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前作の欠点が悉く克服され一度買えばおそらく一生モノ!パズデザイン ウェーディングスタッフ2 PAC-366のインプレッション!

2024年5月21日火曜日

1.インプレ・レビュー 1.製品情報 2.エイ対策 2.釣り用品 3.シーバス 5.PazDesign

t f B! P L

 みなさまこんにちは!

 今年もエイが暴れる季節がやってきましたね。

3月頃からチラホラその姿は見ていたのですが、5月ともなると河口近くのシャローエリアは産卵期に備えたアカエイの回遊が多くなり、明るい時間にウェーディングしているとかなり危険を感じます。

さらにこの時期から夏に向けて、南風により酸素供給とプランクトン量が増えるため水の色はだんだん濁りはじめ、日によっては水中の様子が全くみえないことも。

ますますもって危険です。

これまで当ブログでは、以下記事でエイ対策のグッズを多数紹介してきましたが、春から夏シーズンのウェーディングにおいて実は一番効果が高く、必携と思えるアイテムなのがウェーディングスタッフ。

 見えにくい水中をこのステッキで突いて歩くことで、ゴロタ岩などでのつまずき、転倒を防ぐだけでなく、海底に埋もれたエイとの近接遭遇を回避することができるのです。

そんなウェーディングスタッフで最高のアイテムといえば、パズデザインのカーボンシャフトのウェーディングスタッフでしたが、このアイテム、何年間も欠品状態でした。

今回は、2024年春にリリースされたパズデザインのウェーディングスタッフ2のインプレッションをお届けします。

しかし2024年春、ついに「ウェーディングスタッフ2 PAC-366」として改良新型が再販されることになりました。

今回はこのアイテムのインプレッションをお届けしたいと思います。

パズデザイン ウェーディングスタッフ2 PAC-366とは

 パズデザイン ウェーディングスタッフ2 PAC-366は、2024年2月にパズデザインから発売されたカーボンシャフトのウェーディングスタッフです。

2015年4月にリリースされていた、前作PAC-204の後継機ですね。

ちなみにPAC-204は、2021年に廃盤となり、以降入手困難となっていました。

オークションやフリマサイトで、中古品でもかなり高値で取引されていましたね。

そんなパズデザインのウェーディングスタッフ、どんなアイテムなのか、パズデザイン製品ページから、解説を引用してみましょう。

待望の復活!カーボン製ウェーディングスタッフ!
ウェーディング時の歩行の安全確認やエイ避け、また渓流などでの入退渓時の歩行補助に役立つアイテムです。
折り畳み可能でコンパクトな状態で携行できます(専用収納袋付属)。
ウェーデング時に斜め前方の安全確認が行いやすいよう最大全長140㎝の特注仕様になっています。
また、先端部分は金属チップ(カーバイト製)が埋め込んであり地質が把握しやすい高感度仕様。
ラバーキャップも付属していますので、地質や状況に合わせて先端部分の仕様を切り替え可能です。
持ち運び時の先端のカバーとしても使用いただけます。
更に取り外し可能な樹脂製フードも付属。
底質の緩い場所(泥底など)でスタッフが刺さり過ぎるストレスを解消します。
※ロック部分などに金属部品がありますので固着・錆防止の為、使用後は必ず真水(水道水)での水洗い、乾燥をお願いいたします。
※ロック部分の締め付けの調整はロック部分のネジを回して行っていただくとスムースです。(下記リンクの詳細解説をご覧ください) 

パズデザイン PAC-366 製品ページより引用)

この製品の大きな特徴としては、軽量で曲がりなどの心配がないカーボン製シャフトを採用していること、また登山用ストックの専業メーカーで開発、製造したアイテムであり、信頼性が高いこと、先端にカーバイド製チップを採用し、底質に対する感度が高いことが挙げられます。

前作からの改良点

今回のPAC-366、前作PAC-204に比べて、いくつもの点が改良されています。

2024年に登場したウェーディングスタッフ2 PAC-366。
2015年に登場したウェーディングスタッフPAC-204。

前作PAC-204も、類似品の中では頭一つ抜きんでた使い勝手の良さを持つ傑作だったのですが、2点だけどうしても致命的と言える欠点を持っていました。

その欠点とは、塩分による固着問題。

三節棍のようにシャフトを接合した後、さらにバット部分が伸縮できるようになっていたのですが、その伸縮部分の調整部品(アジャスター)に金属が使用されており、ここが長年の使用で錆びて動きが渋くなってしまうことと、もう一つ、シャフトの接合部分が塩分固着により抜けなくなることがしばしばありました。

フシとフシを繋ぐのは堅牢なワイヤー。前作は7年使いましたが、切れることなど当然全くありませんでした。耐久性と信頼性は抜群だと思います。

この問題は、使用後すぐに丁寧に真水で洗うお手入れをしていれば十分回避できるものでしたが、ちょっとこのひと手間を怠ってしまったため、私の持っていた初代ウェーディングシャフトも、何をやってもシャフトが抜けないワンピース仕様になってしまっていました。

写真はPAC-204です。PAC-366では各部が改良されているとはいえ、やはり海水にどっぷり浸けて使用するアイテムなので、使用後は真水で洗浄してお手入れすることが重要ですね。

今回リリースされたPAC-366では、その欠点を克服するべく、アジャスター部分の金属は最小限の使用にされ、樹脂製のネジが付くことで、手作業でアジャスターのテンションを調整できるようになりました。

PAC-366のアジャスター部品周辺。前作とは異なり表面には金属が見えず、ネジ部分は指先で回せる樹脂製に変更されています。

もう一つ、三節棍の接合部分は樹脂製パーツが配され、塩水が乾いた後に塩分が残ったとしても抜けなくなる事態を回避しているようです。

接合部分は塩ガミ対策でしょうか、写真のように接合部に樹脂キャップが配されています。

さらに、今回は税抜き定価15000円という価格は据え置きのまま、前作には付属しなかったラバーキャップとフード(いずれも登山用ストックなどに採用されるものと同等品)が付属し、さらに収納用のメッシュポーチもついてきます。

上部に見えるフード部品も付属します。ドロ底などでストックが深く海底に刺さりこむのを避けたいような場所で重宝するはず。
付属するラバーキャップ。登山用ストックなどに付属するものと同じですね。

昨今の物価高の中、前作の欠点がしっかり改善された上で、さらに付属品も増えて定価が2015年当時から据え置きというのは嬉しい限りですね。

PAC-366ならではの強み

ウェーディングスタッフは、別に登山用のものを流用しても構いませんし、安価なものであっても何回か使う上では特に困ることはありません。

しかし、登山用のものは水に浸けて使用することを前提に開発されたものではないため、特にシーバスウェーディングなど海水環境下での利用では到底長持ちしないと思います。

PAC-366もPAC-204同様、底質の感知能力に非常に秀でたストックです。

海外製品などでもウェーディングスタッフはありますが、その多くは入渓のための淡水での使用を想定したモデル。

やはり、長年使用することを考えれば、ソルトでのウェーディングを前提として開発されたPAC-366の方が良いでしょう。

そんなPAC-366には、製品特徴以外にも、実釣で使ってみて初めて分かる優れた点がいくつかあります。 

それらこの製品のメリットを記すと、以下の通りです。

カーバイトティップを使用しており底質感度が抜群

先端に金属製チップを採用しているため、突いた場所がどのような底質なのか感じ取る能力に非常に優れています。

先端のカーバイドチップは、底質の質感をダイレクトに伝えてくれます。

例えば岩に当たればすぐわかるのは当然として、ジャリ、砂底、ドロ底など、突いた場所の底質が瞬時に判断できます。 

サーフ、干潟などでは流れが良く当たる場所なのかどうかで微妙に底質が変化するため、そういう場所を検知するためにもこの感度は役立ってくれます。

実際隠れているアカエイを突いちゃったこともありますが、そんな時は明確な違和感としてすぐ察知することができますね。

ひざ下くらいの水深に隠れているアカエイ。うろついているアカエイは比較的簡単に発見できますが、このように隠れている個体は、やはりウェーディングスタッフなしではその存在に気付くことすら難しいです。

ちょっとした違いのように感じるかも知れませんが、この感度は水中が見えないウェーディングでは非常に重要な性能の一つだと考えています。

十分な長さがあり進行方向の水底を探れる

PAC-366は最大まで伸ばすと最大全長140㎝となり、類似製品の中ではかなり長めの部類です。

身長170とか180㎝くらいまでの人が多い中、140㎝も必要か?と思われる方も多いかも知れませんが、ウェーディングスタッフは自分の足元を突いて使うだけではなく、移動時に進行方向の先を突いて安全を確保する使い方の方が多いアイテム。

ピタゴラスの定理をご存じの方なら、いやご存じなくてもすぐわかる事でしょうが、進行方向の少し先の海底を突くためには、当然真下を突くときより長い杖が必要になりますよね。

最大140㎝というレングスがあるからこそ、進行方向を丁寧に突きながら、安全を確認しながら前進することができるのです。

実際、他社製の120㎝クラスのウェーディングスタッフを使ったこともありますが、やはり移動時に進行方向の安全を効率的に探りつつ歩行するためには、PAC-366の140㎝というレングスはマストだと思います。

グリップ部分が水に浮きロストしにくい

そして、個人的に一番お気に入りな特長がコレ。

シャフトがカーボンで軽量、かつグリップ部分にたっぷりEVA素材が使用されているため、万が一手を放してしまっても、このウェーディングスタッフならグリップ部分が微妙に水に浮いてくれて、 ウェーディングスタッフ自体をロストするリスクが低いのです。

完全に水に浮くことはありませんが、万が一落水した場合はグリップ部分の浮力により、完全に沈むことなく海底から斜めに浮き上がってくれます。

金属製シャフトの一般的なウェーディングスタッフなら、ちょっと手を放して一旦倒れこんでしまったら、水底から引き上げるのは本当に一苦労。

なので、一般的なウェーディングスタッフでは脱落防止のためにランヤードをつける必要性があるのですが、これを装着すると装備品などアチコチに引っかかるしラインと絡まったりするため自由度が減って結構面倒くさいものです。

それに対し、万が一の落水でも簡単に回収できるPAC-366ならそういった無用な気遣いも不要で、快適にウェーディングすることが可能です。

価格は高いが一度買えば一生モノ!パズデザイン ウェーディングスタッフ2 PAC-366 インプレッションまとめ

さて今回は、パズデザインから2024年にリリースされた「ウェーディングスタッフ2 PAC-366」についてのインプレッションをおとどけしましたが、いかがでしたでしょうか?

「PAC-366ならではの強み」の項で書いた通り、ウェーディングの釣り用に開発されたこのウェーディングスタッフは、値段こそややお高めであるものの、中身はまさに一生モノ

エイ対策のアイテムとしては、他にインナータイプ、アウタータイプのエイガードなどもありますが、それらが防御に徹したアイテムであるのに対して、ウェーディングスタッフはエイとの接触リスクそのものを軽減する予防的なアイテムとも言えるので、是非とも持っておきたいですね。

もちろん、エイ対策のみならずウェーディング時の安全対策用品としても非常に重要なアイテム。

安全性に関わるアイテムであるからこそ、中途半端なものではなく、しっかりとした製品を選んでおくべきだと思います。

そういう意味で、私の知る範囲ではこれ以上のものは無いと言えるパズデザインのウェーディングスタッフ2は、これからウェーディングを始める方にはもちろん、これまで他製品を愛用してきた熟練の方にも自信を持っておススメできる逸品です。

この記事を書いている2024年5月時点で、既にYahooや楽天では欠品状態。

今回も品薄が見込まれるため、ウェーディングスタッフを検討されている方は、是非お早めにお手に取ることをおススメいたします。

ということで、今回のお話はおしまい。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

待望の復活!カーボン製ウェーディングスタッフ! ウェーディング時の歩行の安全確認やエイ避け、また渓流などでの入退渓時の歩行補助に役立つアイテムです。折り畳み可能でコンパクトな状態で携行できます。 ウェーデング時に斜め前方の安全確認が行いやすいよう最大全長140㎝の特注仕様になっています。また、先端部分は金属チップ(カーバイト製)が埋め込んであり地質が把握しやすい高感度仕様。ラバーキャップも付属していますので、地質や状況に合わせて先端部分の仕様を切り替え可能です。 ロック部分などに金属部品がありますので固着・錆防止の為、使用後は必ず真水(水道水)での水洗い、乾燥をお願いいたします。

2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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