みなさまこんにちは。
2020年末にちょっとだけトライしてみて、2021年の春ごろから通い続けたメバリングですが、この記事を書いている今はついにもう8月、さすがにシーズンも終わりですかね。
その間、ワールドシャウラテクニカルエディション1本、ブルーカレント2本、ソアレ エクスチューン1本と、この釣りのためにいろいろロッドを購入してしまいました。
これらのロッドがどんな使用感だったのかは、以下のファーストインプレッション記事にそれぞれ書いていますが、今回は、ジグ単とプラッギングの釣りメインでこの4本を1シーズン使い倒してみての印象、これらのロッドを比べてみたらどんな感じなのかってところをインプレ記事として書いてみたいと思います。
シマノ ワールドシャウラテクニカルエディション S66UL-2/F
まず、トップバッターはワールドシャウラテクニカルエディションS66UL-2/Fから。
このロッド、そのいでたちから、多くの方がエリアトラウトをイメージされて、それ専用のロッドだと思っていらっしゃると思います。
確かに、素振りでもぐにゃりと曲がるそのしなやかさと大口径ガイド、コルクのフォアグリップはいかにもトラウト向けって感じで、コレが意外や意外、メバリングやアジングといったライトソルトゲームで使っても、かなり目に面白いのです。
もちろん、シリーズどれもがライトソルト向けかっていうとそういうわけでもなく、以下記事で書いている通り、ジグ単やライトプラグならSULモデルかULモデルがおススメ。
豆サイズのメバルでもしっかりと曲がってくれてヒキを楽しむことが出来ますし、大口径ガイドによる抜群の糸抜けで、長さのわりに遠投が効くし何より投げるのが楽しい。
アジングでも近年はプランクトンパターンの釣りがメインになってきて、ジグヘッドも軽量化が進んでいるためスローテーパー指向のロッドが増えてきていますが、ワールドシャウラテクニカルエディションはF表記があっても曲がりはかなりスロー目なので、軽いものをゆっくりしなりに乗せて遠くに飛ばすには適していますね。
90g超えの自重はライトソルトロッドとしてはかなり重ための自重で、同じレングスのブルーカレントTZ/NANOと比べると30gほども重たいのですが、その分本当に芯の強いロッドである証。
ステラC2000サイズなどと合わせれば重量バランスも良く、0.5g以下のジグ単での使用感は若干イマイチながら、実釣性能面では他のロッドに引けを取ることはありません。
ただ、ジグ単アジングに関して言えば、ティップを上げた姿勢で長時間細かな操作をし続けるにはやはり重量がネックになってくるため、正直あまり向いていないですね。
一方、メバリングのジグ単やプラッギング等、ティップを水平あるいは下に向けた巻き中心の釣りには非常に適していると言えるでしょう。
どちらかというと感度ビンビンという感じのロッドでは無く、釣果至上主義というより、釣り味を愉しむタイプのロッドなので、普通のメバリングロッドやアジングロッドに飽きてしまったという方におススメのロッドです。
上でジグ単アジングにはイマイチ向かないと言いましたが、ほどほどサイズの魚が相手でも掛けてからの曲がりは最高なので、魚を掛けるまでの操作性が多少犠牲になっても魚とのやり取りを楽しみたいという方にはおススメのロッドです。
中小型相手でも楽しめるとは言え、本来は60cm、70cm、それ以上といったトラウトを獲るための竿なので、想定外の大物が掛かっても安心感があるところもいいですね~。
上でも書きましたが、合わせるリールは断然ステラのC2000サイズがマッチします。
重量バランス的にはツインパワーでもいいかなと思います。
ヴァンキッシュは、ちょっと見た目的にもウエイトバランス的にもイマイチだと思いました。
世界中のルアーターゲットに対応するワールドシャウラシリーズ。2~4lbライン、0.6~6gのルアーに適合するテクニカルエディションは、ワールドシャウラシリーズ中、最も細身に作られたライトルアー対応のスペシャルモデル。スパイラルXコアの採用で細身ながらもファイトはパワフル。パワーランクが上がるほど先調子に設定することで、素早い泳ぎの魚に対してもドラグを有効に活用。巻き感度を向上させるフルカーボンモノコックグリップも搭載し、エリアトラウトやライトソルト、ライトなグローバルフィッシュなど、ワールドワイドに活躍。
ヤマガブランクス ブルーカレント71TZ/NANO JigheadSpecial
お次はヤマガブランクスのライトゲームロッド最高峰、ブルーカレントTZ/NANOの中でも、特にメバリングにフォーカスしたモデルである71TZ/NANO。
軽さ、しなやかさが際立つモデルで、しなやかながらもどこか適度なハリ感が感じられるとともに、レングスからくるキャスタビリティも高く、メバリング実釣で必要とされる要素に対して全方位的に隙が無いモデルと言えそうなロッドなので、とりあえずジグ単もプラッギングも一本でこなせるチューブラーのバーサタイルなメバリングロッドを!とお考えの方には特におすすめの一本です。
71というレングスは比較的大場所、遠投が必要な場所でも物足りなさを感じさせないですし、港湾小場所における取り回しもそこそこ良く、シーンや場所を選ばないオールラウンダー的なキャラクターで、かなり活躍の場面は多いです。
適合ルアーウエイトはプラグで4.5gまで、リグで7gまでと記載されていますが、7.8gのクロストリガーくらいだと全く問題なくフルキャストできていますし、10g程度までのキャロ仕掛けも問題なく飛ばせます。
また、このロッドでシーバスや大型チヌも何匹も釣りました。
70クラスのシーバスになると驚くほど曲がるのですが、深く曲げこんだ時にはこれら大型のゲストフィッシュが来ても安心のパワーを感じさせてくれ、落ち着いてやり取りすることが出来ますね。
ヤマガブランクスのロッドに共通する特徴ですが、ハリ感がそこまで強くないため、魚とやり取りする際中に魚に与える違和感が小さいようで、比較的大型のゲストフィッシュ相手の場合でも魚があまり暴れないです。
長さのわりに軽量であるため、合わせるリールはステラやツインパでもいいですがヴァンキッシュのC2000サイズがバランス的にもカラーリング的にも一番しっくりくるのではないでしょうか。
ヤマガブランクス ブルーカレント67TZ/NANO JigheadSpecial
お次は同じくヤマガブランクスのブルーカレントTZ/NANOのうち、71TZ/NANOの弟分ともいえる67TZ/NANO。
71TZ/NANOよりもより繊細にジグ単の釣りをするために、メバリング、アジング兼用ロッドとして追加購入したものです。
たかだか4インチ程度短いだけで似たようなロッドじゃねえの?と思われそうですが、実際に使ってみると使用感にはかなり差があり、やはり67TZ/NANOの方がより繊細で、短さからくる操作性の高さ、感度の高さは素晴らしいものがあります。
そんなの釣って面白いか?と言われそうですが、豆メバルや豆アジ相手でも存分に引きを楽しむことが出来ますし、特に、0.6g以下クラスの軽量ジグヘッドを使った時の使用感やキャストフィールは明らかに71TZ/NANOより上。
普段PE0.3号で使うことが多いですが、さらに細い0.25号、0.2号をメインに使われる方にはよりしっくりくるのではないでしょうか。
比較的水面までの足場の低い港湾部での近距離戦では極上の使用感を見せてくれますね。
このロッドももちろんプラッギングにも使えますが、どちらかというとジグ単の釣りにも比重を置いて、アジングもメバリングもどちらも不満を感じずに楽しみたい、という方にとてもおススメの一本です。
アジングのジグ単オンリーに特化したいなら、より柔らかくて操作性に優れた62TZ/NANOの方がさらにしっくりくると思います。
リールは71TZ/NANO同様、やはり軽量なヴァンキッシュの1000番、2000番サイズがロッドのキャラクター的にも一番しっくり来ると思います。
シマノ ソアレ エクスチューンS706UL-T
最後はシマノライトゲームロッドの最高峰シリーズ、ソアレ エクスチューンの中でもメバリングにフォーカスしたモデル、S706UL-T。
ソアレ エクスチューンシリーズは現行モデルから特にアジング、メバリングを区別しなくなりましたが、そのほとんどはソリッドティップモデル。
その中にあってこの706UL-Tは唯一のチューブラーモデルです。
7ft6inchというレングスはジグ単アジング用には長すぎるように思えるので、やはりメバリングや各種中間リグ(スプリット、キャロ)をメインに見据えたロッドだと思いますが、ティップからバットまでシャキッとした強いハリ感がある先調子タイプのロッドながら、細身軽量の作りなので、レングスを感じさせない操作性と感度、シャープな使用感が魅力です。
一般的にロッドは長くなればなるほど感度面では不利になりますが、このエクスチューンに関しては不思議なくらいそのデメリットを感じさせず、とにかく水中の状況を手元に見事に響かせる反響感度は感動もの。
あまり褒められた話ではありませんが、このロッドで一晩に掌にも満たない豆サイズのメバルを30匹以上釣ったこともあります。
76のレングスでそんな極小サイズ豆メバルのアタリでも的確に捉えてフッキングに持ち込めるロッドってのもなかなか他にないのではないでしょうか。
レングスからくる遠投性能にも優れており、ジグ単はもちろんプラッギングなどで沖の潮目を狙って撃つようなシーンではこれ以上のロッドは無いというくらい素晴らしい使用感です。
ソアレ エクスチューンはあまり使っている人を見かけることが無く、新製品登場時にもあまり話題にならない機種ですが、さすがはシマノのフラグシップシリーズ。
中国製でも実売4万円以上という価格はちょっとお高いんじゃないの?と思わせられそうですが、逆にそういうところで生産してギリギリまでコストダウンしてもこの値段ということ。
かなりお金のかかった内容だということは手にしてみればわかります。
製品としてのクオリティはかなりハイレベルですね。
お手軽なライトゲームですが特にシャープな使用感と感度に拘る人、大場所・小場所含めて一本でプラッギングからジグ単、軽めのキャロやスプリットまで、ハイレベルな使用感を求める人におススメのロッドです。
合わせるリールは、ステラ、バンキッシュ、ツインパワーといろいろ試しましたが、やはりステラのC2000サイズが一番しっくり来ますね。
ちなみにこのロッドでも何匹もシーバスを釣っていますが、ハリが強いからか、結構エラ洗いします。
メバルを掛けた時にも、やはり魚が暴れますね。
魚を暴れさせないヤマガのロッドとは対極にある感じですが、強いヒキをスリリングに楽しみたいという人には却っていいんじゃないでしょうか。
で、結局最高の一本はどれなのか?
さて今回はワンシーズン使い倒してみた4本のロッドについて、改めてそれぞれの実釣でのインプレを書いてみました。
結論として、最高の一本はどれかという話ですが、やっぱりどのロッドもそれぞれに良さがあり、単純に優劣を比較するのは難しいですね。選べません。(笑)
ただ、確実に言えるのが、ヤマガブランクスの2本がどちらも選んで間違いの無い優等生的なタイプであるのに対して、エクスチューンとワーシャTEはかなり個性的で尖ったタイプ。
個人的には、ジグ単近距離戦がメインの繊細な釣りではブルカレ67TZ/NANO、ジグ単でもプラグでも、比較的シチュエーションを選ばずオールラウンダーに使えるのがブルカレ71TZ/NANO、潮流場含めてプラッギングの遠距離戦も視野に入れた釣りをするならエクスチューン、状況なんてどうでもいいからとにかく釣り味を愉しみたいならワーシャTEといった感じで使い分けています。
ブルカレの2本はやはりアジングも含めてそつなくいろんな釣りをこなせてくれるロッドと言えそうですが、エクスチューンはちょっとレーシーなところもあって、人によって評価が分かれそうな感じですし、ワーシャTEの方はさらにその上を行って、人によっては「ライトソルトには使えねぇよ」と言われちゃうかも知れない危うさがありそう。
しかし、エクスチューンはハマる状況なら本当に極上の釣り味ですし、ワーシャTEはゲームプランに関係なく「これで釣りたい!」とついつい選んでしまう不思議な魅力があるのも確かで、この2本はかなり「中毒性」のあるロッドなのはまちがいないです。
ブルーカレント71TZ/NANOの中毒性を仮に「5」とすると、同67TZ/NANOが「7」、エクスチューンは「9」、ワーシャテクニカルエディションは「10」ってところでしょうか。
なんの根拠もない数字ですが、そのくらい使うのが面白いってことです。
というわけで、今のところこの4本のうち「買わなくても良かったかな」と思ったロッドは一つもありません。
なんともオチのない話になってしまいましたが、 結論、どのロッドも使えることに幸せを感じてしまうくらい最高のロッドってことですね。
どれを選んでもライトゲームを存分に愉しめるのはまちがいありませんので、気になる方はこの4本、是非手に取ってみてください。
きっと選んで後悔することは無いと思います。
世界中のルアーターゲットに対応するワールドシャウラシリーズ。2~4lbライン、0.6~6gのルアーに適合するテクニカルエディションは、ワールドシャウラシリーズ中、最も細身に作られたライトルアー対応のスペシャルモデル。スパイラルXコアの採用で細身ながらもファイトはパワフル。パワーランクが上がるほど先調子に設定することで、素早い泳ぎの魚に対してもドラグを有効に活用。巻き感度を向上させるフルカーボンモノコックグリップも搭載し、エリアトラウトやライトソルト、ライトなグローバルフィッシュなど、ワールドワイドに活躍。
その他のブルーカレントTZ/NANOシリーズのインプレ記事や、ソアレエクスチューンシリーズのインプレ記事も書いています。宜しければご覧になってください。
2022年以降の釣行記は姉妹サイト「スモールフィッシング」に記しています。
よろしければコチラのサイトもご覧になってみてください。
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