みなさまこんにちは。
今年は暦は秋になっても、昼間は夏日のような日が長く続いたので、なかなか秋を実感するのは遅かったですが、ようやく最近寒さを感じる日もでてくるようになりましたね。
で、この時期の釣りで毎年悩ましいのがグローブ選び。
釣り業界のアパレルも、概ね一般アパレル同様、SS(Spring&Summer)とAW(Autumn&Winter)に二分されて、それぞのシーズンに応じた商品展開がなされることが殆どなのですが、一般アパレルに比べると結構その内容が夏向けと冬向けに大きく分かれてしまうことも多く、特にフィッシンググローブに関しては春や秋といった中間期に適したアイテムってあまり各社ラインナップがないんですよね~。
そういうわけで、寒くて指先などが冷たく感じる時期にはクロロプレングローブ、それ以外の時期は夏用のメッシュグローブみたいな感じで使い分けておられる方も多いのではないかと思います。
私も寒くなるぎりぎりのタイミングまで、夏用グローブを使っていたクチなのですが、愛用している某社のメッシュグローブ、掌部分がアマーラ素材で、EVAやコルクグリップとの相性は抜群に良いのですが、最近シマノロッドに多いカーボンモノコックグリップや、CI4素材のリールシートでは結構滑る。
で、それが何で困るかというと、片手キャストが多くなるライトゲーム。
ワールドシャウラテクニカルエディションやソアレエクスチューンなど、変わったグリップ、リールシートを搭載したライトゲームロッドだと、結構キャスト時に滑って、タックルが飛んで行ってしまうのではないかという恐怖心が掻き立てられるのです(笑)。
そのため、これらロッドにもバッチリマッチするような、ライトゲーム向けのいいグローブが無いものかと探していたところ、ちょうどいいタイミングで良さげなグローブが新発売されていました。
ということで、かなり前振りが長くなってしまいましたが、今回はパズデザインから2021年秋にリリースされた新作グローブ、ライトゲームグローブPGV-041についてのインプレッションをお送りしたいと思います。
どんなグローブ?
数々の秀逸なフィッシングアイテムをリリースしているパズデザインから、2021年秋の新作として発売されたのが、今回ご紹介するライトゲームグローブPGV-041。
甲側にストレッチ性を備えた防風透湿素材を採用した、指3本出しタイプのグローブで、アジングやメバリング、トラウト(ネイティブ、エリア)、バチ抜けのシーバスなどの『ライトゲーム』に特化させたグローブです。
どんなグローブなのか、メーカーHPの解説文を引用してみましょう。
防風透湿、ストレッチ仕様! ライトゲームグローブ!!
防風素材を使用しているので風を通さず薄さの割に暖かく、透湿性があるので中が蒸れにくく汗冷えしにくく快適!!
ストレッチ性に富んだ甲側素材と掌側の極薄合皮で馴染みが良く、フィット感が抜群です。
ソルト、フレッシュ問わずアジ、メバル、トラウト様々なシーンでお使い頂けます。
(パズデザイン
製品ページより引用)
このPGV-041、表地はナイロン86%+スパンデックス14%(防風透湿加工)で、裏地(掌側)は極薄合成皮革。
サイズはXS、S、M、L、XL、3Lの6種展開、カラーはブラック/ホワイト、ブラック/グレー、ブラック/ピンクの3種展開で、価格はいずれのサイズ、カラーも税込4290円です。
ディティールと手にした印象
早速届いた商品を開封してみます。
ぱっと見非常にシンプルな作りで、ベルクロ等もないため、まったくラインが引っ掛かる要素が無いところが好印象。
極細PEラインなんかも使うライトゲームでは、地味ですがココ非常に重要なポイントだと思います。
手に取ってみた感じ、軽くて薄出で柔らかい素材感は、いかにもフィット感がよさそうで繊細なライトゲームにはとてもマッチしそうです。
さっそく装着してみると、なるほどサイズ感はややタイト目。
私の手のサイズは、普段他社製グローブでもMサイズとLサイズどちらにするか悩むことが多いサイズ感ですが、このアイテムではLサイズがツッパリ感もなくちょうどいいフィット感でした。
フルカバーされている薬指や小指の先がちょうどピッタリ余らない寸法感なので、Lサイズを選んで正解だったと思います。
あまりタイトすぎると、フィット感は良くなりますが長時間の釣りでは掌の疲労感が大きくなってしまいますもんね。
掌の合皮部分は薄手ながらいかにも強そうで、なんでもゴルフグローブ等にも採用される素材だそうです。
強烈なゴルフクラブのスイングインパクトを受け止められる素材なので、耐滑製はもちろん、引張強度にも優れていそうですね。
ただ、突き刺し等に対する強度はそこまで強い素材ではないらしいので、岩場での使用等は気を付けたいところです。
まあ、薄手グローブなのでコレで岩に強く手を突こうなんて考える人は少ないでしょうが。
ロッドグリップを握った感覚も、掌側は薄手素材故に素肌感覚がしっかり残っており、また甲側は程よいストレッチ性で握りに追従してくれるため、トータルでの操作性や感度は抜群によさそうですね。
あと、細かいところですが、フルカバーされている薬指、中指部分の甲側先端には、掌側素材と同一と思われる素材で補強がなされています。
結構これらの指先はバッグや装備のベルクロに触れたりして摩耗の大きい部分ですし、プラグやジグヘッドの小さな針先を拾ってしまいがちの部分なので、地味だけどコレは嬉しいディティールですね。
実釣インプレ
届いて早速、アジング実釣に使ってみました。
メバリングよりもはるかにロッド操作が多くなるアジングは、こういうグローブの操作性をみるのにはぴったりですが、結論から言うと事前の予想を裏切らない快適さ。
たった一日の使用で、まるで長年使い慣れたグローブか?と思えるくらい、装着感もフィット感もナチュラルでした。
まだ気温の高い日中のデイゲームもやりましたが、透湿性のある素材はゴアウインドストッパーなどと同様、蒸れ感が軽減され快適。
この防風透湿素材は、同社のアルティメットG-2などのグローブにも採用されているもので、仮に濡れた場合でも不快感を軽減してくれる効果もありますね。
冬場だと運動量が多い釣りでは、結構手に汗をかくことも多いですが、そういうシーンでも汗冷えなどは起きにくそうで好印象。
この特性は、日中気温が高く夜に急に寒くなる春や秋シーズンの釣りにも最適だと思います。
さて、先に述べた通りこのグローブ、ストレッチ性があり薄手であるため、アジング実釣では細かなロッドシェイク等の動きにも、キャスト、リーリング等の各種動作にも、ツッパリ感もだぶつき感もない操作性の高さを見せてくれ、かつ小アジの小さなアタリもビビッドに感じさせてくれる見事な感度の良さを見せてくれました。
生地が変に突っ張ることもないため、ノットの組みなおしやジグヘッドの交換などの細々した作業性も非常に高くノンストレス。
当然、釣行後の変な掌の疲労感などもありません。ネオプレグローブだと結構あるのですが。
もう一つ実釣で素晴らしいなと思ったのが、耐滑製の高さ。
これまでのパズデザインのライトゲーム向けグローブでは、掌側素材にはグリップ力が高いとされるニューパワーグリップが採用されるものが多かったですが、このPGV-041に採用された合皮素材はそれとは異なるもの。
しかし、実釣で使っている限り、耐滑製に不足は全く感じません。
冒頭に書いた通り、個人的にライトゲームでよく使う、ソアレエクスチューンシリーズやワールドシャウラテクニカルエディションのようなCI4+製のグリップを採用したロッドでは、よくあるアマーラ素材の掌ではどうしてもキャスト時に滑ってしまうのですが、このPGV-041では全くそういうことは無く、シングルハンドキャストも臆することなくできます。
ばかばかしい心配かもしれませんが、手が滑ってタックルを投げてしまっては本当に悲劇なので、そういう心配がないところは嬉しいですね。
今は発売直後の秋シーズンなので、どれだけ耐寒性能があるかはまだわかっていませんが、これだけストレスフリーで使いやすいグローブなので、寒さにさえ耐えられるなら秋冬春の3シーズンはずっとこのグローブ一本でいいかなと思えるくらい、本当に快適な使用感でした。
パズデザイン ライトゲームグローブ PGV-041のインプレッションまとめ
さて今回は2021年秋の新作、パズデザイン ライトゲームグローブ PGV-041のインプレをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか?
見た目はごくごく普通のシンプルなグローブですが、実際に使ってみると素材、カッティング、デザイン、縫製とも、シンプルながらよく練り上げられており、フィット感がよいだけでなく、釣りの最中のさまざまな手の動きを妨げない、ストレスフリー性の高い素晴らしい出来の製品だと感じました。
PazDesign Staff Blogによると、キャスト負荷が大きい場合にはインパクトの瞬間に若干滑る感覚があるため、重量級のルアーを投げ続けるようなシーンには向かないようですし、薄手故に突き刺しや切り裂きに対する強度は高くはないため、フジツボや牡蠣殻など突起物の多い場所での使用には注意を要するとのことなので、「全方位完全無欠のグローブ」というわけではなさそうですが、少なくとも堤防やテトラなどでのオカッパリで狙うライトゲームなどではまず不足や不満を感じるところはないように思えます。
もちろんライトゲームだけでなく、キャスト時にあまり大きな負荷が掛からない釣りであればなんでも対応できそう。
バチ・マイクロベイトシーズンのシーバスフィッシングや、船からの釣りなんかにも大活躍してくれそうですね。
個人的には、今よりもう少し感度面は犠牲になっても良いから、同じコンセプトでよりヘビーデューティ仕様の3本指カットのグローブも出して欲しいなぁと思っています。
掌部分の素材や厚みを替えたらできそうな気がしますがどうでしょう?
ということで、PGV-041は今期以降ヘビロテ間違いなしのおススメ秀作グローブ。
間違いない逸品だとおもいますので、気になる方は、是非手に取ってみてください。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
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