みなさまこんにちは。
今回は、PEラインのネタです。
あまりメジャーな製品ではありませんが、ユニチカのショアゲーム専用ハイパワーライン、ショアゲームPE X8についてお届けしたいと思います。
ユニチカ ショアゲームPE X8とは？
ユニチカ株式会社は、東阪に本社を置く日本の繊維メーカー。
繊維製品のみならず、化学製品、フィルム、樹脂など非繊維の分野でも業態を拡大させています。
同社が手掛けるフィッシングラインは、比較的歴史も古く、私が子供の頃から同社の道糸やハリスを結構愛用していました。
そんなユニチカから2016年にリリースされたPEラインが、今回ご紹介するショアゲームPE X8です。
どんな製品なのか、メーカーサイトの紹介文を引用してみましょう。
8本編みで滑り抜群、超遠投を可能にした次世代ライン。
低伸度+高感度のため細かなルアーアクションに対応。
色落ちや変色がしにくいPD加工を採用。
視認性の高いスーパーホワイトカラーを採用。（25m毎にパープルのマーキング付き）
（ユニチカ ショアゲームPE X8 製品ページより引用）
ラインナップは以下の通りです。
| 号数 | 0.6 | 0.7 | 0.8 | 1 | 1.2 | 1.5 | 2 | 2.5 | 3 |
| lb(MAX) | 14 | 15 | 16 | 22 | 25 | 30 | 40 | 45 | 50 |
| 150m | オープン価格 | ||||||||
| 200m | オープン価格 | ||||||||
珍しいことに、0.7号設定がありますね。
0.6では頼りないけど0.8では太すぎると感じるような、バチ・マイクロベイトシーズンの釣りに活躍してくれそうですね。
手にした印象
このショアゲームPE X8の1.0号を、早速スプールに巻いてみました。
巻いたスプールは以下のHEIGHTENのもの。
以下の記事にある通り、下巻き量を1号150mジャストになるように調整した状態で巻いてみましたが、巻き上がりは若干嵩が高め。
つまり、標準的な糸径よりもごくわずかに太目といった感じでしょうか。
とはいっても、東レのPEラインなどに比べるとそこまで手触りで太く感じることはありませんので、誤差の範囲だと言えそうです。
手触り自体はごくごく標準的なコーティング系PEラインといった感じです。
色落ちや変色がしにくいPD（Prevent Discoloration）加工を採用しているとのことですが、ラインの手触りはドライなタッチというよりは、若干コーティングのぬめりを感じさせるしっとりしたもの。
8本撚りなので表面が滑らかなのは言うまでもなく、やはりこのコーティングのせいか、程よいハリやコシが感じられます。
しかし、他社銘柄などと比べて、これといった特徴や個性を感じさせるところはなく、特に印象付けれらるところはありませんでした。
実釣インプレッション
このライン、2022年秋シーズンから、翌年2023年秋シーズンまでの２シーズン、使用してみました。
コーティング系のラインなので、使用に伴いコーティングが落ちてくると初期状態よりもふわっとしたしなやかな使用感へと変化は出てきましたし、ホワイトカラーのライン故に、長期使用を経るとくすんだ茶色っぽい色になってしまいますが、長期使用を経ても一貫してラインの抜け感や飛距離面は満足のいく内容でした。
このライン、25m感覚でパープルのマーキングが入っており、キャスト時の大まかな飛距離が分かるところもなかなか便利です。
もう少しマーキング間隔は短くても良かったかも知れませんが。なお、リーリング中のガイドの糸鳴りは非常に少なくて好印象。
何度か根掛かりしたルアーのフックを曲げて回収したりもしましたが、引っ張り強度面もそれなりに安定してありそうです。
結局、２シーズン巻き替えることなく使い続けてヨレが溜まり過ぎたせいか、最後は盛大なエアノットが発生してしまい、裏返す機会無く使用を断念してしまいました。
しかし、それまでは目立ったトラブル自体も発生せず、使用感も上々のため、長期にわたり快適に使用することができました。
ただ、使っていて感じたのは、そこまで耐摩耗性などは強くないかなという印象。
PEラインはどれも似たり寄ったりですが、約１か月使用しただけで、結構毛羽立ちが目立つ感じになってきて、擦れなどに対する耐性は特に優れているとは感じませんでしたね。
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| 約１か月使用後の状態。少し色がくすんで、ライン表面も毛羽立ちが目立ち始めていますね。 |
まあそれでも、２シーズンもってくれたので、通常使用における耐久性はそこまで悪くはなさそうでしたが。
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| ６～７釣行もすると、先端部分は結構ヨレとダメージが見られます。釣行ごとの先端カットなど、適切にラインメンテナンスできる方が使うのであれば、デメリットにはなりませんが。 |
あともう一つ気になったのは、断面の潰れが比較的起きやすいラインのようで、ヨレが溜まって来ると先端部分は特にそのヨレが目立つ平麺化が進むところ。
とはいえ、先述の通り非常に抜けの良い滑らかな表面を持つため、飛距離の低下はそこまで感じることはありませんでしたが。
ということで、まとめると、ライン抜けが良く糸鳴りが少なく飛距離面と使用感は上々な反面、耐摩耗性などではそこまで強くない、またヨレが目立つタイプのラインといった感じでしょうか。
どちらかというと、障害物などの少ない干潟やサーフ、大河川などオープンエリアでの遠投の釣りに向いたラインと言えそうですね。
ユニチカ ショアゲームPE X8 インプレッションまとめ
さて今回はユニチカの8本撚りPEライン、ショアゲームPE X8のインプレッションをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか？
あまりメディアにも登場せず、どちらかというとかなり目立たない製品ですが、実際に使ってみると、障害物などとのスレには弱い印象はありつつも、使用感が良くて飛距離に優れ、引っ張り強度もあり、トラブルも少ないと、目立つ長所もないものの、比較的欠点が見当たらないラインで、安心して使える製品だと感じました。
耐久性、耐摩耗性は正直もう少し頑張ってくれてもいいかなとも思えますが、使用に伴いラインの傷んだ部分が目視で分るのは、カット時期や交換時期を教えてくれるサインでもあるため、悪いことではありません。
だいたい５，６釣行も使えば、大抵のPEラインは先端部分が傷んできますしね。
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| 特に大きな欠点もなく使用感のイイラインです。 |
問題はあまり店舗で見かけないことと、価格が安定していないところですかね。
私はAmazonで安いタイミングで購入できたので、1800円くらいで買えましたが、概ね2000円くらいの価格でこの性能であれば、十分リピート買いに値するラインだと思います。
ホワイトカラーでコスパに優れたコーティング系PEラインが好みの方にはおススメのライン、気になる方は是非一度試してみてください。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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