みなさまこんにちは。
ついに'22ステラが手元に届きはじめましたね。
まず先行して、3月13日の週から、C3000XGを始め、C3000MHG、2500S、2500SHGなど、2500ボディサイズのモデルが出荷され、4000ボディのものや、C2000SHGなど1000ボディのものは少し遅れて出荷が始まる見込みです。
そんな中、私のところにも早速'22ステラ C3000XGが届きました。
果たしてどんなリールだったかは、別途インプレ記事で書きたいと思いますが、今回はこの'22ステラで非常に気になっていた件について記したいと思います。
'22ステラのスプール、ドラグノブの互換性
その気になっていた内容とは、スプールの互換性について。
以前、以下の記事で記した通り、シマノサイトのスプール互換表には、発表当時記載がなかったと思わる注釈が添えられていました。
要点だけを記すと、それは、'18ステラをはじめとする旧モデルの「S-20」スプール(2500~3000用の互換表記)を'22ステラに装着しようと思ったら、'18ステラなど旧モデル用のドラグノブと一緒に交換が必要となるという内容。
2022年1月下旬に発行されたシマノの総合カタログ(冊子)では、このような記載は一切なく、私自身もS-20スプールは'22ステラと完全に互換性があると誤解していました。
これは非常に残念。
完全互換であれば、'18ステラや'19夢屋のスプールを'22ステラの予備スプールとして使えるのですが、ドラグノブもセットで携行しなくてはいけないのはちょっと面倒ですよね。
以下記事でも書きましたが、ステラのドラグノブは、それだけでナスキー一台分くらいのお値段しますし。
まあ、実用性だけを重視して価格面を考慮すれば、お安いツインパワーやヴァンキッシュのドラグノブを使うというのも一つの手ですが、ボディとのデザイン面のマッチングを鑑みると、やはりステラはステラ用ドラグノブが似合いますよね。
ということで、この一番気になるスプール及びドラグノブの互換性を、実機を用いて検証してみました。
果たして'18ステラのスプールは'22ステラに装着することが出来るのでしょうか?
実機での検証結果
今回手元に届いた'22ステラは、C3000XGなので、この機種と、'18ステラC3000XG、'20ツインパワーC3000XGのスプール及びドラグノブ、および、'18夢屋ステラカスタムスプールPE1215、'19夢屋カスタムスプールPE0820を用いて、ひとつひとつ手作業で互換性をチェックしてみました。
その結果がコチラです。
ドラグノブ | スプール | 正常動作 |
22ステラ純正 | 22ステラ純正 | ◎ |
22ステラ純正 | 18ステラ純正 | × |
22ステラ純正 | 18-19夢屋カスタム | 〇 |
22ステラ純正 | 20ツインパワー | 〇 |
18ステラ純正 | 22ステラ純正 | 〇 |
18ステラ純正 | 18ステラ純正 | ◎ |
18ステラ純正 | 18-19夢屋カスタム | ◎ |
18ステラ純正 | 20ツインパワー | 〇 |
なお、上表の結果は、ボディ(本体)に'22ステラを用いた場合も'18ステラを用いた場合も同じ内容となりました。
◎は純正・あるいはメーカーで動作を保証している組み合わせ、○は、メーカーでは互換性を明記していないものの、実機での確認では正常に動作した組み合わせ、×は、正常に動作しなかった組み合わせを表します。
'22ステラ純正ドラグノブと'18ステラ純正スプールの組み合わせが相性が悪く、ドラグを締め込むことができずにノブとスプールがとも回りする状態となり正常動作しないという結果になりました。
その他の組み合わせは、特に問題はなく正常に動作していました。
'22ステラ純正ドラグノブと'18ステラ純正スプールの組み合わせだけがNGな理由
そこで、その理由を探ってみました。
スプール内に何か違いがあるかと観察してみましたが、各年式の純正スプールに対して、夢屋カスタムスプールは開口部のデザインが異なることは分かりましたが、それ以外に見た目上有意と思われる違いは感じられませんでした。
強いて言えば、'18ステラの純正スプールだけ、ドラグノブとの接点となるパーツである「小判座金」が、他のスプールに比べて僅かに低い位置にあるような気がします。
左上から時計回りに、'22ステラ純正、'18ステラ純正、'20ツインパワー純正、’19夢屋カスタムPE0820、’18夢屋ステラカスタムPE1215の各スプールです。中央のドラグノブ接点となる部品が、小判座金です。 |
続いて、'22ステラ純正ドラグノブ、'18ステラ純正ドラグノブ、'20ツインパワー純正ドラグノブを並べて観察してみると、明らかに'22ステラ純正ドラグノブだけが、ドラグノブの脚部(スプールに挿さる部分)の高さが低いことに気づきました。
左が'22ステラ、右が'18ステラのドラグノブ。脚部の長さ(高さ)が異なることがお分かりいただけるかと思います。 |
なるほどこれで理由が判明しました。
つまり、'22ステラ純正ドラグノブは、スプールとの接点までが'18ステラ純正ドラグノブや'20ツインパワー純正ドラグノブよりも短く、また、'18ステラ純正スプールは、'22ステラ純正スプールや'18-'19夢屋カスタムスプールに比べて、開口部から小判座金までの距離が長いため、このドラグノブ+スプールの組み合わせでは、正常にドラグを締め込むことができなかったのです。
'22ステラ スプールとドラグノブの互換性 まとめ
さて今回は届いたばかりの'22ステラ実機を用いて、スプールやドラグノブについての互換性検証をお送りしましたが、いかがでしたでしょうか?
意外なことに、今回検証で用いた’18夢屋ステラカスタムスプールや'19夢屋カスタムスプールは、相性を気にせずに普通に互換スプールとして利用できることがわかりました。
まとめると、'18ステラの純正スプールを'22ステラの装着したい場合だけ、'18ステラのドラグノブを使わなければいけないということですね。
私はシマノサイトのスプール互換表の記述を見て、対応した年式のドラグノブと一緒に交換することが必須だと認識していたため、慌てて'18ステラ用のドラグノブを2個も買ってしまいましたが、上記法則を理解していれば、そんなことしなくても良かったですね。
出来ればシマノはこの辺の正確な情報を早めにカタログなどで発信して欲しかったところです。
とはいえ、'18ステラのドラグノブさえあれば、’18ステラから'22ステラまでのS-20互換スプールは全て互換性のある替えスプールとして利用できることになるので、予備スプールと一緒にドラグノブも一つ余計に持っておくと、何かと便利だとは思います。
気になる方は、是非「予備ドラグノブ」も検討されてみてください。
今回のお話はこれにておしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
なお、C2000サイズにおけるスプール、ドラグノブの互換性検証記事はコチラです。
'23ヴァンキッシュC3000XGにおけるスプール、ドラグノブの互換性検証記事も書いています。
'22ステラC3000XGのインプレ記事も以下に書いています。宜しければこちらもご覧になってみてください。
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