みなさまこんにちは。
最近長らくシーバス釣りをサボっていましたが、2022年の発表直後に予約注文して年末に届いたシマノのシーバスロッド、'22 エクスセンス インフィニティ S90MLを、先日ようやく初使用する機会が持てましたので、今回はこのロッドの実釣インプレッションをお届けしたいと思います。
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今回はシマノ最高峰シーバスロッド、'22エクスセンス インフィニティについての実釣インプレッション記事をお届けします。 |
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シマノ '22 エクスセンス インフィニティとは
エクスセンス インフィニティは、日本最大の総合釣り具メーカーであるシマノの最高峰シーバスロッド。
当時のシマノの持てる最高の技術を結集したフラグシップモデルである初代エクスセンス インフィニティは、2017年に登場しました。
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’17エクスセンス インフィニティ。当時の持てうる技術の粋を集めた軽く、強いロッドでした。 |
「軽くて強いロッドを創る!この命題追及したのがエクスセンス∞だ。」という発売当時の紹介文にもある通り、軽さと強さの両立を追求したロッドでした。
このインフィニティは、シーバスロッドとしての王道のアクションとバーサタイル性能を持ちながら、それまでの無印エクスセンスには無かった独自のテーパーデザインと、シマノシーバスロッドで初となるカーボンモノコックグリップの採用、ナノアロイテクノロジーを採用したトレカT1100G素材の採用、成形テープのラッピングを極小ピッチで施すナノピッチの採用、専用設計のアクティブフェルール採用など、まさにシマノのロッドテクノロジーのショーケースのような意欲作で、ブランクスの強度を表現する当時のプロモーション画像が印象に残っていますね。
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S906ML/RFの恐ろしいまでの曲がり! |
この初代エクスセンス インフィニティは、それまで私が使っていた初代や2代目のエクスセンスのどの機種とも明確に異なる使用感のロッドで、トレカT1100Gという強さ重視の中弾性素材を採用していたにも関わらず、金属的とも言えるハリ感とシャープネスさを持ち、どこまでも曲げこんでいける強さと漲るパワー感を感じさせながら、9フィート台で120g台という当時としては圧倒的な軽さも実現していることに驚かされました。
私自身も、このロッドに惚れ込んで、9.6ftのMLとMの2本を長らく愛用していた次第です。
そんなエクスセンス インフィニティが初のモデルチェンジとなり、登場したのが2代目となる'22 エクスセンス インフィニティ。
どのようなロッドになったのかは、以下記事に詳述していますが、端的に言えば、従来の'17エクスセンス インフィニティに対して'22エクスセンス インフィニティでは、強さ、軽さの追求だけではなく、「曲がり」のバランスを追求し、キャスタビリティや感度を前作よりもブラッシュアップさせたというロッドとなりました。
'22 エクスセンス インフィニティのラインナップとスペックは、下表のとおりとなっています。
品番 | 全長(ft.) | 全長(m) | 継ぎ方式 | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径(mm) | ルアーウェイト(g) | 適合ラインPE(号) | グリップタイプ | リールシート位置(mm) | リールシートタイプ | カーボン含有率(%) | 本体価格(円) | 商品コード | |
S86ML | 8'6" | 2.59 | インロー | 2 | 133.1 | 113 | 1.7 | 5~32 | 0.5~1.2 | カーボンモノコック | 371 | UPLOCK | 99.3 | 81,000円 | 354853 | * |
S90ML | 9'0" | 2.74 | インロー | 2 | 141.1 | 118 | 1.7 | 5~32 | 0.5~1.2 | カーボンモノコック | 386 | UPLOCK | 99.2 | 82,000円 | 354860 | * |
S96ML | 9'6" | 2.9 | インロー | 2 | 148.6 | 125 | 1.7 | 5~32 | 0.5~1.2 | カーボンモノコック | 401 | UPLOCK | 99.2 | 83,000円 | 354877 | * |
S96M | 9'6" | 2.9 | インロー | 2 | 148.6 | 132 | 1.7 | 6~40 | 0.6~1.5 | カーボンモノコック | 401 | UPLOCK | 99.1 | 84,000円 | 354884 | * |
S100M | 10'0" | 3.05 | インロー | 2 | 156.1 | 140 | 1.7 | 6~40 | 0.6~1.5 | カーボンモノコック | 416 | UPLOCK | 99 | 85,000円 | 354891 | * |
B86ML | 8'6" | 2.59 | インロー | 2 | 133.1 | 122 | 1.7 | 6~32 | 1~2 | カーボンモノコック | 355 | DOWNLOCK | 98.6 | 82,000円 | 354907 | * |
B86M | 8'6" | 2.59 | インロー | 2 | 133.1 | 123 | 1.7 | 8~40 | 1.2~2.5 | カーボンモノコック | 355 | DOWNLOCK | 98.6 | 83,000円 | 354914 | * |
B86MH | 8'6" | 2.59 | インロー | 2 | 133.1 | 130 | 1.8 | 12~65 | 1.5~3 | カーボンモノコック | 355 | DOWNLOCK | 98.5 | 86,000円 | 354921 | * |
私の選んだ'22 エクスセンス インフィニティ S90MLの特長
そんな'22 エクスセンス インフィニティの中から、私が今回選んだ番手は、「S90ML」というモデル。
20年以上前から、ウェーディングでは王道のレングスとされるジャスト9フィートのレングスに、干潟などのオープンエリアで最も扱いやすく、魚との駆け引きを最も楽しめるMLという中庸なパワー感は、まさに私の通う湾奥干潟での釣りに最も適したモデルだと思います。
本当は操作性重視で86MLでも良かったのですが、8フィート台はワールドシャウラの2831R-2、2832RS-2とモアザンブランジーノEX AGS 87LML、ブルーカレント85TZなども愛用しているため、より飛距離が欲しくなる春夏秋のウェーディングのプラッギング用にと、それらより少し長めの9フィートモデルを選んだ次第。
飛距離だけで言えば9.6フィートの96MLを選んでも良かったのですが、前作'17エクスセンス インフィニティは96レングスを2本使っていて、普段使いで魚とのやり取りやルアーの操作性にダイレクト感があって、軽量でより長時間キャストでも疲れないのはやはり9フィート以下だと感じたことも、今回S90MLをチョイスした理由の一つです。
ディープウェーディング中にティップ絡みなどトラブルがあった際や、ウェーディングネットなどを使わずに魚をランディングするのにもやはり9フィートは対処可能な使い勝手のよいレングスです。
近年はメディアの影響か、とかく長尺物が売れている傾向があるように感じますが、上記のような利便性、取り回し含めた操作性そして感度と飛距離のバランスの良さから、シーバスのウェーディングでは昔から9ftが王道のレングスとされてきたのだと思っています。
そんなエクスセンス インフィニティのS90ML、製品に付属するタグの説明によると、以下のようなアイテムだそうです。
S90MLの特性:操作性に優れたアイテム。7~12㎝クラスのミノーやシンキングペンシル、10~20g台のバイブレーションやトッププラグなどに対応。港湾、河川、干潟、汽水湖などで活躍。
(シマノ '22 エクスセンス インフィニティ 製品タグより引用)
このロッドを手にした第一印象がどうであったか、また、新デザインとなったカーボンモノコックグリップや新規搭載のカーボンシェルグリップ、Xガイドなどの各種フィーチャー詳細については、以下の開封インプレッション記事に詳述していますので、よろしければこちらもご覧になってみてください。
以下では、ウェーディングの実釣で使ってみて感じたこのロッドの個性を、項目ごとに記したいと思います。
圧巻のキャストフィール
このロッドを使ってみてまず強く印象付けられたのが、その圧巻のキャストフィール。
フルキャストしたときに想像以上に飛距離が出るのはまあ想定の範囲内でしたが、軽い力で振りぬいたときでも、他のロッドでフルキャストしたときのような十分な飛距離が出ます。
特に、やや重めのルアーをキャストするときの爽快な射出感は、まるでオートマチックに竿がキャストの仕事をしてくれているかのようで、これは非常に不思議な感覚で驚かされました。
レギュラーアクションとはいえ、キャスト時に曲げこんだ感覚ではやはりレギュラーファーストに近い感覚で、ベリー後半部の反発力が強く感じられますが、もちろんキャスト後のティップの収束も一発で決まり、ブレもありません。
先代'17インフィニティより、キャストフィール自体は角が取れてマイルドになった感覚があり、やはりこの代のインフィニティになって、長時間キャストし続けるシーンでも体への負担が小さくなったようで、釣行翌日の疲労感が全然違いました。
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キャストによる体への負担軽減は大きく、回遊待ちなどで長時間投げ続ける釣りには非常に向いていると思います。 |
とはいえ、キャスト時に出る音はあいかわらず先代同様とても高く鋭い音色で、キャストフィーリングは非常にシャープ感があります。
新形状となったカーボンモノコックグリップも、握りこみやすくキャストの方向性を定めやすい印象で、アキュラシーも良いですね。
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新形状となったカーボンモノコックグリップは、機能面・デザイン面とも先代より良くなったと感じています。 |
'22モデルから新規採用されたXガイドについては、その恩恵を直接体感することは難しいかと思いますが、ワールドシャウラほどとまではいかないものの、かなり大径のガイドリングが採用されており、ノットをティップより巻き込んだ状態でのキャストの際でも非常にライン抜けは良く感じられ、個人的には文句なしです。
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シマノ独自のXガイドはガイドリング径もそこそこ大きく、ラインやノットの抜けも非常に良好です。 |
ちなみに、ワールドシャウラ2831R-2のトップガイドリング内径は4.4mm、エクスセンスインフィニティS90MLのトップガイド径は3.6mm(ワールドシャウラ2750FF-2と同寸)と、数字で比べるとガイド径はかなり小さく感じますね。
それでも、ノット抜けの悪さは個人的にはあまり感じませんでした。
先代のような強く感じる反発力は減って若干マイルドに、そしてリリースポイントも広がった気がしますが、全体的にキャスタビリティやキャストフィールは非常に優れており、事前に期待した以上。
普段と同じ感覚で投げているのに、飛距離もアキュラシーもルアーの射出感も素晴らしく、まるで自分のキャストが上達したかのような錯覚を覚えさせられるロッドだと感じました。
特に長時間のキャストを余儀なくされる回遊待ちやウェーディングのシーバスフィッシングでは、これは使っていて楽だし楽しいと思います。
わかりやすいレーシーさは消えたが、抜群の感度と操作性
'17インフィニティは、鋭く細く研ぎ澄まされた印象のテーパーのブランクスで、その外観同様、使用感も非常にシャープでキンキンとしたハリ感が特徴のロッドでしたが、それに対して'22インフィニティのブランクスは先代とは大きく異なり、ティップ径は1.7mmと太くなり、全体的なテーパーデザインはスロー寄り、その外観の変化そのままに、どこか張り詰めた緊張感が取れたかのような、悪く言えばダルさを感じさせる仕上がりのロッドとなりました。
明確なハリ感がやや影を潜めたことで、人によっては「先代の方が高感度だった」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、いざ実釣で使ってみると、’22インフィニティも感度の高さは抜群で、遠投した先での着底を感じる感度もしかり、ルアーのアクションに対する感度もしかり、ルアーの潮受けを感じる潮感度もしかりで、しっかりとアングラーに水中の情報を伝達してくれる能力は健在です。
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一般的にロッドはしなやかになれば感度は鈍るものですが、'22エクスセンス
インフィニティは単に響かせるだけでなく、質感をも伝えうる解像度が高い感度を備えています。 |
先代'17インフィニティが、とにかく響かせる反響感度に重きを置いていたとすると、'22インフィニティは、過剰なノイズはカットされていながらも、反響感度だけでなく水中の質感をも訊きとる感度が上がったような気がします。
以下釣行記の通り、バチパターン盛期の釣りでもこのロッドを使ってみましたが、大げさではなくボラのバイトとシーバスのバイトを高い精度で見分けることができました。
先代も感度は良かったですが、反響感度は少し落ちた気がするものの、先代よりもさらに水中の解像度は上がったかのような印象です。
この辺の使用感の違いは、もしかしたらブランクスの味付けの変更と、カーボンシェルグリップ採用の相乗効果で現れてきているものかも知れませんね。
なお、'22エクスセンス インフィニティS90MLの重量は118g。
この数字自体は前作S900MLの122gと比べても、-4gとそこまで軽量化されたわけではありませんし、ダイワがモアザン ブランジーノEX AGSで大きく軽量化してきた(87LMLなら90g台)のに比べると、ちょっと地味です。
しかし、9フィートというレングスで118gというウエイトは、実釣では扱いやすいスペックで、より短い8.6フィートのS86MLには敵わないと思いますが、C3000サイズのリールを付けた時の重量バランスも良く、ルアーに対する操作性、バイトに対する即応性、魚とのファイト時の取り回しやコントロール性も、高い次元でバランスが取れていると思います。
新形状のカーボンモノコックグリップやカーボンシェルグリップも、操作性の面では何一つ不満を感じることはありませんでした。
強いていうなれば、86と90に関しては、あと1㎝くらいエンドグリップが短くても良かったかもと思うくらいでしょうか。
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縦長の断面形状にモディファイされたハイレゾタイプのカーボンモノコックグリップは、従来型よりもキャスト時の方向性を定め安くなり、個人的にはこの変更は大歓迎です。 |
カーボンモノコックグリップはもはや目新しさはありませんが、カーボンシェルグリップはやはり手感度の向上に寄与していると思います。
表面に滑りにくい加工がしてあり、実釣初使用でも手になじんでくれて、事前にイメージしていたよりも違和感なく使用することができました。
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カーボンシェルグリップは、実釣では全くカーボンシェルであることを意識させられることは無く、EVAやコルクに慣れた人でも違和感なく扱え、かつ感度と操作性も優れたグリップだと感じました。 |
デメリットを感じさせないので、今後このグリップもシマノロッドのスタンダードになっていくかもしれませんね。
懐深い曲がりとどこまでも湧き上がるパワー
'22エクスセンス インフィニティのモデルチェンジ内容の目玉といえば、やはりその曲がり。
'17モデルが明確なRF(レギュラーファースト)アクションのハリがあり反発力の強さを感じさせる曲がりであったのに対して、'22エクスセンス インフィニティは、軽負荷時にはRFに近いアクション、曲げこんでいくと曲がりの頂点がバット側に深く入りこむR(レギュラー)アクションとなっていくロッドです。
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'22 エクスセンス インフィニティに軽い負荷を掛けた際の曲がり。ティップ付近を中心に負荷に反応している様子が見て取れます。 |
反発力そのものは強いのですが、それをあまり感じさせずスムースに入りこむように、曲がりの質が変わりました。
しかし、それはブランクスが弱くなったというわけではなく、あくまでしなやかに入るだけで、曲げこんだ時に生じるリフティングパワーは非常に強く、高い負荷で曲げこんだ時でも全く余裕で安心感のある力強さを感じさせます。
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'22 エクスセンス インフィニティS90MLに600g負荷を掛けた際のベンドカーブ。これくらいの負荷だと、胴までしっかり入るレギュラーアクションの様相を呈していますね。 |
このゆとりと安心感は、これまで何本か使ってきた無印エクスセンスやエクスセンス ジェノスのどのロッドよりも格段に上の印象です。
実際にはそんなことは無いと思いますが、軽量ながら非常に肉厚なロッドを扱っているかのような錯覚にとらわれます。
私は河川でのシーバスはめったにやりませんが、良型にダウンの流れに入られた場合でも、このロッドなら余裕をもってタメ切れそうですね。
「反発力の強さ」が前面に出ていた'17インフィニティに比べて、'22インフィニティでは、より限界の高さを感じさせる「粘り腰の強さ」に変わったような感覚で、懐深い曲がりとどこまでも湧き上がるパワー感は他のロッドを圧倒していると思います。
どんな釣りに適しているか
'22 エクスセンス インフィニティが登場してからこの記事を書いている時点までまだ数か月しか経過していないこともあり、私自身まだこのロッドをさほど使い込んだわけではありません。
ただ、バチパターンのシーバス狙いで使ってみた印象として、5~7g程度の軽量ルアーでもそつなくキャストすることができ、0.6号クラスの細糸との相性も良く、太目ティップの見た目に反して流速感度、アタリ感度とも優れているため、この釣りにも十分使えるロッドだと思いました。
ただ、マニック135で魚が釣れた際、ファイト中にフックが一本外れてしまいました。
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インフィニティ初戦はバチパターン釣行となりましたが、いいプロポーションの魚が釣れてくれました。 |
当然、このロッドだとそのこと自体察知できる感度を持っているのですが、ランディング後に釣れた魚を見てみると、本来口に掛かっていたはずのベリーのフックが曲がって外れて、外掛かりしたテールフック一本と危ない感じになっていました。
2月、3月とまだ寒い時期の釣りでは、マニックシリーズをはじめ細軸の繊細なフックを使うシーンが多いため、このロッドのMLというパワー感は、やはりややオーバースペックかもしれませんね。
個人的には、フックは#8中太軸以上、それに合わせてPEラインは0.8号以上のパワー感が、このロッドのパワーと最もバランスが取れると思います。
エクスセンス インフィニティのMLは、上記のようなタックルバランスで挑む釣りで、パワー感とレングスさえマッチしていれば、フィールドや釣り方、シーズン、使うルアーの種類を問わず、どのような釣りにも過不足なく対応できる汎用的な調子だと思います。
トップウォーターやブレードベイトなどはまだ試せていませんが、ミノー、バイブレーション、シンキングペンシルなどについては、どれを投げても使っていて全く不満を感じるところはありませんでした。
特にこのS90MLは、ウェーディングはもちろんオカッパリや港湾部、河川などでも活躍してくれて、飛距離と操作性を高いレベルで両立させられる絶妙な長さとパワー感を兼ね備えたアイテム。
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S90MLは操作性と飛距離を完璧に両立させている非常に汎用性に優れたアイテム。9ftレングスのMLでも全くダレ感なく、ティップまでシャキッとしていますね。 |
長時間キャストし探り続けることを余儀なくされるシーンでも、疲労感少なく投げ続けられるところも魅力のモデルです。
一本一本のロッドのキャラクターや使用シーンが明確になっているエクスセンス ジェノスシリーズと違って、インフィニティは極限までバーサタイル性能を極めたロッドシリーズだと言えるため、個人的にはそういうシリーズでこそ、最も汎用性の高いS90MLを選ぶべきかなと思います。
個人的な感想ですが、コレ一本あれば、2023年秋にジェノスがモデルチェンジしたとしても、おそらくそれに目移りすることはないでしょう。
'22 エクスセンス インフィニティ S90ML のインプレッションまとめ
さて今回は、2022年末にモデルチェンジされたシマノ最高峰シーバスロッド、'22 エクスセンス インフィニティ のS90MLについての実釣インプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
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'22 エクスセンス インフィニティS90MLは、通年使えるシーバスロッドでどれか一本だけを選べと言われたら、間違いなく選びたくなる一本です。 |
私自身、20歳台の頃に初めてルアーでのシーバス釣りをやり始め、今はなきダイコーやダイワからシマノへと乗り換え、30歳代以降、特にここ7、8年間は、理想のロッドを求めて、数多くのシーバスロッドを使ってきましたが、今回、この'22 エクスセンス インフィニティを使ってみて、ようやくその長かった理想のロッド探しも終着点にたどり着いたかなという印象を持っています。
今回の'22 エクスセンス インフィニティ、上でも書いた通り、前作で強く感じられた分かりやすいハリ感や感度、パワー感などは影を潜めたため、パッと手にした瞬間には、より凡庸なロッドになったと感じる方もいらっしゃるかも知れません。
私自身も、開封インプレッションを書いた時点では、少なからずそう感じていました。
しかし、実際にフィールドで使ってみると、その印象は一変。
この微妙な、一見デグレとも見えかねない調子の変化が、実はこのロッドの大きな進化であり、モデルチェンジによってより成熟したロッドになったことの証であることを強く感じました。
定価は値上がりしてしまいましたが、個人的にはこの内容であれば全然買いの価格だと思います。
シーバスロッドはたくさんは要らない。相棒として至高の一本さえあればいい。
そういうアングラーにとって、'22 エクスセンス インフィニティは、まさに最高の選択肢になる、歴代エクスセンス史上最高の出来の一本だと思います。
なぜか予約販売開始時よりも今の方が価格が安くなっていますので、気になる方は本格的なシーズンイン前に、是非手に取ってみてください。 コレは、間違いなくおススメです。
なお、2023年秋には、このインフィニティに9ftMHの「S90MH」が追加されましたので、リピート購入してしまいました。
以下にファーストインプレッションを書いていますので、こちらもよろしければご覧になってみてください。
ということで、今回のお話はこれでおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。