みなさまこんにちは。
そろそろ潮が夜間に動く「夜潮」になってきて、ナイトゲームの季節が近づいてきましたね。
ナイトゲームといえば、必需品のライトですが、みなさんはどんなタイプのライトをお使いでしょうか?
私はこれまで長年、ライフジャケット左肩にヘッドライトを装着して使ってきました。
肩に装着するので、バッテリーと本体が一体型のヘッドライトが好みで、最近は高輝度タイプの以下のようなライトもたまに使っています。
しかし、実は2年前から、メインで使っていたのは、ハピソンのインティレイ(INTIRAY) Rechargeable YF-201というチェストライトタイプのもの。
今回は、このライトについての長期使用インプレッションをお届けしたいと思います。
インティレイ YF-201とは?
インティレイシリーズは、アジングタックルで有名なメーカー「34」と、「ハピソン」ブランドで釣り人から親しまれている山田電機工業(株)とのコラボレーションから生まれた、首からストラップでぶら下げる「チェストライト」と呼ばれるタイプのライトです。
そのシリーズ中、リチウムイオン電池を搭載したUSB充電タイプのものが、今回ご紹介するYF-201。
どんな特徴を持つ製品なのか、ハピソンのHPより説明文を引用してみましょう。
「チェストライト インティレイ リチャージャブル」に新しいカラーが追加!
リチウム電池採用でさらに明るく、軽く、快適に!このチェストライトこそ、理想形アジングのカリスマ・家邊克己が釣り用ライトに望んだのが、機動力、長時間使用、そして、明るさ
充電式リチウム電池を採用し約15%の軽量化
そして長時間の使用とパワーアップした光でYF-201チェストライトがデビュー!特徴
- ズレない、ぶれない、安定のバッテリーレイアウト
- 超集光ブースト約10000lx、約600lm、約500m先の対象物を照らしだせる
- 視界が広がる超散光(約600lx、約200lm)
- 充電式リチウム電池採用で約15%の軽量化、釣り人の機動力がさらにアップ。※YF-200との比較
- 身体にフィット!軽く感じる電池レイアウト
- 一回の充電4時間の連続使用(強点灯時)
- 冬季の低温でも安定して使えます
- 充電はUSB電源から。いざという時にうれしい機能!
【明るさ】
集光 強 約3600lx/200lm
弱 約1000lx/50lm
微弱 約120lx/7lm
散光 強 約600lx/200lm
弱 約100lx/30lm
ダブル 約4200lx/400lm
ブースト機能 約10000lx/600lm【電池寿命】
集光強点灯:連続約4.5時間
集光弱点灯:連続約18時間
微弱点灯:連続約110時間
ダブル:連続約2時間
散光強点灯:連続約4.5時間
散光弱点灯:連続約22時間
エマージェンシー機能:約60時間
マーカー機能:連続約2400時間
赤点灯:連続約52時間【光源】
白色ハイパワーLED×2
赤色高輝度LED×2(共にチップ)【大きさ】約80×118×52mm
【質量】約170g(電池含)
【充電時間】8時間
【付属品】調整パッド付きストラップ1本、USB充電ケーブル
集散光形
IPX5
いかがですか?スペック表を見ただけでも、かなり機能てんこ盛りでハイスペックなライトであることがお分かりいただけるかと思います。
このライト、シーバス、アジング、メバリングを中心に、ウェーディングやオカッパリなどいろいろなシーンで約2年間使い倒してみましたので、以下では実釣を経たインプレを書いてみたいと思います。
装着感はナチュラルで初めてでも違和感なく使える。
まず、購入前に一番気にしていたのは装着感。
それまでチェストライトタイプは一度も使ったことがなかったので、首からかけるってことが、肩こりにならないか、また、ライトがブラブラして使いにくいんじゃないかというイメージをもって少々不安視していましたが、実際にYF-201を使ってみると、全くの杞憂であることがわかりました。
着けてみるととても安定感があり、ブラブラしない! |
質感がよくつけ心地が良いストラップには、首に当たる部分に幅広のパッドが添えられており、一旦ストラップ長を調節しておけば、釣行中にずれて長さが変わってしまうような心配もありません。
首にかかる負担もイメージしていたものより格段に少なく、特に冬用ウェアなど厚着をするシーンでは全くと言っていいほど重さを感じません。
装着イメージはこんな感じ。本体バッテリーパックが重そうに見えますが、冬装備の場合には実際にほとんど重みは感じません。夏場の薄いTシャツ一枚の上に装着したら、流石に重みは感じますかね。でも、真夏って夜は潮が動かないから意外とナイトゲームしないので、出番が少ないから気にする必要は少ないかも。 |
本体の重量バランスも良く、ストラップ長を適切に調整すれば不必要に揺れるようなこともなく、キャストやリトリーブ時にブラブラするようなこともありません。
コレは正直、意外でした。
また、装着した状態でのボタン操作も直感的に操作でき、ナチュラルな使用感。
ボタンのクリック感はやや重めですが、コレはコレで誤動作防止にもなるし、不満はありません。
ラインを結ぶ時やルアーチェンジ時など、光を下向きにしての使用が多くなると思いますが、ヘッド部分の角度調節も無段階で思いのままです。
下向きにしたところ。首振り操作にも適度な重みがあり、一旦決めた角度が簡単にずれてしまうようなこともありません。ボタン類のクリック感もやや重めでしっかりした感触。 |
この使用感なら、チェストライトが初めてという方でも、まったく違和感なく使うことが出来ると思います。
スペック、機能面も大満足
USBはType-B端子での充電式ですが、充電口はしっかりした防水キャップの内側にあり、安心できますね。
この防水キャップは紛失しないよう、ちゃんと本体にループで留められています。こういう細かな作り込みも嬉しいところですね。
ちょっと見にくいですが、USB充電口は側面の防水キャップを開けたところに配置されています。 |
実釣における電池寿命に関しても必要にして十分。
初回購入時は、購入後2ヶ月の間に1回しか充電しませんでした。
購入時にすでに(パーセンテージはわかりませんが)充電されていたようなので、そのまま使っていましたが、毎週末+αで釣りに行っているので、最初の2ヶ月で10釣行程度しましたが、10釣行目あたりに最大光量の「ブースト機能」が使えなくなったため、充電量低下が判ったくらいで、急に暗くなったり使えなくなったりすることもありませんでした。
もちろん個人個人の使い方や使用時間によるのでしょうが、普通にナイトゲームで必要時だけ点灯するような使い方であれば、1回充電すれば最低でも釣行6、7回分程度は使えるようですね。
二年半の間使い倒してきて、およそ2か月に一回のペースで充電していますが、現在でもバッテリーがヘタった様子などは微塵も感じられません。
なお、このライト、3つの操作ボタンを使って切り替えできるモードは集光強点灯、集光弱点灯、微弱点灯、ダブル、散光強点灯、散光弱点灯、エマージェンシー機能、赤点灯と8種類。
集光強点灯は海中のベイトの有無や種類を確認するのに最適。 かなり目に明るく、水底までくっきり照らしてくれます。 |
散光強点灯は周囲を明るく照らしてくれ、足場の確認や落し物、ロストしたルアーの捜索にぴったり(笑)。 |
赤色灯はこんな感じ。動物や魚を嚇かさない光だそうで、近距離戦でのルアーチェンジなど、必要以上に光を照らしてプレッシャーをかけたくない状況で便利です。 |
様々なシーンで必要な光のモードを選択できる、十分な機能性だと思います。
また、このライトの防水性能等級IPX5は、「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)」を意味しており、完全水没などはダメですが、通常釣りのシーンで遭遇するような雨程度では問題なさそうですね。
二年間の使用のうち、一度だけ台風時に釣りに行って、中に水が入ったためスイッチが機能しなくなってしまいましたが、製造元の山田電機工業のHPから問い合わせを行い、修理して頂きまた使えるようになりました。
この時の対応も迅速で素晴らしいものでした。そこそこ値段が高いライトですが、このようにアフターサービス面でもしっかりしたメーカーのものは、安心して長年使えるのでコストパフォーマンス面でも非常に良いと思います。
絶対に装着した方が良いオプションパーツのオレンジフィルター
このインティレイYF-201で、絶対に装着しておいた方が良いアフターパーツが、YF-20DFというこのライト専用のオレンジフィルター。
単にオレンジ色の光になるだけじゃないの?とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、「フィルター」の名前の通り、文字通り光学フィルターの原理でオレンジ色の光に「偏光」しているものであるため、単純なカラーレンズなどによる色つきの光とは異なります。
このオレンジ光の威力は素晴らしく、海中の魚の群れなどに照らしてみると通常の白色光との違いは一目瞭然。
白色光では照らした瞬間にパッと魚の群れが散ってしまいますが、このフィルターを通した光だと、全くというわけではありませんが、魚を脅かしてしまうことが無く、群れは散りません。
釣り上げた魚もこのオレンジフィルターを通した光なら必要以上に暴れません。ランディング時もありがたいですね。 |
釣り場で点灯時に虫が寄ってくることがないのも良いところですね。
これらは、「オレンジフィルター」によって魚や虫などから見えにくい波長の光に偏光されているからです。
特に魚との距離感が近いウェーディングの釣りや、ライトで照らして水中の様子を探る時などは必携の機能だと思います。
少々お値段はしますが、単なる色付きレンズではないので、その効果のほども考慮すると、価格分の価値は十分ありそうですね。
インティレイをこれから購入する人も、既にお持ちの人も、夜釣りで使うならこのオレンジフィルターだけは絶対購入した方が良いと思える、超おススメのアフターパーツです。
最初からフィルターがセットになって販売されているタイプもありますが、なぜか別々に購入して自分で装着する方が合計金額が安かったりするので、是非探してみてください。
なお、フィルター部分は可動式であるため、装着後ももちろん通常の白色光ライトとしても使用することができます。
インティレイYF-201Kのインプレまとめ
今回はハピソンのチェストライト インティレイYF-201についてのインプレをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。
購入から約2年半使い倒してきましたが、このライト、使用感も機能性も本当に素晴らしく、購入後の満足感は今もって非常に高いです。
一般的なヘッドライトなどに比べて少々値段は高めでしたが、この内容でこの値段なら、十分納得ですね。
ただ一点だけ、非常に残念に思えるのが、IPX5相当の脆弱な防水性能。
小雨くらいなら問題がないのですが、やはり本降りの雨の中で使用すると、ライトの内側に結構浸水してしまい、修理が必要となってしまいます。
私自身は、これまで3回、雨水の浸水で修理にだしています。
そのため、晴れや曇りで使用する分には全く問題はないのですが、雨予報の日には絶対に使用しないことを強くおススメします。
私の場合、強い雨が降る可能性があるときには、表記上の防水投球は下なのによりなぜかより耐水性が高いこのライトを使用しています。
バッテリーを使用する電化製品では、気密性を高めすぎると本体が破損する可能性があるため、完全な防水というのは難しい面もあるのですが、ホントかウソか、他メーカーではIPX8相当の防水性を備えた製品も中にはあるので、できればこのライトも次のモデルチェンジではもう少し防水性能を向上させて欲しいところですね。
上記防水性能を除いては、不満はほぼないのですが、敢えて細かい要望めいたことをいうならば、ライジャケ肩に装着できるようアタッチメントとか販売してくれないかな〜ということと、夏場には首回りの汗でネックストラップが臭くなってしまう(笑)ので、予備ストラップを別売りしてくれないかな~ということくらいでしょうか。
そもそも、夏場は薄着になるため、首掛け式ではこのライトの重量感が若干気になるかもしれません。
上着を着るような、他のシーズンでは全く気ににならないのですがね。
そういうことで、夏場はより軽快な以下モデルの方がイイかも知れませんね。
そういう細かい要望めいたところはありますが、何れにせよ、今まで使ってきた多数のフィッシングライトの中で間違いなく最高峰の出来で、理想に近い製品だと思います。
私の周りの釣り人も大抵このライトを使っていて、かつ評判もいいのですが、この内容ならそれも理解できますね。
気になる方は、ぜひ手にとってみてください。買って後悔することはまずないと思います。
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