みなさまこんにちは。
個人的に、普段の釣りはほとんどナイトゲーム。
ということで、釣りに最適なLEDライトを求めて、今まで結構な数のライトを試してきました。
最近のお気に入りは、ヘッドライトとハンディライトの2本持ち。
いつもナイトゲームばかりやってると、結構釣りの最中にライトが電池切れになっちゃうことが多いんですよね。
そんな時に、予備にハンディライトを持っているときに非常に助かります。
先日もメインのヘッドライトを忘れた時に、予備のハンディライトがあったので非常に助かりました。
ライトは便利用品であると同時に、必須の安全装備とも言えるので、必ずサブは持っておきたいですね。
そんなサブライト、最近は以下のアイテムをよく使用していましたが、先日コレから持ち替えて、初めてタクティカルライトなるものを試してみました。
自身初の本格タクティカルライトですが、カッコいいですね~! |
今回試したのは、ACEBEAMのL17というライト。
果たして自身初のタクティカルフラッシュライト、どんな感じだったのか、インプレッションをお届けしたいと思います。
ACEBEAM L17とは
たびたびこのブログでも取り上げていますが、「ACEBEAM」は、中国の深センにある「SHENZHEN
ZENBON TECHNOLOGY CO., LTD」のライトブランド。
同社は、2014年と設立から日は浅いものの、既に世界89カ国、年間40万ユニットの販売量と、急成長ぶりを見せていますが、高い技術力と独創的なアイデアをふんだんに盛り込んだオリジナリティ溢れる製品群をリリースしており、また製品の不良率が低いことから、5年間と長い保証期間を提供していることも大きな特長です。
そんなACEBEAM製品のうち、手ごろな価格帯の小型軽量なタクティカルライトに位置付けられるのが、今回ご紹介するL17。
製品パッケージは他のACEBEAM製品同様、環境に配慮したシンプルなモノ。 |
どんな製品なのか、ACEBEAM社のWebページより解説を引用してみましょう。
L17 は、18650 バッテリー 1 個で最長の照射距離を誇り、最も手頃な価格のタクティカル フラッシュライトです。TIR レンズと究極の回路技術により、重量、サイズ、稼働時間のバランスが取れた最高の懐中電灯になっています。狩猟のための最良の選択。さまざまなユーザーのニーズに合わせて、3 つの異なる LED オプションが利用可能です: OSRAM 白色、緑色、および赤色光 LED。
(ACEBEAM L17 製品ページより引用、翻訳)
製品パッケージ裏面です。パタメーターシートが記載されています。 |
解説の中に、「重量、サイズ、稼働時間のバランスが取れた最高の懐中電灯」とありますが、この製品のサイズは長さ140.5mm×ヘッド径40mm×本体径25.4mmという、タクティカルライトとしては小ぶりで携行しやすいサイズ感。
重量もバッテリーを除いて199gと、IPX8防水性能と落下耐久性能を持つ堅牢な金属ボティのライトとしては比較的軽量な部類です。
L17は性能の割にコンパクトで取り回しも良さげ。 |
以下では、このライトの製品としての特長をみていきましょう。
ACEBEAM L17 の製品特長
この製品の特長は、以下の通りです。
- 18650リチウムイオンバッテリーを使用した超ロングレンジトーチ
-
製品バリエーションとして3種のカラー光源を選択可能
-オスラム社製ホワイトライトビーズ(1400ルーメン、照射距離802m)
-オスラム社製グリーンビーズ(2000ルーメン、照射距離820m)
-オスラム社製レッドビーズ(300ルーメン、照射距離460m) -
以下電池と互換性あり
-18650リチウムイオンバッテリー×1本
-16340リチウムイオンバッテリー×2本
-CR123Aリチウムイオンバッテリー×2本 - 純正バッテリーはUSB-C充電ポートにより直接充電可能(専用充電器不要)
- エマージェンシーフラッシュモード搭載
- 耐久性のある静音設計のテールプッシュ式電子スイッチ搭載
- 高効率な定電流回路設計により一定の明るさ
- すべての回路接点は金メッキ処理され、高い伝導性と耐久性を実現
- インテリジェント温度設計システムにより温度に応じて自動的に明度を調整
- 誤点灯防止ロック機構搭載
- 小型軽量で高い携行性
- ヘッド部にステンレス製ストライクベゼルを装備
- Carlco TIRレンズを採用し、明るく長射程のビームを実現
- 傷つきにくく両面コーティングされた光学レンズを採用し高い光量
- 航空機用アルミ合金、ミリタリーグレード3ハードアルマイト耐摩耗仕上げによる高耐久性
- IPX8の防水性能と2メートル耐久落下性能
いかがですか?
3種の光源色を選択できるというライトは、非常に珍しいですよね。
また、およそこの手のライトに必要とされそうな、防水性、耐久性などのタフネスさはもちろんのこと、高い利便性や安定動作を支えるシステムやディティールも盛り込まれ、小型ながらフル装備といった感じのライトだと思います。
ACEBEAM L17の開封インプレッションとディティール
届いたL17を早速見てみましょう。
箱は他の同社製品に共通するデザインの、シンプルな紙パッケージ。
L17のパッケージ内容物は写真の通り。マニュアルは日本語でした。 |
開封すると中には、L17ライト本体に加えて、ナイロン製の専用ホルスター、専用ストラップ、2個の予備防水Oリング、予備シリコンボタンキャップ、保証書、日本語マニュアルが入っています。
取り出したL17本体の外観は非常にシンプルながら飽きの来ないデザインで、まさに機能美といった感じ。
直径40mmのヘッド部分と、直径25.4mmのグリップ部分にイイ感じの落差があり、後方に配されたタクティカルリングがあるため、グリップ部分に自然に手が収まる感じで、握り心地も良く滑る印象はありません。
タクティカルリングは転がり防止にも。 |
このタクティカルリングには、ストラップホールとオーソドックスな形状のクリップが装備されています。
断面が円形のライトですが、タクティカルリングがあることで地面に置いたときの転がりを防止していますね。
電池交換などの際や、物理的にロックアウト(誤点灯防止のための電源断)をしたい場合には、後端のテールキャップを回すことになりますが、このキャップにも平目のローレットが刻まれており、しっとりした回し心地と合わせて操作性も抜群です。
L17は充電式18650リチウムイオンバッテリーを標準装備していますが、写真のように陽極をヘッド側に向けて挿入します。 |
ヘッド先端にはアルミ製ボティとは異なり、ステンレス製のストライクベゼルが装着されています。
まだ保護シートを外す前の状態のヘッド部分。異素材ストライクベゼルが組み合わせられています。 |
カラーリング的にも見た目的にも非常にいいデザインアクセントになってると思います。
緊急時にクルマの窓ガラスを割って車外に脱出するシーンなんかで役に立ちそうですね。
そんなシーンがあるかどうかは別にして(笑)
そして、そのベゼル内のレンズに目をやると、LEDライトでよく見るリフレクター系ではなく、TIRレンズが採用されています。
TIRレンズとは、全反射(Total Internal Reflection、TIR)を利用して光を反射させ、集光または拡散するために使用される光学レンズ。
TIRレンズ部分。外からはLEDの存在は確認できません。 |
一般的なレンズとは異なり、レンズ表面で光を曲げるのではなく、レンズ内部に入った光をレンズの内部で反射させることによって光を制御します。
このようにして、TIRレンズは、反射率の高い材料で作られ、曲率がない面を持つこと、そして光を効率的かつ正確に集光または拡散することができることが特徴ですね。
LEDそのものはレンズの外からは見えませんが、ライト全体の外観と合わせて、なかなか見た目的にもカッコイイと思います。
次は付属品もチェックしてみましょう。
まずはこのライト専用のホルスター。
前面フラップにACEBEAMのロゴが入ったシンプルなホルスターで、両サイドがゴムバンドになっておりライトをしっかりと保持してくれます。
ホルスターはタイト目の作りで、その分コンパクトかつしっかりとライトを保持してくれます。 |
背面はD管もつき、ベルトループもスナップボタンとベルクロで開閉可能なタイプとなっており、釣り用ベルトやベスト、登山装備などにもアドオン的に装着することができ、実用的ですね。
背面アタッチメントは単なるベルトループではなく、後付けでベルトに通すことができるよう、メタルホックとベルクロで固定もできるタイプ。 |
ストラップはこのライトのサイズ感に合わせて少し長めのものがついています。
質感も悪くなく、L17に良く似合います。
しっかりとした素材の長めストラップと、予備Oリング、テールスイッチキャップが付属します。 |
防水Oリング2個とテールキャップの予備も付属しますね。
あと、付属するリチウムイオンバッテリーは18650タイプのものですが、電池本体にUSB-C端子を直接挿しこむことで充電でき、充電状態を表示するインジケーターも電池本体についていますので、充電完了を目で見た色で確認することができ、とても便利です。
バッテリーは直接USBコネクタを挿しこめるタイプ、充電中は写真の通り赤色にインジケーターが光ります。 |
この充電用にはUSB端子のハブ機能がある短いUSBケーブルも付属しますが、専用のものでなく普段使いのType-Cケーブルでももちろん充電可能です。
充電完了するとインジケーターの色が緑に変化。 |
なお、付属の紙マニュアルは日本語で書かれたもので、内容も分かりやすかったです。
L17の操作方法
L17の操作方法は単純明快で、特にマニュアルを読んでいなくとも直感的に操作することが可能です。
簡単操作でL17を点灯した様子。とにかく明るい! |
L17は耐久性に優れた静音設計のエンドプレス電子スイッチを採用しているため、このスイッチのクリックで操作をしますが、スイッチのクリック感は深く押し込むようなタイプではなく、浅いストロークで無音で操作でき、非常に押し心地が良いものです。
モード切替は、電源ON状態でテールスイッチを押し続けることで、ローライト→ミディアムライト→ハイライトの順に切り替わり、スイッチを離すことで現在のモードを選択します。
当然モードメモリ機能もついているため、次にシングルクリックでスイッチONにしたときには、選択したモードで点灯することになります。
なお、点灯状態(ON/OFF)や現在のモードに関わらず、スイッチをダブルクリックすると、最も明るいスーパーライトモードが点灯します。
この状態から再度ダブルクリックすると、元の選択されたモードでの点灯に切り替わります。
また同様に、スイッチをトリプルクリックすると、最も明るい状態でフラッシュが点滅発光するフラッシュモードに切り替わります。
上記の通り、基本的な使用方法は非常に簡単シンプルなものですが、L-17には上記の他に、電源OFF状態から0.5秒長押しすることでミニマムライトモードに切り替わり、さらにそこから3秒まで長押しを維持することで、トーチが3回点滅したのち、誤操作防止のロックモードに切り替わり、そのロック状態から5秒長押しすることで、トーチが2回点滅してロックモードが解除されます。
また、点灯中にバッテリーの電圧が3.1Vより低くなった場合、トーチが3回点滅して、明るさが自動的にミニマムライトまで落ちるローバッテリー表示機能も有しています。
いきなり光が途切れるのでなく、要充電となったら警告してくれるのは便利ですね。
L17のスペック詳細
上記で操作方法を記したので、以下ではスペック詳細として各モードの性能パラメーターを記します。
ホワイトライト、グリーンライト、レッドライトそれぞれで性能パラメーターは異なり、グリーンライトタイプのものがルーメン数、最大到達距離ともに最強なのですが、私のL17はホワイトライトのものなので、代表としてこのホワイトライトタイプのスペック内容を記します。
ルーメン数 | ランタイム | 最大到達距離 | カンデラ数 | |
スーパーライト | 1400lm | 1h15min | 802m | 160.81cd |
ハイライト | 370lm | 2h45min | 410m | 42.025cd |
ミディアムライト | 150lm | 6h45min | 306m | 23.409cd |
ローライト | 50lm | 21hour | 210m | 11.025cd |
ミニマムライト | 15lm | 58hour | 120m | 3.600cd |
フラッシュ | 1400lm | 2hour30min | - | - |
いかがですか?
この小型の筐体でMAX1400ルーメン、最大到達距離800m超えというスペックをたたき出すのは正直凄いなと思いますが、ACEBEAMの製品パラメーターは国際的なトーチの性能測定の標準であるANSI/NEMA FL1に従って測定された値であるため、よく通販サイトなどで売られている誇大広告の商品などとは異なり、信頼の置けるものです。
実際これまで私も何本かACEBEAM製品を使用してきましたが、その辺のいわゆる中華ルーメンの製品とは異なりきちんと表記通りの性能を有したものですのでご安心を。
L17の実使用インプレッション
以下では、L17を実際にフィールドに持っていって使ってみたインプレッションを記したいと思います。
本当は山登りなんかで使いたかったのですが、家族誰もが行きたがらなかったので(笑)、仕方なくシーバスフィッシングのナイトゲームに持って行ってみました。
ちょっとお試しに、西宮大橋の橋脚をスーパーライト照らしてみましたが、想像以上に物凄い威力。
まだ明るい時間帯にもかかわらず、くっきりと光の筋が見えているのがお分かりいただけるでしょうか。凄まじいパワーです。 |
まだ日没直後の明るい状態であるにも関わらず、L17のヘッドから出る光の束は、子供の頃映画でよく見た防空用サーチライトの光束のように明確に光の筋が見え、向けた先の対象物を明るく照らしだします。
写真では橋脚3本目を照らしていますが、この程度の距離では全然余裕で、全長250mの西宮大橋程度では対岸まで十分明るく照らすことができるでしょう。
このように、L17はこれまでこのブログで紹介してきた数々のLEDフラッシュライト、いずれもリフレクターを使用するライトたちとは明らかに異なり、光を周囲に拡散させるのではなく、集光性の強いスポット照射パターンを持ちます。
集光性の強いスポット照射パターン故に、光の到達距離が物凄いです。 |
とはいえ、完全なスポット光というわけでもなく、適度に周辺光も出してくれるため、釣りやアウトドアといったシーンでも実用性が高いと思います。
個人的にはやっぱり釣りでの使用がメインになりますが、根掛かりロストした水中のルアーを捜索するシーンなどではこのライトのスポット照射パターンは非常に便利。
ウェーディング中に海底を照らした様子。使い方次第ですが、無駄に光を拡散させない特長はいろんなシーンで使い勝手がいいと思います。 |
自分の目線に合わせて水底の様子をバッチリ確認出来ますね。
ためしに、御前浜公園の海岸線から西宮砲台を照射する動画を撮ってみました。
海岸線から砲台までの距離はちょうど100m程度ですが、この程度の距離ならスーパーライトでは対象物をまるで昼間のように明るく照らすことができます。
スーパーライトでは明るすぎるので、普段使いではハイライト、ミディアムライトで十分ですね。
スーパーライトでもハイライトでも、光が強烈すぎて相手の視力を失わせ危険なので、人に向けるのは絶対厳禁です。
また、決して車や航空機、人のいる建物などにも向けてはいけません。
しかし、これだけのパワーがあれば、護身用としても使えそうですね。
25.4mmというボディ直径だと、マウントリングなども探しやすそうなので、サバイバルゲーム装備としても、もちろんマッチすると思います。
テールスイッチで操作するタイプであるため、頻繁にON/OFFするシーンでは逆手に持つ形になりますが、掌への収まりも良く軽量なライトなので長時間使用でも疲労感は少ないです。 |
なお、上でも書きましたが、グリップ部分の掌への収まりが良く、手ごろなサイズ感とほどほどに軽量なウエイトのため、長時間ライトを手に持ち続けて操作しても苦になりませんでした。
ACEBEAM L17 タクティカルフラッシュライトのインプレッション まとめ
さて今回はACEBEAM から2021年に発売された、L17 タクティカルフラッシュライトのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
私自身、初めて手にした本格タクティカルライトということで、これまで手にしてきたライトとの数々の違いに驚かされましたが、このL17というライト、小型軽量ながらタフネス設計でかつ凄まじい性能を持ち、どんな状況でも安心して使用できる非常に頼もしいライトだと感じました。
お手頃ハンディライトとはそもそも設計思想が違うのでしょうね。
お手頃EDCライトなどはそれはそれで便利で、必需品だと思いますが、ライトとしての能力や、実用的な明度でのランタイムがそれらとは異なりますので、非常用、防災用、アウトドア用、護身用?も兼ねて、一家に一台くらいは、このような本格タクティカルライトも持っておくべきだなと感じました。
スポット照射で遠距離照射向けとはいいつつも、適度な周辺光も備えているので、幅広いシーンで汎用的に使用できる実用的なライトだと思います。 |
タクティカルライトを選定する基準はいろいろあると思いますが、このACEBEAM L17は直感的に扱える優れた操作性と優れた基本性能、そして過酷な環境にも耐えうるタフネスさ、シンプルながら愛着の持てる優れたデザイン性を兼ね備えた非常にバランスの良い製品で、「最初で最後の一本」としても最適な選択肢になると思います。
そこそこいいお値段がするので、高いなぁと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、内容を考えれば非常にコストパフォーマンスにも優れた製品だと思いますので、気になる方は是非手に取ってみてください。
ACEBEAMは日本での販路はAmazonでの公式ストアを中心としているようですので、Amazonでの購入が一番手ごろでお安く買えると思います。
この記事を書いている3月19日時点でも、25%OFFと大特価になっていますしね。
なお、このライト以外にも同じACEBEAM社のライトのインプレを多数書いています。よろしければあわせてチェックしてみてください。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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