには、ロッドを結構しならせる高いテンションを掛ける必要があるので、柔らかめのライトゲームロッドでこれをやるとやや危なっかしい感じがするのと、屋内での使用はめんどくさくてやりづらい。
両アイテムとも、カラビナでどこかにひっかけて、そこからリールをぶら下げる形でラインにテンションを掛けてもいいのですが、万が一ラインが切れてリールが落下して傷でも付けてしまったらたまったものではありません。
そういう次第で、これらのツールはフィールドで使う分にはいいけど自宅で気軽に使うもんじゃないよな~といった感じで、他にいいノットツールは無いものか?といろいろ探していました。
そこで見つけたのが、昌栄のToolブランドからリリースされている「システムウエイト」というアイテム。
システムウエイトの製品パッケージはこんな感じです。 |
以下では、このアイテムのインプレッションを記したいと思います。
昌栄 Tool システムウエイトとは
ランディングネットやピトン、竿受けなど、TOOLブランドの各種釣り用品でおなじみの株式会社 昌栄(SIYOUEI)は、釣具の製造販売、自動車部品(TOOL BOX)、ニードルベアリング部品製造、業務厨房用品など、高品質なこだわりのものづくりが特徴のメーカー。
本社所在地は大阪府八尾市で、創業は1957年とかなり古いです。
シーバスやライトゲームなどソルトルアーの釣りでは、inoシリーズ、フレックスアーム、ブラックシープをはじめとするランディングネット関連や、ノット作成ツールである「システムスティック」などが特に馴染み深いのではないでしょうか。
私自身も、10年ほど前からシステムスティックやフレックスアームは愛用しています。
システムウエイトのサイズ感。ジッポーライターの高さとほぼ同じ非常にコンパクトなアイテムです。 |
今回ご紹介する「システムウエイト」は、2019年に発売されたノット作成のアシストツールで、昌栄のWebサイト説明を引用すると、以下のようなアイテムです。
FGノットアシストツール「システムスティック」をフィールド以外でも快適に使うための便利ツール。PEラインを挟むだけの簡単セッティング! 0.6号~5号程度の幅広いライン号数に対応するために計算しつくした最適なウエイト設計を採用。 PEラインに最適なテンションをかけ、両手を使いリーダーの編み込みが可能です。 もちろんロッドディップからのPEラインやリールからのPEラインに直に取り付け、システムウエイト単体でのご使用も可能です。
(昌栄 システムウエイト 製品ページより引用)
簡単に言うと、ラインを挟み込むねじパーツとウエイトが一体となったアイテムで、挟んだラインに本体の自重でテンションを掛けることができるため、そこに対してリーダーを編み込んでいくことで簡単にFGノットが作成できるというツールですね。
システムウエイトの使い方
このシステムウエイトの使い方ですが、Youtubeに解説動画があります。
FGを組んだことがある方なら容易に想像がつくと思いますが、FGノットの本質は、テンションを張ったPEラインにリーダーをS字に交互に編み込んでいけば出来上がるノットなので、このシステムウェイトはテンションを掛けるための重りみたいなものということですね。
システムスティックからシステムウエイトを垂らして、FGノットの編み込み作業をする様子。重りの荷重は一定なので、編み込みはじめから終端まで均質にテンションを掛けたノットが作れることが特徴です。
動画では、ベストに吊るしたシステムスティックから、このシステムウエイトをぶら下げる形で、両製品を組み合わせて使っていますが、要は重りをPEラインでぶら下げることさえできれば使えるものなので、もちろんリールのスプールやロッドのティップから直にシステムウエイトを垂らしても使うことはできます。
もちろん、単品でロッドティップやリールのスプールから直接ぶら下げてノット作成することも可能です。うまくロッドやリールを固定する術があればの話ですが。 |
ただやはり、システムスティックと組み合わせて使用する方が圧倒的に作業しやすいですね。
なお、組み合わせる相手は、PEラインを固定することさえできれば、システムスティックでなくても全く問題ありません。
システムスティックは実売3000円以上と比較的お値段お高めですが、安価なものでは、単品使用でも大活躍してくれる第一精工のノットアシスト32104でしょうか。
タカ産業のFG System Hold2もコンパクトかつ安価で使いやすいですね。
コレを2個買って、片方に120g程度の重りをぶら下げたら、より安上がりで同等のシステムが作れると思いますw
実際に使用してみたインプレッション
さてこの昌栄システムウエイト、早速私自身も実使用してみました。
写真上がシステムスティック、下がシステムウエイトです。こんな感じで30㎝くらいの長さでシステムウエイトを吊るして編み込み作業をするとやりやすいです。 |
試したのは、0.6号PEライン+3.5号リーダーの組み合わせと、0.25号PEライン+1.2号リーダーの組み合わせ。
初使用から全く戸惑うことなく使用することができ、前者の方は当たり前のようにクオリティ高いノットが簡単に作れましたが、驚いたのは後者、ライトラインでのノット作成。
このシステムウエイト、メーカー説明では0.6号以上のライン向けのように書かれていますが、実際に使ってみると、0.25号程度のPEラインでもしっかり固定できて、何ら問題なくきれいなFGノットが作れます。
PE0.25号+リーダー1.2号、まさにメバリング向けのライトラインでくみ上げたFGノットの写真がこちら。 |
拡大してみると、最後の締め込みをしなくても十分しっかり編み込まれた、非常に均質なノットが出来上がっていることがよくわかります。締め込みを一切していなくても半透明に変化しているPEラインの編み込み部の色からも、強度のほどは推測できますよね。これならライトラインの強度を十分引き出してくれそうです。 |
システムウエイトの自重は実測で123g。
結構ずっしり重みを感じますが、この重量によりPEにかかるテンションがおそらくは細PEで必要とするテンションにマッチしているのでしょう。
この重量がノット作成時に最適なテンションをもたらせてくれるのか。 |
特に意識することなく漫然と編み込み作業をしても、ピシッと綺麗に編み目がそろった仕上がりになり、最後の締め込みを少々いい加減にしてもすっぽ抜けない、強度のしっかりしたノットが仕上がります。
メーカー推奨のライン号数ではありませんが、ノットのクオリティも申し分なし。
これなら十分、ライトゲームラインにも使えますね。
なお、この123gというテンションがどの程度の強さのものなのかを示したのが以下の写真。
ノットアシスト2.0使用時において編み込み終盤に掛かるテンション以上の、結構強めのテンションを掛けていることがお分かりいただけると思います。
ばねの力を利用したノットアシスト2.0では、編み込み初期と終盤ではかかるテンションの強さが変化する(アームの開度が変わる)ため、仕上げにぐぐっと締め込みをする必要があると思いますが、このシステムウエイトで作ったノットは、常に均質なテンションで編み込めるため、仕上げの締め込みを多少疎かにしても、均質で強いノットが完成するのだと思います。
昌栄 Tool システムウエイト のインプレッションまとめ
さて今回は、昌栄 Toolからリリースされている「システムウエイト」のインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
単なる糸止めつきの「重り」が、Yahooや楽天では実売3000円以上と結構な価格で売られているので、これは高いんじゃないかと思う方も中にはいらっしゃるかもしれません。
しかし、このシステムウエイト、製品そのものの外観やその工作精度といった「クオリティ」は文句なしに高く、所有感含め購入後の満足度は正直言って非常に高いです。
それで、出来上がるノットのクオリティも文句なし、今回購入の目的としたライトゲーム用ラインにおけるノット作成のしやすさも文句なしなので、3000円くらい出しても惜しくはない製品だと感じました。
特に、ばね式のノットツールとは異なり、常に均質にテンションを掛けたノットが組めるというのはこのアイテムの大きな特徴だと思います。
個人的には、諦めかけていたライトラインのFGノットが簡単にできるようになって大満足。
今回試してみたライトゲーム用途以外に、もちろんシーバス用やそれ以外の釣種のノット作成においても、今後大活躍してくれることでしょう。
そういう次第で、このシステムウエイト、地味ですが非常におすすめの逸品。
記事を書いている3月15日時点で、Amazonではセール価格で他よりお安くなってますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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