みなさまこんにちは。
昨年アツかったアジングシーズンも終わってしまい、しばらくライトゲームはお休みしていましたが、今度は春のメバルシーズンがやってきましたね。
個人的にメバリングに関してはプラッギングの方が好きですが、よりコンパクトで繊細なタックルで狙うジグ単は、それはそれで面白いので大好きです。
そんなジグ単の釣りで、よくあるのが、魚が極表層を意識していて、ライズなどがみられるシーン。
表層でゆっくりワームを見せたいから、0.2g、0.3gといった軽いジグヘッドを使いたいけど、そのウエイトじゃライズの場所まで届かないよ~!ってこと、よくありますよね。
今回はそんなシーンにも最適なアタリウキ、シマノのソアレ タイディSF-T11Q/SF-T21Qについてのインプレッションをお届けしたいと思います。
今回ご紹介するのはシマノのソルトライトゲーム用アタリウキ、タイディです。 |
シマノ ソアレ タイディとは
シマノのソアレ タイディは、潮を捉えて魚の居るポイントにリグを誘導してくれる、ラインを切らずに着脱可能なアタリウキ。
以下写真の通り、強力な夜光塗装のグロータイプ(SF-T21Q)と、蛍光グリーンカラーのノーマル(SF-T11Q)タイプの2色展開。
どんな製品なのか、シマノWebサイトの解説文を引用してみましょう。
メバルやアジなどライトソルトゲーム用にチューンUPしたアタリウキです。優れた輝度と持続性を持った塗料で、夜釣りでの視認性を大きく向上させました。
また、日中でも見えやすいカラーです。着脱は簡単。糸を切らずに、夜でも素早く交換可能です。
(シマノ
ソアレ タイディ 製品ページより引用)
いうなれば、グレのフカセ釣りでの水中ウキみたいなもんですね。
私も磯釣りばかりしていたころには、たまに使用していました。
ソアレ タイディの使用時のイメージはこんな感じ。 |
この水中ウキが潮流をうけて、リグが自然に潮になじむ効果があります。
このソアレ タイディの大きな特徴は、リグの微調整が必要となるライトゲーム向けに、非常に細かく刻んだスペックのウエイトラインナップを持つところ。
下図の通り、1.3g~3.5gまで6種類のウエイトラインナップを持ち、それぞれに絶妙に沈降速度が異なるのです。
ソアレ タイディのラインナップは計6種類。使用シーンや目的に合わせてウエイトサイズを選べます。 |
たとえば、0.3g以下のジグヘッドなどで表層を攻めたいときには1.3gや1.5g、0.4g~0.5gのジグヘッドと同程度の沈下スピードで、スローに自然にリグを海中に送り込みたいときには2.1g、とにかく遠投性重視で飛ばしウキ的に使いたい場合は3.5gといった感じで、自分の使い方イメージに合わせて最適なものをチョイスできるのです。
当然、タイディ自身にウエイトがあるため、飛ばしウキ的な役割も果たしてくれて、0.2g、0.3gといった極軽量ジグヘッドを少しでも遠くに飛ばしたい場合などは特に便利。
一般的なフロートとは異なり、タイディ自身のウエイトもボリュームも小さいため、繊細なアジングロッドなどでも十分キャスト可能ですし、0.25号~0.3号程度のエステルラインでも、キャスト切れなどの心配もありません。
ラインを切る必要なく簡単装着!
もう一つ、このタイディの素晴らしい特徴は、装着時にラインを切る必要がないところ。
ラインを切らず、傷つけずにしっかりと装着できるシマノ独自の画期的なシステムを採用。 |
いちいちリグりなおす必要がなく、その時その時の状況に合わせて簡単に装着できるのは、状況変化に合わせて細かい調整が必要なライトゲームでは本当に嬉しい特徴ですね。
装着方法は以下の画像の通りです。
シマノWebサイトの解説では、0.3号~1.5号ラインに適合すると書いていますが、実際のところは0.2号のPEラインでも問題なく装着、使用することはできます。
ただし、やはり0.2号と細すぎるラインでは、使用しているうちにいつの間にか装着位置がズレてしまうことがままあったので、実用的なのはPEライン、エステルラインとも0.25号以上だと思います。
なお、このつまみフィン、ラインに簡単に装着する仕組みであると同時に、水中ではリグが回転してヨレてしまうことを防ぐ、文字通りフィンとしての役割も持っています。
一つのデザインに複数の機能性を持たせるあたり、やはりシマノの開発力は凄いなと思いますね。
なお、似たような水中ウキ兼飛ばしウキで、ジグ単タックルで投げられるものとして、アルカジックジャパンのシャローフリークプチという製品もあります。
これもラインを切らずに装着できる優れた製品だと思いますが、自動ハリス止めでラインを挟む構造故に、細いPEでは使い辛く、エステルだと挟み込んだ場所がウイークポイントになってラインが切れてしまわないかと、若干使用していて不安感があります。
その点、ソアレのタイディだと柔らかいゴム素材でラインを面で挟み込むため、ライン傷などの心配は皆無で安心して使えるところもメリットですね。
ジグ単の釣りの可能性を広げてくれる!
私が実際に使用しているタイディは、1.3g、1.5g、2.1gの3機種。
1.3gは微かに浮力があるため、表層でのライズがみられるシーンなど、魚が完全に上を意識しているときに使用します。
0.2g程度の極軽量ジグヘッドと組み合わせると、いい感じにリグを表層付近に漂わせることができて、なおかつ飛距離もそこそこ出せるため、ちょっと沖の表層を狙いたいシーンで活躍してくれます。
1.5gは「海面ギリギリに浮く」とありますが、浮力自体はあってないようなもので、実際にリグに装着したらサスペンドみたいなものです。
そのため、ジグヘッドのウエイトで、ある程度の浮遊感も持たせながらゆっくりとリグを沈降させたいときに良く使用します。
風が強い状況下であえて軽量ジグヘッドを使いたいシーンなんかでも、多少水中でリグの踏ん張りが効くので、効果的ですね。
2.1gは、秒速25㎝程度の沈降速度を持つので、ジグヘッドの沈降と同調させつつリグ全体を潮になじませるのに最適。
ジグヘッドの沈降速度は、ラインの種類、ラインの太さ、ジグヘッドの形状、装着するワームの形状、フリーフォールかテンションフォールかによって変わるので、一概に何グラムだったら秒速何センチと決まっているわけではありません。
しかし、秒速25㎝というのは概ねエステル0.3号で、0.5gジグヘッドに1.6インチワームを付けた時の沈降速度くらいで、小場所でのアジング、メバリング用と考えると登場頻度の高いウエイトだと思います。
私自身は使用していませんが、より潮流のキツイ場所、水深のある場所、遠投が必要な場所や、重ためのジグヘッドを使うシーンでは、もちろん2.5g、3g、3.5gのバリエーションも活躍してくれると思います。
このように、タイディは状況にあわせてウエイトサイズを微調整できるラインナップが揃っているため、ジグ単の釣りの可能性、攻め方の幅を大きく広げてくれると言えそうですね。
なお、ジグ単の繊細な仕掛けにこんなウキを付けて、感度が悪くなるんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、実際に使用してみると、豆アジや豆メバルのアタリもしっかり感じ取ることができます。
豆アジや子メバルのアタリでも何ら問題なくとらえることができます。 |
一般的なフロートなどと違って体積が十分小さくリグが引っ張られた際の抵抗が少ないため、魚に感じさせる違和感もそれほど大きくないでしょうし、もちろんアタリの伝達もさほど阻害していないと思われます。
装着することでリグの荷重が分散されるため、特にショートロッドでのキャストフィールは多少違和感が出るでしょうが、それ以外に装着することでのデメリットはあまり感じませんね。
シマノ ソアレ タイディ インプレッションまとめ
さて今回は、シマノのライトゲーム用アタリウキ、ソアレ タイディのインプレッションをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。
普段使いのジグ単タックルそのままで、ラインを切らずに装着できる画期的なアタリウキ、記事内で書いた通り、本来の目的以外にも工夫次第でいろいろとアプローチの可能性を広げてくれる、非常に優れたアイテムだと感じました。
特に極軽量ジグヘッドを使いたいシーンでは大活躍。
少々値は張るアイテムですが、持っていて損はないと思います。
なお、タイディはあくまで小型のアタリウキという位置づけの製品ですが、同じシマノのソアレブランドからは、より遠投が可能で、タイディ同様ラインを切らずに装着できる飛ばしウキ(フロート)である「ソアレ アウトシュート」というアイテムも販売されています。
姉妹品であるアウトシュートとタイディとのサイズ比較写真。タイディはより小型です。 |
以下記事にアウトシュートのご紹介とインプレッションを書いているので、コチラも是非ご覧になってみてください。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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