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コレは改名した方がいいんじゃね?PF素材、期待の新ライン、DUEL The One アジング の ファーストインプレッション!

2023年3月27日月曜日

1.インプレ・レビュー 1.製品情報 2.釣り用ライン 3.アジング 3.メバリング 5.DUEL

t f B! P L

 みなさまこんにちは。

2023年も3月末も近づいてきて、年初に発表された新作釣り具がどんどん市場に出回り始めましたね。

個人的には以下記事で書いた通り、今年最も期待していた新製品、'23ヴァンキッシュが予定日直前に発売延期されてしまったことがショッキングでしたが。 

それはさておき、リールやロッド以外にも、今年注目の新製品はいろいろあります。

その中でも、以下記事でご紹介していた注目の新素材ライン、DUELの「The One アジング」が発売されたので、早速購入してみました。

私の住む阪神間ではアジはオフシーズンなので実釣で使うことができませんが、ちょうどいまがベストシーズンのメバルプラッギングでこのラインを早速使ってみました。 

ひさびさの新機軸ラインということで、期待感の高さから2個まとめ買いしてみました。

ということで、今回はこの2023年新作ライン、DUELのThe One アジングについて、インプレッションを書いてみたいと思います。

DUEL The One アジングとは

福岡県福岡市に本社を置く株式会社デュエルは、1965年に設立された釣り具メーカー。

さまざまな釣りのジャンルに対応するアイテムを提供しており、各種イベントや大会のスポンサーとして、また海外への製品展開でも存在感が大きいメーカーですね。

ソルトルアーのジャンルでは、ルアーは比較的スタンダードなアイテムを作っているイメージですが、ラインなどでは結構独自の技術や素材を活用した積極的な製品開発をしているイメージがあります。

そんなDUELから2023年にリリースされた、アジング特化のニューコンセプトラインの新製品が、「The One アジング」。

同社が「従来のアジングラインをはるかに凌駕する究極のアジングライン誕生!!」と謳うこの製品は、PF(ポリエステルフュージョン)と呼ばれる材質を用いたモノフィラメントラインです。

「The ONE アジング」は、0.08号、0.1号、0.13号の3種のラインナップから成る「アルティメットモデル」と、0.2号、0.3号、0.4号の3種のラインナップから成る「ストロングモデル」の2モデル構成

のラインナップ。

各号数のスペック詳細は、下表を参照ください。

号数 カラー 長さ 標準強力(Lbs.) 標準強力(kg) 標準直径(mm) 価格 特徴 JANコード
0.08 ゴースト 150m 1.6 0.7 0.048 オープン価格 湾奥エキスパート
湾奥最強ライン。豆アジの微細なアタリも感知する極細・超高感度仕様。
4940764555667
0.1 ゴースト 150m 2 0.9 0.053 オープン価格 ステルススナイパー
魚にも見えにくい極細ラインは超高感度であらゆるレンジのアジを仕留める。デイ・アジング最強仕様。
4940764555674
0.13 ゴースト 150m 2.5 1.1 0.06 オープン価格 The ONEスペシャル
これぞ、The ONEの真骨頂!静かに近づき確実に仕留め、尺アジをも抜き上げるパワーを併せ持つ。使い勝手を選ばない絶妙設定。
4940764555681
0.2 ハーフゴースト® 150m 3.8 1.7 0.074 オープン価格 スーパーバーサタイル
個性的なThe ONEの中でもバランスが取れた安心できる糸径設定。それでも恐るべき水中操作感と探知能力を誇る。
4940764555698
0.3 ハーフゴースト® 150m 5.6 2.5 0.09 オープン価格 ロングディスタンス
キャロやメタル系との組み合わせで圧倒的な遠投性能を披露。広範囲をスピーディーに探るハードルアーとの相性も抜群。
4940764555704
0.4 ハーフゴースト® 150m 7.2 3.2 0.104 オープン価格 パワーゲーム
ボートアジングや離島の50㎝を超えるアジがターゲット。深場からのコンタクトを逃さずキャッチする高感度・高強力仕様。
4940764555711

以下の通り、細番手のアルティメットモデルはゴーストカラー、太番手のストロングモデルはハーフゴーストカラーと、それぞれ単色のカラーラインナップとなっています。

アルティメットモデルに採用されるゴーストカラー。
ストロングモデルに採用されるハーフゴーストカラー。
従来のアジングラインをはるかに凌駕する究極のアジングライン誕生!!アジング特化のニューコンセプトラインPF(ポリエチレンフュージョン)ラインPatent P.

PFラインの概要

このPF(ポリエステルフュージョン)のラインとは、いったいどのような特徴を持つのでしょうか?

DUELの製品ページによると、具体的には以下のような性能になっているそうです。

上図はラインを垂直30mに張った状態で音の伝達力を比較したグラフ。

赤い棒グラフのThe ONE アジングは、エステルに対して伝達力3.4倍、同社アーマードシリーズ最高峰、F+Proをも上回る感度を実現しています

そして直線強力比のグラフ。

JIS L 1013準拠の試験方法での強度を比較した結果、The ONEはエステル比で3.3倍

アーマードF+PROにはわずかに及ばないものの、モノフィラメントラインでありながら一般的なPEの強度とは同等レベルの引張強度を実現しています。

ポリエチレンフュージョンラインの素原料自体は、PEラインなどと同じ「超高分子ポリエチレン」なので、感度や引張強度の高さがPEライン並みなのは当たり前のようにも感じますが、PEラインのような編み込む製法を用いていない、モノフィラメントラインでこの性能を出せているところが凄いと思います。

ちなみに、素原料が超高分子ポリエチレンであるから、当然比重はPEラインと同等の0.97

コレ、私自身購入するまで知らなくて、購入後に知って非常にガッカリしたのですが、PEラインと同比重だったら当然使用時の特性もPE同様になるはず。 

軽量ジグヘッドを多用するアジングでは、PEラインだと水に浮いてしまって、軽量ジグヘッドを狙いのレンジに沈めにくいのと、ラインの描く軌道が放物線様になってしまい、せっかくのライン感度を活かせず、深いタナを攻めにくいから、みんなガマンして敢えて強度の弱いエステルを多用しているんですよね。

なのに、アジング専用を謳うラインでこの比重ってのは、ちょっとなぁという印象です。

手にした印象

このライン、新素材だと勘違いして期待しすぎて、私は0.2号と0.3号の2種類を一気買いしてしまいましたが、購入した後で上記の通り、原料はPEライン同じで、比重も0.97であるという事実を知って、かなり落胆させられてしまいました(笑)。

先に知ってたら買わなかったのにw

しかし、せっかくだから使わないともったいないということで、'22ステラC2000SHGのスプールに0.3号の方を巻いてみました。

TheOneアジング、スプールに巻くと真っ白なラインに見えます。

DUELのライン、特にアーマードシリーズは、一般的なラインに比べて直径が太く感じられ(実際に太いと思い)ますが、このThe One アジングは、ごく標準的な糸径に近い太さのようで、他社製PEの0.3号150mピッタリに合わせた下巻き量のスプールに、ピッタリより若干少なめに巻き上がりました。

ところで、DUELというメーカー、そのチャレンジングな姿勢自体は個人的にも好印象を持っていて、評価しているのですが、ことラインに関しては過去にも結構やらかしていますよね。

どうしても名前を思い出すことができないのですが、20年くらい前にも、「宇宙服にも使用されている驚異の新素材」って黄色いブレイデッドのクソラインを出してましたし、15年くらい前にも、「スーパースムース」ってモノフィラのクソラインも出していましたよね。

いずれも一回買ったきり、2度目が無かったラインですw

しかし、世間の評価は分かれるものの、中にはArmoredシリーズのように、一定の支持を得て、長年の定番商品になっている新機軸ラインというものもありますね。

素材:PE/全長:150m/0.2号/5lb 標準直線強力: 2.5kg/標準直径[DIA](mm) : 0.08 ゴールデンイエロー 【従来PEラインに比べて、耐摩耗性2倍】:スレに対する耐久性が向上 【Fluoro Mat Finish 加工 PATENT】:ラインの表面にフロロ粒子を分散して、滑り性を向上 【ウルトラPE × フロロカーボン × シリコン】:扱いやすく、トラブルレス。さらにコントロール性能30%アップ。横風や向かい風下での影響を受けにくく、投げたルアーの弾道安定。だから狙ったコースをトレースできる。キャスト時の糸フケが出にくいからルアーの立ち上がりが早い。 従来PEラインより直線強度15%アップ・低伸度で感度2倍・飛距離最大10%アップ

私自身もこのシリーズは、愛用とまではいかなくとも、何度か購入して使っています。

表記号数より明らかに太いところがおちゃめですが、特性を理解して用途にハマれば、いいラインだと思います。

それはさておき、今回手にしたThe One アジング、購入直後の手触りは結構ツルツル

ブレイデッドではなくモノフィラのラインで、しかもコーティングがしてあるので、当然といえば当然なのですが、PEラインのようなざらつきは感じられません

ハリやコシは、一般的なコーティングPEと同程度

あまり硬すぎない部類ですが、ラインを折り曲げて立たせることができるくらいのハリはあります。

一般的なコーティングPEの中ではややハリがある部類でしょうか。

ちょっとこの辺、ハリ、コシ、手触りなどは、いずれもアーマードシリーズに似ていますね。

印象としては、新しい製法のラインだからといって特段驚きもなく、かといって不満もなく、可もなく不可もなくといった感じです。

The One アジング を実釣で使用してみた!

とにかく事前の期待が大きすぎたので、disるようなことばかり書いてしまっていますが、このラインの特性を理解して使えば、きっと快適な釣りができるはず。

で、その特性とは、要は編んでないコーティングPEの特性そのまんまってことです。

編んでないのでガイド滑りはいいでしょう、で、比重が軽いラインってことは、飛距離面は期待できます

水に浮くラインなので、遠投してシャローレンジを攻めるような釣り、そう、今時期のメバルプラッギングには最適そうではないですか。

早速実釣で使ってみたら、まさにそんな感じ。

ガイド抜けも良い感じで、実際プラグの飛距離も良い気がします。

で、リトリーブしてみたら、編んでない分、当然ガイドノイズなどは非常に抑えられていて、集中してスティディにリトリーブすることが重要となるメバルプラッギングにはちょうどいいですね。

以下記事の釣行で使ったのですが、感度も良くて、遠距離でのアミパターンでのついばみバイトでもバッチリ感じ取る感度。

プラッギングだけでなく、フロートリグも試してみましたが、やはり遠投して沖の流れを探るような釣りでは非常にいい感じ。

メバリングでの使用感は文句なしだと思います。

でも、軽量ジグ単で縦の釣りをしようと試みてみたら、やっぱりラインの浮力が邪魔をして、ラインの沈み込む軌道が放物線状になってしまい、エステルのような理想のライン軌道にはなってくれませんね。

少なくとも0.3号はジグ単で使うには、表層狙いか、1.2g以上の重めのジグヘッドじゃないと使いづらいと思いました。

アジングのジグ単で使うなら、上記浮力によるライン軌道の問題があるため、絶対に0.2号以下の号数がおススメですかね。 

(後日、DUELフィールドスタッフの方からコメント頂きましたが、やはりアジングのジグ単では0.13号以下のアルティメットモデルの使用を想定されているとのことです。)

あと、ラインのヨレに対する耐性は、微妙なところです。

ふわふわノンコーティングPEであれ、ガチガチコーティングPEであれ、スピニングリールを使用する以上は必ずラインヨレは発生するものですが、このライン、The One アジングもそれは同じ。

ノンコーティングPEのように、目立たず静かにヨレが溜まってある時突如爆発するという感じではなく、比較的ヨレを戻す方向にモーメントが掛かるような硬めの線質なので、リトリーブで回収したルアーはティップから垂らしてぶら下げると、ヨレと反対方向にクルクルと周り続けます。

ヨレをため込みにくいため、エアノットなどのトラブルは少なそうに感じた一方で、キンク(ねじれによるラインの折れ曲がり)は発生しやすいラインといった感じですね。

使用に伴うライン断面つぶれによる平麺化はほどほど。ラインのヨレがノット先端付近にたまっているのが見て取れると思います。これはこれで、ヨレがたまった先端部分を適宜カットして使えば長くノントラブルで使用できそうで良いと思います。

この辺りもアーマードシリーズの購入初期の性能と結構似ているような気がしました。

The One アジング のファーストインプレッションまとめ

さて今回は2023年DUELの注目の新ライン、The One アジング についてのファーストインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?

いろいろ書きましたが、簡単に要約すると、このPFライン、結局のところPEと同じ「超高分子ポリエチレン」が素材であり、異なる製法でモノフィラメントラインになっただけのPEラインですw

当然比重はPEと同じ、使用感も強度もほぼ同じ。

なので、はっきり言ってPEライン同様、アジングには向いていそうにありません。

ただ、編んでいないが故に、確かにガイド滑りはいいしノイズも少なく、遠投してリトリーブするメバリングとの相性はバッチリ

明らかに向いてるからThe One メバリングに改名した方がいいんじゃね?アジングを名乗った方が売れるのかな?

感度もいいし水切れもいい、ルアーの操作性もいい、軽くて水に浮くラインなので、シンペンなんかで表層付近のレンジを探る釣り方なんかにはピッタリだと思います。

これはもう、改名して「The One メバリング」 を名乗った方がよさそうですな。

とはいえ、今回まだ試せていない、0.13号以下の極細糸であれば、比重0.97のラインの浮力がライン軌道に影響しないレベルになりそうなので、アルティメットモデルを買えば、アジングにおける軽量ジグ単での縦の釣りにも威力を発揮してくれると思いますね。

  今回はファーストインプレッションということで、耐久性などまだまだ分からないところもあるので書くのはこの辺までにしておこうかと思いますが、機会があれば、アルティメットモデルの細番手でアジングにも使ってみて、また改めてセカンドインプレッション記事を書いてみたいと考えています。

使用感はとても良いので、個人的には当分メバリングはこのラインを使うことになりそうですが、太さに対して強度もバッチリあるようなので、0.4号なんかは低水温期のシーバス釣りなんかに使ってもよさそうですね。

ということで、ジグ単アジングで使うなら0.13号以下、メバリングで使うなら0.2~0.3号、強度が必要なフロート遠投やシーバス狙いなんかには0.4号がおススメです。

ぜひ皆さんも新感覚のライン、手に取って試してみてください。

以上で、今回のお話はこれでおしまい。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

従来のアジングラインをはるかに凌駕する究極のアジングライン誕生!!アジング特化のニューコンセプトラインPF(ポリエチレンフュージョン)ラインPatent P.

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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