みなさまこんにちは。
1月後半から比較的暖かい日が続いていましたが、再び寒くなってしまいましたね~。
今回は寒い時期の釣りでは必需品といえる、格安釣り用防寒ウェア、リバレイのRLストレッチウインタースーツ4についてのインプレッションです。
リバレイ製品の中でもレッドレーベルのものは比較的コストパフォーマンスを優先した商品群のようですね。 |
購入の経緯
普段私は、防寒着は2017年モデルのXEFO・ゴアテックス製のCOZY SUITSというウインタースーツをメインに着ています。
このウェアを買うまでは、主にノースフェイスやマーモットを中心とした登山用ハードシェルに、ダウンやフリースなど各種ミドラーと防寒インナーのレイヤリングで釣りをしていましたが、やはり釣り専用の防寒ウェアの方が何かと使い勝手がよく、レイヤリング数を少なくできるので、長時間の釣りでの疲労感は少ないなと感じていました。
さらに、最近息子と一緒に釣りをする機会が増えてきて、息子用兼自分の予備用としてもう一着釣り専用の防寒ウェアが欲しいなぁと考えるようになった次第。
悪く言えば地味ですがシンプルな外観は釣りの種類や合わせるアイテムを選びません。 |
ということで、以前から非常に気になっていた格安防寒ウェア、リバレイのRLストレッチウインタースーツ4を購入してみた次第です。
リバレイのRLストレッチウインタースーツ4とはどんなウェア?
リバレイから2019年秋冬モデルとして発売されている防寒ウェアです。
どんなウェアなのか、リバレイWebサイトから解説文を引用してみましょう。
ストレッチ素材に耐水圧が高く、ウェアー内の温度を保つウィンターウェアー専用透湿防水加工『aquamax POLAR+』を施した素材を使用。防水性、撥水性はもちろん目指したのはスポーツウェアーの運動性能シンプルかつ機能的なコストパフォーマンスモデルリブニットインナーカフなど基本的な機能は充実。動きやすさを考慮したパンツ膝部立体カット仕様。年齢、性別問わず、ご愛用いただけるシンプルなデザイン
素材:
表/ポリエステル100%(aquamax POLAR+加工)裏/ポリエステル100%中綿/ポリエステル100%
大きさ:
S~3L
機能:
防水立体裁断防寒
(リバレイ 製品HPより引用)
なお、サイズ表は以下の通りです。
サイズ(cm) S M L LL 3L ジャケット着丈 68 71 74 77 80 裄丈 84 87 90 93 95 身巾 55 58 61 64 67 パンツウエスト 95 100 105 110 115 股上 26 27 28 29 30 股下 72 75 78 80 81 ヒップ 105 110 115 120 126 対応身長 160~165 165~170 170~175 175~180 180~185
カタログ情報から読み解くこの製品の大きな特長は、ストレッチ防水透湿素材を採用していながら、上下セットで税込定価13200円と驚くべき低価格を実現しているところ。
実売ではこの定価からさらに割引されて販売されることになるので、本格的な防寒ウェアとしてはかなりお手頃な価格といえるのではないでしょうか?
実釣インプレッション
さてこの格安防寒ウェア、RLストレッチウインタースーツ4の実力を試すため、早速これを着て、実釣に出かけてみました。
フードは標準的なつくりでドローストリングによるフィット感の調節も可能。廉価版ウェアだからかチンガードなどのディティールは省略されています。 |
私は身長173cmですが、選んだウェアのサイズはM。
上記のサイズ表のとおりに選ぶなら、身長170cm以上の人はLサイズを選ぶべきなのでしょうが、ウェア類は適正サイズで体にフィットしている方がより疲れにくいと感じているため、ちょっと冒険して小さめサイズをチョイスしました。
しかしこの選択はどうやら正解だったようで、ちょっとズボンの股下がギリギリですが、全体的にはジャストフィット。
左袖にはストレッチ素材を表すマークがあしらわれています。 |
まあ、このウェアだと足元はどうせハイカットタイプの防寒ブーツを履くので、裾の長さはギリギリでも差し支えありません。
そういえば、狙って揃えてるわけではないのですが、冬用防寒ブーツも偶然にもリバレイ製品を買ってましたね。
良かった点
部屋で羽織った時には気づきませんでしたが、実際釣り場についてまず感じたのは、その着心地の軽さ。
リブニットの内袖は冷気をシャットアウトしてくれ非常に暖かく快適です。 |
一般的にごつごつした感じやゴワゴワ感がある防寒ウェアですが、このウェアでは全くそういうことがなく、軽量ダウンジャケットでも羽織っているかのような軽い着心地で、ちょっと大げさな表現かもしれませんが、一枚上に着てくるのを忘れたかな?と錯覚するくらいの軽やかさ。
それでいて、暖かさは十分で、普段着ているCOZYスーツよりむしろ少し暖かく感じるくらいです。
フロントのあわせ部分はシンプルな前立て方式で雨水の侵入を抑制してくれます。 |
軽さだけではなく、実釣におけるキャストやファイト時も、非常に動きやすい。
おそらく、これは表生地のもつストレッチ性によるものだと思いますが、一連の釣りの動作における各部の曲げ伸ばしがストレスなく快適に行えます。
特にパンツは立体裁断が施されているため、しゃがんだ姿勢でのルアーリトリーブでもツッパリ感はありません。
この重量面の軽さとストレッチ性による着心地は本当に素晴らしく、とても定価13200円の廉価なウェアとは思えない出来栄えです。
また、袖口は二重袖になっているのですが、内側に配されたリブニットのおかげで見事に手首からの冷気の侵入が抑えられており、特に風が強い日などにウイークポイントになりがちな手首回りの寒さを感じることは全くありませんでした。
悪かった点
ここまでは、本当に素晴らしいウェアだと思いましたが、こまかなディティールなどに目を向けると、やはり廉価な製品だけに随所にコストダウンの跡がみられます。
コストダウンが悪いというわけではありませんが、以下ではそのうち、ちょっと欠点かなと思えるような、気になったポイントを記します。
まず一つ目はポケット。
唯一ある上着両サイドのポケットは登山用ウェアなどと同様斜めカットのもの。ここも前立て式のシンプルなつくりです。ジッパーの引き心地も普通になめらか。 |
この RLストレッチウインタースーツ4のパンツには、ポケットが一つもついていないのです。
ウインタースーツなので、多くの場合オーバーパンツのように使われることも多いため、ポケットが無くてもいい場合も多いかと思いますが、車のキーやカイロ、リールから外したスプールバンドなど、パンツのポケットに入れたくなる「ちょっとしたもの」は意外と多いはず。
また、手がかじかんだ時なども、ハンドウォーマーとしてポケットの役割は重要なので、ここは多少価格に影響しても、ぜひポケットを付けておいていただきたかったですね。
袖口は2重になっており、外側はシンプルなベルクロで締め上げるタイプ。 |
2つ目は縫製の粗さ。
やはりシマノ製のウェアなどに比べると、縫い終わりの端の処理が明らかに雑で、びよーんと長い髭がいたるところに見られます。
もちろん、このひげを短くカットしたり引っ張ったりして縫い目がほつれるようなことはありませんが、あきらかに縫製面ではコストダウンの跡が見てとれますね。
3点目は、透湿性はそこまで高くない印象だったこと。
これはあくまでもゴアテックス素材のウェアとの比較の上での話なので、この価格帯のウェアに求めるのは酷ですが、運動などによる体温上昇時の蒸れ感は、やはり若干劣る印象です。
この3点、いずれも大きな不満ではありませんが、使っていてちょっと残念に思えた点でした。
インプレまとめ
今回は、リバレイの格安防寒ウェア、 RLストレッチウインタースーツ4のインプレについてお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。
「悪かった点」に書いた通り、やはり格安ウェアということで、残念に思える箇所もあるにはありましたし、各社フラグシップモデルの防寒着に比べるとやはりディティール面はシンプル故に物足りなく感じるところがあるのも確か。
しかし、オカッパリ、ウェーディング両方の実釣においても、大きく不足や不満を感じるところはなかったので、実用面、機能面に関しては必要十分といえるのではないでしょうか。
上級モデルの1/3~1/4以下という実勢価格と、防寒ウェアとしての基本機能の高さを考えると、十分すぎるくらい素晴らしい出来のウェアだと思います。
あとは、オリジナルの防水透湿素材、aquamaxの耐久性がいかほどか?が大きな関心事ですかね。
非ゴアテックスの防水透湿素材は各社さまざまな呼称を用いていますが、実態はほぼすべてポリウレタン系の防水透湿素材なので、加水分解を避けることができず、どうしてもゴアテックスに比べると経年劣化に弱いもの。
しかしまあ、これだけ安ければ、仮に劣化しても躊躇なく買い替えることができますし、着心地が非常に軽いため、防水性能が劣化したらこの上からレインウェアだけ重ね着するってのも十分ありだと思います。
ということで、このリバレイ RLストレッチウインタースーツ4 #6419は、随所にコストダウンの努力の跡が見られる廉価版ウェアだけれども、非常に軽量で着心地が良く、実釣における機能面は十分な実力派ウェア。
メインの防寒ウェアとしてはもちろん、予備ウェアとして大活躍してくれると思いますので、気になる方はぜひ手に取ってみてください。
この防寒ウェアに合わせるウインターブーツとしてはコレがおススメ!価格も非常にお手頃で、長靴タイプの防寒ブーツより保温性、走破性も高いです。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。
スモールフィッシングの最新記事はコチラ! 続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ!なお、現在、Amazonのお買い得釣り具を検索するリンクページ、「密林お買い得情報」を大幅リニューアル中。最新モデル情報も含め、AmazonとYahooや楽天の価格比較もできるよう、より有益なページとなるようデザインを日々見直していますので、こちらもよろしければ是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物が見つかるかも!