みなさまこんにちは。
7月19日、待ちに待った、2022年のシマノ釣具の新製品発表がありましたね。
以下の記事で、今年初めの2022SS(春夏)の新製品発表のダイジェストをお送りしていましたが、今回も同様に、個人的に興味があるシーバス、メバリング、アジング関連のアイテムについて、2022AWシーズンの新製品発表内容のダイジェストをお送りしたいと思います。
あと、先日、続じゃない方のスモールフィッシングで書いた新製品予想記事の総括も必要ですね。
結構新製品の予想を外しちゃったのでw
シーバスロッドはやはりインフィニティが登場!
シーバスロッドでは、上記の予想記事を始め、何度か当ブログでも予想していた通り、やはりエクスセンスインフィニティ後継機がリリースされましたね。
(以下、画像は全てシマノ製品サイトより引用)
インフィニティは初代登場が2017年なので、実に5年振りのモデルチェンジとなりましたが、今回の’22インフィニティのモデルチェンジで非常に気になるところと言えば、モデル表記から「R」とか「RF」とか言った、アクション表記の文字列が消えたところ。
「全身が弓のごとく曲がる、グリップまでもが機能するロッド」
(シマノ エクスセンスインフィニティ 製品サイトより引用)
と記されていること、また、従来の'17インフィニティの900ML/RFの先径が1.4mmであったところ、今回の’22インフィニティのS90MLでは、1.7mmと非常に太くなっていることから推察するに、おそらく今回の’22インフィニティは、従来のようなレギュラーファーストアクションに合わせたテーパーではなく、よりスロー寄りのテーパーで前作とは異なる個性のロッドになるのではないかと考えています。世間一般的には、ロッドデザイナーの多くの方が、シーバスにはレギュラーアクション、あるいはレギュラーファーストアクションが最適と言われる方が多いと聞いたことがありますが、個人的にはレギュラースローアクションが最も好みで、使っていて楽しいと感じています。
それ故に、歴代のシマノシーバスロッドの中で、最も使っていて素晴らしかったと感じたロッドは、初代エクスセンスのS900ML/RS FlexPerformance。
全身が往年のトラウトロッドの如く大きく曲がり鞭のようにしなるレギュラースローのテーパーとアクションを持ち、ひとたびランカークラスの魚が掛かればバットまで弓のように曲がりこみつつも、曲げ込んで生じるリフティングパワーは強烈で、今でもシマノ史上No1のテイストのシーバスロッドだったと思っています。
当時はそのコンセプトはあまり世間に受けいれられなかったのか、このモデルは2代目エクスセンスでは姿を消してしまいました。
かろうじて、3代目ジェノスのS810ML/Rは微かにFlexPerformanceのフレーバーを感じさせるロッドでしたが、個人的にRespect
the
Sanctuaryの系譜はまだまだ万人受けを狙った調子のロッドで、FlexPerformanceほど突き抜けた個性を出したロッドにはなっていなかったように感じています。
そういう次第で、昨今のロッドビルディングでは、昔と違って必ずしもテーパーデザインとアクションがリンクしない面もありますが、もし、今回の'22インフィニティが、そのFlexPerformanceのテイストを受け継いでいるならば、コレは絶対に買いですね。
と思っていたら、以下のシマノYoutubeチャネルの動画を見ていると、調子やテーパーはレギュラーだそうです。
ということは、曲がりの調子としては個人的に結構気に入っていた、エクスセンスジェノスのS810ML/Rに近いものになるのでしょうか。
理想を言えば、FlexPerformance並みに曲がるロッドにして欲しかったですが、それはそれでより個性を突出させたモデルとして、将来ジェノス後継機種でラインナップされてくるかもしれませんね。
もはやシーバス釣りは一時のブームも下火になり、ガツガツと徒に釣果やサイズを求めるより、釣りの「質」や「プロセス」を求める成熟したユーザー層の割合も増えているジャンルでしょうから、当然メーカーとしてもそういうコア層にどれだけ訴求できるロッドを提案できるかは考えていることでしょう。
そういう意味で、まだ当然実物は触っていませんが、’22インフィニティがモデルチェンジでどう変わったのか、実物に非常に期待させられますね。
ただ、残念なことに、7月19日時点では気になるお値段と自重の方がまだ「未定」扱い。
これでは幾ら貯金すれば良いか、わかりませんねw
あと、今年はダイワのモアザンEX AGS 87LMLがついに自重100gを切ってきたので、インフィニティの自重がどこまで攻めてくるか非常に気になるところですが、未定というのはちょっと残念。
今回のインフィニティでは、ガイドに関しては少なくともフルXガイド化によって24%もの軽量化を果たしたとのことなので、ロッド総重量もかなり下げて来るとは思うのですが。
もう当然量産体制に入っているんでしょうから、自重くらい勿体ぶらず公表してくれてもいいのになぁ。
あと、セフィアリミテッドなどを見てると、そろそろエクスセンスも来るかなと思っていましたが、ついに今回のモデルチェンジで、EVAのないフルカーボンの「カーボンシェルグリップ」になりましたね。
フルカーボンのグリップと言えば、昔からソアレ エクスチューンシリーズなどではそれに近いCI4+のブリッジライクシートなるものが採用されていましたが、このカーボンシェルグリップはそれとは異なり、中空構造のグリップ。
想像しただけでいかにも情報伝達能力は高そうなイメージですが、実際にどんな使用感になるのか、これも非常に気になるところです。
(2022年10月追記)エクスセンスインフィニティシリーズはその後価格が発表され、本体価格81000円~86000円というプライスだと判明していますが、以下記事にある通り、当初発売予定が2022年10月であったのに対して、2022年12月と、発売予定日が延期と発表されました。
コレは完全に予想外!エクスセンス ズームが新登場!
2022年秋のエクスセンスシリーズ新作発表では、もう一つ、完全に予想外な新製品が登場しました。
それが、'22エクスセンス ズーム。
以下記事にも書いていた通り、同一ジャンルで隣接するグレードの機種を一挙リリースすることは、メーカー内でのカニバリズムを誘発しかねないため、通常忌避されることですが、今回はこれまでになかった新機軸の「ズーム」モデルを出すという形で、エクスセンスシリーズでは異例の一挙2シリーズ新作発表となりました。
シマノお家芸とも言えるズーム機構を搭載したロッドと言えば、2017年のエクスセンス S1010-1110M/RF-T FightingAbsorberというモデルが記憶に新しいところですが、鮎竿や磯竿の世界では確か20年以上前からメジャーな存在だったはずです。
それをまさかシーバスロッド、それもFightingAbsorberのような単品ではなく、シリーズモデルで採用するとは、思いもよりませんでした。
これはさすがに予測不可能ですねw
キャスティングロッドにズーム機構というのは、素人目にズレたりしないのかなとちょっと心配になってしまいますが、
FightingAbsorberだけでなく、過去のジェノスシリーズの磯ヒラ用のモデルでもこのズーム機構は採用されていたので、頻度の高いキャストの振り抜けにも十分耐えられるようなズーム機構の実績はシマノとしても十分に積めているため、安心して使えるということなのでしょう。
このロッドも、気になるのがアクション表記がなくなっていること。
ズームによってレングスが変わることで、アクションも変わるからという事でしょうか?
理由は実物を触ってからでないと分からないかも知れませんが、オールスピニングモデルで、S76-86ML、S86-96ML、S86-96M、S96-106Mと、シーバスフィッシングのど真ん中のポジションで、1フィート分レングス調整できるラインナップになっています。
従来のシーバスロッドのようにシーンに合わせて複数のロッドを使い分けるのではなく、少ないロッド本数で複数のシーンやシチュエーションをカバーできる、コレは確かにユーザーへの訴求としては新しいかもしれませんね。
こちらも残念ながら7月19日時点で自重は未定となっていますが、価格は既に公表済みで、59000円~67000円となっています。
ちょっと気になるなぁ~。
2022AWのライトソルトゲーム用ロッド
ライトソルトゲーム用のロッドであるソアレシリーズは、2019年のリミテッド登場を皮切りに2020年にエクスチューン、2021年にXRが登場したばかりなので、次はSSが来ると予想していましたが、予想通りソアレSSシリーズがモデルチェンジされましたね。
2020年以降のソアレ エクスチューンやMB、ソアレ XRが、メバリング・アジングの垣根を取り払ったワンシリーズとなっていたのに対して、'22ソアレSSでは、メバリングをはじめとするライト五目向けのソアレSSと、アジング専門のソアレSSアジングの2シリーズを明確に分けてきたところがちょっと興味深いですね。
やはり、エクスチューンやXRなどのグレードは、ある程度そのジャンルの釣りに慣れた中上級者が多く、多彩な調子の中から自分が求めるスペックや調子を判断して購入する傾向があるのに対して、エントリーから普及グレードと言えるSS以下のグレードに関しては、購買層が初心者であることも多く、製品ラインナップのネーミングである程度ガイダンスが必要との観点でそうされているのかもしれませんね。
やはり初めてアジングしようと思ってタックルを選ぶ時、「アジング」と銘打ったモデルの方が手に取りやすいってのもあるでしょうし。
従来のソアレSSシリーズを詳しく知らないので、今回のモデルチェンジ内容がどうであったのかは私には分かりませんが、今回のモデルチェンジで初めて、上位から4番目のグレードであるこのソアレSSシリーズにもスパイラルXが初搭載されたそうですね。
また、ラインナップを見る限り、ソアレSSとソアレSSアジングを合わせると、実に15機種と、ソアレXRを超える非常に豊富なバリエーション展開。
従来パッツン系のハイレスポンスソリッド中心だったアジングモデルでも、タフテックソリッド採用モデルも導入され、多様化するライトゲームシーンや嗜好に適合できるようかなりラインナップを拡充されたようですね。
個人的には、ソアレ エクスチューンS58SUL-Sや、ソアレXR
S54、60SUL-Sなどの直系の弟分といえる、「タフテックソリッド」ティップを搭載したアンダー1g以下の釣りに特化したS54SUL-Sなんかは、これまでの同シリーズには無かったモデルで、非常に面白そうなロッドだなと感じました。
カーボンモノコックグリップなど贅沢仕様の装備はありませんが、ソアレSSと言えばシーバスロッドに例えるなら「ディアルーナ」クラスのロッドなので、基本性能は必要にして十分なシリーズだと思います。
とりあえずメバリングやアジングを始めてみたい人、手軽に釣りたい人はもちろん、お試しで普段使いと違う調子やレングスのロッドに手を出してみたいとお考えの熟練者の方にとっても、非常に良い選択肢になりそうですね。
2022AWの新作リール
リールはそろそろエクスセンスCi4+後継機が来ると思っていましたが、完全に予想をはずしてしまいましたw
そういえば、シーバスロッドのディアルーナも来ませんでしたね。
これらはきっと2023SSシーズンにお目見えするのでしょう。
それはさておき、今回2022秋冬の新作、リール関連の動きはややおとなしい印象ですね。
まあ、スピニングは2022SSに最大級の大御所、ステラがモデルチェンジしたばかりなので、ミッドレンジ以上に動きはそうないだろうなというのは予想できますが、ベイトリール界隈でもちょっとフライング気味にエクスセンスDCが発表された程度で、アンタレスDC MDも今回モデルチェンジはありませんでしたし。
個人的に興味がある範囲では、ソアレBBがモデルチェンジされ、ミラベルという新機種が登場したところでしょうか?
ソアレBBの方は500番モデルもあるので、これに非常に期待しています。
というのも、今年2022SSの新作、ソアレXRの500PGを購入したのですが、このリール、先代ソアレCI4+と違って、予備スプールが定価8000円以上と結構お高い。
ソアレCi4+では5610円だったことを考えると、大幅値上げです。
でも、エステルラインを使ったライトな釣りって、高いリールでも安いリールでも多かれ少なかれライントラブルは発生するものなので、予備スプールは必携なんですよね。
今はアジングジグ単用のエステル0.3号メインに、予備スプールとしてCi4+の500番スプールに、PE0.15号(以下のPITBULL4+)を巻いているのですが、もう一つくらいエステル0.3か0.4を巻いた予備スプールが欲しいところ。
そこで、2022AWで新たにリリースされるソアレBBの500番スプールに非常に期待している次第です。
まだスプール互換性有無は確認できていないので、確認出来て、なおかつリーズナブルな値段だったら、買ってみようかと考えています。
もう一つ、新登場のミラベル、これはまだちゃんと調べていませんが、スペックや搭載機構を見る限り、どうやら21ナスキーの軽量・MGL版といった感じのリールみたいですね。
C2000SHGで180gという重量は、’20ツインパワーと同等ですが、同番手の'21ナスキーの210gに比べたら実に30gもの大幅軽量化。
いくら良いリールだと言われても、どうしても重たくて、ちょっとしたファミリーフィッシングや五目釣り用といった、あまりリールを動かさない餌釣りイメージの強かったナスキーですが、これだけ軽量化され、かつレスポンスの良いMGLローターを搭載したたミラベルなら、ライトなルアー釣りにも存分に使えそうですね。
2022AW シマノ新製品発表内容のダイジェスト まとめ
さて今回は、個人的に興味のあるシーバス・メバリング・アジングのジャンルに限定して、2022年秋冬のシマノ新製品発表内容のダイジェストをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか?
事前予想を結構外してしまったのはお恥ずかしいところですが、予想を外すということは、これまでの製品リリースサイクルなどをシマノが伸ばしてきたということ。
コロナ禍による生産計画への影響があったせいなのか、あくまでも市場動向に合わせたものであるのか、はたまた'22ステラのセールスが予想以上に好調で、2022年下半期はもうそんなに頑張らなくていい?のかは分かりませんが、例えば今回予想をハズしたディアルーナやエクスセンスCi4+のようなボリュームゾーンの製品についても、これまで4年なら4年とほぼ固定されていた製品のモデルチェンジのサイクルが、近年は微妙に長くなってきているような気がしますね。
個人的には、クルマでも釣り道具でも持ち物でも、気に入ったものを長く使いたいと考えているので、従来のように短いスパンで頻繁にモデルチェンジされるよりも、モデルライフサイクルが長くなる今の傾向は好ましいと考えています。
2022年秋のシマノ新製品、個人的には向こう6年くらい付き合うつもりで、エクスセンスインフィニティのS90MLあたりを予約購入しちゃうかな。
もう一つ、ソアレBB 500SPGのスプールも、互換性が確認できたら速攻買っちゃいますかね。
あとは、2023SSシーズンにリリースされるであろう、次期ヴァンキッシュに向けて貯金ですかねw
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
なお、個人的にも非常に発売が待ち遠しい'22エクスセンス インフィニティについては、現在分かっている公開情報をもとに以下の記事でより掘り下げて机上レビューを書いていますので、宜しければ是非ご覧になってみてください。
(2022.12.18追記)
遂に'22エクスセンス インフィニティが届きましたので、以下に開封インプレッション記事を書いています。よろしければご覧になってみてください。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。
スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!なお、現在、Amazonのお買い得釣り具を検索するリンクページ、「密林お買い得情報」を大幅リニューアル中。最新モデル情報も含め、AmazonとYahooや楽天の価格比較もできるよう、より有益なページとなるようデザインを日々見直していますので、こちらもよろしければ是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物が見つかるかも!