みなさまこんにちは。
旧ブログではたまに書いてた車インプレ記事ですが、最近どうにも書くのが面倒くさくなってしまって、なかなか記事を出す機会がありません。
せっかくいろんなクルマに乗ってみたのに、インプレを書きかけで放置しているうちに月日が経って、どんな感想だったか忘れてしまったり、モデルチェンジで型落ちになってしまう場合も(笑)。
なので、今回は、乗った直後の感想を忘れないうちに、早めに書いておこうと思います。
今回は、現行G20世代のBMW3シリーズのボトムグレード、318iについて、一週間ほど運転してみましたので、そのインプレッションです。
どんなクルマ?
ご存じスポーティセダンの代名詞ともいえるBMWの屋台骨、3シリーズのうち、7代目となる現行G20型モデルの中で最もお安いエントリーモデルに位置付けられているのが、今回ご紹介する318i。
主要諸元は以下の通りです。
ボディタイプ | セダン |
ドア数 | 4ドア |
乗員定員 | 5名 |
型式 | 3BA-5F20 |
全長×全幅×全高 | 4715×1825×1440mm |
ホイールベース | 2850mm |
トレッド前/後 | 1590/1605mm |
車両重量 | 1540kg |
エンジン型式 | B48B20A |
最高出力 | 156ps(115kW)/4500rpm |
最大トルク | 25.5kg・m(250N・m)/1350~4000rpm |
種類 | 直列4気筒DOHCターボ |
総排気量 | 1998cc |
過給機 | ターボ |
燃料供給装置 | デジタル・モーター・エレクトロニクス(DME/電子燃料噴射装置) |
燃料タンク容量 | 59リットル |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
WLTCモード燃費 | 13.4km/リットル |
JC08モード燃費 | 16.2km/リットル |
ステアリング形式 | パワーアシスト付きラック&ピニオン |
サスペンション形式(前) | ダブル・ジョイント・スプリング・ストラット式、コイル・スプリング |
サスペンション形式(後) | 5リンク式、コイル・スプリング |
ブレーキ形式(前) | ベンチレーテッドディスク |
ブレーキ形式(後) | ベンチレーテッドディスク |
タイヤサイズ(前) | 205/60R16 |
タイヤサイズ(後) | 205/60R16 |
最小回転半径 | 5.3m |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | 8AT |
主要諸元を見てもわかる通り、先代F30に比べると、幅で2.5cm、長さで7cmほど大きくなり、ますます大型化していますね。
先代F30にも「318i」ってモデルはありましたが、そちらは3気筒エンジンだったのに対して、このG20の318iの方は4気筒エンジン。
320iと全く同じエンジンのデチューン版が採用されています。
別に気筒数が多い方が偉いというわけではありませんが、3気筒は明らかにフィーリング面でイマイチ感がぬぐえなかったため、4気筒をデチューンというのはいい選択だと思います。
デチューンにより320iと比べると馬力は28ps、トルクは50Nm低下しているとはいえ、それでも156ps、250Nmと、2世代前のE90前期型320iと比べると余裕で上のスペック。
当然0-100km/h加速も当時の320iの9.0秒から8.4秒へとアップしていますね。
ちなみに燃費性能は、現行の320iと比べて0.4km/Lアップの13.4km/L(WLTCモード)だそうです。318iというネーミングがどうにも非力さをイメージさせてしまいますが、一昔前の320i以上のスペックは有するクルマみたいですね。
ただ、標準仕様で489万円という価格は、昔に比べるとかなり高くなりましたよね。
1540kgという重量も、思ったよりも重いです。
近年安全対策等で重量がかさむから、新型車をそこまで軽量化していくのは難しいのですかね。
もしかしたら、この重量故に、先代318iのような3気筒ではなく4気筒エンジンがチョイスされたのかもしれませんね。
エクステリア
BMW、特に大衆向けモデルの3シリーズに関しては、新型が出るたびにそのエクステリアデザインは「違和感」を感じさせ、旧来のBMWユーザーから賛否両論が沸き上がることが多いような気がします。
しかし現行モデルでは、M3とM4がトンデモ顔になってしまったのに比べると、ノーマルの3シリーズは先進性を感じさせるエクステリアデザインになったとは言え、やはり3シリーズの伝統を守り続ける保守的な範疇でのデザインの変化であるように思えます。
デザインの蘊蓄については、各種Webメディアなどで多数報じられていると思いますので、以下ではあくまで個人的に気になったポイントとそのインプレのみを書こうと思います。
まず、全体的なシルエットに関しては、旧来の3シリーズデザインの延長線上にある外観で、ひどく近視の私がメガネを外してこの車を真横から見たら、きっと先代と区別がつかないでしょう(笑)
フロントからのビューは、先代、先々代とのデザインの連続性を感じさせながらも、どこか近代的な雰囲気を感じさせるマスクになり、なんとなくワイド&ロー感は増したような気がします。
M3やM4と違い、大型化はしたものの奇を衒った感はないキドニーグリルとライトの形状もかなり男前。
キドニーグリルは、この代になって、ついに左右が繋がってしまいましたね。
目の下の切れ込みは、最初ぱっと見た時には先々代E90から先代F30にモデルチェンジした時の目じりと同じくらい違和感を覚えましたが、見慣れてくるとコレはコレで素直にカッコいいと思えます。
ただ、非常に残念なのはデイタイムライトのパターン。
個人的にはBMWの歴代モデルで特徴的であった「イカリング」が大好きだったのですが、ついにそれもなくなってしまいましたね。
オプションのレーザーライトを選択していれば、そこそこカッコいいデザインの点灯パターンになりますが、コレが無ければ見た目非常にショボい。
遠目に見てもすぐ「BMWだ!」とわかる大きな特徴の一つだったのですが、なぜやめちゃったのでしょう。
リアからのビューは、なんだかちょっとレクサス風になってしまいましたが、それでも近年の最新モデルのBMWと共通するイメージのライトデザインが目を引き、近年の3シリーズ中ダントツでカッコいいと思います。
4気筒モデルの318iでありながら、左右2本出しのマフラーは最高ですね。
トータルで見て、細かい不満点もありますし、少し繊細さが失われ大味なデザインになった気もしますが、エクステリアデザインに関しては流石BMW!と思わせる見事なものだと思いました。
個人的には非常に気に入りました。
インテリア
私はそこまでクルマのインテリアにはこわだりがありませんので、あまり細かなところは気になりませんが、乗ってみて先代より格段に良くなったな!とまず感じたのはシフトノブ。
機械式だった先々代E90の頃は良かったのですが、先代F30の非M-Sportsモデルではなんとなく運転に興味ないオッサンセダンのノブか?と思わせるような残念なデザインと操作性になってしまっていたのに対し、このG20モデルでは低く、太く、いかにも操作しやすそうなノブ形状で、このクルマ自体のスポーティーな雰囲気にも非常にマッチしていると思います。
ハンドルは、標準仕様であるにも関わらず非常に太目、もちろん、コブもついています。
先代F30に比べると、スムースな表面のレザーが使用されていますが、手に吸い付くようなタッチでこれはこれでなかなか上質です。
最廉価版グレードであるため、標準仕様のインパネやシート、各種操作系のボタン類はもちろん高級感はありませんが、それでもそれなりに落ち着いた雰囲気で、可もなく不可もなくといった感じ。
エアコンの送風口まわりは、プラスチッキー感全開だった先代に比べて多少高級感が増しましたかね。
また、ドアのサイドポケットや中央のドリンクホルダー周りは格段に大きく、使いやすくなっており非常に好印象です。
コクピット周りでは、ついにデジタル化されてしまったメーターがちょっと残念。
旧来のBMWらしい、生き物のように動く高精度なアナログメーターの針を眺めるのがドライブ中の楽しみの一つだったのですが、デジタル化されたメーターは個人的趣味にはちょっとあいそうにありません。
各種インフォメーションを表示してくれるのは非常に便利な側面もあるのですが、やはりスピードメーターとタコメーターの2つはアナログ式であって欲しかった。
特に、タコメーターの回転方向が通常と逆のせいで、正直もはや何を表示しているかわかりません。
そう言えば、ステアリングのスイッチもいろいろごちゃごちゃ増えて、多分コレ全部は到底使いこなせませんな(笑)
ちなみにインテリアといっていいのかどうかわかりませんが、容量480リットルというトランクは先代と同じ数値ながら、スペースの取り方が先代とは少し変わっており、感覚的には若干広くなったように感じます。
流石にこのセグメントのセダンなので、2本継ぎシーバスロッドとかだと入れるのは無理ですが、アジング・メバリング用のライトタックルなどは普通に横置きできますね。
最も広い部分の横幅内寸および対角線上の内寸は130cmを超えるので、狭くなっている開口部さえクリアできれば、一般的な磯竿や投げ竿みたいな仕舞寸法のロッドならケースごと十分横置きできると思います。
先代3シリーズでも4人分のウェーディングフル装備くらいは全く余裕で積めるので、釣り道具はセダンという見た目に反してかなり積み込めるでしょうね。
乗り込んだ印象
今回運転したクルマは、どノーマル仕様のものなので、当然シートはファブリック製のもの。
これまでBMWは革シートのグレードしか乗ったことが無いため、座り心地などは厳密には比較できませんが、それでも座面はこれまでの3シリーズ同様、一般的なファミリーセダンとしてはかなり低く設定することもでき、ドライビングポジションはかなりスポーティな雰囲気。
まあ、4シリーズに比べると明らかに高いポジションではありますが。
電動シートも従来モデル同様細かく微調整でき、まったく不満はありません。
ただ、乗り込んで好みのドラポジに座面調整してみた後の印象では、先代までのやや包まれ感のあるタイト目のコックピットではなく、どこかゆったり感や広さを感じさせるものに変わったような気がします。
センターコンソールも、ドライバー寄りにオフセットされていた従来のものと違って、同乗者からも見やすく操作しやすい角度に変更された様子。
このあたり、微妙な違いではありますが、ちょっと従来から意識的に3シリーズの方向性を変えてきたところかもしれませんね。
運転席に座って、シフトノブ横のスタートボタンを押していざエンジンスタートしてみると、エンジンサウンドも排気音も意外と小さい。
実際に走ってみないとわかりませんが、少なくとも停車状態ではかなり静粛性、遮音性は高そうです。
ただ、アイドリング時のエンジン音自体は、ちょっとしょぼく感じられて残念。
比べなければいいだけですが、いくら進化したといっても、そこはやはり4気筒エンジン。
サウンドに関しては6気筒エンジンとは全く別モノですね。
釣り道具のリールに例えると、ステラとヴァンキッシュ、いやヴァンフォードくらいの違いがあります。
ヴァンフォードが決して悪いリールというわけではありませんが、ステラの回転フィールや質感と比べてしまうと残念ながら絶対に太刀打ちできないのと同様、6気筒エンジンのサウンドやフィーリングとは大きな開きがあります。
各種装備
今回この車を運転している期間、一切マニュアル等を読まずに適当に操作していたので、実はどのような装備があるかははっきりとはわかっていません。
現行3シリーズの装備に関しては、エクステリアやインテリア同様、各種クルマ関連記事で取り上げられているかと思いますので、そちらをご覧になった方がいいでしょう。
ただ、コンソール中央に鎮座する大型ディスプレイのナビに関しては、念願のタッチパネル化が果たされ、直感的に操作もしやすく使いやすかったですし、進化したiDriveに関しても特段不満を感じることはありませんでした。
PDC(パークディスタンスコントロール)も高度化され、上空から見たアラウンドビュー画像を映してくれますし、メーターディスプレイには走行中は自車に対して他車がどの位置にあるのか、現在走っている場所はどこか、現在地の制限速度は何Km/hで自車は何km/h出しているかなど、さまざまな情報が表示されます。
走行中のアシストも多彩で、ウインカーを出さずに60km/h以上の速度で白線を跨いだ際にハンドルの振動によりそれを通知してくれるレーンデパーチャーウォーニングや、試せませんでしたが前車接近警告など多彩な機能が実装されています。
イマイチ使い方が分からかなったものの、半自動運転も、阪神高速3号神戸線で明石方面にアジングに行く際に何度かちょこっと試してみました。
はじめはちょっとドキドキでしたが、一定の流れがあるシーンはもちろん、渋滞のシーンなんかでも、コレがあると非常に楽ちんですね。
もし現行3シリーズに買い替えることがあれば、こんどこそちゃんとマニュアルを読んで積極的に使ってみたいなと感じた機能でした。
そういえば、今来た道をたどってバックできるリバースアシスト機能を試すの忘れてたな。
あと、細かなところで印象的だったのは、車内のアンビエントライトによるライティングのカラーを好みの色に変えられるところ。
まあ、特に意味はないオシャレ機能ですが、その日の気分に合わせて車内の照明の輝度や色調を変えられるのはなかなかイイ感じだと思いました。
あと、キーレスエントリーも進化していて、クルマに近づいたら自動でロック解除、近づいたら自動でロック&ミラー折りたたみというのも非常に便利で良かったです。
いちいちロックしたかどうか確認する必要がないですし、セキュリティや安全面でも安心ですね。
特に、釣り道具を両手で抱えてクルマから離れる場合なんかは、非常に重宝する機能だと思います。
ウェーディングの場合とかだと、鍵はなくさないようウェーダーの下に履いたパンツのポケットなんかに入れたりするから、ロックのためにキーのプッシュボタン操作はしづらいですもんね。
ドライブフィール
そしてここからが本題のドライビングインプレッションですが、まず駐車場から出て最初に感じるのは、156psとは思えない力強さ。
というか、出だしがかなりぐわっと出るタイプのようです。
3シリーズはあくまでファミリーセダンなので、そこまで重厚感などは必要ないのかもしれませんが、ちょっと一昔前のマツダ車のような感覚ですかね。
これは、賛否両論ありそうです。
個人的には、出だしはもう少し穏やかな特性でも良かったのでは?と思ってしまいましたが、裏を返せば控えめなスペックのわりにかなり活発なタイプということで、好きな人は好きだと思います。
そんな感じなので、街中での走行は軽快そのもの。
もともと4気筒BMWは、かなり鼻先が軽く感じられるため、狭い道や急なカーブでもひょいひょいヒラヒラと思うがままに操ることができます。
それに加えて、このG20で特に際立って印象的だったのが、ステアリングの軽さ。
太目のハンドルを切りこむと、びっくりするくらい軽い。
これはもはやBMWではなくアウディ車です(笑)
E90世代が前期から後期型へマイチェンした時、Eパス化され驚くほど軽いステアリングになり、F30世代になってさらにちょっと軽くなったような気がしますが、今回はそこからまた更に大幅に軽い操作感になりました。
ただ、ハンドリングのダイレクト感、クイックネス性に関しては、少しダルになったかも。
バリアブルスポーツステアリングなどがつかないノーマルモデルでも、ステアリングをごくわずかでも切れば切った分だけ素直に、またリニアに反応してくれるのが昔ながらのBMW流だと思っていましたが、G20はその辺の味付けは少し方向性が変わったように感じました。
アクセルレスポンスはターボにしては非常に良く、先述の通り街乗りではON/OFFに素直に反応して、踏み込みに対するリニアリティも良いと思います。
しかし、エンジンの回転フィールに関しては、回しても回さなくてもちょっとイマイチな感じですね。
もともとBMWのエンジン、ターボ化された頃から、個人的にはどうにも全体的にフィーリングに雑味が出てきた気がしていましたが、今回の4気筒エンジンも然り。
乗ったことの無い330iとかなら同じ4気筒でもエンジンの指向や特性の違いからまた異なる感想になったのかもしれませんが、この318iのエンジンもやはりなんだかちょっとガサツな感じがしてならないです。
クルマに全く興味も知識も無い家内は、エンジンフィールに関してはまるで某H社のコンパクトカーFに乗ってるようだとインプレしていました。
まあ、現行6気筒モデルでは、一番安いM340iでもこの318iの倍くらいのプライスになるので、そのようなクルマのエンジンフィールと比べては酷かもしれませんが。
あと、街乗りでは非常に快活にキビキビとメリハリある走りを見せてくれたものの、やはり小型エンジン車故に、広大な田舎道や高速などでは痛痒を覚えるシーンも。
世間的には318iでも非力感は全くないと言われていますが、山道の上り坂や、高速領域での中間加速といったシーンでは、正直もうちょっとパワーもトルクもあったらなと感じさせられますね。
まあこれに関しても、あくまでモアパワーのモデルと比べれば、という話で、比べさえしなければ確かに不満は感じないところだとは思います。
逆にいえば、積極的に高回転まで回してエンジンの能力を使い切った走りができるので、運転好きには面白いクルマと言えるかもしれません。
ちなみに、私がこの記事を書いている当時乗っていた先代F30の3シリーズ(AH3)は、ECO PROモード、COMFORTモード、SPORTSモードそれぞれの切り替えで、走りの性格は大きく変わります。
特に、SPORTSモードやSPORTS+モードに切り替えると、ぐっとステアリングは重みを増し、アクセルレスポンスは非常に高まるとともに高回転まで積極的に引っ張り驚くほどの瞬発力を身に着け、こりゃスポーツカーか?と思うほどに激変するのです。
これは、その後乗り換えたF36 435iグランクーペでも同様。
しかし、この318iではモード切替間のそのような落差が比較的少なく感じました。
COMFORTからSPORTSに切り替えても、あれ?ちょっとエンジンが元気になったかな?ハンドルも微妙に重くなったかな?くらいの印象です。
山道や高速道路などではずっとSPORTSモードで走りましたが、活発さはあるもののスペック故かやはり比較的おとなしい躾のクルマですね。
なお、足回りはノーマルモデルながら先代F30よりも締まった印象を受けました。
ちょっと先代F30のノーマルやラグジュアリーの足回りが柔らかすぎ、コーナリング時にロールが大きすぎるように思えていたので、個人的にはココは非常に好印象。
不快な突き上げ感もなく段差のいなしなども見事で、先代より硬めながら乗り心地面での快適性もよく、それでいて足も良く動き接地感も良いため、コーナリングなどでのロール感も素直で安心感、コントロール性も高いと思いました。
感覚的なボディの剛性感も明らかに上がっているようですし、先代より締まった感のある足回りとの組み合わせはベストマッチのように思えました。
しかし、なぜかこの乗り心地面に関しては同乗する家族からは大不評。
家内はもとより、子供たちまで、今までのクルマ(F30AH3)に比べて乗り心地が悪いと不満を言われてしまいました。
なんでも、変なゆすられ感があって気持ち悪いというのです。
うーん、運転者とそれ以外では、感じるところは違うのでしょうし、家族がまだこのクルマに慣れていなかったということも理由の一つかもしれませんが、ドライバーである私と同乗者たちがここまで意見が分かれるのは不思議ですね~。
と思って、ちょっとネットで調べてみたら、やはり足回りの硬さはG20の3シリーズが出たした初期に結構不評を買ったみたいですね。
遅れて登場した318iは、当然この辺の対策は施した後のモデルだと思うのですが、今回乗ったクルマがノーマルよりインチアップされた17インチを履く仕様だったので、どノーマルよりはやはり少々硬さを感じるのかもしれません。
このG20世代のMスポ仕様だったら、もっと硬く感じるのですかね。
BMW3シリーズ(G20)318iインプレッションまとめ
さて今回はBMW3シリーズのボトムライン、318iについての個人的インプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
1週間程度とちょっと乗っただけなので、まだまだこの車の特徴や数々の先進機能の利便性を掴めたとは思えませんが、最廉価版とはいえかなり印象は良く、さすが最新のBMWだと思いました。
どうやら、現行モデルの中では各種装備面でも性能面でも、320i
との差は小さく、それでいて価格差は50万円にもなるため、かなりお買い得モデルだと位置づけられており、このモデルこそが3シリーズのベストバイだとべた褒めする各種Web記事も多いようですね。
しかし一方で、 旧来からのBMW好きとしては残念に思うところが見られたのも確か。
私がBMWに興味を持ちだしたのは、仕事面が安定してきた30代の頃。
その頃のBMWは、クイックでシュア、そしてFR故のピュアなインフォメーション性を持つハンドリングに締まった足回り、NA6気筒エンジンのクイックなレスポンスとドロドロという滑らかなサウンドが魅力でしたが、時代とともにエンジンはいつの間にか全てターボ化され、6気筒はもはや絶滅危惧種、足回りも良く動く柔らかなものに変わり、小型車ではFRすら捨てられつつあります。
時代の流れで変化していくのは当然ですが、BMWの変わらぬアイデンティティだと思っていたものが徐々に消え去っていくのは、いくばくかの寂しさを感じずにはいられません。
今回のG20でも、細かいところですがイカリングやアナログメーターがなくなり、ハンドリングのフィーリングもどこか従来のBMWとは違った印象になった気がします。
運転自体、面白くないわけでは無いのですが、クルマを操っているのではなく、どこかクルマにサポートされて運転しているような感覚も。
あまり詳しくないのでわかりませんが、このような感覚は各種電子制御の介入のせいですかね。
現行最新のメルセデスやアウディはまだ乗っていないため、比較はできませんが、一昔前の「これぞドイツ車」というドライブフィールはもはや現代では古典的なものになっているのかも知れません。
先代F30と比べると、性能面ではさほど向上や進歩は見られませんが、確かに先進性や装備などは着実に進化しており、クルマとしての仕立ても間違いなくアップグレードされ、実際乗ってみるとそこそこ速いし運転が安楽なのは間違いありません。
しかし、個人的には、BMWのアイコン的要素がだんだん失われていき、「らしさ」がモデルチェンジするごとに薄まってきているような気がしてなりません。
6気筒モデルのM340i XDriveなら、またサウンドやドライブフィーリングも別物になるのでしょうから、若干興味はありますが、もはや1000万円近くになってしまった車両本体価格では、私のような一般ピープルにはそうそう買えませんしね。
というわけで、次で人生最後になるかもしれない?内燃機関車をどうしようか悩み中。
各種先進装備とエクステリア、インテリアデザインの洗練を除けば、個人的にはF30とG20の差は確実にあるけれどもそこまでは大きくはない、つまり、慌てて乗り換えるほどではないと感じました。
M340iが気になるけど、高くて買えないからやっぱり今のクルマを延命するかなぁ~。
というわけで、今回のBMW3シリーズ318iのインプレッションは、ちょっとネガティブな面ばかりを強調した内容になってしまいました。
しかし、褒めている記事が見たかったら世間のインプレを見ればいくらでも出てくるので、実際に購入を検討している人には、不満不足を感じる点が分かる方が参考になるのではないかと思い、思ったままを書いています。
まあ、そのような次第で、物足りない点はいくつかありつつも、総合的に見ればドライバーズカーとして高い完成度と納得の先進装備を纏ったG20の3シリーズ、ベーシックグレードを選ぶならアンダー500万円の318iも十分良い選択肢になるかと思います。
山道や高速での移動がメインで運動性能に拘る人には、330iやM340iのようなモデルの方が向いているでしょうが、特に私のように、下道をよく使う都市近郊での釣りがメインとなるような人、普段の足替わりとたまの遠出で兼用に使いたい人にとっては、この318i、アシ車、釣り車としても非常に秀逸。
ガソリンエンジンなので、市街地チョイ乗りなどを繰り返すような使い方をしても、ディーゼルエンジンほどは煤の溜まり具合も少ないでしょうから、エンジンコンディションにそこまで気を遣わなくても良いところもメリットだと思います。
気になる人は、是非一度乗ってみてください。
なお、数は少ないですがこのブログおよび姉妹ブログでもBMW車のインプレ記事をいくつか書いています。
宜しければ是非ご覧になってみてください。
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