みなさまこんにちは。
最近の夏は暑いですね~。
温暖化の影響なのでしょうか?近年夏場はますます暑くなって、せっかくのデイゲームシーズンなのに全くデイゲームに行く気が起きません。
そもそも暑い時期は昼潮のシーズンなので、潮が良く動くのは昼間、よって、大好きなシーバス釣りなんかでは、デイゲームの方が明らかに有利なのですが、こうも暑いとそれどころではなくて、結局日が暮れてからのナイトゲームばかりやっています。
そんなナイトゲーム、夜釣りの必需品と言えば、やっぱりライト。
ヘッドライトやネックライトを始め、釣り用のライトというのは非常に多くのメーカーから多種の製品がリリースされていて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そんな中、私が愛用しているのは、ハピソンの以下の2機種。
他にもいくつかライトを持っていますが、これらインティレイシリーズばかり使用しています。
何故これらばかり使うのかって?理由は簡単。
これらのライトは、他のライトとは異なり、魚から見えにくい波長の光に偏光してくれるフィルターが付属しているからです。(YF-201では別売オプション)
これらのライトから偏光フィルターを通して出るオレンジの光の効果は抜群で、ぱっと照らして海中の様子を覗き込む際にも、まったくというわけではありませんが、魚を脅かすことが少なく、魚の群れが散りません。
また、釣った魚をランディングする際にも、白色光のライトで照らすよりも暴れることが少なく感じています。
そういう次第で、非常に気に入ってるライト達だったのですが、このうち値段のお高い方、YF-201が、先日3回目の故障で、ついに使えなくなってしまいました。
以下の記事にも書いていますが、故障の理由は、強い雨の日に使った事。
ハピソンのインティレイは、一応IPX5クラスの防水性能を持つとされています。
このIPX5とは、電子機器の防水性能に関する等級のうち、「防噴流形」、すなわち、水の噴射を直接浴びても機器本体に有害な影響がないことを表す等級なので、一般的に雨の日の使用でも問題ないと言えそうなのですが、それでもやはり何度も同じ理由で壊れてしまったところを見ると、防水性能の面では若干脆弱だと言えそうですね。
そういうわけで、強い雨の中でも耐えられる防水性能を有して、かつ魚を脅かさない波長の光を出す釣り用ライトは無いものかと、あれこれ探していたところ、良さげなのを見つけました。
それが、今回ご紹介するBREADEN(ブリーデン)のノットオンリーネックライト BNL-04 Ninjaというライト。
今回はこのライトの紹介とインプレッションをお届けしたいと思います。
BREADEN ノットオンリーネックライトBNL-04 Ninja とは
以下の記事でご紹介している通り、株式会社ブリーデンは、釣竿・釣具及びアパレルの企画・デザイン・製造・卸・小売を行う兵庫県西脇市のソルトルアーメーカー。
メディア露出は少なく、展開アイテム数も多くはありませんが、これまでにも数々の定番ヒット作を生み出しているメーカーです。
そんなブリーデンから、2018年にリリースされた釣り用ライトが、ノットオンリーネックライトBNL-04 Ninja。
このライトの最大の特徴は、メインライトにLEDの名門CREE社のXP-Eという赤色LEDを採用していること。
魚から見えにくいとされている赤色LEDを採用。 |
この赤色LEDは、魚から認知されにくい波長の光を出し、フィールドに与える光の影響を最小限にとどめています。
サブライトはSMD2835という白色LEDを2基搭載し、メインでも使えるほどの90ルーメンの明るさを確保。
このライトの基本スペックは、以下の通りです。
仕様光源 CREE社XP-EレッドLED
SMD2835×2ホワイトLED動作電圧 4.5V 使用電池 単4アルカリ電池×3本(別売)
(ニッケル水素充電池対応)落下耐久 1.5m 防水性能 IPX6 本体サイズ 約60×46×43mm 本体重量 67g(電池を除く)
(ブリーデン ノットオンリーネックライトBNL-04 Ninja 製品パッケージ裏面より引用)
なお、このライトの各LEDの明るさと照射距離、点灯時間は下表の通りです。
モード | 明るさ (lumen) |
照射距離 (m) |
点灯時間 (Hrs) |
|
レッドLED | High | 150 | 35 | 11.5 |
Low | 7 | 8 | 120 | |
ホワイトLED | High | 90 | 13 | 21 |
Low | 10 | 2.4 | 240 |
手にした印象と製品の特長
私はAmazonで購入したのですが、届いた箱からして非常にコンパクト。
シンプルな紙パッケージの箱を開封すると、中にはライト本体とネックベルトが入っていました。
パッケージは非常にシンプルなもの。環境・資源に配慮してこのくらいのライトな梱包の方がイイですね。 |
早速取り出して、ベルトを本体にセットしてみます。
このベルト、見た目は良くあるニットゴムバンドのような感じですが、結構ドライなタッチで、夏場の使用でもドライ感があって快適そう。
さらに、バックル付きのベルトなので、首から掛けたり外したりする際に便利そうですね。
ドライなタッチのベルトは夏場の使用でも快適そう。バックルがあるため着脱が非常に楽です。他のヘッドライトのベルトもこれに交換したいくらい。 |
ライト本体は手に取ると、自重67gだけあって非常に軽量。
樹脂ボディの為、重厚感などは一切ありませんが、シンプルで良いなと思いました。
サイドの蓋を開けて、早速ニッケル水素の単4充電池を3本入れてみますが、電池を入れても重量はやはり軽いですね。
電池は単4型3本を使用。ランタイムは比較的長く、一般的なニッケル水素電池でも点けっぱなしにしなければ釣行数回分は持ちます。 |
この蓋は当然防水の為のOリングが内蔵されており、ここ以外に本体内部に水が浸入する経路が無いため、確かに防水性能は抜群に良さそうです。
ボタンは本体下部に2つ。
HighモードとLowモード、それぞれ独立したボタンになっており、いずれのボタンも長押しすることでレッドLEDとホワイトLEDの点灯を切り替える仕様になっています。
長押しした時だけ切り替えされるので、通常のクリックではON/OFFを切り替えるだけというシンプルな操作性。
ボタンは比較的大き目で、操作は重たくはないですが、クリック感もしっかりあり、ON/OFF操作はやりやすいと思います。
High用Low用が独立した2ボタン式。操作性はなかなか良いです。 |
同価格帯のライトでは、シンプルなワンボタンタイプのものも多いですが、そのタイプのライトは往々にして、目的のモードで点灯するために何度もボタンを押す必要があって煩わしく感じることが多々あるため、このライトのように潔く独立ボタンになっている方が使い勝手は上でしょう。
実釣での使用インプレ
早速このライトをナイトシーバスに使ってみました。
小型軽量であるため、首から下げた時の違和感はすくないです。 |
赤色ライトは、最初こそ違和感を感じましたが、目の順応も早く、ルアーチェンジやノット作成なども支障なくおこなうことができます。
赤色で最大150ルーメンという明るさは、昨今の高性能な爆光ライト群に比べるとかなり控えめな明るさのように感じるかも知れませんが、実際の釣り場では必要十分な明るさ。
150ルーメンで手元を照らしたところ。ルアーチェンジなど手元作業程度であれば、Lowモード7ルーメンでも十分ですね。ルアーカラーが識別しにくいですが、そのような場合はボタン長押しで白色光に切り替えられます。 |
逆にこれ以上明るい白色ライトだと、眩しすぎて手元が却って見づらかったり、ライト消灯後の目の順応が遅れたりするため、あまりメリットは無いと感じています。
自然河川や街頭が一切ない地方の海などで釣りをする場合、夜中の藪漕ぎをする場合などは、確かにもっと明るいライトが欲しくなるかもしれませんので、そのようなケースではあまり向いているとは言えないですかね。
ただ、そのような場合は、これとは別に移動用のサブライトなどを持つのが良いと思います。
個人的におススメなのは、最大1500ルーメン、照射距離100m以上でIPX8防水、様々な照射パターンを優れたロジックで切り替え可能な超高機能高性能ライト、ThruNiteのT1という製品が、価格の割に性能とクオリティが高く、非常におススメです。
このノットオンリーネックライトは、そういう意味ではどちらかというと手元足元など近距離照射に適したユーティリティライトという位置づけで使用するのが良いと思いますね。
私が通う釣り場はどこも、都市部近郊であるため、夜間であってもある程度街明かりでうっすら明るいところが多いのですが、そういうフィールドや常夜灯のある漁港などよりも、少しの明かりで魚に違和感を与えてしまいかねない漆黒の闇の中での釣りに最大限に威力を発揮してくれるライトだと思います。
照射される光の特徴としては、手元の一点をスポット照射するようなタイプではなく、比較的拡散型の光で、作業する手元や足元を全体的にボワっと明るく照らすようなイメージです。
白色光90ルーメンで手元を照らした様子。十分な明るさです。 |
150ルーメンで手元を照らしたところ。この状態でノット作成なども行いましたが、赤色光も慣れれば特に支障はありません。 |
最大90ルーメンの白色LEDの方も同じような拡散光タイプ。
上述の通り、真っ暗闇の夜道を歩くようなケースを考えれば、もう少し明るいスペックでも良かったのかなと思いますが、そうするとランタイムが短くなってしまうので、単4電池を交換せずに何釣行も使い続けるためには、このくらいの明るさでちょうどいいのかも知れませんね。
2ボタンのロジックも上述の通りですが、ワンプッシュでON/OFFを切り替えるだけのシンプルな動作であるため、これも実釣では非常に扱いやすかったです。
7ルーメンというLowモードの赤の光は、弱くて使い道がすくないかなと思っていましたが、実際に使ってみると手元作業程度では十分な光量。
7ルーメンLowモードで足元を照らした様子。 |
魚に感知されにくい光ということもあり、特に暗闇の磯場やテトラの上での釣り、ウェーディングの釣りなど、足元に出来るだけ光を落としたくないケースでは、非常に有効だと思います。
実際に、この時期夜間にシャローに溜まるイナッコの群れにこの赤色灯を照射実験してみましたが、クリアホワイトのライトでは猛烈な勢いでイナッコが飛び跳ねるのに対して、赤色ライトの方では群れのうち何匹かがぱっと走る程度。
完全に魚から見えていないわけではないですが、やはりかなり見えにくいようで、魚に警戒心を与えづらいのは確実ですね。
まだ雨の中での釣行では一度も使っていないので、防水性能を体感するシーンはありませんが、このライトの防水性能であるIPX6防水は強い噴流にも耐えるため、ある意味ではIPX8(一定の水深に静かに沈めても防水性が保たれる)よりも防水性能が高いと考えられますので、わざと水没させたりダイビングライト替わりにでもしない限り、内部に浸水して故障するような心配はいらないと思います。
このように、ノットオンリーネックライトBNL-04 Ninjaは、表記上のスペックはやや大人し目ながら、実用面では必要十分と思える明るさと点灯時間、機能性を備えたライトで、実際に使ってみた印象はかなり良かったです。
ただ、Amazonのカスタマーレビューにも書かれていた人がいましたが、本体とネックベルトのホルダー部分の接合部の作りが、見た目にも非常に華奢な印象で、角度調整などもしっかり動作してくれるのですが、長年の使用でココが故障しないかは非常に気になるところ。
本体とベルトホルダー接合部は2点支持のヒンジ式。この部分が樹脂であるため、実際はそこそこ強度はあるのかもしれませんが、どうしても華奢な作りであるようなイメージをもってしまいます。 |
このライト自体が落下耐久1.5mという性能を誇るため、過度に大きな力を加えたりしない限りは壊れることはないと思いますが、唯一このライトで感覚的に不満に感じたところですね。
ノットオンリーネックライトBNL-04 Ninja のインプレッションまとめ
さて今回は、ブリーデンのちょっと珍しい赤色LEDをメインライトとしたネックライト、ノットオンリーネックライトBNL-04 Ninjaについてのインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
釣り用、アウトドア用のLEDライトは、数え切らないくらい多数の製品があって、近年はどんどんハイスペック化していますが、このノットオンリーネックライトは、その中ではやや控えめなカタログスペックながら、魚から見えにくい希少な赤色LEDを搭載し、かつ釣りに必要な高い防水性と耐久性、抜群の使い勝手を備えた、非常に良く練られた製品だと感じました。
赤色のメインLEDを点灯した様子。 |
単に高輝度なライトが欲しいのであれば、他にもコスパに優れた製品は無数にあるため、おススメすることはしませんが、フィールドや魚に光のプレッシャーを掛けにくく、かつ釣り用としての実用性に優れたライトということであれば、個人的にはこのノットオンリーネックライトBNL-04 Ninjaか、オレンジフィルターの付いたハピソンのインティレィシリーズかの2択しかないと思っています。
白色LEDを点灯した様子。 |
製品のスペックやサイズ的には、インティレイのチェストライトミドルYF-202のライバル機種といった感じですかね。
YF-202の方は、通常使用はBNL-04と同じ150ルーメンですが、ダブルクリックのブーストモードで300ルーメン照射モードも選択できるので、明るさの面ではそちらの方が上ですが、防水性能面ではノットオンリーネックライトBNL-04の方が上なので、荒天時にも安心して使用できるライトといことであれば、こちらの方に軍配が上がるかなと思います。
軽量コンパクトで防水性・耐衝撃性が高く、シンプルで直感的な操作が可能といいことづくめのBNL-04は、釣り用ライトとしてかなり完成度が高いライトだと感じました。 |
そういうことで、釣りに特化した機能を有するライトをお探しの方に非常におススメ。
価格もそれほど高いアイテムではありませんので、気になる方は是非手に取ってみてください。
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